こんなニュースがあったのですが。
藤井聡太竜王が初の1億円超えで初の1位に 賞金・対局料ランキング (朝日新聞デジタル)
藤井竜王の昨年の賞金・対局料が1億円を超えたという話。
年1億円越えの棋士というのは毎年出るようなものでもないらしい。
事実、2021年の賞金・対局料1位は渡辺名人で8194万円だったとのこと。
ここで賞金・対局料ランキングというところが気になった。
特に個人スポーツでは獲得賞金というのは話題になることが多い。
結果に応じて支払われる賞金はともかく、対局料って参加賞だけど賞金と一緒に数えるものなのかと。
将棋において対局料を賞金と同様に数えているのは、
トーナメント戦の棋戦が多いため、対局数が多いことは実力の高さを表していると。
重要度の高い勝負ほど高い対局料が設定されているため、
トーナメントを勝ち上がるほど対局料も増えて行くわけである。
対局料という名前からは参加賞のように見えるが、成果報酬の面が多い。
一方で「参稼報償金」というものもあるそう。
例えば順位戦だと所属するクラスごとに決まった対局数をこなすことになる。
このため対局料を都度払うのではなく、クラスごとに定額の参稼報償金を月割りで支払うという方法を取っているそう。
(順位戦以外の棋戦にも参稼報償金はあるが、この仕組みから順位戦分が多くを占めるという)
この参稼報償金は賞金・対局料には含まれていないとみられる。
賞金ランキングが話題になる競技として、競輪・競艇・ゴルフなんてのがある。
ゴルフについては予選を通過しなければ賞金なしだという。
賞金なしというのは本当に何も支払われないらしく、諸費用持出しだという。
プロライセンスがあるだけではどうにもならないということである。
一方、競輪は最下位まで賞金が設定されている。
競艇の場合、一般戦の賞金は1~3着にしか設定されていないが、
4~6着にも完走手当という名前で実質的な賞金が与えられている。
この完走手当も賞金ランキングには含まれているとのこと。
ナイター手当・荒天敢闘手当なんていうのもランキングには含まれてるそう。
そもそもプロ棋士というのは170人前後である。
競輪だと男子選手2200人ほどのうち3000万円越えが59人、2.7%ほど。
将棋だと3000万円越えは4人で2.4%ほどと割合としては似たようなもの。
やはり高額賞金を手にできるものは一握りということである。
あと将棋の特徴としては対局に費やす時間自体は少ないということがある。
研究のために時間を費やすことはあるかもしれないが。
残りの時間では、他人の対局の立会人や解説といった仕事をしたり、将棋の指導による報酬も得られる。
プロ棋士の世界は厳しいと言われているが、一定の実力を発揮できれば十分な収入が得られるということである。
将棋というのは日本では強い人気のある頭脳スポーツだが、
あくまでも日本ローカルという点も特色だと思う。
囲碁は東アジアでの国際交流もあるんだけどね。
囲碁もトップ棋士の賞金・対局料は1億円前後に達し、昨年の井山三冠は9157万円獲得しているという。
ただ、囲碁はプロ棋士の数が多く、対局で十分な報酬が得られない棋士も多いという。
これらのスポーツとはいろいろな観点で比較しがたいが、
競馬は賞金以外にも関係者に支払われるものは多いことが知られている。
JRAだと6着以下に順位に応じて支払われるものを出走奨励金と呼ぶが、実質的な賞金である。
一般に言う賞金にはカウントされていないが、無視できない金額である
日本では賞金は馬主:調教師:厩務員:騎手=80:10:5:5で分配されるが、
分配前の賞金で馬主・調教師・騎手のランキングを付けるのも特色である。
出走すると馬主・調教師・厩務員・騎手に対する手当は別途支払われている。
あとJRAだと生産牧場賞・繁殖牝馬所有者賞なんてのもある。
このあたりはチームスポーツとしての側面が強いんだと思う。
この点ではここまで書いた競技とは全く比較できない存在である。