アメリカ発着にこだわる理由

ユナイテッド航空の成田~ウランバートル線の便名がUA7/8と書かれていて、

これはヒューストン~成田と同じ便名なので、名目上はヒューストン~ウランバートルなんだなと。

実際には成田で機材が変わって、成田~ウランバートルは本土に飛べないボーイング737-8での運航なのですが。

グアム常置でグアム~成田便と組み合わせて機材は行き来している。


それはそういうものかと思ったのだが、ユナイテッド航空はパラオのコロールと成田を結ぶ便も運航している。

パラオには国際線を飛ばせる国内の航空会社はない。

アメリカ領だった時代もあるので、アメリカの航空会社が飛ばすのはそうおかしなことではないと思っていた。

でも、これもデンバー~成田と同じ便名、すなわち名目上はデンバー~コロールらしい。

これも成田で機材が変わり、成田~コロールはグアム常置の機材である。


なぜこういうことをしているのだろう?

てっきりオープンスカイ協定では協定を結んだ国を経て他の国へ至る路線は自由に運航できると思ったが、そう単純な話でもないらしい。

航空業務に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の付表の改正に関する交換公文 (外務省)

比較的条件がやさしいと思ったものとしてニュージーランドとの協定を持って来た。

ニュージーランドの航空会社は、ニュージーランド国内~中間地点~日本国内~以遠地点の航空路線を運営でき、

日本の航空会社は 日本国内~中間地点~ニュージーランド国内~以遠地点の航空路線を運営できる。

国際輸送であればいずれの区間でも運輸兼を行使することは認められる。

ここで「中間地点」というのがあるが、日本~ニュージーランドは通常直行可能である。

上記に書かれている地点は適宜省略することができるので、

日本~ニュージーランド という路線を経営することも認められる。

もし必要ならば中間地点を加えることもできるということである。

(もちろんその中間地点に含む国との協定にかなうものでなければならないが)

ただし「当該締約国の領域内の一地点をその起点としなければならない」という制約がある。

日本の航空会社は日本発着、ニュージーランドの航空会社はニュージーランド発着として運航する必要があるということである。


アメリカとの協定は正直読みにくいが、アメリカの航空会社はアメリカ発着として運航する必要があるのはその通りである。

日本国とアメリカ合衆国との間の民間航空関係に関する交換公文 (外務省)

難しい書き方をしているのだが、アメリカの航空会社は、

アメリカの背後~アメリカ国内~2以上の中間地点~日本国内~日本以遠の地点 の航空路線を経営できる。

ただしアメリカ国内を含む必要はある。パラオ発着ならよいとはなっていない。


昔の協定は経由できる地点や、以遠の地点など細かく規定していた。

例えば日本の航空会社はアメリカ経由で運航できるのはブラジル・メキシコのみと定められていたそう。

(昔は名古屋~成田~ニューヨーク~サンパウロとかありましたけど)

現在はそう細かく規定されてはいないが、常識の範囲でやる必要はあるのだろう。