昨日から台風が接近していたが、それに伴って警報が発令されていた。
この警報の発令のされ方が難儀なものだった。
去年にうちの学校では警報発令時の対応が変わった。本科から専攻科に進学したが規則は基本的に同じ。
(参考記事 : 市町村レベルで気象警報が出る時代 )
ポイントは去年から始まった市町村単位の警報を活用して判断するようにしたと言うこと。
授業があるかないかの判断基準は学校の所在地の市町村で出ているかどうかで、
自宅の市町村で警報が発令されていた時はそれに準じて扱うということになっている。
で、今日の状況だが、まず学校の所在地の市は警報が出ていないので授業はあり。
自宅の市では警報が発令されているのでそれに準じて登校しなくてよいのだが、
特に問題なさそうなので授業もあることだし通常通り出かけた。雨は降ってたけどこれぐらいなら全く問題は無い。
ただ、自宅の市町村に警報が発令されていたときの行動は人によっていろいろというのが実際のところで、
警報が出ているのだからと登校しない学生もいる。もちろんこれは正しい判断だ。
気付かず登校してしまう学生もいるし、わざと登校する学生もいるのも確か。
登校しなかった場合は授業が欠けたり後の届出が必要などめんどくさいのも事実だし。もちろん危険を冒してまでやるもんじゃないが。
ところで大雨警報の発令状況を見ると、面的に発令されているとも言えなくて、かなり細かく発令されていることがわかる。
学校の所在地の市では出ていないのに、隣の市町村のうち2つは発令されていて、4つは発令されていないなどいうところからもわかる。
これは大雨警報の趣旨にもよるのだが、大雨警報はただ雨が多いと言う意味ではない。
実際、大雨警報が発令されている時よりも発令されていない時の方が雨は強く降っていることも珍しくはない。
大雨警報というのは「大雨によって、重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報。 」とされている。
具体的には土砂災害と河川の増水によらない浸水の恐れがあるということを示している。
なのでそのときの雨量よりはむしろ累積の雨量が重要になってくる。今回の場合はかなり長いこと雨が降り続いたので警報が発令されたこともわかる。
にしても、発令される市町村とされない市町村があるというのはどういうことかという話だが、
今回の警報はこの土砂災害の恐れがあると言うことで出ていることが多かった。
このときの基準となっているのが土壌雨量指数基準で、これは1km四方ごとに定められている。
ここでは奈良市を例に取って考える。
ここで使ってるメッシュコードはGeocode Viewerで調べた。
奈良市の東部は山深くて、須川ダムという水道用水を貯めるダムがあってそこのメッシュコードは5235-0763なのだが、警報基準は108・注意報基準86となってる。
一方で西部の学園前駅のあたりのメッシュコード5235-0630で調べると警報基準は148・注意報基準118となっている。
とまぁ、同じ市内でもかなり違うものである。まぁ奈良市は広いのでしゃあないね。
ここで一番低い数字を使って警報の基準としている。
なので、須川ダムのあたりでは土砂崩れの恐れがあると警報が出ても、実は学園前のあたりでは注意報すらでないはずの値であるという可能性もありうる。
市町村単位で警報が出ることになるようになって、これまでよりもきめ細かく警戒を呼びかけられるようになった。
それは評価に値することだし、特に文句があるわけではないけど、広い市町村では必ずしも的確とは言えない気がした。
さっきの奈良市はかなり広い市だったが、同じ奈良県には王寺町・上牧町・河合町・斑鳩町・三郷町・平群町・安堵町と小さな町が並んでいる地域もある。
この7町あわせても面積は奈良市の1/4程度だから、かなり細かく警報・注意報が発令されることが分かる。
こうなってくると果たして奈良市のように広い市町村を1つの警報区分とすることが適当なのかという疑問が出てくる。
奈良市ぐらいならと言うかもしれないけど、京都市も1つの区分だからね。こっちの方がもっとひどい。
もっとも、大きく気象条件が変わる場合は分けて考えてますけどね。例えば大津市は旧志賀町・葛川・伊香立とそれ以外で分けてますしね。
ただ、奈良市の場合、明確な区分をするほどではないのだろう。というかそうやって分けられてるのはかつての警報区分をまたいで合併したとかの場合だし。
それも奈良市の場合は月ヶ瀬村を合併した時には、月ヶ瀬を奈良県北東部から奈良県北西部に変更したぐらいだ。だからよっぽどの場合でなければ市町村は区切らないと言える。
もうちょっと細かくできればなぁと思うのだけど、なかなか難しそうです。