万博のチケットはちゃんと売れてる?

平日も盛況だが、連休だからといって入場者数の跳ねない夢洲での国際博覧会だが、

週あたりの入場者数はじわじわと伸びておりよい傾向である。

この様子だと梅雨時もけっこう混みそうだ。


そんな万博の開幕前の話題として大きかったのが収支見込みである。

果たしてチケット代は想定通り集まるのかということである。

そもそも万博招致の頃の想定より様々コストがかさみ、チケット代は高くなってしまった。

警備強化のためさらに高くなりかねなかったが、警備費は国も一定負担することとなった。

その上でチケットが1800万枚売れれば赤字にはならないとのことだった。


でも1800万枚って通期パスも1枚、夜間券も1枚と数えての数字らしい。

果たして一体1枚あたりいくらで見積もっているのか。

資料を見ると、入場券収入969億円、ロイヤリティー収入など191億円を見込んでいるとのこと。

ということは 969億円を1800万枚で割ると1枚あたり5400円ほど。

けっこう妥当な気がするな。


大人のチケット代金、定価では7500円だが、前売券や平日券の割合が多い。

1日券は中人4200円・小人1800円など、子供は当然安いわけだが、

万博の入場者は大人が多いのも実情である。とすればそんなにおかしくない気がする。

その上でチケット1800万枚というのは、前売時点でおよそ970万枚が売れていた。

これとは別に団体客の予約が230万枚ぐらいあるとのことだった。

計1200万枚、この他に600万枚売れればよいということになる。

万博の会期は6ヶ月、月100万枚、新規に売れればよいわけだ。


開幕~5月23日で販売されたチケットは271万枚とある。

もっともこのうち18万枚は団体券だから前売分に数えている分である。

団体分以外では 1日券73万枚、平日券99万枚、夜間券35万枚、障害者用の特別割引券21万枚、通期パス19万枚など。

売れ線は平日券ですね。そりゃこの来場状況だとそうでしょうね。

通期パスも1枚で30000円、割引コードを使ったとしても24000円なら平日券4枚分の値段、けっこうな貢献度である。

開幕からの5週間でこれなら、週50万枚のペースで売れると考えるのは早計で、

なぜならば、今売れたチケットが実際に使われるのはもう少し先だからである。

特に予約制の万博、早めにチケットを買って予約をしないと困るのである。


とはいえ、さすがに月100万枚は会期中に売れたチケット使われるんじゃないって。

だんだん前売券を使い切って新規にチケットを買う人も出てくるだろう。

控えめに見積もって夏休み前半までの10週間はこの売れ行きが続けば750万枚である。

会期末になると将来のチケットを買う人は減るが、駆け込みで行きたい人が増えるのも確実で、

入場枠が取れず断念というのはあるにせよ、おそらくチケット売上は盛況だろう。

というわけで入場券収入の見込みは達成出来そうに思える。


もう1つの柱、ロイヤリティー収入だが、ここは大丈夫でしょう。

だって万博会場の公式ショップ、恐ろしい混雑ですからね。

あれでロイヤリティー収入未達なんて言われたら困っちゃいますよ。

実際、会場内外でのグッズ売上は好調という話を聞きますから。


もちろん補助金や協賛金ありきではあるのだが、黒字化は堅い計画だったんじゃないか。

警備費の補助金に相当するぐらいは黒字を出せればチャラですね、

という話になるんだけど、そうなるとそこそこハードルは高い。

補助金や協賛金は基本的に受け取りっぱなしということで、特に問題ないんだろうが。

想定と異なる部分はあるが、決して悪くはないと言ってよいのではないか。

ソフマップドットコムなら買取マネーでも

先日、出張にあたってコンセントの変換プラグを考えた話を書いたが、

こういうのは通販で買うのが早いとビックカメラの通販を見ていたが、

実店舗なら買取マネーを使うんだがな……

というところで、実はソフマップの通販でも買えるのでは? と。


実はラクウルでいろいろ売却した代金がかなり積み上がっているのである。

特に携帯電話とタブレットPCの売却で得た金額が大きい。

買取マネーに変換すると5%増で買い物に利用できるのでこれが本線ではあるのだが、

買取マネーに交換しなければ店舗で現金で受け取れるので、チマチマ交換している。

実店舗ではビックカメラ・ソフマップ・コジマでの買い物に使えるが、

通販となるとソフマップドットコムでしか使えない。

ソフマップだけ使えるのはビック買取マネーの前身がソフマップのプールポイントだからである。

昔からソフマップドットコムではプールポイントが利用できたのである。


今はソフマップでもラクウルでビックカメラのポイントカードを呈示していて、

実店舗で使う買取マネーもビックカメラのポイントカードに蓄積されたもの。

実店舗ではどの会社のポイントカードでも同様に利用できるが、

通販では3社のポイントカードは別々である。

移行手続きはすぐできるので、コジマの通販で貯めたポイントをビックカメラに動かせばよいが。

では、買取マネーは動かせるのかというと、それはできない。


じゃあ無理なのでは? という気もするのだけど、

ラクウルのアプリに紐付けるポイントカードを一旦解除して、

その上でソフマップのポイントカードを紐付ける。

すると、これまでの買取金額をソフマップのポイントカードの買取マネーに交換できるのである。

こうすればソフマップドットコムでの買い物に使えるわけだ。

ソフマップの通販はビックカメラと異なり3300円買わないと送料が別途請求されるが、

差はその程度で、同じ倉庫から出荷されるので品揃えも基本的には同じ。

というわけで、ラクウルの売上金を効果的に利用して買い物ができた。


でも、ちょっと変だなと思ったかも知れない。

ラクウルの買取金額はポイントカードに紐付いているわけではないのかと。

ラクウルのログインIDと各社のポイントカードは別管理になっている。

そもそも僕はラクウル登録時はソフマップの会員情報を利用して登録している。

ラクウルだけの会員登録もできるし、Apple, Google, Yahoo!のIDでの登録なんてのもある。

その上で買取マネーに交換する前の買取金はそれらで作ったラクウルのアカウントに紐付くので、

ラクウルアプリで利用するポイントカードが切り替わっても残るわけである。


実店舗でのポイントカードとしてはどの会社のものでも変わらないので、

利用するポイントカードを切り替えるというのはあまり合理性はなさそうだが、

通販ではそうではないのでこういうこともあるわけだ。

じゃあ、実店舗でもソフマップポイントばかり使えばいいのでは?

という考えもあるかも知れないけど、クレジットカードの利用ポイントが付くのはビックカメラですから。

そんなに多いものではないがやはりビックカメラが中心である。


ちなみにソフマップドットコムで買うのは2015年以来、

なんと10年ぶりの買い物である。びっくりだよ。

あくまでも久しぶりなのはソフマップだけの話で、

コジマでは近年時々買っているのだけど。

あえてソフマップで買いたい品があるとすれば、アキバ☆ソフマップの取扱品か中古品……

というので思い出したが中古品は別サイトのリコレでの取扱で、こちらは2021年に買ってますね。

そういえばそうだった。

10周年で使う武道館

今日は仕事を時間単位有給休暇で早く切り上げて、東京・北の丸公園へ。

そして最後に発表されたのだが、来年5月に日本武道館で公演を行うとのこと。

2017年の4th LIVE(当時、ガールズバンド史上最速の日本武道館公演なんて言われたりもした)、

2019年の7th LIVE、これはRoselia、RAISE A SUILENで会場を使い回したやつ。

そして、2025年で3回目となるが、これまでとバンドとしての充実度は全然違いますからね。

いろいろある中で今のPoppin’Partyにふさわしい場所はどこだと考えて行き着いた結果ではないか。

(富士山レーダーと溶岩樹形と野外ライブ)

それが今日だったわけですね。


平日ではあるが大盛況、エンドステージでアリーナに出っ張ったステージはあるが、

見切れ席・立ち見席も動員し、常識的な感覚ではパンパンである。

CDの応募券を使っての最速先行抽選でアリーナ席・1階スタンド席だとお土産付きしか選べないのか。

グッズ付きを選ぶしかない

なんて嘆いていたが、結局買えたのは2階席、お土産なしで済んだから。

なんやかんや言っても人気は高いのである。

日本武道館といえば、オリンピックの柔道・空手開催のために、

改修工事が行われて綺麗になった部分もあるが、スタンドは相変わらずである。


2017年の4th LIVEは背伸びしすぎだったし、

2019年の7th LIVEはRoselia・RAISE A SUILENと3連日ということで、

やっと今のPoppin’Partyに相応な日本武道館での公演だったのかなと。

昨年秋の河口湖での公演と相補的な面もあり、

武道館ではできないことは河口湖でやったという感じはあった。

これはいいことだなと思うんだけど、それは7thの前の両国での6th LIVEが、

いかにも武道館での叩き台というので消化不良感もあったわけで、

それが武道館での1日には到底収まらないほどに成長したということである。

そりゃ10年もやってればそうもなるわけですけどね。


あらためて思ったのはPoppin’PartyにとってTVアニメ1期の重さですよね。

Poppin’Partyの設定はある時期に大きく変わっている。

それ以前もPippin’Partyの歴史であり、ここは小説版から持って来たみたいな話もあった。

でも、実態はやはりTVアニメ1期の前にできた設定による部分が多い。

バンドリ全体としてはガルパのゲーム、あるいはTVアニメ2nd Seasonからの、

Roseliaなどが加わった話が起点として大きいわけだが、

Poppin’Partyの物語という観点ではTVアニメ1期である。

そういうところを意識したメモリアルなライブを目指したということで、

そこに必ずしも合わない部分は河口湖でやろうとなったのだろう。

そういう意味ではやれることはまだまだあるというのはPoppin’Partyの強みである。


今のバンドリにおいてキャラクタを背景にして演奏するという観点では、

Poppin’PartyというよりはRoseliaがお手本になってる部分が多い。

当然、その背景にはPoppin’Partyがあるのは言うまでもないが。

バンドリのファンとみれば、Roseliaのファンが多いのだろうし、

MyGO!!!!!とAve Mujicaがアニメのこともあって盛況である。

MorfonicaやRAISE A SUILENがZeppライブハウスを渡り歩いて公演数を稼いだ時期もあった。

Poppin’Partyはなかなか機動性が低いように見えて、

実際、次の単独ライブは来年の正月という。半年以上は開く。

その間に合同ライブとかある話も聞かない。フェスには出るかもしれないが。

それはRoseliaなければPoppin’Partyは今まで続いていないとまでは言いませんが、

10年後にたどり着く先としてはだいぶ違ったんじゃないかと思う。


そう、次は正月、1月3日、東京ガーデンシアターである。

僕にとっては参加しやすいけど、正月の東京ってのはどうなんでしょうね。

それにしても東京ガーデンシアターというのも規模面では物足らない感じもある。

平日でも武道館パンパンにしてるのにね。

前に2公演で使ったことあるけど、今回は1日だけだし。

チケットさえ取れれば観劇するにはいいところですけど。

Europlugは妥協の産物らしい

ヨーロッパ某国に出張することになり、いろいろ準備をしている。

言うても出張先は社内なんですけどね。

で、準備しないとなぁというところで電源プラグのことを思い出した。


ヨーロッパ大陸といえば Cタイプと思ったが、

どうもCタイプだと緩いかもみたいな話が書かれていて、

SEタイプの方がしっかりはまるかもねとあった。

よくわからん話だが、ほとんどの場合は日本で言うSEタイプがより適しているという。


世界を見渡すと商用電源は100V付近・60Hzのアメリカ系と、200V付近・50Hzのヨーロッパ系に大別される。

日本の東日本は世界的には珍しい100V系の50Hzである。

(そもそも国内の同じ島で2つの商用周波数が混在しているのが珍しいが)

で、アメリカ系のコンセントはほぼ全て日本と同じタイプである。

もっとも日本は3極コンセントがほぼないのが世界的には特異だが。


一方の200V系のコンセントはいくつかのタイプがある。

大きく異なるのがイギリス式のBFタイプ(あるいは旧規格のBタイプ)と、オセアニア式のOタイプである。

一方で、ヨーロッパに限れば、島国のイギリス・アイルランド以外をカバーできるのがCタイプ、

これは当地ではEuroplugと呼ばれている形式らしい。

携帯用機器ではしばしば利用されているのだが、最大電流2.5Aという制限がある。

そう、電流制限付きなのである。


ヨーロッパ大陸のコンセントはドイツ式とフランス式が多くを占める。

Europe current mains electricity plug types (Wikimedia Commons)

青のドイツ式(CEE7/3: Schuko)が面積としては広くて、赤のフランス式(CEE7/5)もそこそこある。

ただ、この2つは接地極を別とすれば完全に共通と言ってよい。

具体的には直径4.8mmの棒が19mm間隔で2本突き出た形である。

コンセント部分は円形のくぼみがあり、そこにはまるプラグでなければ刺さらない。

さらに言えば接地極も両方に対応したプラグというのも存在する。

具体的にはCEE7/7がそうで、ヨーロッパ向け製品のプラグとしてはもっとも無難な形式である。

接地極が要らない場合はCEE7/17という形式もある。

日本の電気機器では3極コンセントはほぼないことを考えれば、

この形式に変換できれば十分であり、SEタイプはこれを意識している。

もっとも円形ではなく、薄い形状であることが多いが。


では、なぜEuroplugというものがあるのか。

それはドイツ式でもフランス式でもないのがわずかにあるからで、

具体的にはスイスとイタリアで問題となる。

デンマークも独自形式のコンセントが主流だが、接地極を除けばフランス式・ドイツ式と互換性があり、

なので当地でもCEE7/7形式などのプラグを接続しているらしい。

ところが接地極がつながらず、電気安全上の問題があるということで、

フランス式のコンセント設置が認められたが、まだ普及度は低いとか。


具体的にはスイス式(SN 441011)はピンの直径が4mmで間隔は19mmである。

この中間の下にオフセットされた位置に接地極がある。

あと、くぼみが丸ではなく、六角形になっておりコンパクト。

イタリア式(CEI 23-50)は10A仕様と16A仕様の2つが規定されており、

10A仕様は直径4mmのピンが19mm間隔、16A仕様は直径5mmのピンが26mm間隔であり、

この中央に接地極のピンが同様の太さであるという形である。

2つのプラグに互換性がないため”presa bipasso”という穴を2つ重ねて開けたものが一般的だという。


Europlugはスイス・イタリアに対応するように直径4mmのピンを並べていると。

少し内側に曲げてハの字にすることで直径4.8mmのピンのプラグを使う地域でも、

緩くならないように考えられているとはいうが、基本的には妥協の産物である。

このため、スイス・イタリア以外であれば日本で言うSEタイプが推奨で、

両国を含めて確実に対応したければCタイプの一考に値すると。

もっともイタリアについては、”presa bipasso”をドイツ式のSchukoの中に入れたコンセントも普及しており、

そうなると結局は日本で言うSEタイプでも問題ないということになる。

スイスこそ近隣諸国との往来が盛んなわけで困りそうなんだけど、

あくまでもこの独自形状らしいですね。


ちなみに日本の近国では韓国もドイツ式のコンセントである。

もっとも韓国は日本・台湾・アメリカとAタイプのコンセントを使う国との往来が多く、

ホテルでは110VにしたAタイプのコンセントがあることも多いという。

なので旅行先であまり気にしたことがない人もいるのかも。


というわけでEuroplugの趣旨からしてみればCタイプでよいが、

より適するのはそちらではないことも多いという話だった。

このあたり加味して出張の準備をしているところである。

地上に出ても地下アイドル

地下アイドルが使える会場を求めて会議室、公園施設など彷徨っている、

という話を見て、それじゃあ「地下」じゃないよねと。


「地下アイドル」と言われて、非合法・脱法的なアイドルかと思ったが、

そういうわけではなく地下にあるようなライブハウスを主戦場としているからという命名だったらしい。

大都市の繁華街には地下を利用した小規模なライブハウスが様々ある。

もっぱらパフォーマンスとそれに付帯するグッズ販売を行うアイドルで、

より一般的な言い方では「ライブアイドル」なんて言い方もあるそう。


これに対比してメディアでの活動が多いアイドルのことを、

「天空アイドル」なんて言い方をする人もいますが。

かならずしも相反するものではなく、元は地下アイドルだったものが、

知名度が高まり、活動の幅が広がる中で「天空アイドル」と言われるに至ることはある。

というか、そもそも地下アイドルとの対比でこんな言い方するのが、

地下アイドル引きずってるということなんだけど。


というわけで地下アイドルの活動が活発になるにつれて、

地下にあるようなライブハウスだけでは賄えなくなり、

かといって使える施設は限られるので、あの手この手で探していると。

よく上野公園との往来で不忍池付近を通ると、野外ステージからの音漏れを聞くことがあるが、

あれも地下アイドル御用達の施設らしいですね。

地下アイドルという言葉には似つかわしくもない屋外施設である。


会議室というのも時たま音楽イベントで活用される。

有明ガーデン内の東京ガーデンシアターは住友不動産で貸し会議室を担当する 住友不動産ベルサール が運営しているが、

それ以前からベルサールの会議室は音楽イベントでも活用されてきたので、

そのような商流もあったのではないかと思う。

いや、本当は逆で有明ガーデンにある会議室「ベルサール 有明コンファレンスセンター」を、

東京ガーデンシアターとあわせて国際会議などで活用するためなんですけどね。

それだけ多目的な施設ということなんだけど。


さっきも書いたように「地下アイドル」が「天空アイドル」になることもあるわけで、

地下に収まらないほど地下アイドルの幅が広がることは、

その先につながるところもあるのかなとは思う。

ただ、マネージメント体制が脆弱とか課題も多いみたいですけどね。

地下アイドルに絡む発表文書には大人が書いたとは思えないものもけしばしば見ますからね。


そういえば、誰それは実は地下アイドルからの転身だったみたいな話あったな。

地下アイドルがそのまま大成したら天空アイドルかもしれないが、

そうならないケースの方が多いのは言うまでもなし。

社会でひっそり暮らしている人が圧倒的に多いのだろうけど、

時たま別分野で活躍する人もいるということのようだ。

地下アイドルの世界には意外な逸材がいるのかもしれない。

在外公館ではないが在外公館投票

国政選挙で行われる在外選挙の投票方法は3つあって、

在外公館投票・郵便等投票・日本国内における投票の3つがある。

いずれも在外選挙人名簿に登録された市町村に投票用紙が送られて、

国内の不在者投票と同様に投票箱に入る仕組みである。

基本的には前2つのどちらかを選ぶわけだが、

台湾に住んでいる日本人は郵便投票しか選べないことが知られている。


在外公館投票でも郵便投票でも投票できることは同じだが、

郵便投票では登録されている市町村との間で書類が3往復する。

  1. 投票用紙等請求書と在外選挙人証を市町村に送る
  2. 市町村から投票用紙・封筒のキットと在外選挙人証が返送される
  3. 記載した投票用紙を封筒に入れたものを市町村に送る

1.をだいぶ余裕を持って送っておけば、2.の発送も早くなるが、

衆議院の解散が急にあった場合にはどうしてもタイトになる。

3.は選挙期間が始まってから送るわけだが、衆議院の選挙期間は12日、

一見、なんとでもなりそうな時間だが、国際郵便は予想外に時間がかかってしまうこともある。

そんなこんなで郵便投票では1票をフイにしてしまうことも多いという。


これに対して在外公館投票は、あらかじめ在外選挙人証を入手しておけば、

選挙期間が始まってから投票日の6日前までに在外公館に持参して出向けば確実に投票できる。

締め切り後、在外公館から外務省まではハンドキャリーで確実に運ばれ、

外務省ではとりまとめ後に各市町村に郵送されているという。

在外公館が近くないと難しいが、確実性の高さは他に代えがたい。

でも、台湾ではできないんですよ。在外公館がないから。


この状況は次回の参議院議員選挙から解消されそうである。

台湾の2か所に在外投票所を設置へ 夏の参院選から (TBS)

日本台湾交流協会の台北事務所・高雄事務所に設置されるという。

確かにこの事務所は事実上の大使館・総領事館だが、表向きは民間団体の施設である。

そんなところで「在外公館投票」ができていいのでしょうか?


気になって公職選挙法を読んだが全く問題なさそうである。

前提として台湾における在外選挙を含む領事業務は在タイ日本国大使館の管轄である。

ここもバンコクの大使館の管轄なの?

交流協会の事務所は在タイ日本国大使館への取次窓口として機能している。

その上で公職選挙法における在外公館投票の定義だが、

衆議院議員の総選挙又は参議院議員の通常選挙にあつてはイに掲げる期間、衆議院議員又は参議院議員の再選挙又は補欠選挙にあつてはロに掲げる日に、自ら在外公館の長(中略)の管理する投票を記載する場所に行き、在外選挙人証及び旅券その他の政令で定める文書を提示して、投票用紙に投票の記載をし、これを封筒に入れて在外公館の長に提出する方法

通常は大使館・総領事館内のホールなどが「投票を記載する場所」だが、

それ以外の場所に「投票を記載する場所」を設けることができる。

調べたら領事事務所ってのがそうらしいんですよ。

アメリカのアラスカ州は 在シアトル日本国総領事館の管轄地域なのだが、

アラスカ州には 在アンカレッジ領事事務所 というのがある。

(元は総領事館だったが、シアトルに集約した上で領事事務所に代替されたらしい)

これも在外公館の一種であり、在外公館投票を実施する施設である。


すなわち在タイ日本国大使館の管轄する「投票を記載する場所」を、

交流協会台北事務所・高雄事務所に設ければいいわけですね。

事務所の職員に記載した投票用紙を入れた封筒を渡すと、

バンコクにいる「在外公館の長」に取り次いでもらえるわけだ。

(実際には東京の外務省に直送するのだろうけど)

交流協会の職員を介して 在タイ日本国大使 に書類を提出するのはいつもやっていることである。


じゃあ、昔からできたんじゃないの?

在外公館ではないもので「在外公館投票」ができるのは気になるかもしれないが、問題はその程度である。

郵便投票という手段があるから、あえてこういう手段をとってこなかったが、

郵便投票は実用上難しいということで、やっと動いたのが実情なのかなと。


遠隔地で行われる在外選挙こそ電子投票の技術を活用したいところなのだが、

投票の秘密などの体制が担保しやすい在外公館投票の方が活用しやすいように思う。

封筒に入れたり署名したりという手間が省けたり、投票できる期間が延びたりメリットはありそうだ。

そのための足がかりとしても台湾で「在外公館投票」ができることは意義があるのではないか。


郵便投票は在外選挙人証の現物を送って投票用紙を取り寄せる部分はイマイチな仕組みで、

ここは電子投票のアプローチで解決できる部分はあると思う。

国内ではオンラインで選挙人名簿の照合を行うことで、

複数の期日前投票所を同時開設するのはごく一般的な方法である。

投票用紙を在外公館から送るという方法も可能かもしれない。

すでに在外選挙人証の発行は、市町村→在外公館はデータで行い、

在外公館で出力した在外選挙人証を国内郵便で行う仕組みが行われている。

しかし、記載された投票用紙を国内に送るという部分は譲れないんじゃないかなと思う。


ところで冒頭に「日本国内における投票」というのが出てきたけど、

なんで在外選挙なのに日本国内で投票するなんて話があるのだろうか。

これ、選挙期間に偶然帰国しているケースも想定しているのだが、

外国からの転入後3ヶ月以内の国政選挙で投票する場合も想定している。

この場合は請求書とともに在外選挙人証の送付が必要な点以外は、国内の不在者投票と同じ仕組みになる。

さらに言えば、在外選挙人名簿は転出前の住所地の市町村で登録されるのが基本で、

すなわち元の市町村に戻ってくると、市町村の中で在外選挙が完結するのである。

このように在外選挙人名簿に登録されている市町村に行く場合は、

わざわざ不在者投票にはしなくて、在外選挙人証を提出することでその場で期日前投票ができる。

さらに言えば選挙当日でも、市町村内の指定された投票所で在外選挙人証を提出して投票することもできる。

そういう仕組みがあるんですね。用語としては知ってたけど、それなりに役に立ちそうな仕組みですね。

グレード別定戦を求めて

今年からJRAのスケジュールが大きく変更されているという話を前に書いた。

かなりのレースを前倒しにする

前哨戦の前倒し、宝塚記念の2周前倒しなどなど。

その中にはサマーマイルシリーズ第1戦、米子ステークス あらため しらさぎステークス の重賞格上げがある。

で、どういうわけかしらないけど……

レーベンスティールは新設重賞しらさぎSへ チェルヴィニアと対決【次走報】 (東スポ競馬)

なんで大幅に距離短縮してこのレースなんだろ?


いろいろ調べてみると、この時期に2000m前後でハンデ戦ではない重賞が少ないからという話があった。

6月~8月で4歳以上馬が出られる平地・芝の重賞でハンデ戦以外というと、

  • 6/8 安田記念(GI) 芝1600m 定量
  • 6/14 函館スプリントステークス(GIII) 芝1200m 別定
  • 6/15 宝塚記念(GI) 芝2200m 定量
  • 6/22 しらさぎステークス(GIII) 芝1600m 別定
  • 8/3 アイビスサマーダッシュ(GIII) 芝1000m 別定
  • 8/3 クイーンステークス(GIII) 芝1800m 牝馬限定 別定
  • 8/17 中京記念(GIII) 芝1600m 別定
  • 8/17 札幌記念(GII) 芝2000m 定量
  • 8/24 キーンランドカップ(GIII) 芝1200m 別定
  • 8/31 新潟記念(GIII) 芝2000m 別定

6月で2000m前後というと宝塚記念はあるんだけど、

これを逃すと7月末まではハンデ戦だらけという状況。

このため距離短縮してでも宝塚記念翌週のしらさぎステークスを選んだという説である。


ここでいう別定戦というのはグレード別定戦ということで、

直近1年の重賞勝ち、それ以前のGI, GII勝ちで負担重量が増減されるものである。

ハンデ戦は実力に応じて負担重量の差が大きくなるが、

JRAのグレード別定戦はそこまで負担重量の差は大きくなくて、

この2頭はいずれも基本の負担重量+2kgになるはず。


なんで宝塚記念じゃないのかというのはあるけど。

特にチェルヴィニアは2400mのドバイシーマクラシックからなので、

そりゃ宝塚記念への転戦だろうと思うのだけど、そうはなっていない。

今年のドバイワールドカップデーは例年より1週遅かったことが背景にあるのではという話がある。

遅れたのはラマダン明けの大祭の後ろに持って来たためである。

これにより宝塚記念への転戦だと余裕が減るので、わずかに1週だが遅いレースを選んだのでは? という説である。

なおかつ距離は短縮したいとなれば、1600mは短縮しすぎとは思うが、短いには短い。


もともとの米子ステークスは賞金別定ということで、

収得賞金により負担重量が際限なく加算されるレースだった。

G1以外のオープンクラスだと勝つごとに+1~2kg加算されるぐらいのペースのはず。

でも重賞何勝もしていたり、G1勝ってたりするとかなり積まれるから、そういう馬は来なかった。

以前はJRAの重賞でも賞金別定があったのだけど、2023年からグレード別定に統一された。

米子ステークスを重賞にするにあたって「別定」は引き継いだものの、

重賞以外のOPクラスの別定と、GIIIの別定は意味が違うわけである。


というわけでなぜか実績馬が出やすいレースになってしまったのである。

おそらく意図とは異なるような気がしていて、それは安田記念の直後だからである。

マイルの実力馬にとってこの時期の目標になるのが安田記念で、

同時期に実力馬が選びやすい同距離のレースがあるのは意図と異なるんじゃないかと思う。


この時期、宝塚記念を除けば2000m前後のレースはハンデ戦が多いと書いたが、

これは宝塚記念とのすみ分けということになろうかと思う。

宝塚記念の開催前倒しに伴い、サマー2000シリーズの開幕も前倒し、

最初の3戦、函館記念(6/29), 七夕賞(7/13), 小倉記念(7/20)はいずれもハンデ戦である。

一方で後半の2戦は、定量戦の札幌記念、別定戦の新潟記念ということで、

いずれも秋に向けての前哨戦という意味もあり、実績馬にも出走しやすくなっている。

新潟記念をサマー2000シリーズの決勝戦にする意図もあって、

従来ハンデ戦だったものが今年から別定戦になっている。

札幌記念は以前より定量戦だったが、このレースはスーパーG2とも言われ、

春のG1からの転戦も多く、サマー2000シリーズにはあまり寄与しないレースだった。

(サマーシリーズの優勝にはシリーズ内2戦以上の出走は必須である)


サマーマイルシリーズは第1戦のしらさぎステークス、第3戦の中京記念が別定戦、

第2戦の関屋記念、第4戦の京成杯オータムハンデがハンデ戦である。

こちらは開幕が別定戦で、最後がハンデ戦なんですね。

もっとも去年はアスコリピチェーノが3歳牝馬にしては相当な負担重量を背負って勝ってますけどね。

その前年はのちにマイルチャンピオンシップとドバイターフを勝つソウルラッシュが59kg背負って勝ってるし、

実力馬がハンデ背負ってでも出るレースなんだね。確かにそんな印象はあるな。

別定戦がよければ前週の中京記念を選べばいいわけですが。


ハンデ戦が続くという問題は香港競馬ではとても深刻である。

そもそも香港競馬はほとんどがハンデ戦である。

賭け事としてはハンデ戦というのは面白いんでしょうけど。

年末の香港国際競走 と 春の香港チャンピオンズデー は距離別のチャンピオン決定戦が行われ、これは当然定量戦である。

ちなみに当地での馬券の売上は他のハンデ戦と大差ないらしい。

(日本だとG1の馬券売上がドカンと跳ねるのだが)

これ以外にもチャンピオン決定戦やその前哨戦はいろいろあるけど、

距離と時期によっては転戦に困ることがあるのは事実のようである。


日本競馬は実力馬はハンデ戦をかなり嫌うこともあって、

定量戦とグレード別定戦でそれなりに転戦できるように考えてきた。

その結果としてやたらメンバーが揃うG2とかG3があるんだけど。

天皇賞(秋)の前哨戦という名目だが、実際にはマイルチャンピオンシップの前哨戦になっている毎日王冠(G2)はその1つだが。

去年までは6月上旬に鳴尾記念(G3)があって、これもなかなか。

宝塚記念の前哨戦という名目でG2相当の負担重量設定になっていたからである。

スーパーGIIIもある

これも2000mにこだわる実力馬にとっては便利なレースだったのだが、

宝塚記念の時期が変わったので、大きく動かされてしまった。

宝塚記念かサマー2000シリーズかどちらか選べということなんだろうけど。


もしかしたらこのあたりも見直しはあるかもしれませんけどね。

しらさぎステークスが安田記念・宝塚記念のメンバーを食うのでは困るけど、

宝塚記念の時期が早まったことでレース選びに困る馬がいれば、

そういう馬が選びやすくなるように条件を見直すというのもある。

このレース選び、ちょっと変だよねとは思われているはずなので。

命名権は指定管理者から売る

イベント最後の告知でアイドルマスターミリオンライブの12thライブが、

「京王アリーナTOKYO」で行われると出て、一体どこ?

となったのだが、京王沿線でアリーナといえば飛田給駅下車、武蔵野の森総合スポーツプラザである。

命名権を取得したんですね。なるほどね。


気になったのは命名権契約を(株)東京スタジアムと結んでいること

【株式会社東京スタジアムからのお知らせ】京王電鉄株式会社とのネーミングライツに関する合意について

東京スタジアムはこの施設の指定管理者である。

管理の実務を担っているとは言え、あくまでも東京都所有の体育館で、

普通に考えれば東京都と命名権契約を結ぶのだと思うのだが。


調べてみると武蔵野の森総合スポーツプラザの指定管理者公募の際、

(株)東京スタジアムから提出された資料を見てみると命名権のことが書かれている。

武蔵野の森総合スポーツプラザの指定管理者候補者の決定について (東京都スポーツ推進本部)

後で書くのだが、この会社は名前からわかる通り、東京スタジアムの運営も行っている。

このためスタジアムと一体として命名権を売り出すのもあると書かれている。

具体的な収支計画は隠されているが、利用者からの施設使用料と東京都からの指定管理料だけでは赤字になることも想定していたようで、

「赤字分は当グループ内で負担」という記載もみられる。

スタジアムとの一体運営により費用を縮減したり、自主事業で稼いだり、

そして命名権であったり、企業・個人からの寄付なども考えていたようである。


ところでさっき出てきた東京スタジアムというのは、一般的には味の素スタジアムで知られている。

開業後まもなく味の素が命名権を購入、現在まで続いているからである。

このスタジアムは東京都の施設ではあるのだが、複雑な経緯があるそう。

平成15年度財政援助団体等監査報告書/株式会社東京スタジアム (東京都)

(株)東京スタジアムは金融機関より資金調達をして一連の施設を建設、

建設後、施設を東京都に売却すると当時に、45年の施設利用権を購入している。

ただ、東京都は即金で払ってくれるわけではなく、売却額と施設使用権の差額を20年分割で支払うということで、

会社はこの債権と借入金を信託銀行に移管したそうである。

東京都としては施設使用権の分、割り引かれた金額でスタジアムが建ったわけである。


このような経緯があるため、東京都はスタジアムの所有者ではあるけれど、

利用者からも会社からも使用料は受け取っていないし、

逆に東京都は日常的な維持費も支払っていないとみられる。

それで経営が成り立つように商業施設も一緒に建ててるんですね。

武蔵野の森総合スポーツプラザの赤字を負担してもよいというのはこのような経緯もあるのだろう。

収入源としては命名権を売却することも可能だったので、

メインスタジアムを「味の素スタジアム」、補助グラウンドを「アミノバイタルフィールド」、

西競技場を「AGFフィールド」といずれも味の素グループに売却している。


(株)東京スタジアムは東京都が株主筆頭なのだが、

それに次いで多く出資しているのが京王電鉄らしい。

スタジアムの命名権を持つ味の素に買わないかと営業をかけたのかはわからないけど、

京王にとっても自社の電車を利用しての来場者が多い施設であり、

スタジアム・体育館の運営に広く関わってきた経緯もあり、

命名権を買うにふさわしいという判断はあったのではないか。


このタイミングでの命名権売却となったのは、

オリンピック・パラリンピック期間は命名権が使えないということで、

その後に命名権売却に向けて動いたってことなのかなと。

3年契約なのでその先はどうかわからないけど、もともとつながりの深い会社なので、今後も長く買ってくれるんじゃないかな。


一般的には命名権契約は施設所有者と結ぶものだと思うのだが、

調べてみると確かに異なるケースもいくつかあった。

等々力陸上競技場の場合は、公園再整備のために設立された川崎とどろきパーク(株)の業務に命名権の売却が含まれていて、

それに従って命名権を売却する場合、川崎市がその可否を審査し、

認められればネーミングライツ料の50%を川崎市に支払う取り決めになっているそう。

「等々力陸上競技場」の愛称が「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」に決まりました! (川崎市)

契約の相手方こそ管理者だが、川崎市との契約を仲介しているのに近い印象である。


千葉マリンスタジアムの命名権契約は所有者である千葉市とともに、

ここを本拠地球場として使用している千葉ロッテマリーンズも契約の相手方だという。

千葉ロッテマリーンズは同球場の指定管理者なんですね。

指定管理料を支払っていないので、実態は無償で貸しているのに近いが。

当然、アマチュアへの貸出などの役目を果たすのが前提ですが。

ゆえに市と球団の双方の収入源として活用されているということだろう。

マリンスタジアムは改築計画もあり、その資金源というのもあるのかも。

フォントを組み込むのに適したライセンスか

今作っている製品はうちの職場の製品には珍しくもディスプレイが付いている。

小さいんですけど、ドットマトリクスであれこれ表示できる。

稼働状態の表示やエラー表示などに使うらしい。


で、動かそうかと思ってマニュアルを見ると文字データを送れば表示できる、

というものではなくビットマップデータを送る必要があるという。

え!? そういうもんなのか。

確かに世の中には文字を送れば表示できるLCDユニットってのもあるけど。

そういう機能を備えていなくて、単にバッファメモリ上に書いたビットマップデータが表示できるというものらしい。


となると、フォントが必要じゃないか。

表示するのは数値とアルファベットぐらいのもの。

その気になれば手でドットを打てなくもないが……

かといってPCで普通に使っているフォントをビットマップ化して組み込むわけにもいかない。

製品にフォントを組み込むというのは様々制約がある。


で、調べたところ「SIL Open Font License」というのが、

比較的制限の緩いライセンスで、多くのフォントに適用されているという。

有名なのはNotoフォントですね。

Unicodeにある全言語のフォントを作ることで”No tofu”を目指そうというものである。

文字化けのことを豆腐って言うのがなんとも日本的だが。


このライセンスの日本語訳文がここにある。

SIL Open Font License (SILオープンフォントライセンス)

「フォントの使用、研究、改変、再頒布」は原則自由だが、一部は制約を受けるというもの。

オリジナルのフォントの再頒布、改変したフォントの再頒布、その他の3類型を考えれば良さそう。

  • フォントソフトウェアのオリジナルバージョン
    • それ自体を販売することはできない
    • 複製に上記の著作権表示およびこのライセンスが含まれている限り、他のソフトウェアとバンドル、再頒布および販売を行える
    • フォントはSIL Open Font Licenseに基づいて頒布しなければならない。
    • 他のライセンスに基づいて頒布することはできない。
  • フォントソフトウェアの改変バージョン
    • SIL Open Font Licenseを適用する(ゆえに上記の条件にも従う)
    • 予約されたフォント名を使用することは、その著作権所有者が書面による明示的な許可を与えていない限りできない
    • フォントソフトウェアの著作権所有者または著作者の名前は書面による明示的な許可がある場合を除き、改変バージョンの推奨、支持または宣伝に使用することはできない
  • 上記に該当しない 使用、研究、複製、統合、埋め込み、改変、再頒布および販売
    • 制限なし
    • フォントをこのライセンスに基づいた状態に保つという要件は、フォントソフトウェアを使って作成されたいかなるドキュメントにも適用されない

という解釈でよさそう。


フォントを使ってフォント以外のものを作った場合、

例えばフォントを使って文字を描画してポスターを作ったとすると、

全く自由に使用・配布・販売ができ、どんなライセンスを適用してもよいし、フォントの著作権表記もいらない。

フォントをそのままバンドルする場合、フォントファイル自体に著作権表示とライセンス表記があれば、

自由に使用・配布・販売ができて、フォントを使用するソフトウェア自体はどんなライセンスを適用してもよい。

一般的なフォントファイルにはメタデータに著作権表示とライセンス情報を組み込むことができるので、

ダウンロードしてきたファイルをポンと置くだけでもOKであることが多い。

(著作権表記とライセンスを書いたテキストファイルを同梱するのが好ましいが)


多くの場合はこの2つで済んでしまうのだが「フォントソフトウェアの改変バージョン」に該当すると事情が変わってくる。

まず、フォントを他の形式に変換すると、基本的には改変にあたるという。

その場合、著作権表記で”Reserved Font Name”で指定された名前があれば、

それは改変されたフォント名に付けてはいけないというルールがある。

混同防止のための規定ですね。全く別の名前を付ければいい。

もう1つは「フォントソフトウェア」の範囲である。

文字を描画した画像は一般的には自由に利用できるわけだけど、

文字を描画した画像を並べられるようにしたものは「フォントソフトウェアの改変バージョン」に該当しうるのである。


とはいえ、フォントソフトウェアの改変バージョンにあたったとしても、

フォントに著作権表示とライセンス情報があればOKである。

画像データを格納しているフォルダなどに著作権表示とライセンス情報があればよいのであり、

このフォルダを見る必要がない人に著作権表示やSIL Open Font Licenseの情報が知覚できる必要はない。

それはフォントファイルをそのままバンドルする場合と同じですね。


もう1つはもはや「埋め込み」に過ぎないというものである。

1.11  What do you mean by ‘embedding’? How does that differ from other means of distribution?
By ‘embedding’ we mean inclusion of the font in a document or file in a way that makes extraction (and redistribution) difficult or clearly discouraged. (略)

(OFL-FAQ)

PDFのフォント埋め込みというのがまさにこれに該当するらしいんだけど、

通常の方法ではフォントを抽出することはできないし、

できたところでドキュメントで使用されている文字しか入っていないから使い物にならない。

こういうものはフォントの配布ではなく、フォントを利用した文書の扱いでいいということですね。


ゆえにターゲットの環境に極めて特化した埋め込み方がされていて、

通常の方法では抽出して利用できないものは、もはやフォントではないという解釈が成り立つ。

一方で、汎用的に利用する意図をもって作られたものはフォントなので、

わずかに数字10種類と小数点・符号で13文字ぐらいの画像データでも、

画像データ部分が汎用的に使える余地があれば「フォントソフトウェアの改変バージョン」に該当する。


というわけで非常に微妙なところはあるんですよね。

ただ、販売する機器はフォントそのものではないので、

説明書にフォントの著作権表示やライセンス情報は書かなくてよいことは確かである。

MITライセンスのフォントとかいうのもあったけど、

それを使用したソフトウェアを販売することは問題ないけれど、

著作権表示とライセンス表示をしなければならないことになる。

SIL Open Font Licenseは派生したフォントにも同ライセンスの適用を強制する点では厳しいが、

フォントではないものには一切制約がないという点では緩いライセンスである。

フォント専用のライセンスだからこそできることである。


このあたり検討は必要そうだけど、自分でドット打ちするのは勘弁だし、

説明書に著作権表示やライセンス情報の記載となれば面倒だし、

ましてや商用利用に制約がかかるようなことはできない。

画像を生成するというだけならば比較的問題は少なそうだが、

数値データを表示するために並べる画像を作る行為はリスクが高い。


日本語を表示したりするなら素直にフォント買うべきですけどね。

ただ、表示する種類がたかが知れているので、わざわざ買うほどでもなかろうと。

むしろ最適な形式に変換して組み込む方が効果的だろうという判断ですよね。

車両通行帯のルールは複雑だ

道路の一番左に普通自転車専用通行帯が設定されているとき、

そこを左折する自動車はそれを踏んでよいかという話で、

基本的には車道の左に寄るということは踏むということになるのだが、

実際そうなのかというと案外難しそうである。


車両通行帯についてのルールは道路交通法第20条に記載されている。

原則的なルールとして一番右は走らない、軽車両・原付・小特は一番左を走るとなっているが、

様々な例外規定があり、その例外規定にも様々例外規定がある。

というわけで標識令の規定と合わせて読んだ限りで、

概ね優先順位の低いものから高いものに並べるとこうなりそう。

なお、簡単のためトロリーバスは存在しないものとする。

  • 軽車両・原付・小特以外は一番右以外の車両通行帯を走行できる(※)
  • 普通自転車以外の専用通行帯があれば、その車両は従う、それ以外で軽車両・原付・小特以外は通行できない
  • 一般原付・小特は第一通行帯を走行する(※)
  • 軽車両・特定原付以外が右折する場合はできる限り中央(一方通行の場合は右)に寄る
  • 普通自転車専用通行帯があれば、普通自転車はそこを走行する、軽車両・特定原付以外は通行できない
  • 軽車両・特定原付は第一通行帯を走行する(※)
  • 車両通行区分が定められている場合はそれに従う
  • 追越しするときは1つ右の車両通行帯を走行する
  • 左折する場合はできる限り左端に寄る
  • 軽車両・特定原付が交差点で右折する場合はできる限り左端に寄って二段階右折する
  • 環状交差点では直進・左折・右折ともはできる限り左端に寄る
  • 進行方向別通行区分がある場合は軽車両・特定原付・二段階右折する交差点で右折・左折する一般原付以外は従う
  • 一般原付は3車線以上の信号のある交差点 または 二段階右折の標識のある交差点で右折する場合はできる限り左端に寄って二段階右折する
  • 一般原動機付自転車の右折方法(小回り)の標識があれば、それに従う
  • 進路変更禁止の標示がある場合はそのままの車両通行帯を進む
  • 緊急自動車に進路を譲る場合、交差点を避け左側または右側に寄って一時停止する
  • 道路の損壊、道路工事、道路の状況、その他によりやむを得ないときはこの限りではない

といったところだと思う。(※)は第20条第1項の原則的なルールを分けたものである。

軽車両・特定原付は最後2つと追い越しを除いては第1通行帯を走るルールしか適用されないかな。


で、専用通行帯よりも左折・二段階右折で左に寄る、右折で右に寄る方が強いのだが、

それより強いルールもあって、それが進行方向別通行区分なんですね。

3車線+自転車専用通行帯で、中央の3車線を左折・直進・右折と指示した場合、

自動車は進行方向に従って中央の3車線を選ばなければならない。

なので、この場合は左端の自転車専用通行帯は踏まないんですね。

軽車両・特定原付は進行方向別通行区分に従わないので自転車専用通行帯でよい。

一般原付は二段階右折する交差点なので、右折時には進行方向別通行区分に従わないのはよいが、

なぜか左折時にも従わないと書かれている。直進時は従う。

このケースでは左端に寄るルールが適用されるので、自転車専用通行帯に入ってもよい。

ちなみに3車線以上というのは自転車専用通行帯も含めて3だと思うので、

2車線+自転車専用通行帯でも該当するが、そういう交差点は小回り右折の標識があるんじゃないかな。


でも、こういうケースってなかなかないんじゃないのと指摘があった。

というのも右折レーンや左折レーンを作る幅を捻出する場合、

交差点手前で自転車専用通行帯を削ってしまうことが多いからである。

この場合、指示された方向に進む自動車と全ての軽車両・特定原付は一番左を走ることになる。

左折車と自転車専用通行帯の関係があまり問題にならない印象があるのは、

左折車が多い交差点はだいたいこうなっているからだろう。


もっとも強い例外規定が緊急自動車に進路を譲る場合だが、

これは当然のことだと思う。自転車専用通行帯を割ってでも左に寄る。

あと、全てに通じることなのだが道路状況によりやむを得ない場合は従わなくてよいとある。

これをどう考えるかは1つ大きな問題である。

交差点手前の左端に自転車がいる場合、左折車は後ろに並ぶのがルール上は正しいが、

幅に余裕ある交差点でそうやっているのはそうそう見なくて、だいたいは右に並ばれてしまう。

そのまま左折すると巻き込み事故が起こるので自転車を見送って発進するべきですが。


自転車(特定原付)にとっても一番左の車両通行帯を通るのが難しいケースはある。

それが一番左が左折専用レーンの場合である。

第一通行帯の中でできるだけ右に寄って通行するので済むケースが多いが、

左折車との関係でもう1つ右の車線に入る方が安全なケースもある。

他の車両との関係に注意しながら入る判断は成り立つ可能性はある。

普通自転車の場合は歩道に入ることで回避していることも多いんですけどね。特定原付はそれ大変なので。


ところでさっきの車両通行帯のルールでは追越しは1つ右の車両通行帯に出て行うとある。

同じ車両通行帯の右側から追越すのは禁止されていて、1つ右に出なければならない。

あと、これは車両通行帯うんぬんではなく左からの追い越しは禁止されている。

ところが「追い抜き」はこの限りではないんですよ。

追い抜きとは進行方向を変更せずに他の車両を抜くことを言う。

軽車両・特定原付とその他の車両の間ではこれが容易に成立する。

なぜならば軽車両・特定原付は「道路の左側端」を走るルールだからである。

道路の左端というのは車道外側線の外側も含む。車道外側線の外に自転車走行の目安があるのはこのためである。

ゆえにそれぞれ真っ直ぐ走っているだけで追い抜きができてしまう。

他の二輪車でもこの解釈が成立する場合はあるのだけど、

自転車に比べると無理のあるケースが多く、左からのすり抜けは追い越しの違反になることが多い。

追い抜きが成立しない場合は、右側の車両通行帯に出て追い越す必要がある。


左折時には自転車専用通行帯も車両外側線の外側も問わず、車道の左端に寄るのが原則としても、

それは余裕を持って左に寄っておくのが前提のことである。

左に自転車が迫っている中で自転車を潰すように左に寄っていいわけではない。

左ウインカーを出す車を妨害してはいけないルールはあるが、

自転車に急減速を強いることは出来ないし、左折車側が減速せざるを得ないだろう。

となれば左端にいる自転車の後ろに並ぶことになるが、幅に余裕のある道路ではめったに見ないことである。


そもそもの問題として停止線を守らない自転車が多すぎるという話があるんですけどね。

歩道通行している自転車が車道通行に移転して、交差点手前の車道左端を自転車がずらりと並ぶと、

これはこれで大混乱になるのではないかと考えることはある。

そうはいっても停止線を守るのは基本ルールですからね。

それがうまくいかないなら構造的な工夫を考えるのであって、

はなから停止線なんて守られませんからねなんて言ってはいけない。


というわけで原則に従ってうまく行くケースもそれなりにあるとは思うが、

自転車も自動車も多いとうまくいかないケースが増えてくる。

そのような場合は安全になるまで待つしかないんですよね。

左折する自動車としては左に自転車がいる場合は巻き込まないように見送る。

自転車としては左に曲がる自動車の左を通らずに待つ必要があり、

左ウインカーを出していれば明確だが、交差点は変則的な動きも多いので、前の車の動きをよく見て進むべきだろう。


自動車の運転者は巻き込み事故のことを知っているはずだが、

自転車の運転者がその危険性を正しく認識しているかは課題がある。

だから左端に寄って自転車が物理的に入れないようにしたいが、

それができないケースでは左にいる自転車を見送る選択をせざるを得ないのではないか。

結局は「道路の状況その他の事情によりやむを得ないとき」というところに結実してしまうのかもしれない。

原則は原則で大切だけど、事故を起こしてはどうしょうもないですから。