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ここもバンコクの大使館の管轄なの?

現在、日本は 152の大使館、65の総領事館、21の領事事務所 を世界各地に設置している。

これら総称して在外公館と呼んでいる。(他に国際機関の政府代表部も在外公館ですね)

交流の深いアジアではブータン以外の全ての国に大使館があり、総領事館や領事事務所も密に設置されている。

一方のアフリカでは交流の薄さもあってか、大使館がなく、隣接国の大使館が兼務している国が19か国ある。

カリブ海や太平洋諸島の小さな島国や、ヨーロッパの小国に大使館がないのは致し方ないと思うが。

業務内容もいろいろだが、やはり一番なじみ深いのは領事業務でしょう。

当該地域にいる日本人の戸籍届出の受付やパスポート発給、外国人へのビザ発給を行っている。


そんな在外公館の管轄にちょっと不思議なところがあるのはご存じだろうか。

在外選挙人名簿に関する事務についての領事官の管轄区域を定める省令

これは在外選挙での在外公館の管轄なので、なににおいてもあてはまる管轄区域ではないが。

ただ、1つ注目して欲しいのが「在タイ日本国大使」の管轄区域に「台湾」が入っているということ。

実はこれは在外選挙の業務にかかわらず、台湾での領事業務すべてに当てはまることらしい。


じゃあ台湾在住者はパスポート発給とかビザ発給の度にタイのバンコクに行かないといけないのか、

というとそんなことはなくて、日本台湾交流協会 の台北事務所・高雄事務所へ行けばよい。

日本台湾交流協会 は日本の公益財団法人で、本部を東京に置いている。

かつては交流協会という名前の団体だった。(2017年に地名が付いた団体になった)

大使館・総領事館相当のものが民間団体の事務所なのかというと、

それは日本が台湾地域を実効支配している中華民国と表向き国交がないから。

もっとも台北事務所の所長はこれまで大使経験者が充てられており、大使相当の職であることは明らかなのだが。


実務上は、交流協会台北事務所・高雄事務所が在タイ日本国大使館から委託を受けて領事業務にあたっているようである。

それがし、台北で財布&パスポート盗難に遭い紛失。 (吉日媒體集團)

交流協会台北事務所で発行された帰国のための渡航書の発行官庁は「EMBASSY OF JAPAN IN THAILAND」となっている。

これだけ見るとタイのバンコクで発行されたものと区別が付かない。

急を要する渡航書の発行とあってかわずか2時間で発行されているので、バンコクから飛んできたわけはないのは明らかである。

ただ、パスポートの発給に要する日数は他の在外公館より長いので、取次なんだろうという想像はできるが。

本来なら台北や高雄のような交流の深い都市で、各種の業務が取次になるのはあまり好ましいことではないと思うが。


それにしてもなんで台湾が 在タイ日本国大使館 の管轄なんでしょうね。

日本の見解では、台湾は本来は中国の一部なので、北京の日本大使館の下部組織になりそうなものだが、

両岸関係を考えると、なかなかそういうわけにもいかないだろうとは思う。

そこで中国大陸以外で近いところはあるかと地図を見てみると、フィリピンが一番近そう。

とはいえ、タイは地理的にもっとも近いと言えずとも、中国大陸を除けば比較的近く、規模も大きな在外公館である。

もっとも、バンコクとの書類のやりとりは東京経由になるという情報もあり、

本当は台湾にとって一番近いのは東京の外務省なのでは? という話もあるのだが。


こういうことには心当たりがあって、勤務先でも台湾の拠点の組織図上の位置は少し違和感がある。

台湾の現地法人が東南アジアのグループに入ってるんですよね。

別にそれでもおかしくはないと思うが、韓国や中国大陸とは明確に違うのは確かである。

事業規模や各国の制度面の問題は大いにあるでしょうけどね。(特に中国大陸ではいろいろ制約が厳しいですから)


難しいもんだねとは思ったけど、日本との交流がたいへん深いことは確かで、

そこに対してどういう方便でやるかって話なんだと思うんですよね。

民間団体の事務所を置いて、在タイ日本国大使館から領事業務の委託を受ける、というのはまさに方便である。

なぜかタイなのは後付けだからでしょうよ。


Author : Hidemaro
Date : 2020/01/17(Fri) 22:42
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