出張先では空港との移動、休日のお出かけに電車に乗っていた。
クレジットカードのタッチ決済で乗車できるので便利ではあるのだが、
気になったというか、面倒だったのが1等車の存在である。
大抵の人は2等車に乗車するのでタッチで乗車できるのは2等車に限られる。
車両には「1」「2」と等級が書かれているので、これを見て「2」に乗る。
大半が2等車とは言えるのだが、目の前に来た車両が1等車だとおっとっととなる。
で、最初に空港から乗った電車は列車名からすると特急っぽかったのだが、
全席自由席で特別な料金もかからないので、普通に通勤電車である。
そういう車両でゆとりを求めて1等車があるのはなるほどと思ったが、
停車駅の多い列車でも1等車があって、わざわざいるか? と思ってしまった。
当然のことながら自由席である。
調べてみるとヨーロッパでは郊外の列車では1等・2等の区分はほぼ必ずあるものらしい。
1等車というのは日本ではグリーン車と呼ばれるようになり、
以後は普通運賃(かつての2等運賃)・自由席特急料金にグリーン料金を追加で払えば乗れる仕組みになった。
日本ではグリーン車は特急を中心に設定されている。
特急でさえ短編成だと普通車のみであることも多い。
普通列車のグリーン車(自由席)は関東圏では比較的あるが、
他地域では岡山~高松のマリンライナーのグリーン車指定席ぐらいである。
マリンライナーは通勤電車の一面もあるが、新幹線接続列車としての側面から特急に準ずる役割もあるため。
1960年以前の国鉄は1等・2等・3等の3等級制だった。
鉄道黎明期には3等級全て揃うのが通常だったらしいが、
1934年には早々1等車は一部の展望車と寝台車を除いて廃止されてしまった。
2等車は普通列車への連結含めて自体は行われていたが、
普通列車の増発が進む中で3等→2等の最下級のみで構成される列車が増えたという。
特急でさえグリーン車がないのは、現在のJR特急は急行がルーツのものが多く、
急行すらグリーン車がだいぶ撤去されてしまったからである。
おそらく日本の鉄道で1等車という制度がなくなったのは、
2等に1等乗車区間の差額を払うという乗り方が大半になってしまったからなのだろう。
異級乗車券というのがあって、連絡船区間だけ1等にするような使い方が多かったらしい。
もっともヨーロッパの鉄道の1等車も2等に加算料金を払う体系のものもあるよう。
逆に日本の鉄道では多い指定席だが、ヨーロッパでは必ずしも一般的ではないようだ。
今回の出張先周辺では指定席って概念がなさそうだった。
自由席の有料特急みたいなのは存在するみたいだったけど。
座席指定する場合でも1両全部指定席ということはあまりなくて、
座席指定のない乗客が乗っていることもあるらしい。
日本では座って移動するために指定席を取って特急に乗るというのは一般的である。
特急券を上乗せで買うという仕組みは外国人から見るとわかりにくい仕組みらしいと聞いたことがある。
料金体系が異なる優等列車はそれ用の乗車券を買うものなので。
在来線特急だとICカードで乗って、特急券はチケットレスなどで別途買うと説明しやすいが。
ヨーロッパでは普通列車含めて1等車に乗るとゆったり移動できる可能性が高いが、
特急だからといって指定席を取るわけではないということですね。
通勤電車でわざわざ1等車に乗る人はそうそういないから、あえて1等車に乗るのは強力ではあるが、
日本の感覚で言えば細々1等車を維持するのも大変だろうと思う。
気になる部分はあるが、2等の普通列車で延々移動するなら、
日本の普通列車の旅とそうそう変わらないのかもしれない。
実際、そういう旅をするのかという話はあるのですが。
距離が長ければ高速鉄道とか夜行列車みたいな話にもなるでしょうし。
でも、日本だとそれは特急料金払うでしょうという区間でも、
通勤電車と同じクラスの列車が適するケースが多い印象はある。
その中で1等を選ぶというのはありうるけど、どうでしょうかね。