夢限大みゅーたいぷ が顔をさらすわけ

今日はシンデレラガールズのライブをインターネット配信でみながら、

19時半頃にはタブレットPCでYouTubeを開き、

夢限大みゅーたいぷ のライブの無料配信を見る。

アーカイブ無しって書いてあったからな。(実際は少しの間は残ってた)

シンデレラガールズの方はまた見返せるし。


夢限大みゅーたいぷ というとこのBlogでも何度か書いていますが。

最初は単なるVTuberとしてスタート。当時は楽器の練習中と言われていた。

そこから1年ぐらいして1stライブを迎える。

インターネット配信はあったが、ぼけぼけの映像だった。

覆面バンドではないバーチャル系バンド

ステージでは普通に顔をさらして演奏しているわけですが。

もっともこれを境にしてマスクなど着用してインターネットに生身の姿をさらすことも出てきた。

これが昨年8月のこと。そうか、ここから1年なのか。


今日のインターネット配信はアンコールから配信が始まったが、

今までにない鮮明な映像である。というところであれ? と思うわけだよな。

ライブ映像のBlu-ray発売など告知された上、

来年からスタートするイベントの告知では、メンバーが実写で表されていた。

というわけでインターネットでも顔をさらすようになったわけである。

あとで書く事情もありそう遠くないと思っていたがここですか。


アンコールが終わってはけていって、配信も終わりかねと思ったのだが……

開場ではダブルアンコールとなっても、配信は止まるのもよくあること。

しかし止まらないので変だなと思って見ていたのである。

そしたら再開してなんか映像が流れて、新曲まで演奏し出すし。

そこで告知されたのは2026年にTVアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」である。

そう、キャラクタの方はTVアニメの方で早々掘り下げますよと。

これにはかなり驚いていて、というのもバンドリ全体としてみれば、

以前放送された「It’s MyGO!!!!!」「Ave Mujica」の続編をやると言っていて、

でも実はその前にゆめみたを仕込んでいたんですね。


さて、さっき夢限大みゅーたいぷ の方針転換は避けられないとみていた理由だが、

それは来年2月に予定されているバンドリ10周年ライブのためである。

ここにはバンドリのバンドが一堂に集結することになる。

(リアルバンドではないガルパのバンドも来る)

ここに夢限大みゅーたいぷの名前もあったわけである。

で、通例ではインターネット配信などあるだろうと考えるのだが、

夢限大みゅーたいぷも普通に出演者なので流れてしまうだろうと。

オープニングアクト限りなら配信から除外するのもあったが。


いろいろ気になることはあるんですけど、いやはや。

夢限大みゅーたいぷも「バーチャル系新バンド」の募集が2022年7月のこと。

そこから数えれば今で3年少し、TVアニメになる頃には4年ですか。

と考えると長い話ではあるんですよね。

それを着実にやってきていたというのはすごいことだと思いますね。

シンデレラガールズの無念

今日はシンデレラガールズのライブのためKアリーナ横浜へ。

長らく言われていた高島水際線デッキが開通してからは初めてだな。

というわけで往路はこれで行きましょう。

往路は特に問題ないが、まだ工事中の部分もあり、多少狭いところはある。

あと、このルート、スカイビル・新都市ビル(そごう)から架かる はまみらいウォーク との接続点が細いんですよね。

これが帰宅ラッシュに耐えられるかはずっと疑っているところである。

でも案外大丈夫なのかな。


さて、ここ最近はシンデレラガールズのライブというと、

メンバーを入れ換えながら各地を回って、最後に関東圏でドカンと大集合とすることが多い印象である。

2日間総入れ替えだったが、1日目の出演者は38人、多すぎる。

大概はここまでの公演になんらか出演しているわけだが、今回だけの人は3人いましたね。


ただ、これは心残りだったのだろうというのが見え隠れするところはあった。

それが 水本ゆかり と 高垣楓 である。

本来ならこの2人演じる人がいてほしい曲がいくつか披露されてたんだよな。

シンデレラガールズも出演者が多いが、イベントの出演機会はいろいろ。

なかなかイベントに出てこない出演者を列挙すれば出てくる名前である。

いろいろ事情はあるんだろうけどね。


でもオリジナルメンバーが揃わないからやらないとはならないのがアイドルマスターである。

それならばそれなりに縁故があるメンバーとか入れてやると。

そういう形でなんとかやっているのが実情ですね。

それだけになおさらメンバー欠けてることを意識してしまうのだが。

でも、そうでもしないと20年も続かないんですよ。

(20年というのはアイドルマスターシリーズとしての年数である)


そういう心残りはありつつも、やはり大集結だからこそやりたいことはやったよねと。

途中、スピーカーから音が出なくなるという前代未聞のトラブルがあり、

これでだいたい30分遅れになり、終演は21時45分ごろ。遅すぎる。

退路は従来通り新高島駅を利用したが、横浜駅方面の人は高島水際線デッキに流すので、

新高島駅までのルートも従来より短縮され、詰まるところがない。

Kアリーナからの退場が全体的にスムーズになっていることは確かなようだ。

これだと、新高島~横浜でみなとみらい線の運賃払う意味あるかな?

と思わなくもないが、やはりはまみらいウォークとの接続点に不安があるのと、

そもそもその先も歩く距離が長いので退路はこれでもいいのかなと。

しかし、こうも遅くては食って帰らないとやってられないと、

菊名駅で一旦下車して遅めの夕食、そうして帰宅したが相当遅くなった。

出演者が多いからこれ以上開演を早めるのは難しいのだろうが、そこをなんとかとは思う。

定住者類似か出国準備の特定活動

先日、退去強制の対象になった外国人の在留資格として、

最も多いのが短期滞在、次いで技能実習、その次が特定活動だが、

果たしてどんな特定活動だろうねという話を書いた。

特定活動は何に似ている

家族滞在類似、就労系の在留資格類似、短期滞在類似など……

いろいろな在留資格に似ているものを紹介したが、おそらくこれではないだろうと。


おそらく多いのは定住者類似、あるいは出国準備ではないかと。

特に出国準備なんていうのは期間内に出国しなければ退去強制になると宣告されているわけで、

そりゃ多いだろうと思うわけだが、果たしてここら辺は何なのだろうと。


在留資格のグループの1つとして身分系と言われる物があり、

永住者・特別永住者・日本人の配偶者等・永住者の配偶者等・定住者が該当する。

これらの在留資格の特徴として就労制限がないということがある。

中長期在留者の4割程度がこのグループに該当する。

背景には日本に10年程度滞在し続けた場合、永住者となる条件を満たすことが多く、

特に就労系在留資格で滞在する人の子・配偶者にとっては重要である。


で、これらの類似した特定活動の在留資格もあるんですね。

告示にあるものでは日系四世、告示外では家族滞在で日本の高校を卒業した人が典型である。

そもそも、日本人の子として生まれた外国人は日本人の配偶者等の在留資格があるが、

そのさらに子、あるいは元日本人が日本国籍を失ってから生まれた子は該当しない。

しかしこれらも「素行が善良」であることを条件に定住者の在留資格が与えられる。

対象は日系三世の未婚で未成年の子までである。

ところがこうして日本にやってきた日系人には日本への定着に課題を持つものも多かったという。


一方で日系四世で先祖の土地である日本に行きたいニーズもあり、

そのために日系四世の特定活動が作られたという。

18~35歳で一定の日本語能力があり、日系四世受入れサポーターのサポートが受けられることが条件である。

このあたりは定住者で滞在する日系人に直面した課題を踏まえてそうだが、

これがけっこう厳しいので案外使われていないという話はある。

で、定住者との差の1つは風俗営業での就労はできないのがある。

でも、これを特定活動としている本質的な理由は子・配偶者の扱いのためではないかと思う。


基本的には日本人の配偶者等・定住者の配偶者・子は定住者の在留資格が与えられる。

しかし、この定住者類似の特定活動は現時点で外国にいる配偶者・子の在留を想定していない。

もちろん日本で生まれた子や、すでに日本にいる配偶者はその限りではないが。

この場合は告示外の特定活動が与えられる可能性がある。

この家族帯同の制限のために特定活動を使っているわけですね。

なお、この日系四世の特定活動は最長5年と規定されているが、

N2レベルの日本語試験に合格すれば、定住者への切替が可能となる。

こうなると外国にいる配偶者・子を呼び寄せたりできる。


家族滞在で日本の高校を卒業した人のうち、中学校・高校からの場合、

卒業後の就職内定をもって特定活動の在留資格が認められるとある。

さっきも書いたのだが、就労系の在留資格である程度長く滞在している場合、

子も永住者となっていることも多いのだが、そうでないケースもある。

本人が「技術・人文知識・国際業務」などの要件を満たせばよいが、

そうでないと親に永住許可が出るまで働けないということが生じ得た。

これは問題ということで、小学校からの場合は定住者、それ以降の場合は特定活動を認めることにしたと。

日本への定着性を測る1つの目安が5年なので、6年は滞在しているなら定住者になり、

それ以降の場合は定住者は与えにくいということで特定活動になっている。

これも同様に風俗営業を除くという条件はあるが、より本質的なのは配偶者・子の扱いである。

なお、この特定活動も5年経過すると定住者へ切り替わることが多いという。


で、おそらくこのあたりも退去強制の対象になる特定活動の外国人ではなくて、

他に定住者になりうる身分には難民ってのがあるんですね。

ところが日本では難民認定というのはそうそうなされないものである。

おそらく理由は難民と認めると一般に素行不良とされる行為も咎められなくなるからではないか。

例えば偽造パスポートを使おうものなら在留資格は認められないだろうが、

難民はパスポート偽造をしても罪に問うてはいけないと難民条約に書いてあるのである。

安易に難民認定しようものなら、日本における外国人の地位も危ういものになりかねないという危機感があるのだろう。


そうはいっても追い返すには申し訳ないという人もいるわけである。

そこでそういう人に特別に在留資格を与えることがあった。

2023年から補完的保護対象者として法制化されている。

それにもあたらない人にも特定活動の在留資格が与えられることがあるという。

これも風俗営業を除く就労が可能で、そして外国にいる配偶者・子の在留は想定していない。

事情が事情なので家族も同様に認められる可能性はありますけど、

正攻法としては認められないわけですよね。

難民と違って素行不良で在留資格で取り消されるのも現実的である。


上記のパターンも退去強制の対象になる人はそこそこいそうだが、

それより問題なのが難民申請中の場合である。

難民にあたるか真面目に判断するには時間がかかるので、

その間は就労可能な特定活動の在留資格を与えていたのだが、

そうすると他の在留資格を失った人が難民申請を繰り返す事態が多発、

これに手を焼いて難民申請中の特定活動をいくつかグループ分けした。

就労制限の対象となる難民認定申請者について (pdf) (出入国在留管理庁)

元々、技能実習・留学で在留していたような人はそもそも難民ではない可能性が高いが、

そうは断定できないので「一定程度の生活費を有していると考えられる」という名目で就労不可の特定活動に。

後で出てくるが出国準備の人が申請した場合は、出国することを確約して申請するのは理屈に合わないと、

こちらも就労不可の特定活動を与えるということが書かれている。

難民とか補完的保護対象者にあたる可能性がそこそこある人は就労可能な特定活動の在留資格を与えるとはある。


そして出国準備の特定活動ですよね。

在留期間中に事情が変化して在留資格の要件を失うことがある。

例えば、日本人の配偶者として日本にやってきた外国人がいて、

配偶者の日本人が死んだ場合、日本人の配偶者等の要件を満たさなくなる。

概ね3年以上滞在していて日本への定着性が認められれば定住者の在留資格になるし、

日本人の子がいる場合、その親という側面で定住者の在留資格が認められることもありうる。

ところが日本に来て間もないようなケースだと認められないことがある。

そうはいっても仕事の都合とかでちょっと待って欲しいとなれば、

出国準備という名目で従来通りの滞在が認められることがある。


ただ、こういう真面目なケースもそれもまた多くなさそうで、

だいたいは留学なのにまともに学校に通っていないとか、

元々在留資格を認められないような人に30日以内に出国すれば大目に見てやる、

という趣旨で与えられることが多いようで、ほぼ退去強制みたいなものである。

書類不備などを救済する目的で出る場合もあるようで、その場合は在留期間を31日に設定するそうである。

ともあれこういう事情なので期間内に出国せず居座るものが多いのではないかと想像する。

こういうのはその前の在留資格の方が重要な情報だと思うのだが。


このあたりはなんでもかんでも特定活動にするなよと思うのだけど。

ただ、難民申請も出国準備も個別の事情が多いことは事実なんですよね。

そういうところに柔軟に対応できるのは特定活動なんでしょうね。

実態に近いグループに分類し直してどんなもんなんでしょうね。

就労系、家族滞在類似、短期滞在類似、定住者類似と難民申請中・出国準備となると傾向はつかみやすそうですが。

日本ではあまりタブーではないから?

「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)」(わたなれ)のアニメ、

なかなか好評だが、どうも相対的に外国での人気が高そうだという話が。

AniLab Official | アニラボ 公式 / 『#わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ! (※ムリじゃなかった!?)』今週の海外アニメランキング1位に! (X.com)

日本でも人気ではあるんですけどね。


ただ、心当たりはあるんですよね。

この作品は「ガールズラブコメディ」と言っているが、女同士の恋愛、

すなわちは「百合」と言われるジャンルの1つである。

これ、どうも外国でも使われてるらしいんですよね。

レズビアンといっては直球すぎるというのはあるのかもしれないが。

逆に男同士の恋愛を扱った作品は「やおい」で通じるらしい。

これは今の日本ではあまり言わないんだけど。普通はBL(ボーイズラブ)と呼ばれる。

日本で1980年ごろには使われていた謎の言葉である。

それが外国に渡るも、日本では他の言い方に変わっていったという。

外来語になった「やおい」が真に男性同士の恋愛を表す言葉かは疑わしいところはある。

オタク女子が好きそうな物ぐらいの意味かもしれない。


いずれにせよこういう男同士・女同士の恋愛を扱った作品は日本の特色と考えられているようだ。

こう言われると大概の日本人は困惑するだろうけど。

いや、日本でも基本的にマイナージャンルじゃないですかと。

そうなんですよね。日本でも陽の当たらないジャンルではある。

でも相対的には日本はこの分野に寛容と考えられてるんですよね。

これは明確な宗教的なタブーにあたらないからではないかと思う。

こういうのが効いてくるんですよね。


ここ最近話題になった話として、中国でBLが「不良文化」とみなされ取り締まりがなされるようになったと。

「ボーイズラブ」は不良文化? 中国政府がゲームを厳しく取り締まるのはなぜか? (Yahoo!ニュース)

必ずしも同性愛に対する取り締まりというわけではなくて「女のような男性」という観点である。

ゆえに韓国式の男性アイドルみたいなのも取り締まり対象だという。

いずれも隣接地域の文化なので極めて流入しやすい状況である。

中国も基本的には宗教的なタブーにあたるような話はないのだろう。

しかし政府にとって不都合な選択肢は示したくないのだろう。


日本でも作り話の中ならなんとでもという感じではあるが、

実社会で大手を振って認められる関係かというとそれはまた別である。

あくまでもファンタジーの世界だろうというのが大方の見方である。

最近はノンフィクションと地続きの世界になりつつあるという話もありますが。


ともあれ「わたなれ」は日本ではそれこそ集英社が大々的に扱うような作品だが、

大概の地域ではそういうわけにはいかないわけですよね。

一方でこういう関係を楽しみたいという潜在的なニーズはあって、

知ってか知らずかはまる人が多いということなのだろう。

外国から日本の新作アニメを見るのってけっこうハードル高いと思いますよ。

昔と違って買うための商流はいろいろありますけどね。

小説の翻訳版もけっこう出てるみたいですね。

漫画の翻訳版はありそうだと思ってたが、小説もやるんですね。

奈良博で見る天理参考館

奈良博の賛助会員になって、特別展ごとに特別鑑賞会があって、

別にそこでなければならないわけでもないが、せっかくと。

ただ、平日の夕方閉館後というのは善し悪しではあり、

今回はいろいろ都合を考えた結果、日帰りでの関西行きとなった。

もったいないと思うところもあるが、やはり日帰りは楽である。


そんなわけで ひかり号で京都まで。なんでひかり号なのかというと早特で安かったから。

のぞみ号に比べれば空いている印象はある。

もっとも途中駅での乗降が多いため入れ替わりも多いのだが。

ひかり号もそれはそれで速いけどね。

京都駅で降りると、市バス・地下鉄の人は東のりかえ改札へとデカデカと書かれている。

地下鉄の場合は東のりかえ改札の手前で階段を降りて八条東口で直接出ればよい。

すると烏丸線の駅はすぐそこである。確かに近いな。

市バスの場合は、在来線の地下通路を通って地下東口を出るとポルタの地下街を経て直接バス乗り場へ行ける。

おそらくこの案内は中央口の混雑対策のためのものであろうと思う。

僕が普段、烏丸線との乗換だと八条口はそこまででは……と思うが、

ここもタクシーや送迎バスの人が使うからちょっとごちゃごちゃしてるかも。


ともあれ地下鉄に乗って東山三条まで。京都国立近代美術館へ。

「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」という特別展をやってて、

ネタがネタだけに来ているのは大半女性である。

大半の展示物は千總ホールディングス蔵で、同社の染めてきた布や着物が多い。

で、大半は友禅染の話ですね。ただ、その下絵ということで絵画、

流行のデザインという観点で陶器などほかの工芸品も織りまぜられていた。

当初は作家が自分でデザインを決めて染めていたわけだが、

画家にデザインを描いてもらうというアプローチも導入されて、

様々なモチーフをうまく配置するのは画家に一日の長があるのかなと。

ただ、それを染めるということになれば、同じ型を繰り返し使いたいとか、

そこら辺の繰り返しのデザインというのは工業デザインの得意とするところである。

ところで友禅染というと、糊を置いて染まらない部分を作って染める手法だが、

手法として「型友禅」が書かれた作品があって、型を使って糊を置く?

と思ったら、確かに糊なのだが、染料が入った色糊(写し糊とも)だそうで、

これ自体が染料としての機能を持つものだろう。型を使うので大量生産に向く。

ただ、今となってみればインクジェット印刷もある時代である。

友禅染は重要無形文化財、保持者の通称「人間国宝」の方が通りが良いが、

公的な制度もあり手工業として維持されるとは思うが、案外難しい立ち位置である。

というのも流行の柄を染められるということで流行った手法だからである。

刺繍などの追加工との組み合わせとか手工業の強みを生かしたいところはありそうだがどうだろう。


それで奈良に行くまでどうしたもんかなと京阪電車で伏見桃山まで。

以前、伏見桃山陵、明治天皇の陵に行こうかと思ったが、

時間が遅くて断念したことを思い出して向かうことにした。

これが伏見桃山駅・桃山御陵前駅からけっこうあるんだよな。

昔はここら辺までバスで行けたんだろうけど……というのは後で出てきますが。

しかも参道の一部が工事のため閉鎖されていたんだよな。

で、車で訪れる人のルートで来たわけだが、こうするとすさまじい階段がある。

なんだこりゃ!? となったのだが、高台にある陵と道路の高低差がかなりあるんですね。

で、参道を歩いて行けばだんだん上がっていくのでそうはならないけど、

そうでなければこの階段を上がるか、あるいは皇后陵を経て行くかになる。

こうすさまじい階段なのでいかにもトレーニングする人がいたが、集団で運動するのには使うなと貼り紙があった。

それにしても壮大である。明治天皇陵はこれだけで相当広大な敷地を使っている。

大正以降の天皇陵は八王子市の武蔵陵墓地に存在しているが、

お互いの兆域が被らないようにしようとするとけっこうタイトでは?

という話があり、現在の上皇・上皇后が葬られることになれば、

天皇陵・皇后陵は横並びで設けられることになっている。

(他の皇族同様に合葬も考えられたが、儀式に不都合があろうと別になったそう)

明治天皇陵が1つでこんなに巨大なのに……とは思うが、

その後の拡張は考えていなかったからというのはありそうである。


帰り道には桓武天皇陵に寄って、すると近くには伏見桃山城運動公園がある。

これ、元は伏見桃山城キャッスルランドという遊園地だったんですね。

昔はこのあたりまでバスで来られただろうというのはこのことである。

現在も遊園地の施設として作られた「伏見桃山城」は残っている。

ただし中には入れないのだが。映画撮影などで使われてはいるらしい。

ただ、基本的には朽ちるままにという感じでしょうね。

ここに城があるのはかつてここには伏見城があり、それに由来するものである。

運動公園という名目で「伏見桃山城」含めて京都市が引き取ったのは地元の要望のためである。

ちょうど公園では野球の試合が行われていたようだった。


桃山御陵前駅まで戻ってきて近鉄に乗って奈良まで。

奈良国立博物館にやってきたが、特別鑑賞会の前に「仏像館」に。

本館(これ自体が重要文化財である)は彫刻(すなわち仏像)に特化し、

「なら仏像館」と呼んでいたが、これがこの4月から「仏像館」になった。

改名の理由はわりと曖昧ではあるが、奈良県周辺の社寺からの寄託品や伝来してきた品が多いが、

必ずしもそういうわけではなく仏像という点では広く扱っているため、この名前の方がよいと考えたか。

最初の展示室がお釈迦様そのものの像ということで、涅槃像なんてあって、今まであまり見なかったなと。


さて、それで特別鑑賞会である。

今回の特別展は「世界探検の旅」ということで天理参考館のコレクションが大半である。

天理参考館は以前行ったことがあるが、世界布教を目論んだ天理教が、

世界の文化を知るために集めた様々な品がある。(cf. 天理教の海外布教のための博物館)

じゃあその目論見は上手く行ったのかというと、そこは疑わしいが。

奈良県伝来の品とはいえ、奈良博の専門分野とはまるで違い、

鑑賞会の前に説明してくれた学芸員は考古の専門家で、これが奈良博では一番近い分野だが、

奈良博で考古といえば銅鏡とか経筒とかそういうやつである。

ましてや民俗資料となれば全く無いわけですよね。そこは天理参考館に頼りっきりか。

一方、奈良博の専門分野である仏教美術と全く無縁というわけでもない。

仏教はインドから渡ってきたが、ヒンドゥー教の神様も日本で知られている仏様と同一視できるものがあるためである。

日本の神仏習合もそうだけど、インドでも似たような話があるんですね。

そこのつながりが意識できるように奈良博のコレクションも活用されている。


そんなわけで展示を見ていた。

夏休み期間の展覧会ということで小中学生を意識したものも多く、ワークシートなんてのも。

前半は普段の奈良博でもあるかもねぐらいのラインナップである。

ここまで外国の品が並ぶことはあまりないとは思うが、正倉院宝物も舶来品が多いですからね。

正倉院宝物で似たようなのありますよねと解説するのは当然の帰結か。


ただ、ここからは奈良博ではまず見ない品が続き、ニューギニアの信仰に関わる品は特にそうでは?

ニューギニアの精霊・祖先への信仰というのはわりと原始的なものなのだろうが、

それだけに天理教としては学ぶところが多かったのかもしれない。

インドネシアでは劇にちなんだものが多く、影絵人形の展示が多くを占めていた。

展示するに当たってはインドネシアの人に並べてもらったらしい。

こういうのはイスラム伝来以前からの文化に由来するものなんですよね。

言われてみれば今のインドネシアからすると違和感がある。

インドとかエジプトの話になれば、日本の仏教や埋葬儀礼にも通じるところは出てくるが。


最後は「追憶の20世紀」という章になっているが、比較的最近まで生き残っていたが……というものを集めたようだ。

アメリカ先住民族の文化というのは工芸品という形では残っているが、

こういうのもアメリカの消費文化に取り込まれてしまってはねと。

最後に中国の幌子という看板があって、これは確かに天理参考館でも目を引いた品である。

今でも中国の一部では残ってるっぽいが、それも失われる文化であろうと。

こういう世界的に珍しい品が奈良県伝来であるんですね。


そんなこんなで帰路についた。

京都駅で弁当を買って夕食にしてまた、ひかり号で東京へ。

東京駅につくと次の列車は最終の三島行きのこだま号だけだった。

こんなに遅くに帰宅するのもあまりないなと思いつつ、日が変わる前には帰ってきた。

特定活動は何に似ている

退去強制手続の対象になった外国人の在留資格として、

最も多いのが短期滞在、次いで技能実習、その次が特定活動なのだが、

特定活動が多いといわれても何の特定活動なのかが問題である。


以前書いたことがあるのだが特定活動の在留資格について、

他の在留資格に似ているが何らか異なる事情がある場合に与えられることが多い。

告示外の特定活動で救われるかも

ここでは技能実習や家族滞在で滞在する外国人の子の在留資格について、

家族滞在の定義からは逸脱するが、日本で生まれた場合は家族滞在類似の特定活動が与えられることが多いらしいと。

家族滞在の対象の在留資格(例えば留学)から対象外の在留資格(例えば特定技能1号)になった場合、

元々家族滞在で滞在していた配偶者・子も家族滞在類似の特定活動になることが多いそう。

また、家族滞在の外国人の親で扶養者が転出した場合など、

扶養者が祖父母になる場合は親子ではないので特定活動になることが多く、

日本での就学継続という名目で「留学」になれば、その保護者である親は特定活動になることが多い。

このタイプの特定活動は告示に定められていないもので、

告示外の在留資格は通常は上陸時の在留資格にならない。

ゆえに、すでに国内にいる外国人のみを対象とする場合は告示外であることが多いと。

ちなみに特定活動の中にはそもそも配偶者・子、場合によっては親の帯同が認められた区分があり、

この場合は特定活動の家族も特定活動ということになる。


では、様々な特定活動について、他の在留資格と比べて、何が違うのか調べてみた。

特定活動の告示はもちろん、告示外の特定活動も典型パターンをいろいろ調べてみた。

まず、特定活動の中で特異なグループが家事使用人である。

外交官・領事官や「高度専門職」「経営・管理」「法律・会計」で滞在する外国人の家事使用人ですね。

これらの在留資格から永住者に切り替えた場合、継続雇用の家事使用人は引き続き特定活動で認められる余地はあるが、

告示外なので新規に外国から連れて来るのは難しそう。

(永住者なら日本との定着性があるはずだから、わざわざ外国から連れて来る必要はないという理屈はありそうだが)


就労系の在留資格に似ているものから。

「外交」「公用」類似としては、台湾日本関係協会と駐日パレスチナ総代表部の職員とその家族がある。

正式に国家承認していないため「外交」「公用」の条件には該当しないが、

実態としては国と同様の外交関係を結んでいるため。

「外交」「公用」同様に在留カード・住民登録の対象外である。

「興行」類似としてはアマチュアスポーツ選手がある。

プロスポーツ選手は興行だが、名目上はスポーツで対価を得ないアマチュアスポーツ選手は興行に該当しない。

このような場合、本来は社業が在留資格を値するか問われるが、

国際大会出場者で日本のスポーツ水準向上に寄与する場合は、

社業の内容は問わず月給25万円以上であればよしとしている。


「医療」「介護」類似の在留資格としてEPA看護師・介護福祉士とその候補者がある。

告示にはそれぞれの候補者のことだけ書かれている。

候補者はまだ看護師・介護福祉士の資格がないが、それで認められる点は特別である。

なお、候補者については家族帯同を認めていない。

一方、告示には書かれていないが、資格取得後も特定活動の在留資格である。

告示に書かれていないのは候補者はすでに国内にいるためである。

他に告示外の特定活動として存在するのが、

介護福祉士の国家試験合格者・養成施設卒業者で登録証発行前の人。

登録証が発行されるまで「介護」の在留資格は認められないが、

学校卒業~登録証発行の間は特定活動で施設での就労を認めるというもの。

「特定技能1号」でもドライバーは免許取得や研修が必要なので、

研修期間は「特定自動車運送業準備」の特定活動になる。

バス・タクシーは新任運転者研修が必須なので設けられている。

後で出てくるがこういう隙間を埋める特定活動はけっこう多い。


「技術・人文知識・国際業務」(技人国)類似という点では、

まず外国人弁護士の国際仲裁代理である。

日本の弁護士資格(外国法事務弁護士を含む)がある場合は「法律・会計」だが、

それ以外の外国弁護士は日本の機関に雇われる場合は技人国の対象だという。

でも、雇われない場合は要件を満たさないので特定活動でカバーしていると。

次に日本の大学卒業者でN1以上の日本語力を持つ人。

サービス業では技人国の該当性を立証するのが難しい場合があり、そのような場合に活用されている。

外国人も意外と自由に働けるが……

「企業内転勤」類似という点では製造業外国従業員受入事業によるものがある。

企業内転勤というのは技人国の対象の仕事で外国からの転勤者に与えられる在留資格である。

ところが技術伝承のために外国工場から日本の製造現場に連れてこようとすると、

技人国の対象の仕事ではないので、カバーできないんですね。

無秩序には認められないのであらかじめ事業計画の認定が必要だが、

認められた場合には最長1年まで転勤して製造現場に入ることができる。


「技能」類似という点ではスキーインストラクターがある。

なんでスキーインストラクターが特別なのかというと、冬にしか稼働しないので、

技能の要件である10年以上の実務経験を満たしにくいかららしい。

告示外で「日本の食文化海外普及人材育成事業」「外国人美容師育成事業」がある。

これはいずれも留学からの切替を想定したもので、

日本で調理師・製菓衛生師・美容師などの資格を取得した場合、

認定を受けた機関で最長5年働いて実務経験を積めるものである。

従来は留学で調理・美容などの分野を学んでも、帰国しなければ活用できなかった。

しかし日本で継続して実務経験を積んでから帰国した方がよかろうということでできた制度らしい。

5年経過後の在留資格は基本的にはないので、ここで帰国になる。

定住を前提としたものではなく、留学の延長ですかね。


「経営・管理」類似という点では起業家がある。

事業活動が軌道に乗れば「経営・管理」の在留資格が認められるが、

その前段階で一定の条件を満たす場合は特定活動の在留資格が認められる。

外国人起業活動促進事業によるものと、日本の大学卒業者に認められている告示外のものがある。

「高度専門職」類似という点では特定研究等活動と特定情報処理活動がある。

そもそも高度専門職というのは技人国などの対象者で一定の条件を満たす人に、

在留期間の延長や複合的な活動を認めたり(他では資格外活動許可が必要になるケースが多い)、

親・家事使用人の帯同を認めたり、後で出てくるが配偶者の就労に優遇措置がある。

高度専門職は特定活動の一類型だった時代があり、その名残のような気がするが、よくわからない。


就労系の在留資格全般に関わるものとして、高度専門職の配偶者というのがある。

これは高度専門職の配偶者は技人国などの対象の職種で働けるというもの。

一見、他の在留資格でカバーできてそうだが、学歴や経験年数などの要件が外れる。

告示外のもので産前・産後・育児休業というのがあるそう。

就労系の在留資格で在留している人が産前・産後・育児休業に入る場合、

働かない期間が3ヶ月以上になる場合、在留資格の変更が必要になる。

働かないなら帰国しろともなりかねないが、元の勤務先に復職するのが前提なので、

このような場合は就労を目的としない特定活動の在留資格が付与される。

復職時には技人国などに戻すわけですね。まさに隙間を埋めるための特定活動である。


学業に絡むものとしては卒業後の就職活動や、

卒業から内定先への就職まで、大学院入学までの滞在などがある。

これらはいずれも「留学」からの切替を想定した告示外の特定活動である。

「未来創造人材外国人(J-FIND)」という外国の大学卒業者の就職活動のための特定活動もある。

この特定活動は就職までの生活費を補うための就労も認められている。

きちんと就職活動するのが前提だが、風俗営業などを除いて大概就労可能である。

「留学」の場合、資格外活動許可で週28時間までの就労が認められることが多いが、

就職活動で特定活動に切り替わっても通常は許可が得られるので、それと同じなんでしょうが。


「留学」でカバーできない就学のために特定活動が使われることがアリ、

具体的には定時制高校である。

告示外なので、元々家族滞在などで滞在していた人の救済措置でしょうね。

扶養する親が転勤などで転出しても、日本の学校に継続して在学する意志がある場合、

在学者には「留学」への切替が認められることが多いという。

ところが定時制高校は「留学」の対象外だと。でも従来通り通うならOKですよと。


学業に絡むといえばインターンシップですね。

外国の大学在学者が日本でインターンシップなど行う場合、

無報酬ならば「文化活動」だが、報酬が出る場合は特定活動になる。

というわけで「文化活動」類似の特定活動とでも言うべきものですね。


「短期滞在」類似という点では、やはり特定活動の典型としてよく言われるワーキングホリデーですかね。

1年以内で旅行資金を賄うための就労も可能というユニークな在留資格である。

短期滞在というには長いが、主な目的が観光などなので短期滞在のグループではないか。

就労という観点ではデジタルノマドというのがある。

最大6ヶ月までリモートワークを認めるもので、ワーキングホリデーに似てますね。

その家族も就労しない条件で帯同可能である。

3ヶ月超でも中長期滞在者に該当しないという規定がある。

期間という観点では 資産家とその家族の観光、医療滞在とその付添人、イギリス人ボランティアがある。

短期滞在ではカバーできない90日超1年以内の滞在は特定活動になる。

このあたりは就労は一切想定していない。


そんなこんなで長々書いてきたのだが、

おそらくここまでの特定活動で退去強制の対象になる人はそう多くないのでは? と想像する。

就職活動のための在留資格はちゃんと就職活動しているか問われるのはありそうだが。

おそらく退去強制の数量として多いのはこれ以外のグループではないか。それはまた日を改めて。

ウルグアイ市民権とパスポート

こんな怪しげな記述があって一体何があったのか気になった。

2025年4月16日以降に発給された新ウルグアイ旅券(身分事項ページ(顔写真の頁)に出生地欄の記載が無い旅券)は日本政府が有効と認めていないため、新旅券では日本に渡航できません。ウルグアイの査証免除の対象は旧旅券を所持するウルグアイ国籍の方に限ります。旧旅券を所持するウルグアイ国籍の方は旅券の発行日が2025年4月16日以降であっても、査証免除の対象となります。

(ビザ免除国・地域(短期滞在) (外務省))

新しいウルグアイのパスポートはビザ免除の対象外だという。

パスポートの有効性まで否定されているが、あくまでもフォーマットの問題のようだ。


出生地欄があるかというより“NACIONALIDAD/NATIONALITY”(国籍)欄を

“NACIONALIDAD/CIUDADANIA NATIONALITY/CITIZENS”(国籍・市民権)欄に置き換えたことの問題のようだ。

ここにはウルグアイ特有の事情がかなりあったようである。


ウルグアイにおいて国籍(Nacionalidad)は出生時に取得するしかない。

取得条件はウルグアイ国内で生まれるか、ウルグアイ国籍者の子として生まれるかである。

生まれながらしか取得できない代わり、喪失することは一切ない。

ただし、市民権(Ciudadania)は他国に帰化することによって失われる。

しかし、ウルグアイ国籍者が改めてウルグアイに居住した場合は市民権は回復すると規定されている。

日本でも日本人の子は日本国内に定住するだけで帰化要件を満たす。

親の意向で日本国籍を失った子の話

元日本人が日本国籍を回復する手法の1つである。


他方、市民権はウルグアイに滞在する外国人でも取得できる。

一定期間以上居住し、申請することにより取得でき、選挙権などを得る。

なお、在ウルグアイ日本国大使館のページには、

市民権を取得した場合は「自己の志望によって外国の国籍を取得したとき」に該当し、日本国籍を喪失するとある。

ウルグアイ市民権の取得による日本国籍の喪失について (pdf)

じゃあウルグアイ市民権が日本で言うところの国籍なのかというとまた違う事情があるのだが。

でもこういう取扱は日本に限ったことではないので。


ところがこの状態で旧フォーマットのパスポートを申請すると困ったことがあった。

さっきも書いたようにウルグアイ国籍は生まれながらに取得するしかない。

一方でウルグアイ市民権を取得したことで、日本国籍は失った。

これによりウルグアイ国内では無国籍者と扱われることになるのだ。

市民権があればパスポートは取得できるのだが、国籍として書けるものがない。

このため“NACIONALIDAD”が無国籍扱いになることがあったという。

そうでなくても記載される国籍と実態の乖離が大きいことはあったようだ。


このことが国内外でいろいろ問題を引き起こしていたので、

ウルグアイ国籍がなくてもウルグアイ市民権があれば、

“NACIONALIDAD/CIUDADANIA“欄に”URUGUAYAN”と書くことにした。

ところがこれによりこの欄の意味が変わってしまったことが一部の国で問題になった。

その1つが日本なのである。

さっき国籍法の規定ではウルグアイ市民権を取得すると日本国籍を失うと言っておきながら、

ウルグアイ市民権は国籍とは異なるという言っているのである。

矛盾してないか? と思うのだが、後で書くが一応理由はありそうだ。


しかも困ったことに同時に出生地欄も消えてしまった。

少なくともウルグアイ生まれであることが確認出来れば、ウルグアイ国籍であることはわかる。

外国で生まれたウルグアイ人の子はこの方法では確認出来ないが、

そういうケースは個別対応でという話はあるかも知れない。

というわけでこれでは全く使い物になりませんねということらしい。


ビザ免除に限ったことを言えば両国間の取り決めが確認出来て、

ウルグァイとの査証免除取極 (pdf) (外務省)

古ぼけた書類だが「有効なウルグアイ旅券を持つウルグアイ国民」に6ヶ月までビザ免除で滞在できるとなっている。

6ヶ月? と思った人もいるかもしれないが、一部の国ではそういうのがあるんですね。

入国時には3ヶ月で上陸許可が出るが、出入国在留管理局で手続きをすると3ヶ月延長できる。

で、そのスペイン語表記は “Los nacionales uruguayos, en posesión de un pasaporte uruguayos válido” となっている。

すなわちウルグアイ国籍者であり、ウルグアイ市民権ではない。


さっきの国籍法上の扱いとは異なるわけだけど、

外国人という観点では日本政府はウルグアイ国籍(Nacionalidad)を国籍と考えている。

ゆえにウルグアイ市民権でパスポートを発行されている人は、

その国籍国(無国籍の場合もあるが)の国民として扱うべきと考えていると。

それを前提としてビザ免除の取り決めはしているじゃないかと。

ところがパスポートの形式が変わったことでこのような運用はおおよそ困難になったので、

そのようなパスポートを持つ人は事前にビザを取得するようにと。

「新ウルグアイ旅券は日本政府が有効と認めていない」というのは、

ビザを貼れないという意味なのか、ビザを貼れば有効という意味なのかはわかりませんが。


承認している国の発行する渡航書類は外国人に対して発行されたものでも有効であることが多い。

有効なパスポートとは?

日本に在留していて一時的に出国する場合は、再入国の手続きを取る。

現在は多くの場合は在留カード・特別永住者証明書とパスポートを呈示して みなし再入国 の手続きを取る。

ところが何らかの事情でパスポートを取得できない人はそうもいかない。

その場合には再入国許可書という冊子が発行されることになる。

典型例は朝鮮籍の人で、仮に「朝鮮民主主義人民共和国」のパスポートがあっても日本では無効なため。


再入国許可書は日本に戻ってくるための証明書として発行されたものだが……

実はこれは日本以外の国でもパスポート相当として認められて、ビザを受ければ、外国へ入出国するための証明書として使えるケースが多いらしい。

このように外国人に発行された渡航書類自体は認められることが多い。

ところが、これは日本のパスポートと同じ効果はないわけですよね。

日本のパスポートを持って韓国に行けばビザ免除の対象だが、

日本の再入国許可書だけ持って韓国に行ってもビザがなければ門前払いである。

事前に韓国のビザを得ておけば、それはそれで有効ということになる。


なお、朝鮮籍の場合、韓国へは北韓住民の渡航に発行される旅行証明書の発行を受ける必要があるよう。

果たして日本の朝鮮籍の人を北韓住民として扱うのが妥当かはわからないけど、

潜在的な韓国人として扱う妥当性はありそうである。

この旅行証明書もまた韓国のパスポートではないわけですよね。

だから、旅行証明書をパスポートとして再入国の手続きはできない。

日本を出国して戻ってくるための書類はやはり再入国許可書である。


これとはまた違う話だが、イギリスのパスポートには”Nationality”欄にはいくつかの表記がある。

“BRITISH CITIZEN”, “BRITISH OVERSEAS TERRITORIES CITIZEN”, “BRITISH NATIONAL (OVERSEAS)”などがある。

“BRITISH CITIZEN”は本土と周辺の王室属領にルーツをもつ人で、

一般的にイギリス国民といえばこれですね。

“BRITISH OVERSEAS TERRITORIES CITIZEN”は現在のイギリス海外領土にルーツを持つ人。

“BRITISH NATIONAL (OVERSEAS)”は1997年以前に香港に居住していた人に発行されるものである。

新規の取得はできず、更新だけ認められているというやつ。


この3種類は日本におけるビザ免除の効力が違うんですね。

“BRITISH CITIZEN”はビザ免除の対象で6ヶ月まで延長できる。

“BRITISH OVERSEAS TERRITORIES CITIZEN”はビザ免除の対象外。

“BRITISH NATIONAL (OVERSEAS)”は香港の居住権を持つ人が呈示する場合は、

香港特別行政区のパスポート同様に香港のパスポートとしてビザ免除の対象になる。

そう、日本政府は香港籍の人のビザ免除はイギリスと中国の双方に表明してるんですね。


制度的に差があるなら判別手段があればなんとでもできるわけで、

ウルグアイ国籍者 と ウルグアイ市民 を区別できる手段があればよくて、

まさにイギリスのパスポートのフォーマットはそれが実現できていると。

こういうのは世界的にも珍しいんですけどね。

あるいはウルグアイ市民と国籍者を同一視できるような取り決めを事前にしておくか。

そこを怠ったがために問題が起きているのではないかなと。

確かにウルグアイ市民権を後から獲得した人の従来の扱いはあんまりだし、

この変更自体はもっともな内容ではあるんですよね。

WAON POINTがつきまくり

昨日は30日、ということはイオンでイオンカードを出せば5%OFFだが、

それを知りながらあえて今日31日に買い物に行く。

なぜならば今日はイオンカードで払えばWAON POINT 10倍だからである。


WAON POINTは200円あたり1ポイントということは、10倍はほぼ5%OFFに近いといえる。

5%OFFした金額に1%のポイントが付与されるのに比べると若干不利ではあるが。

ただ、サンキューパスポートなど20日・30日には使えないクーポンもあるので、

これらのクーポンに重ねてWAON POINT 10倍は明確に有利である。

今日は食料品だけだからそういう明確な差はなくて、冷蔵庫の都合なんですけどね。


ここのところなんやかんやとWAON POINT 10倍に重なることが多い。

イオンカードが登録されたAEON Payで払うととか名目はいろいろだが。

その結果、相当量のWAON POINTが加算されていて、

直近3ヶ月のイオンカードの還元率は見かけ上3.1~3.8%程度である。

なお、このWAON POINTにはキャンペーン対象商品のボーナスポイントも含まれている。

ボーナスポイント対象商品をWAONで買うとその場でボーナスポイントとして加算されるが、

イオンカードで払うと後日クレジットカードのポイントとあわせて積算される。


これが真にお得かというのはよくわからないけど。

それにしてもWAON POINT 10倍が多すぎる気はする。

これぐらい多く設定されていると買い物が平準化されるとは思うが、

ここまで対象日が多いと割り引きすぎではないかね。


それでWAON POINTを消化しないといけないわけだけど、

最近知った話だが、毎月20日にウエルシアで使うと1.5倍の効力があるんですね。

これはかつてTポイントで「ウェル活」なんて言われていたものだが、

今年5月から段階的にWAON POINTに切り替えたことで、

Tポイントを1.5倍で利用できる仕組みが、WAON POINTを1.5倍で利用できる仕組みに変わったわけである。

ただ、普段買い物に行くところにウエルシアってないんだよな。

そこに20日を狙って買いに行くのはけっこう面倒である。

今まで通りWAONにチャージして使ってもかまわないのですがね。


無事8月末にイオンの株主名簿に掲載されたはずで、

この先、株主優待が受けられるようになる予定で、そうすると平時から3%還元ですか。

しかもiAEON出して買い物して、還元はWAON POINTになされるんだから楽ですよね。

マイナーアクチノイドを分ける

昨日、こんな話を書いた。

MOX燃料はいつか使用済燃料となり、当面は発電所内で保管される。

これも再処理を行うのだが、現在の再処理工場はMOX燃料の再処理を想定した計画ではないそう。(略)

ただし、原理的には可能なので、次に作る工場では対応予定と。

運べるようになるまで発電所で長期間保管している間に話は進むだろうということか。

(運び出す先が再処理工場)

ただ、そのさらに次となると考えないといけないことも増えてくる。


それがマイナーアクチノイドである。

そもそも現在、核燃料に使われているウランは地球上に天然である元素では最も重いとされている。

一時的にこれより重い元素が生じることはありうるが。

このウランのうち核分裂しやすいウラン235の割合を3~5%程度に高め、

残りはウランの大半を占めるウラン238で構成されるのが、現在一般的な核燃料である。

で、ウラン235に中性子を衝突させると、核分裂が生じるのだが、

核分裂により新たな中性子が生じて、それは他のウラン235の分裂にも寄与するが、

他の物質に捕獲されることもあり、ウラン238に捕獲されると、

ウラン239を経てプルトニウム239になることがある。

このように中性子を捕獲することで原子番号が増えることがある。

このウランより重くなった原子のうち、プルトニウム以外のもの、

具体的にはアメリシウム、キュリウム、ネプツニウムなどが該当する。


で、MOX燃料を軽水炉で使うと、マイナーアクチノイドが相当増加すると。

原因として大きいのがプルトニウムの同位体の1つ、プルトニウム241である。

これがβ崩壊するとアメリシウム241になるが、これが半減期432年とえらく長い。

プルトニウムを燃料にすることによりなおさら生じやすくなると。


ところで再処理というのは化学的な性質の差で物質を分離していくので、

得られるウランとかプルトニウムはいろいろな同位体が混ざっている。

燃料を使い終わって早く再処理に回すと、プルトニウムにはプルトニウム241が多く含まれる。

最初はプルトニウムを抽出したつもりが、だんだんアメリシウムの割合が増えていくと。

使い終わってから長期間放置して再処理に回すと、分離される高レベル放射性廃棄物にアメリシウム241が多く含まれる。

現状だとどっちの方がいいんでしょうね。といっても日本では現実的に後者にしかならんのだが。


マイナーアクチノイドをどうするかは様々検討されているが、

さらに中性子を衝突させると、だんだん核分裂していくわけですね。

現在の軽水炉ではこのような働きは期待しがたいが、

高速炉では中性下が大量に生じるので、マイナーアクチノイドも核分裂の対象になるわけである。

この特徴から高速炉の燃料には一定程度マイナーアクチノイドを混ぜることができる。

高速炉というと、ウラン238をプルトニウム239に変換する能力の高さでも知られているが、

それだけではない効能ってのがあったんですね。


もう1つは加速器で発生させた中性子で核分裂を起こす方法。

こちらは加速器駆動未臨界炉というもので、まだ研究段階ですかね。

加速器にエネルギーは消費するが、一応は核分裂により得られるエネルギーの方が大きいようである。


ただ、どちらにしてもマイナーアクチノイドの抽出をしないといけない。

これがけっこう大変なことらしくて、いろいろ研究されている。

ウラン・プルトニウムを分離した溶液から、さらに分離していくと。

長寿命放射性廃棄物の短寿命化技術の現状と展望 (pdf) (NINS)

分類のグループは大きく4つに分かれる。

1つ目はマイナーアクチノイド、これは高速炉の燃料の一部にするか、加速器駆動未臨界炉にぶち込む。

2つ目は白金族元素、ルテニウム・ロジウム・パラジウムなど。

これらは希少な金属なので資源として利用したいと。

放射性同位体もあるだろうと思うのだが、使い方次第では使えるということか。

3つ目はセシウムとストロンチウム、発熱性元素と書かれている。

4つ目がその他の核分裂生成物、これはガラス固化体にして埋める。


使用済燃料の発熱として大きいのがストロンチウム90とセシウム137による崩壊だが、

両元素の半減期はおよそ30年、300年経てばほぼ崩壊してしまう。

これだけ分けて冷やせば放射性廃棄物の処分がだいぶ容易になる。

再処理で生じる低レベル放射性廃棄物はTRU廃棄物に該当し、

高レベル放射性廃棄物同様に地層処分が必要だが、

発熱量が比較的少ないのでトンネル内に積み上げて処分できる。

ストロンチウムとセシウムを分離したガラス固化体も発熱量が低く、

こうなるとそれなりに集積して埋め立てられるわけである。

ストロンチウムとセシウムは崩壊が進んでから埋めれば効率的だが、

100年で1/10、200年で1/100と考えると長い話である。

とはいえ熱源として利用できるなら意味もあるかもしれない。


どこまでやるかという話はありますが……

マイナーアクチノイドは高速炉などで核分裂を起こすことはできるが、

当然これらの炉内では新たに生じるマイナーアクチノイドもある。

現在の核燃料サイクルはウラン・プルトニウムを発電所に戻す仕組みだが、

このスコープにマイナーアクチノイドも加わる方向であると。

結果としてはウランとそれより重い元素は発電所と往来し続けると。

それより軽い物質は基本的に埋立に向かう考えですね。

このあたりの当たりが付けば、マイナーアクチノイドの燃料化を想定した再処理方式に移行するということなのだろう。

運び出す先が再処理工場

前にニュースになっていて気になったことだが、

青森県六ヶ所村で作っている原子力燃料の再処理工場ってどうなってるんだ? と。

そもそも長いプロジェクトだったが、それに輪を掛けて遅れているはず。

気になって調べたところ2026年度中の完成予定らしい。


原子力発電の使用済燃料には燃え残りのウランやプルトニウムがある。

これを再利用することを目的として行われるのが再処理である。

再処理を行わずに使用済燃料を埋めるという選択肢もあるが、

燃え残りの核燃料が回収できない上に、高レベル放射性廃棄物の量が増える課題がある。

このため再処理には意義があるとされている。


ただ、この前提が崩れかねない問題があった。

再処理ではウラン・プルトニウム以外の放射性物質を多く含む溶液をガラス固化体にする。

このガラス固化体は安定性が高く、長期間安全に保存できることが見込まれている。

ところがこのガラス固化体を作る中で詰まりが多発、

対策として燃料を入れずにガラスを流せばよいが、そうするとガラス固化体の本数が増えてしまう。

そしたら前に書いたような目論見が外れてしまうのでは? と。


結論から言えば、この問題は打開されたようである。

ガラス固化技術の確立から新型ガラス溶融炉の開発へ (日本原燃)

2008年に問題が発生し、そこから2014年頃に対策した設備の効果が確認出来、

余計な洗浄運転を挟まずともガラス固化体が作れる目処が立ったと。


あとは原子力規制委員会の審査だが、ここは関西電力がサポートに入っているよう。

関西電力が助っ人 32年〝漂流〟の核燃料再処理工場 2026年度完成へ今度こそ正念場 (産経新聞)

関西電力は福井県内に原子力発電所を多く保有しているが、

福井県からは使用済燃料の搬出が求められている。

こういうのは福井県に限った話ではないが、関西電力は再処理工場への搬出を中心に考えている。

でも、それをするには再処理が開始する必要があるので、強力に支援していると。


ただ、再処理が軌道に乗ってもそこからはまた長いんだよな。

まずは再処理を行うとプルトニウムが生じる。

この使い道は当面は、というか今見えている範囲ではMOX燃料として、現在の原子力発電所に装填するしかない。

というわけでMOX燃料が発電所に運ばれて使用されると。

MOX燃料はいつか使用済燃料となり、当面は発電所内で保管される。

これも再処理を行うのだが、現在の再処理工場はMOX燃料の再処理を想定した計画ではないそう。

10月10日付 東京新聞1面『再処理誤った設問』の報道内容について (NUMO)

ただし、原理的には可能なので、次に作る工場では対応予定と。

運べるようになるまで発電所で長期間保管している間に話は進むだろうということか。


もう一方の放射性廃棄物、これこそ行き先は決まっていない。

こちらもできてすぐに埋められるわけではないので、どのみち当面は保管である。

ところでここで発生する放射性廃棄物はガラス固化体だけではない。

地層処分相当低レベル放射性廃棄物(TRU廃棄物)とは何ですか? (NUMO)

燃料棒というのはジルコニウム合金の被覆の中に酸化ウランとして焼き固められた燃料が入っている。

再処理では燃料棒を切り刻んでウランなどを溶かすわけだが、

ジルコニウム合金の部分は低レベル放射性廃棄物ということになる。

低レベル放射性廃棄物ではあるのだが、高レベル放射性廃棄物と同じような地層処分を行う。


それって高レベル放射性廃棄物と何が違うんだ? と思ったのだが、

燃料そのものに比べれば発熱量は少ないわけですよね。

高レベル放射性廃棄物の処分(その2)処分場の設計に係る現状と諸課題 (pdf) (NUMO)

ここに地下施設のイメージというのがあるが、TRU廃棄物用の設備はかなりコンパクトである。

TRU廃棄物はトンネルの中にどんどこ積んで、そのトンネルを埋めてしまう。

こういう形で比較的高密度に集積できると。それは比較的発熱量が低いからと。

これに対してガラス固化体はトンネルに穴を開けて、ガラス固化体と緩衝材を入れたり、

ガラス固化体と緩衝材を合わせたブロックをトンネルに並べたりすると。

このため処理密度が全然違うわけですね。


と、ありとあらゆるところで時間稼ぎを行う計画なわけですね。

再処理工場に運び出しますからといいながら、かなりの長期間を原子力発電所で保管してきたわけだが、

その言い訳もさすがに通じなくなる頃にはなんとか再処理工場ができて、

再処理工場で生じるMOX燃料はとりあえず発電所で活用するが、

その使用済燃料は再処理に回すけど、当面は発熱量が多いので発電所保管でと。

再処理工場で生じる高レベル放射性廃棄物も発熱量が大きいから当面は保管するが、

これもさすがに言い訳できなくなるまでには埋めるところを用意しないといけないと。

これも難航しそうですが。立地場所もさることながら、掘って埋める仕組みが大変ですよね。