資格確認証の期限が来るが

財布の中に旧来の健康保険証はいれているが、来月頭には資格確認書としての効力もなくなる。

ポイしても特に何も起きないということである。

すでに医療機関(といっても歯医者一軒だけだが)ではマイナンバーカードを呈示しており、

特にこれでどうという話はないので、よいわけだけど……


健康保険の保険者にもよるが、勤務先の健康保険組合について言えば、

現時点でマイナンバーカードの保険証利用登録がされていない場合、

今年12月から1年間有効の資格確認証はとりあえず自動発行されるそう。

その先は都度申請が必要ということになるらしいが、果たしてどうか。

他の制度だと後期高齢者医療制度では2026年7月までは登録有無によらず資格確認証を発行するという。

すでに2025年7月には一度資格確認証を自動発行しているので、

あと1回は自動発行して、2027年7月末までは持つということである。


というわけで従来の健康保険証の資格確認証としての効力停止を前にして、

直ちには混乱を起こさないように各保険者対応しているとのことである。

うちの健康保険組合も今回限りの措置とはいっているけど、

正直なところそれで済むのかはわからない。

膨大な申請を都度受け付けて、それに応じて発行するのも面倒な話だから。

次の1年でさらにマイナンバーカードの保険証利用が進むことは確かだと思う。

でも、使っていない人がごく僅かとなるとは到底考えづらいところはある。

ましてや資格確認証が自動発行される状況だと。今回限りと銘打ってもね。


たびたび書いているのだが、マイナンバーカードの保険証利用はオンライン資格確認という技術によるが、

オンライン資格確認は従来からの保険証にも書かれている保険者番号・記号・番号でも利用できる。

ただ、昔からの保険証にはちょっと問題があって、

それが扶養家族も同じ記号・番号を持っているということである。

この対策として2021年から枝番というのが導入されて、個人別の番号を持つようになった。

この情報は非対応医療機関やトラブル時に呈示する「資格情報のお知らせ」や、

すでに、あるいは今後発行される資格確認書には記載されているはず。


マイナンバーカードの電子証明書から健康保険情報を引っ張ってくると、

この枝番に相当する情報は当然持っているので、個人別に治療内容などの記録が残ることになる。

実は従来の健康保険証はこの点に難があったんですね。

ただ、枝番さえ書けば同じことはできるんで、書いてもらえばよかったのだが。

あと、オンライン資格確認を行うと、同じ記号・番号を持った人が全員表示されるので、

その中で誰か特定して枝番を把握することはできているはず。

結果としては個人単位で治療内容をデータベース化することはできているはず。


あとはそれを医療機関で利用するにあたってはマイナンバーカードでの本人確認が必須とはなっている。

が、これはあくまでもポリシーの問題であり、技術的には問題はない。

実際、災害時などカルテが得られない場合には資格確認証でのオンライン資格確認でも使えるとなっている。

なので根本的にマイナンバーカードでなければならない理由にはなっていない。


当然、マイナンバーカードで健康保険が利用できるなら、

いちいち健康保険証を送らなくてよいというメリットはあるんですけど、

一方でマイナンバーカードで対応できないなら資格確認証を使うというワークアラウンドがある以上、

やはりそういうフローも存在するわけですよね。そこは避けられない話である。

オンライン資格確認はその資格確認証の有効性を確認する手段でもあり、

これは従来の健康保険証が抱えていた欠点の打開策でもある。

じゃあ、それでいいじゃないかというのは思うんですよね。


患者にとってほぼ唯一の差とも言えるのが、医師・薬剤師が治療履歴など確認出来る機能である。

最近は救急でも使用されるようになったようですね。

いずれもマイナンバーカードでオンライン資格確認を行うことが条件である。

が、さっきも書いたように技術的には資格確認証でも可能だし、災害時などには使われる可能性もある。

マイナンバーカードなら顔写真や暗証番号で本人確認を行うので、

それぐらいの本人確認はしないと使ってはいけませんよという話に過ぎない。


このポリシーがある以上、マイナンバーカードの保険証利用が進まないと、

医療機関での治療履歴活用が進まないので問題なわけですけど。

けっこう期待されている機能ではあるんですけどね。

投薬履歴などはかなりリアルタイム性が高まったという話もあるので。

でも、そこ縛る必要あったの? とは思うんですよね。


というわけでいろいろチグハグなところはあるんですよね。

特に支障がなければマイナンバーカードを保険証として使っておけばいいし、

それで楽になっている部分もあるとは思う。

渡良瀬準のようなそうでないような

BOOK☆WALKERで予約購入していた「あの子は可愛い男の子。」の2巻を読んでいた。

1巻のとき、この本のことをつぶやいている人がいて、それで読んだのだが……

この話はクラスでは冴えない男、木和田博人が実は女装コスプレイヤー「ルールー・デ・ルゥ」で、

コスプレで一緒になることが多かった男装コスプレイヤー「ウロ」が、

実は同じクラスにいるギャル、綾瀬彩で……という話である。

1巻のときの印象としては共にコスプレする戦友という感が強かったが、

2巻になって必ずしもそうではなくなってきたという印象である。


ところでこの話、1巻のあとがきにこんな話が書かれていた。

女装男子を好きになったのは、ずっと昔、渡良瀬準というキャラクターと出会ったあの時から。

相当影響を受けたらしいが、どんなキャラクターだっけ?

知っているような知らないような……というわけで改めて掘ってみた。


2005年発売のアダルトゲーム「はぴねす!」の登場人物の1人で、

作者自身も言っているのだが、なんと20年前で、もはや古典である。

キャラクタ紹介には「学園最強のオカマちゃん」とある。

当時はまだ「男の娘」という言葉はなかったから、というかそういう言い方を作った1人である。

そもそもは主人公の友人キャラなのだが、メインヒロインさながら、

もしかしたらそれ以上に相当な人気を博したという。

元がアダルトゲームだが、TVアニメにもなっているので、それで知っている人もいるのかも。


確かに性自認とか恋愛指向とかそういうのに関係もないのに、女装している男ではあるのだが、

木和田博人というのはそれ以外ではだいぶ違いそうなのだが……

このことは作者がこういうことを書いていて合点がいった。

あのかわちゃんは20年前にあった、マリみてをエロゲでやりたい→おとボク→女装男子ブームの流れを汲んでおり、キャラ造形は黎明期の渡良瀬準(はぴねす)に近しいものではあるんですが、物語の構造としてはエロゲではなく女主人公の乙女ゲームのものです。

(衣太 (X.com))

ああなるほど。確かにそうだ。


どうにも男っぽいのが似合ってしまう女性がいるように、

女っぽいのが似合ってしまう男もおり……というのはいかにもファンタジーなのだが、

それは見た目の話であって、中身はそうではないわけですよね。

当初はコスプレというスコープに限られていたわけだが、

2巻になるとそこから離れる場面もかなり増えてきた。

普通はこうはいかないと思うのだが、周辺の人にも恵まれてるんですよね。

最大の後ろ盾が綾瀬彩であるのは言うまでもないことである。


不思議な作品なのだが、描かれていることは意外とシンプルである。

略称は「あのかわちゃん」ですか。わかりやすいのかわかりにくいのか。

多摩ニュータウンが区画整理だけでない理由

多摩センター地区に向けてバイクで走っていた時、

幹線道路沿いが案外ニュータウンっぽくないと思ったのは別立ての区画整理事業で行われたからという話を書いた。

でも、そもそもこの手のニュータウン開発って土地区画整理事業じゃないの?


多摩ニュータウン開発の中心となったのは新住宅市街地開発事業である。

もっとも早く適用されたものの1つが千里ニュータウンである。

この制度の目的は戦後の住宅難を解消して、居住環境の良好な住宅に住めるようにすること。

1980年代以降の新規適用はあまり多くない。

多摩ニュータウンは事業開始は1965年なので早い方なのだが、

かなり長期間をかけて開発されて、全事業が完了したのは2006年のことである。

この間、様々な情勢の変化があり、当初想定していなかったこともいろいろ起きたそうだ。


さて、土地区画整理事業の大きな違いの1つが、新住宅市街地開発事業は買収方式であるということである。

土地区画整理事業は元々の地権者には区画整理後の宅地が割り当てられる。

この際、公共用地や事業費をまなかうための減歩が行われることがある。

市街地再開発事業も基本的には元の地権者に再開発ビルの床が割り当てられる権利変換方式だが、

大阪の阿倍野再開発など防災などの必要性が高く、地権者が多い場合は買収方式もとられる。

なお、希望者には再開発ビルの床を対価にすることもできて、従来の住民や商店も残っている。


多摩ニュータウン予定地は広大で、その中には農村もいくつかあった。

新住宅市街地開発事業が適用されるとそのまま住み続けることはできない。

この問題は千里ニュータウンでも起きていて、このときは上新田を事業地から除外する方策がとられた。

千里ニュータウンに囲まれた既存集落が存在していたと。今はだいぶ市街地化したが。

で、この問題に対する東京都の答えが既存集落を含むエリアは土地区画整理事業を適用するというものだった。

市街地化が前提ではあるが従来の地権者は同エリアの土地が割り当てられる。

多摩ニュータウン通りが走る乞田川沿いはまさにそういうエリアだったと。


この新住宅市街地開発事業と土地区画整理事業の2本立て、良い面と悪い面があった。

欠点としてよく言われるのは多摩ニュータウンの計画的な町並みが、

区画整理事業区域を挟むごとに打ち切られてしまうということ。

新住宅市街地開発事業が買収方式であるのも面的な整備を目的としたもので、

特に多摩ニュータウンは広大なのでその中で計画的に配置した。

一方、区画整理事業は元々の住民が元々の場所近くで住んだり事業を営めることを重視している。

その中で再配置が行われることはあるけれど、ある程度雑然とした作りになってしまう。


ただ、この用途が雑然としているのは後に良い効果も発揮した。

当初はエリアごとに近隣センターとして商店街を設けていたが、

この商店街が時代に合わなくなってきたところも多い。

一方で土地区画整理事業で開発されたエリアは地権者の意向でなんとでもなって、ニュータウン住民の生活を支えているわけである。


新住宅市街地開発事業の方も長く事業が続くごとに住宅地の需要が見込めなくなってきた。

1980年代以降の適用例が少ないのも住宅一辺倒という開発ニーズが少ないからだろう。

東京都としても1982年に多摩ニュータウンを副都心の1つに位置づけ、

多摩ニュータウンに働く場所としての機能を求めたわけである。

ところが元々住宅整備を目的とした制度で、オフィスや工場などの立地は想定していなかった。

そこをごまかす策として「特別業務地区」というのが導入されたという。

用途地域は「準住居地区」なのだけど、一定の種類の工場が立地でき、住宅が立地できないというものである。

制度的には特別用途地域というものである。今だと地区計画で実現されることも多いが。

1986年に新住宅市街地開発法の改正で「特定業務施設」の立地が可能となっている。


現在は住宅地と工業団地を兼ねたような開発が多いですよね。

このような形態では土地区画整理事業がもっとも適している。

本当は新都市基盤整備事業がそうだったのかもしれない。

これは開発誘導地区は買収方式、その他は権利変換方式とするもので、

用途は住宅中心ではあるがオフィスなども想定されている。

実は多摩ニュータウンで実際に行われたことに近い。

ところがこの制度は創設以来、適用事例がないとのこと。

やりたいことは土地区画整理事業や市街地再開発でできるからと。

確かに先行してデベロッパーが用地買収して区画整理すればいいだけだもんな。

万博で増益になる企業

夢洲での国際博覧会、博覧会協会自身の収支としては200億円超の黒字とのこと。

もっとも追加の警備費を国から出してもらった上での数字なので、それを抜きにするとトントンぐらい。

当然、建設費など国の事業や補助金で行われているものもかなりあるが。

一方で、万博にはいろいろ波及効果もあったはずで……という話。


これがすごかったんですよね。

関西鉄道7社、大阪万博の増収効果1500億円 当初想定より5割上振れ (日本経済新聞)

万博との往来には大概は電車に乗る。となれば運賃が落ちる。

そんなので鉄道会社はなにかと増収が多かったようである。

ただ、その最たるものが東海道新幹線を運営するJR東海というのは面白くない。

万博会場では全く存在感のなかった会社である。推定460億円増収という。


JR西日本も440億円増収とあるが、中国・九州方面からの来場は想定より少なかったという。

実はこの増収というのは万博のオフィシャルショップを筆頭に売店・ホテルによるところが多かったようである。

鉄道事業に限れば200億円程度の増収とのこと。

近鉄も250億円増収で、これも運輸事業(鉄道・バス)もあるが、

近鉄百貨店(オフィシャルショップの運営)とホテルによるところが大きいよう。


あとこれは文句なしだと思いますがOsakaMetro(大阪市高速電気軌道)は222億円の増収、

コスモスクエア~夢洲は加算運賃で49億円の投資を回収する計画だが、

期間中の夢洲駅利用者が4000万人ほどで、大人90円の加算運賃を徴収している。

6~7割程度は期間中に回収できたのではないかと。

今後しばらくは夢洲駅の利用者は通勤や舞洲でのスポーツ観戦などの需要に限られるが、

将来的にはIRで利用者が伸びるので、その頃にはさらに回収が進むということだろう。

OsakaMetroはこの万博で地下鉄もそうだが、バス(大阪シティバス)も大活躍だった。

桜島駅とのバスの中心を担い、会場内あるいは夢洲駅→西ゲートで走ったeMoverも運行している。

大阪市が100%出資する会社なので当たり前かもしれないが万博を各方面から支えた会社である。


有象無象のホテルやタクシーなどにも波及効果があっただろうし、

国際貿易・観光など将来にわたって続くものも当然あるだろう。

実は万博で割を食ったのが関西の他の観光地だと言われており、

その最たるものが万博会場のすぐ近く、USJである。

例年の2~3割減ではないかと言われている。

遠方から万博に行く人はUSJも行かないと片参りという人もいたけど、

実際にはUSJに向かっていた人が夢洲に目的地を変えていたことが多いようだ。

一方でUSJは万博スタッフの再就職に活路を見いだしているよう。

将来にわたって国際観光に波及効果を及ぼすものの1つかもしれない。

株主として行く多摩センター地区

以前書いたが、わたなれ のTVアニメ13~17話の映画館での先行上映が行われることになった。

17話欲しいので映画館で稼ぐ

TVアニメの先行上映だからか、そもそもマイナージャンルだからか上映館はそこそこ限られている。

配給はT・ジョイ、って聞くとライブビューイングっぽいが。劇映画の配給も少しやっている。

このため上映館はT・ジョイと同社が経営に関わっている劇場が主である。


じゃあ、イオンシネマの株主優待で観るってわけにもいかないな。

比較的近所にT・ジョイの劇場があり、そこでやるという話ではあった。

ただ、知らなかったのだがT・ジョイって映画料金の定価は2200円なんだよね。

ムビチケを買えば1600円だからだいぶ安いが……そもそも定価なのか?

というのもODSで特別興行だという話もありそうなんだよね。

そんなことを思いながら悩んでいたら上映館が追加されて、

その中にイオンシネマ多摩センターが出てきた。これだと株主優待いけるのでは?

特別興行扱いの可能性も含めて注視していたがそうではなさそう。


多摩センター地区は多摩ニュータウンの中心となる地区である。

多摩ニュータウンも広いが、この辺なら案外遠くない気がするな。

そういえば多摩センター地区と言えば他にも用事があったような。

と机に投げ捨ててあったKDDIの株主通信の封筒を拾う。

どうして株主通信の封筒をとっていたか? それはこの封筒にKDDI MUSEUMの招待券が付いていたからである。

この施設があるのが多摩センター地区なのである。

そしてこの施設は平日しか開館していない。休暇を取って行くか。


そんなわけで株主招待でKDDI MUSEUM、株主優待でイオンシネマという作戦を立てた。

KDDI MUSEUMの都合は金曜ならばOK、来週頭も考えたが合わない。

映画館のスケジュールを見て、18:20から上映開始、KDDI MUSEUM出てから行くとよさそう。

特殊な上映ゆえに1日1回という上映館が多いのだが、

当初想定していた近所のTジョイは11時台に1回、金曜なら無理である。

あまり便利ではない時間に割り当てられた上映館が多い中では、比較的好条件だったのかもしれない。


そんなわけで午前中で仕事を終えて手早く昼食を食べてバイクで出発。

帰りは寒くなるだろうと上着を入れたのは正解だったが、手袋を忘れて帰り道はブルブルだった。手から冷える。

往路はどうってことはないが、やっぱり単純に遠いんだよな。

府中市から多摩市に入る関戸橋(って名前だったのね)を渡ると見覚えのある景色。

そうだ桜ヶ丘公園(旧多摩聖蹟記念館)との往来で通ったところだ。

聖蹟桜ヶ丘ってなんだろう

まだこの頃は電動バイクがなかったので、自転車で手前の駅まで走って電車で往来している。

ここから多摩ニュータウンに向けて少しずつ上がっていく。

でもニュータウンって感じがあまりしないなと思ったのだが、

幹線道路沿いは既存集落の住民が住み続けるために別立ての区画整理事業にされたよう。

既存集落といえば千里ニュータウンに囲まれた上新田地区みたいな話だが、

ニュータウン開発とともに区画整理事業で手が入ったという点では異なる。


そんなこんなで多摩センター地区に到着した。ココリアにはバイク駐車場があり、特に料金は取らないらしい。

それにしてもなんだこの建物はと中に入って気づいたが、これ百貨店だった建物だと。

元は多摩そごう だったそう。しかし そごうグループの破綻により閉店、

まもなく居抜きで三越が入居して、2017年までは営業していたらしい。

2011年にビル全体がココリア多摩センターと命名された。

背景にはそごう撤退後、三越と共に多くを占めていた大塚家具が移転したことがあるそう。

百貨店と専門店という東京郊外ではしばしばみられる形態だったが、

時代が移り変わり百貨店撤退が相次ぎ、多摩センター三越も撤退に至ったとのことである。

正直なところ変に豪華で、でも寂しいビルである。


先に映画館でチケットを買っておく。株主優待だと劇場でしか買えないので。

ここのイオンシネマは元ワーナーマイカルだが、

ワーナーマイカルでもかなり珍しいショッピングモールと一体ではない施設である。

丘の上パティオという一連のショッピングモールの一棟と考えればよいが、

ほぼ独立した建物に「AEON CINEMA」と書いてあるのはちょっと異様である。


というわけでKDDI MUSEUMに向けて歩いて行きましょうか。

ちょっと離れているが、多摩郵便局を過ぎて少し行くと、KDDIと書いたビルが見えてきた。

高いビルの横に低いビルがあるが、これがLINKS FORESTというビルで、

ここはKDDIが経営する研修所で、社外への貸出、宿泊も行っているとのこと。

この2階にKDDI MUSEUMが入居している。入口で予約した名前と封筒を見せると入れた。

ちなみに封筒を持参しない場合は1人300円である。

KDDI MUSEUMの最初は国際電信の話から始まる。これが全体の1/3ぐらい。

一番見応えがあるのはここだし、もっとじっくり見ても良かったかも。

KDDIの前身の1つが国策会社である国際電信電話(KDD)である。

日本が外国と通信で結ばれたのは大北電信会社(The Great Northern Telegraph Company)が、

1871年に上海~長崎・ウラジオストクに海底線を引いたところから始まる。

当時はまだ国内電報も未発達の時代でせっかく長崎まですぐ届いても、

そこから国内の輸送で1週間かかるような状況だったという。しかも超高い。

ここではモールス信号を流していたが、直接電鍵を叩いていたわけではなく、

穴を開けたテープを作って(後にタイプライターで穿孔できるように)、

それを流すが、通常のモールス信号と異なり長点と短点で電流の向きを変えていて、

受信側も音で聞くわけにはいかず、一度テープに波形などを出して、

それを再度穴の開いたテープにして、国内電報局に運んだり、文字に変換したりしていたそう。


この状況が変わるのは短波通信の発展だった。

今の感覚からすると不思議だけど海底ケーブルより電波の方が大容量の通信ができるので、

文字だけでなく、音声・画像なんていうのも伝達できるようになった。

このため国際通信の中心は短波という時代が相当な期間続いた。

その時代のキーアイテムは真空管で、真空管についての展示も多くあった。デカイ。

電信もモールス信号からテレックスというキーを叩けば、他方で文字が印刷されるシステムに移り変わった。

再び海底ケーブルの時代がやってくるのは光ファイバーが使われるようになってからで、

国際通信についての展示の最後は海底光ケーブルの話だった。


一方でKDDIという会社の前身にはDDI(第二電電)というのもある。

この会社が設立したDDIポケットは後にウィルコムとなっている。

DDIの設立者の1人である千本倖生さんはイーアクセスを設立、

当初はADSLだったがEMOBILEでモバイルインターネットに進出、

最終的にはADSL時代のライバルのソフトバンクに同社を託すこととなる。

すなわち Y!mobile のルーツはどちらもDDIに行き着くんですね。

京セラなど後ろ盾にいたとは言え、すごいベンチャー企業だったんですよね。

鉄道沿いに線を引けた日本テレコムと異なり、線を引く場所を探すところからである。

そんな中で顧客獲得のためにLCRを普及させたりしていたと。


2000年、KDD・DDI・IDOが合併してKDDIとなった。(ちなみに存続会社はDDIである)

ちょうど携帯電話の時代ということで、ここら辺からは一面に各時代の携帯電話が並べられていた。

KDDIにとってみれば携帯電話を中心として生活サービスも手を出す会社かもしれない。

ただ、元国策会社KDDの名残もけっこうあるんですよね。

最後の展示室のテーマは南極、なんで? と思うのだが昭和基地にはKDDIの社員が通信関係のメンテナンスのために駐在しているらしい。

オリンピック・サッカーワールドカップといった大規模な国際大会も、

KDDIが中心となって日本までの光ファイバーを2経路確保して体制を整えているという。


展示室の中盤で「16:30閉館なので」と言われて、後半駆け足だったが、

この施設の最大の見物は国際通信だと思うので、後半は飛ばしてもよかったなという反省。

で、追い出されるのかと思ったら、KDDI ART MUSEUMも見ますよねと。

後でわかったのだがKDDI MUSEUMは厳密に16:30までなのだが、

KDDI ART MUSEUMは16:30までに入っていればよいのでロスタイムがあったらしい。

ここは本当に絵画とガラス器が展示してある純粋美術の展示である。

よくわからないのだがKDDI蔵の美術品を研修施設になんとなく並べただけなのかも。

本業らしさという点ではVRガイドがあったけど、言うほどでもないような。


そんなこんなでLINKS FORESTを出て、一服してから映画館へ。

一服といってもイトーヨーカドーで買ったお菓子を食べていただけだが、

多摩センター地区といえばサンリオピューロランドがあることでも有名である。

日本最大の屋内遊園地、帰り道の人も多く、耳を付けている人が目立った。


映画館は仕事終わりに向けた上映回が始まる前でまだ人は少なかった。

ただ、少しずつ人が増えてきて……時間的には わたなれ の人なんだろうな。

株主優待チケットなので飲み物と引き換えて、席は前方2列ぐらいを除いてほぼ埋まっていた。人気である。

映画館での上映用に編集しているとは言え、テレビアニメ5話分である。

30分のTVアニメ、オープニング・エンディングを削れば正味20分程度、

その中にかなり詰め込んでいるし、本当に5話分だったのか? という内容だった。

コメディ映画のごとく時たま笑いも起きていたが、その辺はうまいよね。

エンドロールは13~17話をくっつけて流しているのでえらく長かった。


改めて思うのは原作の小説4巻まで映像にしたことの偉大さですよね。

この話には続きがあって、4巻までのいろいろなエピソードに続く話で、

こういうことが肝心なんだと思わせる要素が4話までに多くちりばめられていた。

そこを順次打開していく話が後に続いているわけである。

いつかそこも映像になればいいけど、まだ小説の方はとっちらかっているので今のところはこれでも。


それから夕食を食べながらバイクで帰ってきたが、たどり着いたのは23時前……

多摩ニュータウン在勤でも仕事終わりから大急ぎでなんとかという上映回なのに、

それを終わって帰ってきたら日が変わる寸前とはこれいかに。

そもそも2時間ぐらいで長かったのもあるし、夕食もそうだが、買い物で寄り道したのもある。

自転車で行く距離ではないんだよな。

ただ電車で行くのもめんどくさいんですよね。時間はともかく気楽ではある。

120ポンドというのは狭き門

先週末のエリザベス女王杯を皮切りにジャパンオータムインターナショナルが開幕……

といっていたら、来年からこのシリーズはなくなるらしい。

ジャパンカップを別とすればそんなに外国馬来るわけでもないからな。


ジャパンオータムインターナショナルは当年の指定外国競走優勝馬が参戦すると、成績に応じて褒賞金が出る国際競走シリーズである。

ブリーダーズカップや香港国際競走のように複数ジャンルの国際競走を同日開催することがよく行われているが、

日本はG1レースの馬券が極端に売れるという事情があり、複数G1の同日開催は基本的に行われない。

そんな中で4週にわたり各ジャンルのG1レースが連続開催されますよとキャンペーンを打ったと。

全く響かないわけでもないが、ジャパンカップ以外は外国馬不在の方が多いし、

ジャパンカップにしてもここ数年はいかにも参加賞目当てみたいなのも目立つ。

というのも指定外国競走優勝馬の褒賞金はジャパンカップでは4着以下にも出る。

6着以下で支給される20万US$ですら、指定外国競走の優勝賞金より高いというのもザラである。


そこで来年からは褒賞金対象レースを全ての古馬G1に拡大する。

従来から多くの古馬G1は輸送費補助制度があったが、

フェブラリーステークス・大阪杯・ヴィクトリアマイル・有馬記念は対象外だった。

今後はこれらも輸送費補助の対象になる上、褒賞金対象にもなる。

有馬記念は興味を持つ外国馬もそこそこいそうだが。

指定外国競走優勝という条件は同年または前年となる。

従来はBCクラシック→チャンピオンズカップというスケジュール的に厳しい条件もあったが、

BCクラシック→翌年のフェブラリーステークス・チャンピオンズカップのような転戦も対象となりそう。

転戦の自由度は高まる一方、褒賞金は1着の場合のみ支給になるらしい。

また、日本調教馬は支給対象外になる。趣旨からすると当然か。


ただし、ジャパンカップに限ってはより手厚い褒賞金が用意され、

凱旋門賞などの「特別指定外国競走」の2・3着馬でも褒賞金対象になりうるよう。

国際招待競走なのに外国馬不在なんて……と言われないようにという意気込みは感じる。

詳細な条件はまだ見られないのでなんとも言えないが。


ジャパンカップ以外で外国馬の参戦が比較的多いのが安田記念とスプリンターズステークスで、

この2レースは香港競馬の空隙にあたるため、香港からの遠征が多い。

香港馬はマイル以下で強いからね。褒賞金目当ての遠征馬によるレベルアップが期待できる。

オーストラリアもマイル以下で強いですから、ここからも誘致できるとよいと思う。


ただ、ニュースを見ていると気になる文言が。

カテゴリー別に高松宮記念、スプリンターズS=15競走(※指定外国競走)、安田記念、ヴィクトリアマイル、マイルCS=22競走(同)、大阪杯、宝塚記念、天皇賞・秋、エリザベス女王杯、有馬記念=8競走(同)、天皇賞・春=6競走(同)、フェブラリーS、チャンピオンズC=13競走(同)が交付対象で、原則レーティング120以上の優勝馬が有資格馬となる。

(JRAが国際交流競走の交付金制度・対象レースの見直しを発表 世界の一流馬参戦の促進と国内空洞化を阻止 (東スポ競馬)

どうも対象レースの優勝馬でも120ポンド以上のレーティングが必要らしい。


優勝馬には120lbs以上のレーティングが付くのが常というレースも多いだろうが、

必ずしもそうとも言えないレースも多く列挙したのだろう。

そこで香港・オーストラリアで120lbs以上獲得する馬はどれぐらいいるのか?

気になって昨年のロンジンワールドベストホースランキングを調べたら……

なんか香港とオーストラリアの馬少なくないか?


日本では牝馬は4ポンド(2kg相当)上乗せするのが常なので、

120lbs以上の牡馬・せん馬、116lbs以上の牝馬を抽出すると68頭だった。

このうち日本調教馬は12頭、地域別ではイギリスの13頭に次いで多い。

で、香港調教馬は3頭、香港国際競走3レースの優勝馬のことである。

オーストラリア調教馬は10頭、冷静に数えてみると思ったよりは多かったが……


ただ、問題は内訳なんですよね。

日本の12頭のうち8頭は芝の長距離(L区分)で掲載されている。

それ以外は芝の中距離(I区分)で2頭、マイル(M区分)で1頭、ダートの中距離で1頭である。

オーストラリアもかなり偏っていて、10頭中6頭は芝のスプリント(S区分)である。

芝スプリントで120lbsを得たのは世界で8頭、そのうち6頭がオーストラリア調教馬と言われればすごいが。

残る2頭の1頭、香港のカーインライジングもオーストラリア産である。

マイルでは3頭、中距離では2頭である。(複数の区分で書かれているのがいるので合計10頭を超える)


国際的に確立されたレーティングだが、ヨーロッパびいきとはよく言われている。

ただ、日本馬がヨーロッパ遠征して苦戦することが多いように、

逆も日本遠征には苦戦しているという印象である。

ダートはアメリカ勢が評価の中心なのも昔からそうでしょうが。

気になって2015年のランキングを同様に調べたのだが、

73頭中22頭がアメリカで圧倒的に多かった。

日本は6頭、オーストラリアは6頭、この当時よりは評価は高まっていると言えそうだが。


120lbsという条件がどれぐらい重要なのか見えてないけど。

呼ぶならロマンチックウォリアーとかぐらい強いのがいいのはそうでしょうが。

ロマンチックウォリアーは昨年の安田記念を優勝しているが、

彼は香港では2000mを中心に走っているんですよね。

おそらく来年からの安田記念の指定外国競走にあたるレースは勝っていない扱いである。

そういう場合でも輸送費補助は出るんですかね。よくわからんけど。


従来より柔軟性が高い制度になったので活用されることに期待したいが、

その分だけ褒賞金の条件は全体的に厳しくなっていると思われる。

従来考えられなかったような遠征も増えてくるのかな?

詳しいルールを確認出来たら、また何か書くかもしれない。

TeraTermでバイナリデータを受信する

マイコンの処理時間の測定をして、処理能力の見積もりをしていた。

処理量が多いと勝手に遅くなっていくという構造で、

一体どのぐらいあると遅くなるのかというのが見えてなかった。

おそらくほとんどの場合は最速ペースで動けそうなのだが、

遅くなるケースもちゃんと評価しないといけないのでね。


で、取得したデータを吐き出す方法をどうするかという話があって、

UARTで‘0’を送ると、測定データをバイナリで吐き出すようにした。

バイナリなのは文字列への変換が面倒だったからなのだが、

果たしてバイナリデータを保存するのは容易に出来るのか?

と、TeraTermのログ機能を見ると「バイナリ」という出力モードがあった。

バイナリでログを有効化して、’0’をタイプして、ログ終了して、

ログファイルをバイナリエディタで開くと所望のデータが得られた。

これでいいのか。


バイナリデータを送るのは面倒なのに、受信するのは簡単なんだな。

と思ったが、よく考えればファイルをドラッグアンドドロップすれば、

そのデータをバイナリで送信するということはできるんだった。

(この送信というのはYMODEMなど使わずに、単純にデータ列として送るということ)

だからあらかじめバイナリデータのファイルをあれこれ用意しておけば、

決まったバイナリデータをTeraTermで送るのは容易だったらしい。


後処理など考えればPythonなのかVBAなのか、送受信してデータ処理するプログラムを作るべきかも知れないが、

とりあえずデータを取ってくるという点ではこれで楽に出来た。

おかげでサクッと取って進めることが出来た。

ICEでメモリダンプするというのもあるけど、それだと実態に合わないのでは? という懸念もあったので。

プラスチックカードでファミリーマートがお得?

ファミリーマートに「Famima Cardで最大5%割引」とあって、

最大5%ってどうせ達成出来ないような条件なんだろうと思ったが、

実はファミペイアプリを持っている人なら容易に達成出来て、

なおかつそうでなくても3%割引なので十分にお得である。


従来からのファミマTカードはそのままファミマカードに移行している。

これが今年9月から制度が変わっていたわけですね。

で、ちょうど今日、ファミマカードが届いた。

Tカード機能はないだろうが、それ以外はカード番号を含めて同じはず。

ただ、従来はこのカードは引き出しにあって持ち歩いてなかったと。

なぜならば、このカードはFamiPayチャージの手段として使うのがほとんどの用途になっていたためである。

しかし、今後はこのカードそのものが重要になる。


というのも冒頭に書かれた割引というのはプラスチックカードで払った場合のみ適用されるためである。

従来はFamiPayチャージしてFamiPayで払うというフローだと、

チャージで0.5%、FamiPay決済時に0.5%のポイントがFamiPayで付与される。

これはクレジットカードで直接決済した場合と同等だったはず。

ところが今後はここに大きな差が付くわけですね。

ファミリマートでの普通の買い物はファミマカードで直接払う方がだいぶ有利だと。


かといってファミペイアプリがいらないわけでもない。

まず5%割引になる条件がファミペイアプリで「Famima Card連携」ができていることである。

めったにする操作ではないのでやや入り組んだところにあるが……

では、これさえしておけば店頭でアプリを出すことはないのかというと、

そうもいかなくて、なぜならポイントカード、電子レシート、クーポンなどはアプリが必要だからである。

なので、ファミペイアプリを読ませた上で、ファミマカードをタッチして支払うというフローになる。

FamiPayで払うならアプリを読ませて、FamiPay払いとするだけなのに。


というわけで正直面倒である。

よくよく振り返ってみると、ファミマTカードはポイントカードを内包していて、

これ1つ読み取れば、ポイントカードと決済手段が済む仕組みだった。

ただ、8月末でプラスチックカードのTカードのファミリーマートでの取扱が廃止、

それにより、この仕組みもなくなったわけである。

当然、これはファミマTカードからファミマカードへの切替も関係する話だが、

TポイントとVポイントが統合されたなど、周辺環境の変化もある。


ファミマTカードができたときには、これ1つで決済・ポイント・割引がすべて済むという話だった。

当初、僕がこのカードを作ったときは17歳だったのでクレジットカードなしのカードを持っていた。

ファミマTカードにクレジットカードを付加しろと

主目的は決済でもポイントでもなく「今お得」の割引だった。

時代を経てファミペイが導入され、クーポンがこれで配布されるようになり、

「今お得」もファミペイアプリ呈示で追加のファミマポイントが付与される制度になった。

ファミペイアプリを呈示するとお得で、決済手段にFamiPayを使うと楽ですよという形になった。

(特定日のPOSAカードなどFamiPay決済特有のキャンペーンもあるが)

ところが今年9月からは決済手段はファミマカードの方がお得ですよと言い出したわけである。


ただ、これも書いてて思いだしたのだが、FamiPay翌月払いって、

ファミペイローンの契約があると(利用はなくてよい)、利用額の最大5%のポイントが付与されるんだよね。

ただしローン契約での上乗せ分4%は月500ポイントが上限、

すなわち月12500円までの利用が5%付与になるイメージである。

ファミリーマートでの利用がこの範囲ならば実質等価では?

という見方もあると思うが、これはファミリーマートでの利用に限らず適用される。

だいたい僕はこれをPOSAカードの購入やバーチャルカード決済など、

ファミマカードで5%割引にならない使い方に充てることが多い。

だからFamiPayで払ってもファミマカードで払っても同等程度とはなかなか言えない。


ファミペイアプリ呈示でファミマカード決済ができればいいんだけどね。

こういうことを言うのは当然、iAEONアプリを意識してのことである。

iAEONアプリは 決済(AEON Pay)・クーポン・レジゴーの機能が全て内包されている。

イオンカード決済でポイント○倍押しというのはAEON Payで払っても適用されるし、

AEON Pay特有のキャンペーンも多く行われている。便利でお得である。

ただ、クーポン機能はイオングループ各社で足並みが揃わないところもあって、

一番ダメなのがよりによってイオン(イオンリテール)なんだよな。

イオンお買物アプリという独自アプリでのクーポン配布が続いている。

iAEONアプリに統合しそうなそぶりは見せているのだが、まだ統合には至っていない。


ファミペイをファミリーマートにおける万能アプリにするのだと、

今までやってきたはずなのにファミマカードの方針転換で崩れてしまった感がある。

ファミマカードの発行元はポケットカード、その歴史をたどればマイカルカードに至る。

マイカルが経営再建でイオン傘下に入る前にマイカルカードが切り離され社名変更、

その後に提携関係も切れたポケットカードは伊藤忠商事(ファミリーマート)との提携に軸足を移した。

当初はファミマクレジットからの委託という形だったが、2012年に完全移管されている。


現在のポケットカードの会員の大半はファミマカードによるものと思われる。

旧来からのマイカルカードの顧客基盤はほぼ失われたのが実情だろうが、

従来顧客のつなぎ止め、あるいは新規誘客の策としてP-oneカードでは利用額を請求時に1%割引にする仕組みがある。

Tカード(Vカード)の搭載が終わるのにあわせて、ファミマカードもこちらの方式に移行した形である。

ようはポケットカードの都合により、FamiPayより有利な制度になってしまったんじゃないかと。

ファミリーマートもポケットカードも伊藤忠商事の子会社ではあるが、

それぞれ別の歴史を持つ会社であり、必ずしも足並みが揃っているわけではないということである。

飛び地から国際線を出す理由

前にこんな疑問を書いたことがある。

国際線(~24)・国内線(24・25)・国際線(25・26)・国内線(26・27)・国際線(27~)

という形で国内線エリアと国際線エリアを交互に並べた形になっている。

とはいえ、実際に25・26番を国際線エリアとして使う気があるのかはよくわからない。

国内線にとってはもっとも歩く距離が少なく済むゲートであり、

国際線にとっては距離の割には煩雑なゲートである。

(新しいターミナルビルの歩き方)

これは関西空港のリノベーション後のゲートについての疑問である。

で、ふと調べたら25・26番を国際線で使っているのを発見した。

誰が使っているかというとジェットスタージャパンである。


関空は当初想定より国際線の利用者がかなり多い一方、

国内線は第2ターミナルのPeachは別として想定よりかなり少なく推移している。

このため国内線エリアを縮小して国際線エリアを拡大することとなった。

ただし、国内線で使えるゲートの総数はあまり変えないともなっていた。

これは何を意味するかというと国内線・国際線を切り替えて利用できるゲートを増やすということで、

国内線で利用できる8ゲート中、5ゲート(24~27, 38)が国際線と切替可能なスイングゲートとなっている。

(当初は38番は国内線専用だったが、今年に切り替え可能になっている)


この新しい国内線エリアはそもそも本館から遠いというのもあるが、

中央付近の25・26・41番、その隣の24・27・40番ゲートはともかく、

39番ゲート、さらにその先が38番ゲートが遠いと不評だった。

現在は38番ゲートはできるだけ国際線で使うようにしているようで、

昨日実績では国内線はANA便のナイトステイのみで、他は国際線だけで使っていた。

39番は遠いが致し方なしということなんでしょうね。


一方の国際線という視点でみると冒頭に書いたように25・26番は飛び地である。

おそらく上がって下がって歩いて行くしかないのでめんどくさそう。

なので、ここを国際線が使うことはあまりないと思っていたら、使われてるんだよな。

というわけで昨日1日分の24~27番ゲートの利用実績を調べてみた。

傾向としては24番ゲートは国際線メイン、国内線は朝・夜だけ。

他は国内線メインではあるが、いずれも国際線の利用はあった。


その国際線のうち多くを占めていたのがジェットスタージャパンで、

それはすなわち国際線と国内線が切り替わる便である。

国際線という観点では使いにくい25・26番ゲートを使ってでも、

国内線・国際線の切替をその場でしたいというのはジェットスタージャパンぐらいのもの。

この他、JL894便が25番ゲートに到着していたが、折り返しの便は見あたらない。

どうも折り返しの便が出るのが日が変わってからなので、一旦動かしているようだ。

25・26番ゲートは出発導線という点では飛び地だが、到着導線という観点ではウイングシャトルも使えるはず。


スイングゲートを国際線・国内線を切り替えるために使うのは、

航空会社の都合と空港の設備がうまく噛み合わないと発生しない。

関空ではPeachも第2ターミナルで行っているが、ここは徒歩搭乗。

それも都合が合わなければバスでの移動になることがあるようだ。

関空と同じような空港といえば、まずはセントレアだが、JALがよくやっているようだ。

どうも国内線に国際線機材を使うことで 羽田→中部→台北(桃園)→中部→羽田 のようにしていると。

成田空港は国内線の一部ゲートが国際線と同じボーディングブリッジにつながっているが、

JAL, ANA, Peachいずれも現在はこれを使った国内線・国際線切り替えはないようだ。

ジェットスターは第3ターミナルだが、切り替え時はどちらかバス移動で対応でしょうな。


そしたら他にはないんかと思ったのだが、Peachの時刻表を見てたら那覇でやってそうだなと。

国内線・国際線ターミナル一体化後、境目にある41番ゲートを使ってやっているらしい。

都合が合わなければどちらかはバスで対応でしょうけど。

ちなみにPeachは那覇空港に国際線で乗り入れている今のところ唯一の国内航空会社である。

このスイングゲートを切り替え目的で使えるのはPeachだけである。


しかし、このあたりの状況も変わるかもしれないんですけどね。

【注目】JAL、国内線機材で地方空港から夜間に国際線を運航することを検討 広島などが候補の一つに (sky-budget)

那覇空港については来年から日本トランスオーシャン航空(JTA)が台北線を運航することが決まっている。

JTAは国際線専用の機材がないから国内線同様の機材で飛ぶことになる。

クラスJはプレミアムエコノミー扱いになるらしい。

このような国内線機材を使った近距離国際線を他にも考えていると。

広島空港もそうだが、国内線と国際線が横並びになっている場合、

国内線で降ろして、国際線から乗せるという対応は容易にできそう。

もしかするとこういう使い方も一般的になっていくのかも。

TOICAの不思議なルール

以前、こんな話を書いている。

国内外の観光客が多く利用する ひだ号 をカバーできないためである。

この問題について 下呂・高山・飛騨古川(いずれも特急停車駅)にTOICAを導入し、

e5489でチケットレス特急券の販売を行うことが発表された。(略)

太多線経由を適用する範囲と岐阜経由を適用する範囲の線引きが難しくなる。

(ICカードでも ひだ号ルートで計算する)

今年10月から高山本線の3駅にTOICAが導入されたが、その運賃計算ルールってどうなるんだろうねと書いていた。


答えは太多線・中央本線各駅(金山を除く)は最短ルート計算になるというものだった。

TOICA/自動精算方式 (JR東海)

名古屋~高山は最安ルート計算だと太多線経由の方が安い。

しかし、下呂・高山・古川の3駅は特急利用を前提にTOICAを導入するので、

実態に合わせて岐阜経由の運賃で計算を行うというルールにしたと。

ただ、それは ひだ号の停車駅相互しか利用できないという意味ではなく、

名古屋駅などで他路線に乗り継ぐ利用も想定してはいるわけである。

しかし、ひだ号との乗り継ぎという観点では、太多線への乗り継いで多治見方面というのも考えられなくはない。

この問題に対する解はいろいろ想定されたが、かなり客に有利なルールが適用されているといえる。


というのも、高山~大曽根は常識的に考えれば名古屋までひだ号を使うルートと考えられるが、

このルールでは最安ルート計算になる範囲に含まれている。

本来3410円となるところ、3080円しか引き落とされない。

これは高山~名古屋の運賃より安いのである。

当然、この計算方法が実態に即していないことはJRも認識していると思われる。

金山と多治見のどこかに線引きをすると考えたとき、もっとも客に有利なところに持って来た結果こうなったのだろう。


同じページには他にも不思議なルールがある。

三島→下曽我を御殿場経由でご乗車いただいた場合でも、より低廉となる国府津・熱海経由で計算した運賃の860円が減額されます。

※東海道本線の国府津・熱海間はTOICA利用エリア外です。異なるエリアをまたがってのご利用はできませんので、東海道本線経由でご乗車の場合はあらかじめきっぷをお買い求めください。

なぜかエリア外の熱海経由の運賃が安い場合はそれを適用するのだという。

そもそもこの区間は実際の乗車区間に応じた切符でしか乗車できない。

定期券を除き国府津・熱海をまたぐICカード利用は禁止なので経路は一意に決まるのだが……

なぜか熱海経由を含めて最短ルートで運賃計算するルールがある。


このルール、御殿場線のICカード導入時点からあったルールではなかったそう。

ICカードエリア内で想定される運賃を引き落としていたのだが、

一方で明らかに遠回りの利用は自動改札機でハネる対応をしていた。

具体的には熱海~沼津~国府津のような利用は通れなかったそう。

これは熱海・国府津でICカードの出口改札を分けているという事情がある。

使うべき改札機を間違えているのではないかというのでハネていたと。

当然、正当な利用であれば係員対応で精算していたわけだが。

で、このルールを作ってからはこういう制限はなくなったそう。

間違えていても最短経路の運賃を引き落とすからよいだろうということか。


どちらも客にとってはありがたいことではあるが……

遠くまで乗る方が安いということになるのは不気味なんだけどな。