今週末は東京ビッグサイトでAnimeJapanが行われているのだが、
その中で来年・再来年についてはインテックス大阪での開催になるという告知があったそう。
東京での開催に代えて大阪での開催になるということで大きな話である。
背景には東京ビッグサイトで大規模改修工事が行われていることがある。
来年・再来年は1~2月に全館閉鎖の工事があり、その直後の3月に会場確保するのが難しいということのようだ。
東京ビッグサイトがここで大規模改修工事を行うのは有明GYM-EXの存在もある。
有明GYM-EXはオリンピックの体操競技のために作られた仮設施設の転用である。
仮設とはいうが立派なもので、展示場への転用を見込んだものである。
これがあるうちに大規模改修を終わらせておきたいということですね。
ただ、そうはいっても巨大なビッグサイトの代替には不足するが。
そこで出てくるのがインテックス大阪なのはAnimaJapanは非常に大規模なイベントだからなのだろう。
今回では東展示場(閉鎖中の1~3ホールを除く)と南展示場を全て使っている。
これが全て入るのは日本には幕張メッセとインテックス大阪の2つぐらいしかない。
この2択で大阪になったのだろう。
ただ、インテックス大阪といえばボロい展示場という印象が強い。
G20サミットの会場になった6号館を除いて1985年に作られている。
老朽化は課題である一方、夢洲のIRには展示場も設けられる。
ただしIRの展示場は当初2万m2、現在のインテックス大阪を全て代替出来るものではない。
このためインテックス大阪を単純に潰すという選択肢はない。
いろいろ検討されたようだが、1~3号館は大規模改修、4・5号館を改築の方向で固まったようだ。
26年度に基本計画策定/4・5号館建て替えインテックス大阪改修/大阪市 (建設通信新聞)
早速3号館は2027年度の丸一年休館して大規模改修が行われる。
インテックス大阪は数字の上では稼働率はあまり高くないが、需要に応え切れていない一面もあるよう。
国際見本市会場(インテックス大阪)に関するお知らせ (大阪市)
この下に「改修方針等の検討業務委託」というのがある。
インテックス大阪の現状分析、将来展望、3・4号館の改修方針案が記載されている。
IRの展示場とインテックス大阪の役割分担はどう考えるべきか。
IRは国際会議や世界レベルの展示会を中心に行うことになる一方、
インテックス大阪はIRに収まらない大規模な展示会はともかく、
製造業など地場産業に寄与する展示会を多く行うことになるだろうと。
確かにそういうのはIRでやる意味はあまりないのかもしれない。
中程度の規模の展示会では両にらみはあるかもしれないが、共存共栄は可能という見立てのようだ。
さっきインテックス大阪は数字上の稼働率はあまり高くないのに、展示会などのオファーを一部断る状況になっている。
どうしてなのかというと面積の多くを占める6号館の構造による部分が大きいよう。
インテックス大阪の展示面積の半分近くが6号館が占める。
6号館は2層構造で面積を稼いでいるが、そもそもこれが使いにくい。
さらに大規模イベントでなければ使いにくいという事情もある。
1ゾーンが1万m2、これ以上小分けすることが出来ない。
さらに上層のC・Dゾーンを分けて使うことも実務上難しいそう。
搬入車が入れるルートがCゾーンしかないためである。
(Dゾーン側は屋上駐車場の入退路と重なっているためらしい)
C・Dゾーンを一括設営するなら問題はないが、それだけで2万m2である。
6号館なら使えますよと提案されても、なかなかマッチしないのだという。
4・5号館はいずれもインテックス大阪では稼働率の高い館である。
それを改築するとなれば相当長期の閉鎖となるのは欠点である。
ただ、改築によるポテンシャルの高さから選ばれているようである。
4号館Bゾーンの上部には国際会議場があるが、これはIRとの分担を考えれば不要な施設。
その分、展示場に付帯する会議室やオープンスペースの充実に充てた方が良い。
おそらく1~3号館をIR開業までに改修、IR開業後に4・5号館を改築するということだろう。
6号館をいかに使い倒すかが改修・改築期間を乗り切るための重要ポイントなのだろう。
なおIRの展示場は2045年頃に6万m2への拡大が計画されている。
6号館の利便性の低さを考えれば、この時点でインテックス大阪を上回るといってもよいだろう。
その先にもなにか意義のある施設とするためには4・5号館の改築で、
特に6号館を含めた機能強化を実現する必要があるということだろう。
一案にはバスロータリーを6号館の隣接地に移すというのがあるよう。
インテックス大阪に行くのに朝潮橋駅などからのバスが使われていた名残だが、
コスモスクエア駅~6号館前というようなシャトルバスを設定すれば、
6号館が奥まったところにあるというデメリットが打ち消せるかもと。
ちなみに厳密に言えばインテックス大阪で開催するのはAnimeJapanのパブリックデイである。
AnimeJapanは土・日をパブリックデイとしてファン向けのイベントをした後、
今年だとビッグサイトの会議棟に場所を移して、月・火とビジネスデイが行われる。
来年の日程もパブリックデイ→ビジネスデイと連日の開催ではあるが、
ビジネスデイは会場調整中、おそらく大阪都心でやるんじゃないか。
全く別日に東京開催というのもあるかもと思ったのだが、連日なら大阪でしょうね。
AnimeJapanほど大規模なイベントではなかなかないとは思うが、
関東圏の会場が確保できず別地域にシフトというのは他にもある話らしい。
大阪開催を決断することは大きなことだったと思うが、
AnimeJapan自体が国際的なイベントと銘打っていること、
万博に前後して国際交流の活性化に取り組んでいることなど考えた結果なのだろう。
しかし、多くの来場が見込まれるということは、すべからずコスモスクエアから歩けということだよな。
国際展示場駅~東京ビッグサイトもそれなりにあるが、さらに遠いですからね。
コスモスクエアまではそんなに悪くはないのですが。