今週末は東京ビッグサイトでコミックマーケットが行われている。
全館借りられるのがお盆と年末しかないことからこの時期だが、
例年よりは数日遅いということで少し戸惑いもあったとか。
サークル参加者のスペース番号は 東イ-98a のように振られている。
東・西・南のいずれのホールか示した上で、記号で列を特定し、
その中でテーブルの番号を数字2桁で表し、2分割してa/bと振る。
なお2スペース使える制度もあり、これの場合は 98ab のように書かれている。
この文字だけ見てすぐにたどり着けるかというと、かなりコツはいるのだと思うが。
で、困った話があってこの記号部分にはアルファベットも使われているが、
大文字・小文字が混在していて、大文字の”I” と 小文字の “l” が両方存在するのだという。
そもそも大文字の”I”と”O”を飛ばさず使っている時点でどうかと思うが……
大文字と小文字を使い分けるって常識的には考えられないような……
そこでいろいろ教えてもらったのだが、元々コミケではカナカナ と ひらがな の混在はあったそうだ。
ただ、東では カタカナ、西では ひらがな を使うというような使い分けがあり、
すなわち東西の別がなくても「ウ-97b」 は東、「う-97b」は西と区別できるようにしていたと。
音では区別できないが「東ウ-97b」 と 「西う-97b」とすれば区別できる。
このためある程度混乱は避けられていたという。
さて、東京ビッグサイトといえば東京オリンピックのプレスセンターとして使われるため、
事前事後に様々工事が必要となり、変則体制での開催が続いた。
2016年夏は西1・2ホールは最初2日は企業ブース、最終日はサークル配置ということになった。
(これは南展示棟の工事のため企業ブースの待機場所が減ることの対策だったそう)
平時より西に多くの記号を割り振る必要があり、アルファベットの小文字が使われた。
このときは大文字は東、小文字は西と区別できた。
次いで2016年冬は東新展示棟ができ、東7ホールがサークル配置に使用された。
(東8ホールはコスプレの更衣室として借りていた)
こうすると東にカタカナ・アルファベット大文字を割り振っても足りない。
このため東7ホールはアルファベット小文字を割り振ることが行われた。
このため「東I-98a」「東l-98a」はともに存在したので混乱の元だった。
(後で書くが実際には自主的な対策を行う参加者も多かった)
2017年夏からは南展示棟の工事が本格化、西にはサークル配置がなくなった。
このため、ひらがな を東7・8ホールに割り振ることにした。
音で区別できない問題はあるがまぁ仕方ないとしていたようである。
ところがここでひらがなの「へ」とカタカナの「ヘ」は区別できない
問題が発生した。
従来は「東ヘ-96a」と「西へ-96a」なら区別できたわけだが、
今回は「東ヘ-96a」と「東へ-96a」なので全くわからないわけである。
このことから同体制の2017年冬はひらがなの は行 は飛ばすという対策がとられたという。
なぜ「へ」だけ飛ばすのではなく「は」から「ほ」も巻き添えにしたのかというと、
1文字だけ欠けていると順番が飛んでいると混乱の原因になりかねなかったからだという。
2018年はサークル配置としては昔のような体制に戻っている。
(東7ホールは企業ブース、東8ホールはコスプレ更衣室として借りたため)
2019年はオリンピック直前(のはずだった)ということで東展示棟が使えず、
西展示棟と新しくできた南展示棟をサークルのために使用、4日体制となった。
東京ビッグサイトでは東展示棟閉鎖を補うため南展示棟を作るとともに、
仮設の青海展示棟を用意していたが、これもコミケで借りていて、企業ブースとして使用した。
2020年はお盆には借りられないので、5月の連休時に同様の体制でやる予定だったが、
これは新型コロナウイルス騒動でスキップされている。
そんなこんなでコミックマーケットが次に実施されたのは2021年冬のこと。
体制も縮小され2日開催となったが、東新展示棟・南展示棟は利用できた。
ただ、東7・8ホールはサークルには使用されなかったため、南1・2ホールが増えた程度で、
ここは西で使っている ひらがな の続きで割り振れたよう。
新型コロナウイルス対策もあり使えるホールは増えたが、正味増やせない時期が続いた。
で、2023年冬からは東7ホールのサークル配置が再開。
東の中でアルファベットの小文字・大文字が混在する状態となる。
なお、この背景には会議棟の工事もあったようである。
会議棟はコスプレの更衣室として使用されていた。
会議棟も含めて全部借りてくれという要請があってこうなってたのだろう。
その会議棟が使えないため、南展示棟などをコスプレ更衣室に回す必要があったよう。
そして今回は東1~3ホールが工事のため閉鎖された影響で、
東でアルファベットの大文字・小文字が混在する問題は解消するも、
それを補うために南1・2ホールにサークルが配置され、これがアルファベット小文字になった。
それなら「東I-98a」と「南l-98a」で一応区別は付きますが。
とにかくめんどくさい事情がたくさんあるのだが
実際には東とか西だけでは場所がわかりにくいということで、
ホール名を付けて「東1 I-98a」「東7 l-98a」のように案内する参加者が多く、
結果としてはある程度混乱が回避できていた側面もあるようだ。
しかし、やはり難しいのではないかなと思う。
この付番方式は二輪の小型自動車(250cc超のバイク)に似ていると思った。
あれは「山梨 あ 42-42」というような振り方ですからね。
でも、分類番号と ひらがな がある四輪や二輪の軽自動車に比べると枯渇に弱い。
このため取られた対策は「多摩 C ほ 42-42」のように地名とひらがなの間にアルファベットを加える方法だった。
東エリアは大きく東1~3、東4~6、東7~8に分けられるわけで、
それぞれ 「東Aウ-98a」「東Cエ-97b」「東Fイ-96ab」のようにすれば、
いろいろメリットはありそうだと思うが果たしてどうだろうか。
アルファベットのIとOは飛ばすのが職場では常識なので、
そこはやっぱり変だと思ったんですけどね。
そこを飛ばして数えるのが習慣づいていないと混乱の元というのはなるほどと。
ひらがな・カタカナ ならそこで紛らわしいのはとりあえずないので。
ナンバープレートでは「お」「し」「へ」「ん」が使われていないが、
「お」が見た目では「あ」、音では「を」と区別がしにくいという以外は、
音が悪いとかそんな理由なのであまり考えなくてもよさそうではある。