ボーイング767の代替は?

JALがボーイング737MAXを購入することにしたそうで。s

JAL「ボーイング737MAXちょっとだけ導入」の意味 全然足らない737-800後継 考えられる選択肢は (乗りものニュース)

737MAXといえば納入遅延に墜落事故にトラブルが多かった。

これらの問題が起きる直前、JALグループでは日本トランスオーシャン航空(JTA)が737-800を購入している。

これによりJALグループでは737MAX初期の問題を回避出来たのだが、

これらの問題も打開できたということで737MAXの注文にいたったとみられる。


ここで注文したのが737-8という、737-800と同サイズのもので、

注文数などから初期の737-800の代替と思われているという話である。

そうすると未だ残るボーイング767の代替はどうなるんだろう?

いくつかの選択肢があってまだ決まってないんじゃないかという話である。


ボーイング767は数を減らしたが、依然としてJALを含む日本の航空会社では多く使われている。

長距離国際線から国内線まで活躍の場は広い。

ボーイングとしては787が後継機で、JALも787である程度代替している。

国際線では航続距離が長く経済性が高いということで、従来はなかなか成り立たなかった路線を開拓してきた。

国内線は伊丹空港の環境対策として少しだけ導入している。

それでもこれといった代替のアテのなさそうな767が残っているわけだ。


で、ボーイング767の代替に使えそうな機材としてボーイング737-10、エアバスA321、ボーイング787-8など。

現在、JALの767は国内線用で252~261席(ファースト・クラスJ含む)、

国際線用は199~227席(ビジネスクラス含む)となっている。

737-10は737-8の胴体を長くしたもので、最大230席となってるけど、

クラスJなど設ければ190席ぐらいですかね。

A321はA320の胴体を長くしたものでサイズ感は787-10と同程度。

しかし、こちらはA321XLRという長距離対応のタイプがあり、

これだと8700kmほど飛べて、767の11300kmよりは劣るが、太平洋横断も視野に入る。

この点ではエアバス独自のユニークな機材である。

ボーイング787-8はすでに767の代替として使われているが、

国内線用で291席、国際線用で186~206席と若干増ぐらいか。


条件によってはより小さな737-8、より大きなA350-900も代替になりうるが。

ただ、さすがに現状767を使っている用途にはフィットしないのではと。

そういうことを考えれば上の3タイプが考えられそうだがと。

それぞれ長所も短所もあると思う。

737-10は現在日本で多く使われている737シリーズなので、操縦資格の面で有利である。

ただ、貨物積載に不向きな機材で、この点が767の代替としては特に弱い。


A321は単通路機でありながら航続距離が長い点はメリットである。

ただ、さすがに太平洋横断はキツイので、ハワイや東南アジアぐらいが守備範囲になりそう。

操縦資格はボーイング機からの移行にはややかかる点は欠点だが、

エアバスならばA350とは共通化できそうなので将来的なメリットはありそう。

A321は737に比べるとコンテナで貨物積載できる分はよいが、767よりは弱い。


787は長距離路線でも安心だし、貨物積載能力は767よりも強化されている。

(このため新型コロナウイルス騒動のときに貨物専用便として飛び回っていた)

すでにこの長所を生かせる路線では767→787の移行が進んでいるが。

操縦資格はボーイング機同士は移行性がよいだろう。

国内線で伊丹空港の騒音対策という名目で787-8を導入したのも、

すでに導入している機材なのですぐに導入できるのがメリットだったのだろう。

ボーイング777・767から低騒音機(A350, 787他)に置き換えると着陸料が優遇されるのだし。


というわけでJALに残る767の代替先についてはまだよくわからない。

ただ、一部はA321XLRでの代替を検討してそうな雰囲気はあるな。

767→787の移行がある程度進んでもなお残る用途というのは、

787ほど距離が長くなく、貨物輸送も少ないところだろうと。

そうするとA321XLRでジャストフィットを狙うのはありそうだねと。

でもどう考えても単通路機なので小さいから、これが可能かは微妙なところ。


長らくJALというのはボーイングの牙城と言われてきたところで、

ここでA350 XWBでエアバスの機材を買ったことには驚きは多かったという。

(もっともプロペラ機ではエアバス系列のATR機を買っていたのだが)

とはいえ、現在ボーイング機が多いので、ボーイング機の方が移行性がよいことは確か。

今回の737MAX購入にあたってはこの点を重視しているわけである。

それでもあえてエアバスを選ぶ理由がA350 XWBにはあったし、

A321XLRにもあるんじゃないかという読みですよね。

果たしてどうかはわかりませんが、そういう説もあるという話。