万博の来場者総数は2901万人でフィニッシュとなった。
結局、一番来場者が多かったのは閉幕前日で24万8002人とのこと。
よくそんなに入れるなという気がする。
台風などで閉場もあるかもしれないと思ったが、そのようなこともなく、
会期中最大のトラブルは8月13日夜の中央線運休だったようだ。
翌14日に開場を遅らせたのが会期中唯一の短縮営業だったのでは?
万博の来場者がどこから来ているか推定したデータが出ていた。
【速報】 2025年大阪・関西万博の来場者分析(国内居住者)―携帯電話位置情報データによる分析― (三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
都道府県・地域別に人口1万人あたりの来場者数を推定しているが、
大阪府が人口1万人あたり12685人でダントツである。
というか1人あたり1.27回来ている計算である。
冷静に考えれば関係者が相当いるわけで、正味はそこまでではないだろうが、
それはそうとしてもリピーターが相当多かったことは想像しやすい。
奈良県(6503人)、兵庫県(5886回)、京都府(4527回)もなかなかの数字。
それに比べると少ないが多い部類なのが、滋賀県(3012回)、和歌山県(2730回)、三重県(1369回)、愛知県(1308回)と。
三重県・愛知県は2005年の愛知万博の影響もあるんでしょうね。当然近いのもありますが。
徳島県(1186回)、福井県(955回)は関西パビリオンの出展もあって県内での宣伝が行き届いていたのかなと想像。
そして、その次に来るのが東京都(945回)で東日本では圧倒的に多い。
神奈川県(681回)も東日本では多い部類である。
これ人口当たりの数字だからこうなるが、実数だとなおさら多くて、
博覧会協会が万博IDで把握できている範囲で居住地割合を調べた結果では、
国内来場者の67%が近畿なのはともかく、16%が関東、9%が中部と、近畿以外では関東圏の割合が比較的高い。
僕も東京都在住で万博に3回行っているわけで、この数字に寄与しているわけだが……
そうはいっても万博は全国的ムーブメントにならずに終わったじゃないかと。
にもかかわらず関東圏から遠路はるばる夢洲に向かった人が多くいるのはなぜだろうと。
要因の1つとして考えられるのは、近畿・東海圏に縁故がある人が多くいるからではないかと。
2005年の愛知万博、1970年の大阪万博に行ったり話を聞いた人が多いと。
まさに僕はそうですよね。そういう経験をして引っ越してきている。
こういう話ってなんか聞いたことあったなと思ったんだけど、阪神タイガースだ。
阪神タイガースのファンは関西に圧倒的に多いわけだが、
関東圏にも相当数居ることが知られている。むちゃくちゃ多い。
ビジターゲームでの観戦機会が比較的多いという事情はあるにせよ、
地元チームがある中で阪神ファンになる動機って何なのかというと、
元々阪神ファンだったのが転居してきたり、親戚から教えてもらったり。
そういうのが積み重なってもはや土着化していたりするらしいけど。
外国事情に感度が高い人が多いとか他の要因もあるでしょうけど。
距離は遠いが、東京・横浜から新幹線での往来が比較的便利なので、
距離の割には意外と行きやすいのが関東圏だったのかもしれない。
全国的ムーブメントにはならなかったが、局所的には関心を呼んでいたと。
万博客が去った夢洲は万博会場の片付けもさることながら、IRの建設が本格化する。
その傍ら、夢洲駅は倉庫への通勤か、夢舞大橋を渡って舞洲のアクセスに細々使われるばかりか。
半分はコスモスクエア折り返しになっているみたいですね。
それもIR開業と同時期には終わりそうですが。