ANIMAX MUSIXではテレビ番組のごとく特集コーナーが差し込まれ、
その中ではコラボレーションやカバー曲など行われるわけだが、
常々思うのは、ウマ娘はコラボが苦手ということである。
どういう観点で特集枠で披露する曲やその組み合わせを決めるかというのはある。
ファン投票上位の曲に適宜割りあてているだけというのもあるだろうし、
キャラクタを演じたとか、作詞・作曲に関わったという観点もある。
「KOTOKO 3本勝負」としてKOTOKOさんが作詞に関わった曲でコラボ3連発したのはその一例。
バンドリのバンドが出演することも多いが、
この場合はカバー曲としてやったことがある曲を活用することが多い。
半分持ち歌みたいなものなのだが、そこに何らかの意味を持たせていると。
コンテンツものはこのあたり難しいなと思う。
一方でそれコラボか? というのもある。
印象深いのは2023(横浜)に大橋彩香さんがMUSIX BANDとのコラボという名目で「Be My Friend!!!」を披露したこと。
ソロで2曲披露して、自分の持ち歌をコラボ枠の1つとして追加で1曲やった形である。
しかもコラボ相手はバックバンドである。大橋さんがドラムを叩く人だからこそ成り立つものだった。
コラボという体裁ならば追加で1曲できるという考えと言ってもいいかもしれない。
で、冒頭の話に戻るのだが、ウマ娘のコラボというのは常にそうなのである。
2019 OSAKAのとき、シークレットゲストとしてウマ娘が登場したが、
これは「大橋彩香×Machico×ウマ娘」という名目のコラボである。
元々ソロの歌手で出演していたウマ娘出演者2人に4人加わって、ウマ娘として登場したと。
元々いた2人も耳付けて、うまぴょい伝説 と Make debut! の2曲を披露した。
2021にはウマ娘は出演者にいて2曲披露、
その後「お祭り!全力ペンライト SELECTION」で小倉唯さんとのコラボで「うまぴょい伝説」をやった。
小倉さんはウマ娘出演者、ちゃんと耳も付けてステージに立っている。
それ言うほどコラボか? フェスの機会を狙って1曲だけ追加出演した感じだな。
2022でもウマ娘は出演、2曲披露した後に オーイシマサヨシ とのコラボで うまぴょい伝説 を披露。
2023でもウマ娘は出演、トリで3曲披露したのだが……
そういえばここまでコラボなかったなと思ったら、伊藤美来さんとのコラボでうまぴょい伝説 を披露。
今回は3曲披露した中で1曲目のReady!! Steady!! Derby!!は作詞・作曲つながりでオーイシマサヨシ とのコラボ、
さらにCHARACTER SONG SELECTIONで中川翔子さんとのコラボで うまぴょい伝説 を披露……
と見てわかる通り、これまでのコラボと言っているもの、
全部ウマ娘の楽曲だし、うまぴょい伝説をやるための口実という側面が強いのである。
2019 OSAKA・2021・2022は2曲+1曲、2023・2024は3曲+1曲となるわけ。
このコラボが真に効果的なのかは疑問である。
ただ、ウマ娘にとって他の歌手の曲をやったりするのは難しいのかも知れない。
ウマ娘はもうちょっとやりようあるだろとは思ってるんですけどね。
でも、設定的にはウマ娘はウイニングライブをやるというだけであって、
一般的なアイドルのごとくカバー曲を普通にやるようなコンテンツじゃないんだよな。
そう考えると仕方ないのかなとも思うけど、面白くないよなとは思う。
アニメ・ゲーム関係の音楽フェスで筆頭はアニサマで、
これはとにかく規模がでかくて出演者も多いが、その分出番は絞り込まれる。
逆にリスアニ!LIVEは出演者は少ない分、きっかり区切ってまとまった曲数をやる。
これらと比較するとANIMAX MUSIXは企画コーナーの多さが目立つ。
それぞれ2~3曲程度はやった上で、コラボやカバーなどが別に入ると。
そこに適している出演者かというのはあるんですけどね。
ウマ娘のコラボがあまり効果的でないと書いたけど、
今回で言えば「Sizuk」も、それSizukとしてのコラボか? という話はあった。
これは「俊龍SELECTION」とかやればよかったのだが、入り切らなかったということでリベンジに期待。