バイクで行く都留・河口湖

今日から3日連続でバンドリのライブが河口湖ステラシアターで行われる。

検討の上、チケットも確保できたということで、3日連続で参戦することに。

宿も3連泊、最初は1泊-2泊で分かれて別のところでとったが、

ちょっと怪しい宿ではあるけど、3連泊リーズナブルな値段で取れたのでいいかと。


そして、これも夏休みの山陰行きとならんでバイク購入時からの構想があった。

この期間に河口湖周辺で滞在するのにバイクを運ぶということである。

というのも河口湖ステラシアターというのは駅からわりと離れている。

そのため車でのアクセスが便利なのだが……実は駐車場もそんなに台数はない。

(後で知ったのだが会場近辺だと200台ぐらいらしい)

ただ、さすがに自転車・バイクなら会場すぐ近くに駐車できるので好都合。

それに昼間の観光を考えてもバイクがあると便利ですからね。


というわけで高尾駅で乗り換えて大月駅まで普通電車でやってきた。

高尾からの電車は座席がしっかり埋まってたが、上野原まででだいぶ減った。

大月で下車する人を見ると外国人客が多いようだった。

富士急行線への乗換駅ですからね。普通に考えればそのまま乗り換えるところだが、

富士急は遅い割に高いという過去の経験もあり、せっかくなら寄り道しながら自走しようと。

駅前でバイクを組み立ててスタート。


具体的な寄り道ポイントとして考えたのが山梨県立リニア見学センターである。

山梨県といえば山梨リニア実験線である。中央新幹線のルートの一部になる予定である。

この実験線は2008年の延長後は上野原市~笛吹市の42.8kmにも及ぶが、

その中でトンネル外を走行する距離が比較的長いのが都留市内であり、

そこが試験拠点となっている。その隣接地に山梨県が作ったのが リニア見学センターである。

まぁそんなわけでスマートフォンをカーナビにしながら走って行くのだが、

自転車設定なのをよいことに、細くてアップダウンの激しいルートを呈示してきて困惑。

直線距離で近くても見学センターにはまだある地点で案内が終わってしまう。

見学センター付近は急勾配で10km/hぐらいでうーんと上っていく。非力である。

駐車場からはリニアの変電所がよく見える。後で書くがこれこそ中枢である。


リニアの実験ってどれぐらいの頻度でやってるのか? という話だが、

どうもJRから1週ごとに試験予定日が公表され、最近は週5日程度やっていて、この連休だと今日だけだな。

ただ、試験をするといってもどれぐらいの頻度で走るのか? これはわからない。

でも今日はかなり頻繁に走っていて、東向き・西向き合わせれば10分おきぐらいに通過していた。

少ないときは1日2往復ぐらいだったりするみたいで、このあたりは時の運である。

500km超で通り抜けるリニアモーターカーを見て、思ったより普通だなと感じる。

いや、確かに新幹線よりだいぶ速いけど、新幹線の速いやつぐらいの印象である。

日常に溶け込み始めれば早いかも知れない。


入ってすぐのところに以前使われていた試験車両が展示されていた。

2003年に581km/hの記録を叩き出した車両である。

この車両は営業運転も視野に入れた後継車両に代替され、実験線を去ったわけである。

この車両にはガスタービンが積まれていた。

というのもこのタイプのリニアモーターカーは、地上側にコイルがあるため、

走行する車両は同期モーターでは回転子にあたる磁石部分にあたり、超伝導磁石さえ維持できれば給電は不要である。

このためパンタグラフのような設備はなく、車内に発電機を置いていたのである。

さっき変電所が中枢と書いたのはコイルを制御するのが変電所のためである。

似たような特徴があるのがケーブルカーで、こちらは集電用のパンタグラフを持っていることが多い。

ただ、高速走行するリニアでパンタグラフを出して給電というわけにもいかない。

だからといって発電機はアホらしい話じゃないかとは誰もが思う話で、後に代替技術となる誘導集電が導入される。


もう1つ、当時必要だったが不要になる予定のものが液体ヘリウムである。

コイルに使える超伝導体というのは液体ヘリウムでないと冷やせないのが定説だったが、

冷凍機で直接冷凍できる高温超伝導磁石を開発、一応使えそうだという話になっている。

この比較ができるように模型が置かれていたが、確かに液体ヘリウム不要だとシンプルである。

なかなか難しいところはあるのだが、これが実現できればリニアは相当扱いやすくなる。


この施設は山梨県の施設だが、そこには山梨県のリニア中央新幹線への強い期待がある。

駅が出来るのは甲府市内なので都留からはだいぶ離れているが、

甲府市内~東京(品川)が25分程度というのは革命的なことである。

当然、名古屋までも近くなるし、将来的には大阪にも近くなる。

そういう夢をいろいろ描いている展示もあるが、果たして開通するのはいつになることやら。

長年の研究開発もあり技術的な成熟度はそれなりに高まっている。

ただ、実際に線路を引くというのは大変なことで各地で難航している。

リニアは速いが、輸送力という面では新幹線に劣るのはほぼ間違いない。

そのためリニア開通しても結局新幹線だと言われるだろうし……なかなか難しいですよね。


都留から吉田まで走って行くが、だらだら上り坂が続き、電池消耗も激しいよう。

21kmで電池切れと相成った。うーん、宿に着くまでに電池切れですか。

丹波山村まで走ったときは25kmぐらい持ったが、今日は荷物を背負って重いことも理由かもしれない。

もともと宿で電池交換の予定だったので少し早まっただけだが……

標高も上がって、空も雲って少し肌寒くなってきた。


吉田市街にある宿にチェックインして、荷物を置いて、交換した電池パックを充電器にぶち込んで、

再びバイクで発進して河口湖ステラシアターへ向かう。

途中、路側帯を歩く人がいて、いかにもバンドリっぽい出で立ちだったのだが、

後で知ったのだが、これは富士急ハイランドの駐車場に停めてステラシアターに向かっていた人らしい。

先ほど書いたように会場の規模の割に駐車場が少ないのである。

高速道路のIC付近の道路でこんな道路、自転車みたいな車が走るのも変な気がするが、

そこを歩行者がぞろぞろ歩いているのだからなかなか怖い。全体としては歩道があるところが多いけどね。


河口湖ステラシアターの詳細についてはまた改めて。

ただ、これだけは書いておこうと思うのだが、今日ライブをしたMorfonicaにとって、

河口湖ステラシアターというのは最初に公開されたMVを撮影したところである。

【MV】Morfonica「Daylight -デイライト- 」【公式】 (YouTube)

バンドリにとって河口湖周辺といえば富士急ハイランドコニファーフォレストでおなじみだが、

今回の会場である河口湖ステラシアターでイベントをするのは初めて、でもこういう縁があったのだ。

このMVのことは意識していて、アンコールの最後にこの衣装でこの曲を披露している。

もうMorfonicaも4年半、実際の結成からすれば5年は経ってるだろう。

パフォーマンスの面で見ても相当な成長があることは違いない。

全部持ち歌で単独ライブができるようになったのか……ってそれはだいぶ間が開いたからだけど。

最後にMorfonicaの単独に行ったのって2022年4月のResonanceのときだもんな。さすがにね。