スペシャルウィークのひ孫だから

先日話題になっていたのですが。

『ウマ娘』新サポカに“見知らぬウマ娘”がチラリ!SNS上では「デアリングタクト」ら正体予想が白熱 (INSIDE)

「ウマ娘 プリティーダービー」は実在の競走馬をモチーフにしたキャラクターがウマ娘として出てくるゲーム。

そのストーリーの中で、これまで登場していないウマ娘がくっきりと描かれていた。

これだけくっきり描かれているのだから、ちゃんとキャラクター設定はあるのだろう。

これは誰がモチーフなのか? 最有力説として言われていたのがデアリングタクトだが、

どうも本当にデアリングタクトであると、先日発表されていた。


デアリングタクトといえば、2020年の牝馬三冠を達成した馬である。

その後、三冠馬3頭のジャパンカップでは、アーモンドアイ、コントレイルに次ぐ3着、

翌年の香港のクイーンエリザベス2世カップで3着となり、次は宝塚記念のつもりだったが繋靭帯炎で休養に入ることに。

本当に繋靭帯炎から復活できるのか? というのは過去の例からも疑われたところだが、

ほぼ1年の休養の末、今年春に復帰、復帰2戦目の宝塚記念では3着と復調気配。

1年休養したこともあり、オーナーは来年まで現役続行の意向である。

デアリングタクトが来年も現役続行へ 岡田代表「もう一つGⅠを取らせたい」 (サンスポ)

これも異例である。三冠馬ともなれば早く子供が見たいと思う人もいるでしょう。

最近の三冠馬ではアーモンドアイが5歳11月で引退、コントレイルに至っては4歳11月で引退である。

ただ、中長距離に強い牝馬がごっそり抜けてしまい、デアリングタクトにとってチャンスがあるのもまた事実である。


これまでウマ娘のモチーフになってきた馬は全て現役引退後である。

そんな中でまだまだ現役のつもりのデアリングタクトが登場したのか?

これは明確に語られたわけではないが、スペシャルウィークとの関係であろう。

そもそもデアリングタクトのウマ娘が初めて登場したのは、スペシャルウィークのカードのイラストである。

実はデアリングタクトはスペシャルウィークのひ孫である。

この関係から選ばれたとみられるが……ひ孫ってちょっと遠くない?


ウマ娘には現実と同じ血縁関係があるわけではないが、

一方で現実の馬で血縁関係にあるウマ娘同士は深い関係が描かれることが多い。

主人公格のキャラクターに関係するもので言えば、

  • スペシャルウィーク の祖父(母父)としての マルゼンスキー
  • トウカイテイオー の父としての シンボリルドルフ
  • メジロマックイーン の孫としての ゴールドシップ(母父がメジロマックイーン)

この辺は意識してウマ娘のキャラクターに採用したんだろうなと。

もちろんそれぞれが伝説の名馬であるが、それ以上の意味があると。


それにしてもスペシャルウィークの子孫を考えたときに、

あえて、ひ孫で現役のデアリングタクトを引っ張ってくるのは変な気がするよね。

子とか孫でもウマ娘のモチーフにふさわしい名馬はいるのではないか?

これは子に2頭ぐらいいるんですよ。ブエナビスタとシーザリオですね。

特にブエナビスタはそれらしいウマ娘の絵がゲームリリース前に出たことがある。

ただ、おそらくこの2頭についてはオーナーの承諾が得られなかったとみられる。

孫では決め手に欠けるが、ひ孫となればなんと三冠馬がいたわけですね。

しかもオーナーのGOサインも出たと。だからといって現役のうちに登場させるか? と思ったけど。

ちなみにデアリングタクトの父、エピファネイアの母がさっき出てきたシーザリオで、

だからデアリングタクトはスペシャルウィークのひ孫なんですね。


最近、シンボリクリスエスがウマ娘になったが、現実のシンボリクリスエスはエピファネイアの父、すなわちデアリングタクトの祖父にあたる。

当時そんなことを予期した人はいないかもしれないけど、デアリングタクトを意識してのウマ娘化だったのかも。

ウマ娘のストーリーではやっぱりライバルも重要である。

同時代に走った名馬というのはいろいろいるけど、実装済みのウマ娘ゆかりの馬と言えば キセキ でしょうね。

キセキは祖母(父の母)がエアグルーヴですから。

オーナーの承諾が得られればモチーフとして採用したい馬なんじゃないかな。


ウマ娘のモチーフとなった名馬でも、子孫に目立った活躍馬のいない馬もいる。

現役中に亡くなったサイレンススズカだとそもそも子がいないわけだし。

テイエムオペラオーは現役時代の活躍は顕著で引退後は種牡馬になったが、交配相手に恵まれなかったという。

そんな中ではスペシャルウィークは子孫の活躍が顕著な方ではあって、

特にシーザリオの息子が3頭(エピファネイア・リオンディーズ・サートゥルナーリア)も種牡馬になったので、今後血統表で見る機会も多くなるとみられる。

デアリングタクトの牝馬三冠というのはまさにそんな時代を表す出来事だった。


不思議なこともあったもんだなと思いますけどね。

でもちゃんと理由はあるんですよね。

現役のうちは絵だけの存在になりそうだが、引退後には現役時代の活躍も踏まえてストーリーが描かれていくのではないか。

先ほども書いたようにデアリングタクトはあと1年は現役続行の意向である。

この点ではだいぶ待たされるということになるが、それがストーリーの深さにつながるかもしれない。