今どきの柔道は消耗戦

ふとNHK BS1を付けたら、オリンピックで柔道をやっていた。

会場は日本武道館、東京開催なら当然ここですよね。

ちなみに柔道が終わった後には、今大会限り臨時で追加された空手の会場となる。

その都合かレスリングの会場は幕張メッセとなっている。今はテコンドーの会場になってるけど。


柔道の試合映像、リオデジャネイロオリンピックのときとはちょっと違う。

と言うのもリオのときは 100 のように3桁の数字を表示できる欄があったのが、「0」のように1桁分しか見えなかった。

3桁の数字はそれぞれ「一本」「技あり」「有効」を表していた。(それぞれアルファベットで I,W,Y と略され、数字の上に付されることもあった)

これが「有効」の判定が廃止されたことで「一本」「技あり」の2桁で表記できるようになった

開始時点では「0」で始まって、技ありを取れば「1」、一本勝ち(技あり2回含む)あるいは反則勝ちは「10」だが、

一本となったときは「IPPON」という表示で見ることも多い。相手が反則負けのときは「10」って表示されてたけどね。


スコアボードに表示される数字が「0」「1」「10」の3つしかないというのは、オリンピックでも珍しいと思うが、

これは柔道が一本重視ということでルール変更をした結果である。

合わせ技一本、廃止から一転復活 【五輪のミカタ この技このルール】(8) (JIJI.COM)

なぜ一本を取ればそれで試合が決着するのかというと、一本というのは相手の命を奪うぐらいの技という位置づけだからである。

そのために満たすべき条件は厳しいが、一本の条件を満たせば、即決着となるのはそういう意味があるとされている。

これに対して技ありというのは、一本の条件を全て満たさないが、相手に重傷を負わせるものであるということで、

そんなものを2発も食らえば、それはもう一本と同じだろうというのが「合わせ技一本」ということだった。


で、2017年以前のルールでは、技ありの条件は満たさないがある程度効いた技を「有効」とするルールがあった。

有効をいくつ取っても技ありに満たないし、ましてや一本となることはないのだが、

一方で一本・技ありが出ないまま試合時間を終えると、有効の数が多い方が勝ちとなるルールだった。

さらに、審判は軽微な違反(消極的な姿勢を含む)があったときは「指導」を出すのだが、

指導が4回になれば反則負けになる一方で、指導を受けた数の差で決着が付くルールもあった。

このことからダイナミックな技を狙うのでなく、「有効」「指導」で差を付けた状態で時間切れを狙うような試合も出ていた。

そこで有効の判定を廃止、指導は3回で反則負けとなるが、2回以下の状態では試合結果に影響を与えないこととなった。

さらに延長戦の時間制限もなくした。これにより、技で決着が付かないとき、審判の多数決で優劣を付けていた(旗判定)のも廃止された。


この過程で一時は「合わせ技一本」も廃止になったのだが、これは撤回されている。

一本重視とはいえ、なぜ合わせ技一本を廃止したのか気になっていたのだが、

それが今は技ありの解釈が広がり、以前の有効にとどまらず、効果レベルの技も2回続けば一本と同等になることが起こり得る。一本に近い技ありが、効果のような技あり2回に屈することを疑問視する見方は、柔道発祥国の日本に限らず世界的にもあるという。

ということで、有効を廃止する中で技ありの範囲が広げられたんですね。

とはいえ、合わせ技一本という勝ち方を認めた方が試合進行などの面でメリットがあるだろうという判断だったようだ。


では新ルールでの柔道はどうなるのかというと、ハイレベルで実力が拮抗するオリンピックでは非常に過酷である。

すんなり一本を決められればよいが、相手が強いとそうそう簡単に一本も技ありも決められない。

このため延長戦に突入することも多く、時間制限がないので、消耗戦の末に一本が決まるような決着が多いようだった。

さらに双方が決め手に欠けるような状態では延々と決着が付かないことにもなりかねない。

積極的に技をかけることを促すために審判は指導を出すわけだが、それでも決め手に欠けるようなこともある。

その場合は指導3回での反則負けで決着することになる。

これは従来のルールなら「優勢勝ち」ということで決着していたのが、相手の「反則負け」となるケースがけっこうあることを表している。


柔道は1日に男女それぞれ1階級ずつの決勝戦まで終わるというスタイルで、今日は男子60kg級・女子48kg級だった。

男子60kg級の方が新ルールの影響が顕著だったように見えるのでこちらに着目しますが。

準決勝の2試合は11分・8分にも及ぶ大変な消耗戦だった。

どっちも指導2つ取られた選手が追い込まれて、ヘロヘロになる中で技を決められてしまうという状況だった。

ここで勝ったのが日本の高藤選手と、台湾の楊選手だった。

この2人が決勝で戦って金メダルか銀メダルか決まるんですけど、双方とも消耗も激しく、

積極的に技をかけようとするも決め手に欠けるような状況が続き、結局は楊選手が指導3回の反則負けとなった。

これにより高藤選手は今大会日本初の金メダルを獲得、楊選手は銀メダルで台湾初の柔道でのメダル獲得となった。


反則負けっていうと後味が悪いなと思うのだが、ここまでの戦いを見てたら無理はないなと。

どっちもよく準決勝をくぐり抜けて決勝にやってきたということに尽きる。

チャンスを狙いつつも、指導を取られないように注意を払いながら守りに努めた結果なんだろうと。

試合後に高藤選手は「豪快に勝つことができなかったのですがこれが僕の柔道です」というコメントを残しているが、

消耗しながらもなんとか優勢を保って決勝戦を終えることができたことが、相手の反則負けということなんですね。


というわけで、新ルールでの柔道は実力が拮抗するオリンピックでは非常に過酷な競技となっている。

消耗戦に持ち込まれたときにどういう勝負ができるかということも問われるようになっている。

今までのオリンピックなどの国際大会で見てきた柔道とはだいぶ感じが違う印象を受けた。

一方で早々に一本で豪快に決めて終わる試合もあるんですけどね。

これはこれで作戦が問われるようになったのかなという感じは受けましたね。


女子48kg級もすごかったですね。

これは日本の渡名喜選手が銀メダルで、これが日本のメダル第1号となった。

準々決勝ではリオデジャネイロの金メダリスト、アルゼンチンのパレト選手と当たり、関節技で「参った」で決着。

あんまり「参った」って見た覚えがなかったんだけど、関節技で勝つには相手に「参った」させるしかないらしい。

準決勝ではウクライナのビロディト選手、世界選手権の金メダリストで、背が高い分だけ足が長く、これに苦戦しつつも延長戦の末に一本勝ち。

ビロディト選手はその後に3位決定戦で勝ち、銅メダルを獲得していったが、まぁ強いですよ。

後で調べてびっくりしたけどモデルとしての活動もしてるらしい。確かに美人だとは思ったけど。

決勝戦はコソボのグラスニチ選手、なんと世界ランキング1位だという。

強いんだろうなと思ったら時間ギリギリで技ありを決めてきて、渡名喜選手は敗れたのだった。

でも、ここまで勝ってきた相手はどう考えても強い選手ばかりですから、そこは立派ですよね。


というわけでこの先も柔道は大変タフな試合が続くことになりそうである。

オリンピックでおなじみの格闘技としては、レスリング、テコンドー、ボクシングがありますけど、

一撃での決着(レスリングではフォール、テコンドーとボクシングではノックアウト)もある一方で、基本は点数制。

柔道の一本重視というのはかなり特色があると言えるし、現在のルールはその考えをより徹底したものとなった。

その結果、一本、それに準ずる技あり、あるいは指導3回という決着が付くまで延々と試合が続くことになってしまったが、

とはいえ、それが柔道らしいというのは世界の柔道関係者の共通見解ということですから。

浦安の円形劇場で雑誌のイベント

昨日は帰ってきて寝落ちしてしまったんだけど、浦安に出かけていた。

なにしにって、コンサートで。

EJ My Girl Festival 2021

「My Girl」とは、以前このBlogで紹介したアイドルのグラビア雑誌が、声優雑誌になってしまったというもの。

KADOKAWA(旧エンターブレイン)が発売している「My Girl」というムックがある。不定期刊ですかね。

2014年創刊で、当初は女性アイドルのグラビアを掲載する雑誌だったようである。

2016年2月発売のVol.8では”VOICE ACTRESS EDITION”と銘打って女性声優の特集を行った。(略)

Vol.18(2017年4月)からはずっと”VOICE ACTRESS EDITION”が続き、

後に”VOICE ACTRESS EDITION”という表記も消えて、完全に女性声優のグラビアを掲載するムックになっている。

(主婦の友社が強い)

「『My Girl』の刊行5周年を記念して」と書かれているが、これは”VOICE ACTRESS EDITION”の初号、Vol.8から数えて5年という意味。

でも、それを差し引いても長いですけどね。5年間で”VOICE ACTRESS EDITON”は19冊かな?

不定期刊で、当初は飛び飛びだったことは考慮しなければいけないが、概ね季刊ということだね。


で、浦安ってのは舞浜アンフィシアターですね。

運営者はオリエンタルランド、東京ディズニーリゾートを構成する非ディズニー施設である。

もとは「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」として作られたサーカス専用劇場だったが、

この用途での利用が終わってから改名、現在もサーカス用途を想定した舞台装置は残っているはずだが、ほとんど使われていないはず。

2000人規模のホールとしては使用料が高いのが難点とか聞くけど、まぁそれでもニーズはあるってことですかね。

円形劇場なので、規模の割には舞台からの距離が近いのは長所だが、円形ステージをうまく活用できるかが課題であり、

そこが難しいと円形部分をあまり使わないことになり、単純にステージの円形部分だけ遠くなってしまうのが難点。


往路は新木場駅から京葉線に乗って舞浜駅へ。昼間にこの区間の京葉線に乗るのはいつぶりだろう。

京葉線といえば、幕張新都心に行くのに使うが、その場合は少なくとも往路は西船橋経由が一般的。

夜間は本数が減るので仕方なくそのまま東京都心方面まで乗ることがあるが、まぁあんまりねぇ。

遊園地最寄り駅だなぁという感じだが、イクスピアリのショッピングモールを抜けてアンフィシアターへ。

イクスピアリは中身はわりとよくあるショッピングモールという感じはするが、さすがにディズニーリゾートということで作り込まれている。

浦安市民は日常の買い物でくるんだろうか。(遊園地とは別枠で駐車場は設けられてるみたいだけど)


内容としては歌半分、トーク半分、少しお芝居、その辺は雑誌のイベントっぽいのかな。

座席を間引いた影響もあってか料金はS席に対するA席でさえけっこう……な感じだった。

これ自体は仕方ないが、座席を間引いても埋まりきらず、直前までチケット売ってたのはなかなか苦しい話。

「本イベントは出演者の魅力を生(ライブ)で味わっていただきたいという思いから、ストリーミング配信、後日の放送、配信などの予定はありません。」なんて煽っておいても来ないものは来ないということだ。

これは主催者にとっては分の悪いイベントだと思いましたね。


帰りはまた舞浜駅まで行くのも煩わしいし、東京メトロ24時間券も持っていたし、浦安駅までバスで。

舞浜アンフィシアターの最寄りバス停は「オリエンタルランド本社前」という夢のない名前である。

実際のところ、向かいには工場の門のようなものがあり、絶えず出入りする人がいた。

ここから浦安駅へのバスは生活路線であり、遊園地へのアクセス路線であり、オリエンタルランドへの通勤路線であるのだろう。

休日夜とか本数少ないのかと思ったら昼間よりむしろ多いぐらいで、この辺は独特だなと思う。

帰りは山手線停電の影響を避けながら帰宅できた。


ところで、このイベントの名前を見て思ったこととして「EJ」ってなんだろうというのがあった。

KADOKAWAの施設名などに「EJ」というのが付いたものがいくつかある。

KADOKAWAの商標? って言っても2文字では商標登録はできないはずだが。

と思ったらちゃんと答えが載っていた。

イベントタイトルの「EJ」とは、“Entertainment Japan”の略で、日本が誇るアニメ・アニソンなどのエンターテインメントを世界に向けて発信していく、また海外のファンが日本のライブエンターテインメントを楽しむ際のランドマーク的なイベントになりたいという思いが込められている。

そうなんですか。

実は昨年10月に「EJ ANIME MUSIC FESTIVAL」というインターネット配信イベントがあったんですよね。(見てないけど)

それがモチーフの1つにはあったらしい。まぁ位置づけはだいぶ違うと思うんですがね。

北海道生まれアイルランド育ち、ドイツ生まれ日本育ち

日本時間で昨晩行われた、イギリスの元祖・オークスステークス、

優勝したのはなんと北海道安平町生まれの Snowfall という馬だった。

といっても日本からの遠征馬ではなく、アイルランド調教馬なんですけどね。

2着に16馬身差付けて優勝、日本だと10馬身以上は「大差」と書くので、日本式に言えば「大差勝ち」ですね。

G1レースでそんなことある? って思うけどね。日本に比べれば少頭数でクラス分けも厳密ではないとはいえ珍事である。

とはいえ、この馬の強さには疑いはなく、ブックメーカーの凱旋門賞の前売りオッズでは突如1番人気に浮上したという。

この馬の強さもさることながら、凱旋門賞は3歳牝馬に有利という定説も踏まえたものだと思う。(出走するか不確実だけど)


安平町というのは、日本競馬で猛威を振るう ノーザンファーム のことである。

実際、この馬はJBISサーチなど日本のデータベースには、生産者は「ノーザンファーム」として登録されている。

しかし、イギリスのデータベースを見てみるとBreederには「Roncon, Chelston Ire & Wynatt」と書いてある。

Snowfall (JPN) (Racing Post)

実は生産者について、日本とヨーロッパ他では考え方が違うのである。


どうしてこの馬は安平町生まれでアイルランドに渡ったのか。

そもそもこの馬はクールモアスタッドと言われるアイルランドの生産者が所有しているが、

クールモアは日本で大活躍していた種牡馬、ディープインパクトの子が欲しくて、

それで自身の所有する繁殖牝馬を北海道に送ってきていたんですね。

晩年のディープインパクトはそのようにして外国から渡ってきた繁殖牝馬への種付けが多かったとされている。

去年、フランスのディアヌ賞(仏オークスとも)を優勝した Fancy Blue も同様の経緯で生まれた馬である。

違うのはFancy Blueは母親が帰国後に生まれているのでアイルランド産、Snowfallはそのまま北海道で生まれたので日本産だったということ。

Snowfallの母親はその翌年もディープインパクトに種付けしてもらって帰国、アイルランドで生まれたようである。


実は世界的には競走馬のBreederというのは、母馬の所有者の名前を記載することになっている。

このため、クールモアの馬がノーザンファームに来て生まれた子でも、それはクールモア関係者の名前になるわけである。

特に生まれた牧場がどこであるかは重要ではない。ただ、産まれた国を表す (JPN) という表示が馬名に付いてくるんだけど。

一方で日本では生産牧場として生まれた牧場の名前を登録することになっており、

ノーザンファームで生まれれば血統登録証明書には「北海道勇払郡安平町 ノーザンファーム」と記載される。

ただし、日本でも母馬所有者を別に登録するので、例えば今年の桜花賞を優勝したソダシはノーザンファーム生産と知られるが、

母子とも金子オーナー所有であることからわかるように母馬所有者は「金子真人ホールディングス株式会社」となってるはず。


この逆に外国生まれの馬が日本で走ると奇妙なことが起きる。

シュネルマイスター(GER) (JBIS Search)

かつては「マル外(外国産馬)のダービー」と言われたNHKマイルカップ、ダービーが内国産馬限定だった時代の話だが、

日本生まれの馬のレベルが上がり、ダービーに外国産馬も出られるようになり、すっかり死語になっていたが、

2001年優勝のクロフネ以来、20年ぶりの外国産馬優勝となったのがドイツ生まれの馬、シュネルマイスターだった。

ドイツ産馬が日本のGIを勝つのも1995年以来で、JRA所属馬に限れば初めてということで、珍しい快挙でもあった。

日本ではあまりいない血統の持ち主ということで、早速、引退後の種牡馬としての活躍が期待されている。


で、このデータベースを見ると生産牧場に「Northern Farm」と記載されているんですよね。

これは日本のノーザンファームがドイツに牧場を持っているわけでも、偶然「Northern Farm」という牧場があっtわけでもなく、

母馬所有者がノーザンファームであるという意味である。これが日本で登録されるとこうなるんですね。

なお、シュネルマイスターの母親、セリエンホルデは彼を産んだ後に北海道に渡んでノーザンファームにやってきている。

2020年に弟が生まれているが、生産牧場の「ノーザンファーム」というのはこれは北海道安平町のノーザンファームのことである。


そんなシュネルマイスターは今日の安田記念に挑戦、今週から3歳馬は4歳以上馬に混ざって出走できるようになったのだ。

NHKマイルカップ→安田記念という転戦は時々あるが、最近はあまりよい成績を出す馬がいない。

3歳馬は成長途上であることも考慮して負担重量が軽減され、実に4歳以上牡馬から4kg軽減となる。それでもなかなか。

1番人気は昨年覇者でヴィクトリアマイル圧勝したグランアレグリア、なんと単勝オッズ1.5倍である。

2番人気は一昨年覇者インディチャンプ、シュネルマイスターは4番人気に推された。


結果はなんと8番人気のダノンキングリーが優勝、ここまで重賞3勝とはいえ、昨年同レースで7着であるなど最近は冴えた結果がなかった。

グランアレグリアがとんでもない人気だったこともあるけど、単勝の払戻金が4760円とはすごいな。

圧倒的人気に推されたグランアレグリアは2着、というのも道中で他の馬に取り囲まれてしまったのである。

それでもルメール騎手はなんとか道を切り開き2着まで連れてきたのだった。(他の馬に迷惑をかけたので騎手は3万円の過怠金を課せられたけど)

やっぱりヴィクトリアマイル→安田記念の転戦は鬼門だな(昨年のアーモンドアイも圧勝→2着)と言われたのだった。

そしてシュネルマイスターは3着ということで、上位2頭には半馬身届かなかったが、立派な成績を挙げた。

近年、NHKマイルカップ→安田記念の転戦は散々な結果の馬が多かっただけに、こいつは本当に強いぞと知らしめたと言える。


今年の凱旋門賞には日本から6頭の馬が登録している。全頭行くとは限りませんけど。

このうち最有力と言われているクロノジェネシスの父はフランスで活躍し、凱旋門賞を優勝したバゴという馬である。

引退にあたって、ジャパンカップを引退レースとして日本にやってきて、北海道に渡り、活躍馬を輩出してきた。

クロノジェネシス、あとステラヴェローチェもそうだけど、この2頭は凱旋門賞に勝てば、親子制覇ということになる。

一方のヨーロッパ勢、最有力がまさか北海道生まれ・ディープインパクトの娘のSnowfallとなれば、

これは日本の競馬ファンにとっては穏やかではないですね。

ゴールドシップの娘が府中で激走

今日は日本ダービーということで観戦していたが、

結局のところはダービーの話ではなく先週のオークスの話である。

自分自身はオークスで満足してたので、ダービーはなるようになれーと思って見てただけですけど。


オークスといえば桜花賞後にこんなことを書いた。

サトノレイナスについては、騎乗したルメール騎手がレース後にインタビューで「枠順ばかりは仕方がありません。次のオークス、頑張ります」と回答していたそうである。

こういうコメントが出たのはオーナーや調教師とも次はオークスで行こうということを決めていたからだろう。

ソダシについては、表彰式で金子オーナーが「たぶん、オークスでいいと思います」と言ってたそうだから、

これも次はオークスということになりそう。

あと、ユーバーレーベンについては、桜花賞に出ていないが、次はフローラステークスへの出走予定とのことである。

フローラステークスはオークストライアル(3着以内に入ればオークスへの出走が確実になる)なので、

つまりはその次はオークスということでしょう。でもこれはダービーの可能性はまだ残されてるかな。

(ダービーもあると思ったけどオークスらしい)

しかし、実際はこの3頭のうち、サトノレイナスはダービーへ向かうことになった。

実はルメール騎手は桜花賞後にダービー挑戦を進言していたらしい。

騎手・調教師・オーナーそれぞれの思惑が重なってのダービー参戦だったと言われており、

  • ルメール騎手 : ダービーで騎乗依頼が来そうな馬で一番チャンスがあると考えたのが牝馬ながらにサトノレイナスだった
  • 国枝調教師 : 牝馬三冠を2頭(アパパネ、アーモンドアイ)達成していながら、牡馬クラシック3冠にはいずれも手が届かず
  • 里見オーナー : サトノダイヤモンドで挑戦したダービーでハナ差2着で惜敗(ちなみに1着はマカヒキ、今も現役で走ってる)

里見オーナーはダービー挑戦には慎重だったらしいが、騎手・調教師が勧めるので、それならと決断したらしい。


かくして、迎えた先週のオークス、圧倒的な1番人気はソダシ、次いでアカイトリノムスメ、3番人気はユーバーレーベンと。

ちなみにアカイトリノムスメはサトノレイナスと同じ国枝厩舎の馬で、ソダシと同じ金子オーナーの馬である。

サトノレイナスがダービーに行くことになったので、国枝調教師はアカイトリノムスメの騎乗をルメール騎手に依頼した。

(サトノレイナスのダービー挑戦よりこっちの方が大ニュースだよというファンもいた)

金子オーナーの馬2頭のガチンコ対決となったが、この戦いを制したのはユーバーレーベンだった。

アカイトリノムスメは2着まで来たが届かず。ソダシは8着に沈んでいった。

ソダシはもともと距離不安説(父であるクロフネの子で平地・芝2000m以上の重賞で勝った馬はいない)がある中で、

言うてもオークスは押し切れるんじゃないという話はあったが、やっぱり2400mはきつかったかな? という感じ。

圧倒的1番人気が着外、3着が人気薄のハギノピリナということで、3連単は53万円とちょっとした波乱だった。


ユーバーレーベンの父はゴールドシップ、皐月賞・菊花賞の2冠を達成し、宝塚記念2連覇などGI 6勝を挙げ2015年をもって現役引退、

翌年からビッグレッドファームで種牡馬となり、子は2019年からデビュー、ユーバーレーベンは2世代目の1頭である。

ユーバーレーベンはゴールドシップの子で初めてGIを制した馬ということになる。そんな快挙だった。

実はデアリングタクトが優勝した去年のオークスでもゴールドシップの子、ウインマイティー が3着になっており、

2年連続でこのような結果が出ていると、ゴールドシップの子とオークスは相性がよいらしいと噂になった。


このような成果を挙げることができたのは、ビッグレッドファームの熱意によるものだろうと。

ゴールドシップはビッグレッドファームからスカウトされ、引退後に同牧場にやってきたのだが、

せっかく来てもらったからにはと自分たちの牧場の選りすぐりの繁殖牝馬に種付けしているのだという。

ユーバーレーベンの生まれはビッグレッドファームですから、そうして生まれた1頭だったんですね。

そして、これは同牧場の生産馬では初めてのクラシック競走優勝馬ということでもある。

悔やまれるのは創設者の岡田繁幸さんが今年に病気で亡くなってしまったこと。あと少し長生きできれば大快挙が見られたのにと。


そして今日は日本ダービー、1番人気は皐月賞を圧勝したエフフォーリア、2番人気は国枝調教師・ルメール騎手が太鼓判を押したサトノレイナス、

3・4番人気はいずれも皐月賞をパスして毎日杯2着からのダービー挑戦となったグレートマジシャンとシャフリヤールという状況だった。

サトノレイナスはこのレース唯一の牝馬ということで、他の馬を興奮させないようにかパドックでは一番後ろを歩かせる配慮もあったという。

そんなこんなの日本ダービー、サトノレイナスが今までのレースとは異なり先行策を取ったことに驚きつつ、

エフフォーリアがちゃんと抜けだしてこれは勝つかと思ったら、シャフリヤールとの競り合いとなり、どっちが勝ったか一見してわからず。

1着争いもすさまじかったのだが、3着争いもサトノレイナスを含む3頭が大接戦、

この結果、1・2着、3~5着の順位はすぐに決まらず写真判定に。掲示板にはどの数字も表示されない不思議な状態に。

結果的にはシャフリヤールが優勝、エフフォーリアは2着、3着はステラヴェローチェ(9番人気)だった。

サトノレイナスは大接戦の3着争いでは5着になってしまい、オークスを捨てて得たものはダービー5着だった。健闘とも言えるが悔しい。

そういえばステラヴェローチェは凱旋門賞に登録してるんでしたっけ。皐月賞3着・ダービー3着、これは箔が付きましたね。


エフフォーリアについてはレース前に「ダービー2着血統」ということが話題になった。

彼の父、エピファネイアはダービー2着、その父、シンボリクリスエスはダービー2着であり、

また、エフフォーリアの母の父、ハーツクライもダービー2着、すなわち父と祖父2頭がいずれもダービー2着だと。

じゃあ、エフフォーリアは? という話だったのだが、本当に2着になってやんの。

でもエフフォーリアが強い馬であることは間違いないし、おそらく彼は菊花賞に向かうでしょう。

意外と多いのが皐月賞と菊花賞の2冠(さっき書いたけどゴールドシップもそう)、チャンスは十分あるはず。

あと、東京芝2400mはジャパンカップでもリベンジできますからね。悔しいけど先につながるいい結果だったんじゃないでしょうか。


ダービーデーの最終レースは日本最古の重賞レースでハンデ戦の目黒記念(GII)である。

このレースを制したのはウインキートス、その父はゴールドシップである。

ウインキートスは負担重量52kg、牝馬であることを考えても軽ハンデではあった。(牝馬が目黒記念を勝つのは33年ぶりで久々)

とはいえ、長距離戦における実力は確かだったんでしょうね。

そんなわけで、2週連続でゴールドシップの子が重賞を勝つという快挙だった。


ダービーもオークスと同じ東京芝2400m、似てるようでそうではなかったのでは? という話がある。

先週は日曜こそ晴れたが、そこまでは雨続きで芝は(良馬場の範囲で)少し軟らかかった? と言われている。

一方のダービーは直前も晴れ続き、レース直前に短時間雨が降ったが、これといったことはなく。

あと、ダービー週には柵を動かして、芝の傷んだ部分を柵の内側に入れるので、オークス週よりも芝の状態がよくなる。

ユーバーレーベンは2分24秒5でオークスを優勝、シャフリヤールは2分22秒5(ダービーレコード)で優勝、サトノレイナスは0.2秒差、

と、この数字だけ見ると、ユーバーレーベンよりサトノレイナスの方が速いからオークスなら楽勝だったんじゃ、

と思ってしまうんだけど、実は上のような事情により、オークスのタフな勝負ではかなわなかったのでは? という説がある。

同じレースで走っていない以上はなんとも言えないが、サトノレイナスはスピード勝負のダービー向きという判断は正しいという話はあった。


目黒記念はダービーから100m伸ばした2500m戦、たった100m差だが、これが全然違うというのは有名な話である。

というのも、100m伸ばした部分は上り坂になるからである。このためダービーやジャパンカップよりタフな戦いだと言われている。

というわけで、オークスも目黒記念もダービーっぽいコースだが、1週早い・100m長いというだけの差でタフな戦いになり、

そこで父ゴールドシップ譲りのスタミナが生きたのではないか? という話である。

ゴールドシップは東京芝2400mにダービーとジャパンカップで3度挑戦するもいずれも馬券に絡んでいない。

そこはお父さんに似なかったという話もあるけど、実はそれだけではないのかも。


最近はウマ娘を通じて、ゴールドシップの偉業を知る人も増えている。僕もそんな1人だが。

ゲームでも2400m以上のレースではめっぽう強く、頼りにしている人は多い。

今月には東京芝2400mを舞台にした対人戦イベントが開催され、1~3着をゴールドシップが独占なんてこともしばしばあったという。

(トレーナー3人がウマ娘3人ずつ持ち寄るため、同じウマ娘が最大3人まで重複することがある)


すでにゴールドシップの生産者からの評判はよいそうだが、ユーバーレーベンのオークス優勝でさらに評判を上げただろうと。

種牡馬ゴールドシップは段々と評価を高めて来ています。

思ったよりも早く(時期的に)動く、思ったよりも切れる、と言う牧場が多い印象です。

思ったよりも、というのがゴールドシップらしいですね。

(オークス週、マハーラーニー復帰戦と種牡馬ゴールドシップ (RCの馬主生活))

この人は地方競馬を主に馬主をやっているのだが、それが高じて牧場を作って経営しているから、競走馬の生産者でもある。

ビッグレッドファームが率先して種付けし、このように結果を出したことで、

他の牧場もこれを参考にして種付けし、それで成果が出れば生産者にとってはうれしいことですよね。

というわけで、今月は最初から最後までゴールドシップの偉業に触れた人が多かったのだった。

千葉セリだが北海道生まれだしインターネット開催

昨日、話題になっていたのだが、2歳馬のトレーニングセール「千葉サラブレッドセール」で、

なんと5.1億円(税込)というとんでもない値段で取引された馬が出たようだ。

昨今の情勢よりインターネットオークションで行われていた。(去年も突然にインターネットオークションになった)、

5億円超の取引がインターネットで行われるのはなかなかないんじゃないか。


落札者はというと、藤田晋さん、サイバーエージェントの社長である。

サイバーエージェントといえば、祖業のインターネット広告、それに次いで今や業界ガリバーとなったモバイルゲームで大もうけ。

ABEMAを中心としたメディア事業で大赤字を垂れ流しながらも売上は伸びており、将来的には利益を出せる可能性が見えてきている。

そんなインターネット企業の社長といえば、そりゃお金持ちだろうなぁと。

最近、馬主事業参入を匂わせるようなことも言っており、その一環での2歳馬購入とみられる。

最近は子会社のCygamesが「ウマ娘 プリティーダービー」で大ヒット。そこと関連付けて語られることもあった。

「ウマ娘で稼いでウマ息子(牡馬)を買う」などといった具合に。


この千葉サラブレッドセールの主催者は「千葉県両総馬匹農業協同組合」という農協ですね。

農協主催のサラブレッドのセリ市といえば、日高軽種馬農業協同組合主催のサマーセールなどが有名である。

日高地方は日本最大の馬産地として知られ、小規模な牧場も含め多数存在しており、それだけの充実度の高いセリ市と知られている。

このような産地ごとのセリ市が存在するが、同農協のセリ市は北海道他地域・青森県・九州生まれの馬も取引されているとのこと。


では、千葉サラブレッドセールはどうなのかというと、もとは千葉県は競走馬の一大産地であったがために存在していたとのこと。

ところが現在は千葉県生まれの競走馬はほとんど存在しないという。じゃあ一体何が取引されているのだろうか?

答えは北海道千歳市にある社台ファーム生まれ、あるいは同牧場で調教された馬である。

他の販売者もいるのだが、今年出品の59頭のうち56頭が社台ファームが販売者である。


なぜ千歳市の社台ファームが千葉サラブレッドセールに多くの馬を連れてきているのか。

それは同農協のWebサイトに掲載されている組合員紹介から知ることが出来る。

牧場案内:千葉エリア (千葉県両総馬匹農業協同組合)

筆頭にかかれているのが社台ファームで所在地は「千葉県富里市」と書かれている。

同牧場の代表、吉田照哉さんはこの農協の組合長ということからして、組合員筆頭であることがわかる。

でも、ここでは競走馬の生産を行っていない。(後で書くがここは牧場ですらない)

馬の生産部門が次々と千葉の地を去っていくなかでもっとも惜しまれたのは、当時から広い敷地を構えていた社台ファームが、その経営的な軸足を北海道に移したことでしょう。

他の牧場の説明を見ると、多くは育成牧場としての役割に移行しており、

北海道生まれの馬を本州に連れてきて育成、トレーニングセンター・競馬場に入れて、放牧で戻ってきて……というところである。


なぜ、千歳市所在と知られる社台ファームの所在地が富里市と書かれていたのか?

それは同牧場が創業したのが富里村(当時)だったからである。当初は「千葉社台牧場」という名前だったという。

この牧場は北海道進出し、白老町に「千葉社台牧場社台支場」(不思議な名前だな)を設立して、サラブレッド生産はこちらに移った。

後に両牧場は「社台ファーム千葉」「社台ファーム白老」に改名され、育成・生産という役割分担があったようだ。

その後、北海道の事業規模を拡大し、早来町に「社台ファーム早来」、千歳市に「社台ファーム千歳」を設立している。

1994年に 社台ファーム早来は「ノーザンファーム」に、社台ファーム白老は「白老ファーム」に独立、

社台ファーム千歳は単に「社台ファーム」と呼ばれるようになり、これが現在まで続いている。

では、創業の地である社台ファーム千葉はどうなったのかというと、育成牧場としても狭すぎたので、

代替となる育成牧場「山元トレーニングセンター」を宮城県山元町に開設したこともあってか閉鎖され、

現在は牧場跡地は区画整理で商業施設が建ち並ぶようになり、一部は 新木戸大銀杏公園 として芝生の広場が残っている。


もはや千葉サラブレッドセールは意義を失っているのではないかという気はするが、

過去には社台ファーム生産・育成馬に混ざって、千葉県産馬が取引されたこともあるようだし、

千葉県生まれ あるいは 千葉県育ち の馬を取引する場を維持するために、北海道千歳から大挙して馬を連れてきている。

おそらくそういう意図なんじゃないか。


さて、今回5.1億円で取引された馬は、同セール唯一のディープインパクトの子である。

母親を同じくする兄・姉はいずれもJRA未勝利、それだけ見るとなぜこんなに高額になったのかと思うが、

トレーニングセールということで、調教タイムが公開されているのだが、これがすごい速かったと。

1歳・当歳(0歳)の馬を買うとなると、親・兄・姉の成績や体型などを見て取引することになるが、

2歳だと早期デビューに向けて調教を積まれているので、どれぐらい走るかということを実際に知ることが出来る。

この点においては1歳・当歳の馬を買うのに比べれば一定程度リスクは低いとみられる。

ただ、ここまでに期待度が高い馬はすでに他の商流で買い手が付いていることが多く、このことを指して「売れ残り」と言う人もいた。


また、社台ファームは多くの活躍馬を出していると言えばそうなのだが、それは生産数の多さゆえという面もあり、

あとダートで活躍する馬が比較的多いらしい。(このあたりは同牧場の育成方針によるところもあるんじゃないかとのこと)

先ほどの馬は父親からして芝での活躍が期待されているところであるが、果たしてその期待に添えるのか。

社台ファーム生産馬でディープインパクトの子で大活躍していると言えば カレンブーケドール がいますけどね。(重賞未勝利だけど)

ただ、そのカレンブーケドールでもこれまでに稼いだ賞金は4.3億円である。(重賞未勝利だけど)

もちろん5.1億円の元が取れるとは思っていないでしょうけど、重賞で勝ちたいとかそういう意図はあるはず。

果たしてこの馬はその期待に応えられるのか? 疑わしいもんだなとは言われてますけど。


しかし、藤田さんが5.1億円出すのはともかく、この値段まで上がったのは他に競り合う相手がいたからこそ。

藤田さんにとってみれば馬主新規参入で手っ取り早く走る馬が欲しかったという事情があり、

そのためならば到底元が取れない金額であったとしても、チャンスをつかむために金は惜しまないというのはわかるのだが、

「俺は6億出してもかまわない」と思っていても、次点の入札者が2億円なら、2億円+10万円(入札単位)での取引となる。

なので、他に5億円とか出して買いたい人がいたということなのだが、果たしてそれは誰なのだと。永遠に開かされることのない謎である。

セレクトセールでは超高額で取引される馬(主にはノーザンファーム生まれ)が毎年数頭は出ているが、

千葉サラブレッドセールで社台ファーム生まれと考えると、かなり異様なことだと言われている。

一体なんだったんでしょうね。

不意に獲得したオリンピック出場権

先日オリンピックについてこんな話を書いたのですが。

国際大会としての体裁が整うの?

この記事を書いた少し後に、まさにこういうことが現れていることに気づいた。


日本女子400mリレー“下克上”で東京五輪枠 繰り上げ出場で決勝進出 (日刊スポーツ)

陸上競技のトラック競技で日本がメダルを狙えるのは、男子のリレーぐらいのものだが、

男子がそうなら女子も? と思ったが、こちらはまだ道半ばだったらしい。

各種の国際大会の出場者を決める上で、参加標準記録という考えがある。

実は日本女子チームはオリンピックの出場チームを決める世界リレー大会の参加標準記録を満たしてなかった。

この記録を達成するために国内大会で挑戦してきたが、結局達成出来ずじまいで、オリンピックの出場権を決める大会に参加もできないはずだった。

ところがこの世界リレー大会に一部の強豪国が参加を見送り、世界リレー大会に出場できた。

そこで所定の成績を収めたことにより、日本女子チームは4×100mリレーのオリンピック出場権を手にしたということらしい。


一部の強豪国が参加見送りというのは、どうも2019年の世界選手権で出場を決めてたのもあるんだろうな。

実際、日本男子の4×100mリレーについては、すでにここで出場権が確定していたという。

ちなみに日本は男子4×100mリレーでも世界リレー大会に参加している。

調べたら日本チームは例年以上の好成績を挙げたそうで、まぁこれも強豪国の参加見送りの結果なんだろうなと。

日本は、前日の予選を通過した男子4×100mR、女子4×100mR、男子4×400mRの3種目で決勝に挑み、女子4×100mRは44秒40で4位に入賞、男子4×100mRは39秒42で3位。そして、男子4×400mRでは3分04秒45・2位でフィニッシュし、シニアの世界大会ではこの種目で初となる上位入賞を果たしました。また、3種目ともに決勝レースを無事にスタートしたことにより、東京オリンピックおよび2022年ユージーン世界選手権への出場権獲得も確定させました。

(【シレジア2021世界リレー】第2日レポート&コメント (JAAF))


もちろんこれは立派な結果である。

参加を見送った国はあるとしても、世界大会でランキング以上の活躍を見せたからこその結果である。

男子4×100mリレーに続けと鍛えたことが報われたといってもよいと思う。

でも、これでよかったのかな? という思いはあると思うし、なにより世界リレー大会自体が重要な世界大会であるはずなのにと。


この1点をもってオリンピックの国際大会としての意義が失われるということはないのだが、

やはり、こういうことの積み重ねが大会の充実度を決めるんじゃないだろうかと思う。

家族帯同で日本に行くことができないので、参加見送りを検討しているなんていう選手もいるらしいというニュースも見た。

「子連れOKじゃないと東京五輪に出場できない」 海外ママ選手たちの訴えに組織委の回答は? (AREA dot)

これは事情からして見れば仕方ない制限だと思う。やはり人数が多くなればそれだけ難しさが増える。

日本ではそもそも家族帯同での大会参加が一般的ではないということもあって、納得感は乏しいという事情はあるが。

もちろん事情を理解して、家族帯同を断念した選手もいると思う。というか家族をリスクに晒すのは避けたいという思いの選手もいるだろうし。

ただ、少なからず家族帯同できないなら参加見送りで……というのはあるのだろう。

そうすると選手都合での参加見送りということになるが、こういうのが多くなると……というのはある。

それでもやってやれない話ではないとは思うんですけど。

異例づくめの天皇賞(春)

昨日、阪神競馬場で天皇賞(春)が行われた。

3200mという超長距離のGIだが、今年は例年とは違うところがいろいろ。


まずわかりやすいのは京都競馬場が工事のため、阪神競馬場での開催になったこと。

京都競馬場の工事は去年12月に始まり、2023年3月まで続く予定。

実はこの工期も菊花賞(11月)と天皇賞(春)(5月)という名物レースにできるだけかからないように考えられたもので、

2年半ほどにわかる工事でありながら、両レースそれぞれ2回を代替するだけで済む。

代替先はいずれも阪神競馬場ですね。(来年分は未確定だけど、ほぼ間違えないでしょう)


阪神競馬場の3200mコースは今年が実質初使用である。

(過去にも阪神競馬場で3200mのレースはあったが、その頃とは大きくコースが変わっているため)

予行演習として2月に松籟ステークス(3勝クラス)が行われたが、実はそこには大きな意味があって……

阪神競馬場【公式】 / 阪神の外→内コースで行われる初めての3,200m。仮柵の移動の様子を動画で撮影してきました!―― (Twitter)

実は1周目と2周目でコースの切替が必要なんですよね。

阪神競馬場リニューアルコースを徹底解剖! (JRA)

2006年に阪神競馬場は外回りコースが新設され、これにより距離のバリエーションが増えた。

また、もともと桜花賞が行われる1600mはスタートから最初のカーブが近く、外枠不利という欠点があったが、

外回りコースを使うことで、最初の直線を長く取れるようになった。

で、3200mで切替を要する理由もだいたいそんなところで、最初の直線を長く取って、3200mを作る方法として考えられたものらしい。

改修以前の3200mのスタート地点は1600mよりカーブに近いですから、これも改修効果かな。


もう1つの注目ポイントだと思ってたのが、牝馬が3頭参戦してきたこと。

去年も話題にしたんだが、最近の日本競馬は芝GIでは牝馬(メスの馬)が強すぎる。

牝馬が強いか牡馬が弱いか

ただ、そんな中で3200mの天皇賞(春)はそもそも挑戦する牝馬が少ないことでも知られていた。

去年は1頭挑戦していた(これは後で紹介する)けど、これすらも異例と言われたほどである。

しかし、今年は17頭中3頭が牝馬、しかもうち2頭はけっこうな有力馬ということで、ファンも悩んだわけである。

なにしろ天皇賞(春)の牝馬優勝は1953年(レダ)が唯一、掲示板入りすら1965年が最後だというのだから。


それでも軽視できなかったのは、おととし・去年と2連覇したフィエールマンが引退し、

当時の上位馬で今回も挑戦するのは4着のユーキャンスマイルぐらい。前哨戦の阪神大賞典2着だから軽視はできないが。

昨年の菊花賞優勝馬のコントレイルも出走せず(宝塚記念よりはこっちの方が勝ち目はあるのでは?とも言われてたが)、

それなら2着馬のアリストテレスと期待されたが、前哨戦の阪神大賞典で7着に撃沈した。

それならおととしの菊花賞優勝馬、ワールドプレミアが大本命かと思ったが、

ジャパンカップ6着・有馬記念5着、そして前哨戦の日経賞で3着と、強そうだが少し冴えない結果が続いている。

一方でその日経賞の優勝馬のウインマリリン、昨年のオークス2着の実績もあるが、この馬が牝馬ながら参戦。

さらに同2着のカレンブーケドールも牝馬ながら参戦、重賞勝ちはないが、2着7回(うち3回はGI)という実績で、

最近3走はワールドプレミアと同じレースを使い、4着・5着(同着)・2着ですから、ワールドプレミアよりは強そう。

いずれも問題は3200mという距離である。(日経賞は2500m、両馬ともこれより長い距離のレースは出たことがない)


あともう1頭の牝馬というのは、メロディーレーンで、去年唯一参戦した牝馬ですね。

他の馬が500kg前後である中、340kgほどという超軽量馬で、2600m以上の長距離戦に賭けてるという事情があり、

去年は2勝クラスからの格上挑戦、今年も3勝クラスからの格上挑戦になった。

(ちなみに弟のタイトルホルダーは今年の弥生賞優勝・皐月賞2着という立派な結果を出している。470kgなので別に軽くはない)

今年はすごい有力馬がいるわけでもないし、ワンチャン狙いで挑戦する馬が多くなるかなと思ったんだが、

フタを開けてみれば、フルゲート18頭に17頭登録、うち3頭は3勝クラスということで、格上挑戦でも全頭出ることができた。

メロディーレーンは菊花賞5着の実績はあるけど、去年が11着であることを考えれば厳しいかなというのが大方の見方だっただろう。


かくして異例づくめの天皇賞(春)、馬券的には面白そうと挑戦した人も例年より多かったかも知れない。

結果はワールドプレミアが優勝、やはり菊花賞馬は強かった。

カレンブーケドールもいい走りをして、一時は先頭に抜け出して、これは勝てるかと思ったんだが、

ワールドプレミアと、2着になったディープボンド(前哨戦の阪神大賞典の優勝馬)に抜かれて3着。

やはり勝った馬は強かったのだが、まさか3200mでここまで立派な走りをするとは。(単勝・複勝にぎってた僕も半信半疑だった)

ウインマリリンも5着ということで、牝馬が掲示板に2頭入るというのは、ここまで書いてきたように異例のことである。


勝てなかったのは残念なんですが、カレンブーケドールにとっては最善の選択だったと言えそう。

というのも、彼女の実力が発揮できるであろう芝2200m以上の重賞レースというのは、

日経賞より後だと、天皇賞(春)(GI・3200m)、目黒記念(GII・2500m)、宝塚記念(GI・2200m)ぐらいしかない。

距離的には目黒記念はよさそうなのだが、このレースには大きな難点があって、それはハンデ戦ということ。

カレンブーケドールは重賞勝ちこそないが、これまで強い馬相手に好走を続けてきたので、重いハンデを背負わされる可能性が高かった。

ハンデがわかるのは1週間前ですから、酷量なら天皇賞へというわけにもいかないんですよね。

3200mで撃沈する可能性もあったが、定量戦で相手関係から見てチャンスはあるということでの挑戦だったのだろう。


ただ、最近は長距離で活躍する牝馬も多いよね。

有馬記念(GI・2500m)なんていうのもかつては牝馬には厳しいと言われてたらしいけど、

2019年(リスグラシュー)・2020年(クロノジェネシス)と牝馬が2年連続で勝ってるし、去年は2着のサラキアも牝馬だったし。

カレンブーケドールの3着を見て、今後は3000m以上でもこういう挑戦も増えるのかも知れない。

今年は混戦模様という事情はありましたけどね。


あと、今回の天皇賞(春)が異例だったのは、2月から12週連続のロングラン開催の最終週だったこと。

このスケジュールが発表されたときには「阪神の芝はボロボロ」と言われたが、意外にもそこまでのことはなかった。

手入れに気遣っていたのはあるんだろうけど、いやはや。

ここから阪神競馬場は6週間の休みに入る。この間に芝を元気にして、その休み明けには宝塚記念が待っている。

例年なら梅雨時とあって有力馬が回避しがちと言われる宝塚記念ですが、今年は有力馬が多く参戦を検討しているという。

昨年覇者でドバイシーマクラシック2着のクロノジェネシスはもちろん、

大阪杯の上位からレイパパレ(優勝)、モズベッロ(2着・昨年の宝塚記念3着)、コントレイル(3着)、

香港のクイーンエリザベス2世カップから、デアリングタクト(3着)、キセキ(4着)、状態次第では同レース優勝のラヴズオンリーユーも、

天皇賞(春)で3着のカレンブーケドールも次は宝塚記念を検討しているとのこと。

まさか宝塚記念がこんなレースになるとはなぁ。(上半期のチャンピオン決定戦という意図通りではあるのだが)

千葉県がダメと言わないならやるけど

今日は幕張新都心に出かけていた。

往路はいつものように東西線から西船橋経由で行くのだが、西船橋駅の武蔵野線ホームはけっこうな混雑。

この駅で乗客の大半が入れ替わるというような事情もあり、ホームの混雑の割には電車は混んでない。

残念ながら、この電車は南船橋止まりで、ここから先へ行くには階段を通って乗換が必要なのだが、

この階段がひどい混雑で、これもいつものことかもしれないが、蘇我方面ホームへ上がる階段はそんなに混んでなかった。

確かに階段を降りて、改札へ向かう人の方がはるかに多かったような。

後で調べて気づいたのだが、南船橋駅は ららぽーとTOKYO-BAY と IKEA Tokyo-Bay の最寄り駅だったんですね。

そんな買い物の人が大挙して押し寄せていたのが真相らしい。いつもそうだったのかな?


混んでたのはこの西船橋・南船橋の両駅だけで、海浜幕張駅は普段のことを思えばガラガラといってもよいほど。

そんな中でここにやってきたのは幕張メッセイベントホールで行われるコンサートのためだった。

昨今の状況で、幕張メッセが千葉県の施設であることも考えれば、

実質的な中止要請が出ても不思議はなかったが、結果的にはそういうこともなく、予定通り実施されたのだった。

幕張メッセは閑散としていた。例年ならこの時期は展示会というよりは、消費者向けの大規模イベントが行われていたのだろうか。

ただ、よくよく見てみると、展示ホールを使ったコンサートも1つ同時に行われていたようだ。


で、今回はこのBlogでも度々名前が出ている大橋彩香さんのコンサートに行ったのだ。

これまで、パシフィコ横浜国立大ホールで2度やってるなら、もう次はアリーナだろうというのは想像するところではあり、

そうなったときに手頃なのは幕張メッセイベントホールだろうという話である。

まぁアリーナにしてはやや小さい感じもあるが、スポーツ用途ではほとんど使われないですから好都合な面はある。

おそらく構想はあったんだろうけど、いろいろあって実現したのはこの情勢である。


というわけで主催者はいろいろ工夫をしたのだった。

  • 特典付きチケット(ブロマイドなどお土産がもらえる)の販売
  • クレジット掲載権付きチケット(エンドロールやパンフレットに名前・メッセージを掲載できる)の販売
  • インターネット配信の実施
  • グッズ通販の実施(実はいままで事前の通販はやってなかった)

といったところで収益を確保しようとしたとみられる。

+1000円だったので特典付きチケットにしましたね。

僕と同時間帯に入場した人だと8割方は特典付きチケットだったみたいですね。


しかし1席おきに使って、それでも売り切れにはならなかったのだから、厳しいものである。

スタンド最上段はまるごと空いてましたね。まぁ逆に言えばそれ以外はアリーナ・スタンドと埋まってたならそこそことも言えるが、

しかしそれは半分に間引いているわけだし、情勢の変化で買ってても来ない人はいたわけだし。

(東京都などに緊急事態宣言が出たことをうけて、払戻を行うことになったのもあるが)

今までの実績を考慮すれば満員御礼になってたんじゃないかと思えば残念な話である。

こういう状況でグループでの来場が難しくなったことも1つの要因にはあるのかもしれない。

とはいえ、インターネット配信で見ていた人もいるから、実際の観客はけっこういたのかもしれないけど。


内容自体はよかったですね。

アリーナだからできることがあるということでスタンド席の通路をトロッコ走らせてパフォーマンスしたり。

(この場合、舞台から観客席まで2m離すということが実現できないので、トロッコに透明パネルを設置していた)

あと、インターネット配信を意識したのか、スクリーンに投影する映像なんかもより力が入ってましたね。

もともと手が込んでる方だとは思うけど、なおさらなんじゃないかな。


関係者もいろいろ観に来ていたわけだけど、そんな1人がホリプロの社長、掘さんである。

幕張メッセイベントホールで大橋彩香のワンマンライブ。声優、アニソンライブなのに観客の一矢乱れぬ声援も、ステージ上とのコミュニケーションもなく、声も出さずに150分拍手で参加。お客様の協力に頭が下がる。それでも東京は無観客要請。行政が人を初めから信用していないのだろう。 

ホリプロ 堀義貴 (Twitter)

というのを帰り道で見て、うーんと思ったんだよな。

というのも会場を出て海浜幕張駅まで早足で歩いてたんだが、会場の外ではグループで歓談するわ、喫煙所でタバコを吸うわということで、

じゃあその後に宿で宴会だとかそういうのもないとは断言できないんじゃないかと。そういう積み重ねがこの状況ではないのか? と。

確かに会場の中では行儀はよいが、それをもって何も問題ないというほど簡単な話ではないのである。

誰もが身内(ファンも身内ですよね)のこととなると甘くなりがちだなと、これを見て思った。

各種イベントに厳しい制限がかかる中で、行政に恨みを言いたくなるのはとてもよくわかるんだけどね。

この制限内容はどうなんだと思うところはあるが、昨年12月からの従来の対策では不十分ということで、こういう手に出たのは一理あり、

内容がどうであれ、大企業で真っ向から行政の指示に刃向かうことは難しいでしょうから。


終演後にどうにもやりようはないので、家にまっすぐ帰って、夕食買っては家で食べるということで、

往復ともほぼ寄り道なしだったが、そうならざるを得ない。

会場内自体はリスクも小さいだろうとすれば、これでほぼ問題はないだろう。

月号表記なのか通巻表記なのか

最近、いくつかの雑誌の古い号を中古で集めていて、

あらかた集まってきたので整理していたのだけど、そんな中で少し違和感がある雑誌があった。

それが秋田書店から出ている「声優パラダイスR」である。


前提として声優パラダイスRは電子版が出ていない。

漫画関係以外ではあまり電子書籍を出してないので、そういうことなのかなと思ったが、

なぜか単行本では1冊だけ電子版が出てるのがあって、なんだこれ? と思ったことはある。

(紙の本を含めて)単行本から入って興味を持ったところはあったが、電子版でサクッと買って読むわけにはいきませんからね。

中古で集めれば価格的には安かったし。特定の号を除いては……手が届かないぐらい高い号もある。


まず、1つ戸惑うところとして「声優パラダイス」という雑誌があったことである。

これはかつて、グライドメディア → メディアボーイ と別の会社で出版されていた雑誌のことで、

どういう経緯かこれが秋田書店に移管され、そのときに「声優パラダイスR」という名前に改めている。

てっきり出版社がなくなったのだと思ってたのだけど、出版社自体は残ってるらしい。

秋田書店は週刊少年チャンピオン他漫画雑誌を多く手がけ、この点においては相性がよいものとみられる。

移管前後で続き物の連載もあったようだし、内容的には連続性はあるが、名前が変わってるから一応別の雑誌ですね。


で、この声優パラダイスRを集めていると変なことに気づくのである。

ある号には「2015 2月号」と書いてあるのに、ある号には「2015 vol.5」と書いてあるのだ。

このvol.5というのは2015年の5号目と思ったかも知れないが、そうではなく通巻で、

最新号は「2021 vol.41」と書かれている。なんともよくわからない話である。

これは古い号を集めるときに気づいたのだが、とりあえず表紙の写真などからお目当ての記事があるか特定して、

それで集めたような経緯がある。表紙の写真があって助かったけどね。


この違いは何なのか? というのは裏面を見てみるとバーコードの付き方が違うことに気づく。

「2015 2月号」と書いてあるものは、定期刊行物コード(13+5桁の1本のバーコード)が付いている。

雑誌コードは16128-2、そして題字の近くには「チャンピオンRED 2月20日号増刊」という表記がある。

確かにチャンピオンREDの雑誌コードは16127だから、+1して16128は同増刊・別冊用のコードである。

一方の「2015 vol.5」だが、こちらはISBNが振られていて、一方で61043-25という雑誌コードも付いている。

「AKITA DXシリーズ」という表記と雑誌コード・ISBNの双方が付いていることからムックであることがわかる。


声優パラダイスRは隔月刊誌となっているが、現在はムックとして出ている。

隔月刊だとムック扱いになることが多い印象はあったがそうなんですね。

ただ、秋田書店移管後の最初の4号はチャンピオンREDの増刊号扱いだったようである。

この間は通巻は書かれていないが、書くとすればチャンピオンRED本誌との通し番号だったのだろうか?

それを特定するのはすごく難しいが……(国立国会図書館の蔵書検索をしたが、登録されてなかった)


ただ、これを言われて思ったけど、普通の雑誌は通巻なんてそんなに気にしないよね。

週刊ファミ通の4月22日号(4月8日発売)は1688号だが、そんなの興味ないでしょ。

一方で不定期刊のムックの場合は、通巻が全てということになろうと思う。

ムック化したときに通巻の表記に一本化した一方で「2015 2月号」となっていた月部分を通巻に変えたような形だったので、

号数よりも年数の方が大きく書かれている時代が長かったり、現在は通巻の方が大きく書かれているが発行年の表記が残ってたり、

ちょっとちぐはぐな印象は受ける。


ただ、この雑誌のグラビアは本当にマニアックというかなんというか……

ちょっとどうかと思うんだけどコンセプトは「素顔の声優グラビア×インタビューマガジン」らしい。

素顔? と疑いたくなるところはあるが、仕事場ではないということでしょうかね。

とはいえ、他の雑誌とは違う独自性が多いことも確かであり、そういうところが狙い目かなと集めたところである。

ダービーもあると思ったけどオークスらしい

昨日は阪神競馬場で桜花賞が行われた。

結果は阪神ジュベナイルフィリーズ優勝の白毛馬、ソダシが優勝、

とそれだけ聞けば順当な感じだが、実は単勝2番人気だったんですよね。

僕が昨日の午前中に見たときは単勝1番人気だったんですけど、

その時点でも馬単の1番人気が18(サトノレイナス)→4(ソダシ)ということで、

これは本当の1番人気はサトノレイナスなんだなと思ったら、最終的にはそうなってましたね。

サトノレイナスを本命やそれに準じる高い評価にしている予想が多かったんですよね。それぞれ根拠はあるんだが。

桜花賞は1番人気が勝てない(6年連続で2番人気以下が勝っている)というジンクスは継続したのだった。

その1番人気、サトノレイナスも僅差の2着なのだから、当たらずとも遠からずなのだけど。


このレースを終えて、ファンが気になったのはソダシとサトノレイナスの次走だったと思う。

というのも、実はこの2頭はオークスにも日本ダービーにも登録をしているからである。

以前も書いたことがあるけど、皐月賞・日本ダービー・菊花賞は牝馬も出走できるが、実務的には牝馬が出走することは少ない。

というのも、桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞については、原則として2歳10月という早い時期に登録が必要になる。

登録にはお金もかかるので、むやみに登録するわけにもいかず、そもそも出走可能性が低ければ登録しないし、

牝馬なら全レース登録できるが、桜花賞と皐月賞、オークスとダービーは近接していて、菊花賞は牝馬には長すぎる。

なんてことを考えると、あえて牝馬を皐月賞・ダービー・菊花賞に登録するか? という話である。

でもお金さえ払えば登録できますから、牝馬ながらダービー優勝した ウオッカ は5つ全部に登録してたみたいね。

(牝馬が強いか牡馬が弱いか)

オークスしか登録していない馬なら、次はオークスかNHKマイルカップといったところだと思うが、

ダービーも登録してればその限りではない。ダービーもオークスも同じ2400mですから、どっちでもよいかもしれない。


話によれば牝馬でダービーに登録していた馬は10頭いたそうだ。

その中で現状で2勝クラス以上の馬としては、桜花賞に出た ソダシ・サトノレイナス の他に、ユーバーレーベン がいる。

サトノレイナスについては1600mよりも2000m以上の方がよいと 皐月賞→ダービー のプランもあったらしく、

昨年10月の第1回登録時点では皐月賞・菊花賞も登録していたが、今年1月の第2回登録では皐月賞・菊花賞を外している。

ユーバーレーベンも1600mよりは2000m以上の方がよいという話があったからそうなのかと思ったが、

こちらは昨年10月時点で、桜花賞・オークス・ダービー の3つ登録だったようだ。

ちなみにソダシは第2回登録時点でも5つとも登録してたようだ。


サトノレイナスについては、騎乗したルメール騎手がレース後にインタビューで「枠順ばかりは仕方がありません。次のオークス、頑張ります」と回答していたそうである。

こういうコメントが出たのはオーナーや調教師とも次はオークスで行こうということを決めていたからだろう。

ソダシについては、表彰式で金子オーナーが「たぶん、オークスでいいと思います」と言ってたそうだから、

これも次はオークスということになりそう。

あと、ユーバーレーベンについては、桜花賞に出ていないが、次はフローラステークスへの出走予定とのことである。

フローラステークスはオークストライアル(3着以内に入ればオークスへの出走が確実になる)なので、

つまりはその次はオークスということでしょう。でもこれはダービーの可能性はまだ残されてるかな。


ところでユーバーレーベンは、収得賞金1000万円(新馬勝ち+重賞2着1回)なので、桜花賞は抽選で出走可否が決まるクラスだった。

このことからオークス出走に万全を期すためにフローラステークスへの出走を選んだとみられる。

一方でこれだけの収得賞金があれば、皐月賞には例年出走可能で、今年はフルゲート割れの見込みなので登録すれば1勝以上で出走できた。

皐月賞は桜花賞より長い2000m、登録さえしておけば桜花賞よりも出走は容易ということからすると、

2000m以上にチャンスを求めて皐月賞に出走する牝馬はもっといてもよさそうだが、

牝馬の皐月賞挑戦はダービー以上に少なく、2017年に挑戦したファンディーナはなんと69年ぶりの挑戦だったという。(結果は7着)


なんでかな? と思ったんだけど、皐月賞で2着以内に入れないと、オークスへの挑戦が難しくなるという事情もあるんじゃないかなと。

桜花賞5着以内の馬はオークスへ、皐月賞5着以内の馬はダービーへの優先出走権が与えられる。

例えば、1勝クラスで皐月賞に挑戦して、3~5着の場合、1勝クラスのままだがダービーに出走できる。

6着以下の場合は、1勝クラスのままではダービー出走は例年では難しく、ダービーまでに他のレースに出てダービーに出られるかどうか。

一方で、桜花賞→ダービー、皐月賞→オークス のような転戦をする場合、収得賞金で上位になる必要がある。

桜花賞・皐月賞で2着以内ならば全く問題ないだろうし、そうでなくてもそこまでに重賞勝ちがあればよいと思うが、

まぁそこまでして皐月賞にチャンスを求める牝馬はあんまりいないということだね。

実は牡馬もダービーへの出走に万全を期すために、皐月賞には出ないというのはけっこうあることらしく、

今年の皐月賞がフルゲート割れというのも、だいたいダービー出走に万全を期すために他のレースを選んだとか、

皐月賞に向けてのコンディションが整わなかったとか、牡馬でさえ皐月賞はそんな扱いらしい。


金子オーナーの言葉がニュースで出るまでは、ソダシがダービーもあるんじゃないかと思ったが、

それは桜花賞4着で同じく金子オーナーの所有馬、アカイトリノムスメがオークスに出るだろうから。

すなわち、ダービーとオークスに2頭を分散させるという欲張りな作戦もあるんじゃないかなと。

でも、そうはしなかったのは、桜花賞を勝ったと言うことで、牝馬三冠の挑戦権を得たというのもあるんじゃないか。

ソダシとアカイトリノムスメ、金子オーナーの2頭もガチンコ対決である。


実際のところ、今年はダービーを勝つよりもオークスを勝つ方が大変な可能性はけっこうある。

牝馬は現時点でソダシ・サトノレイナス・アカイトリノムスメ・ユーバーレーベンなどと有力馬があれこれ挙がるのだが、

牡馬は現時点でやや決め手に欠ける感じがあって、来週日曜に行われる皐月賞もようわからんと言われている。

桜花賞はチャンスのある馬は多くて難しいという感じだったが、皐月賞は誰にチャンスがあるのかわからないという感じ。

皐月賞も終わっていない今の時点でダービーについてはなんとも言えないんですけどね。

それでもオークスを選ぶのはオークスで勝ちたいからということに他ならないと思う。


ソダシについては、オークスでもダービーでもなく、NHKマイルカップでは? と思っていたファンもいるらしい。

なんでかな? と思ったんだけど、ソダシの父親、クロフネ(こんな名前だが芦毛なので白っぽい、アメリカ生まれにちなんだ名前である)は、

NHKマイルカップ優勝→日本ダービー5着という戦績で、なおかつ、ここまでで平地の2000m以上の重賞で勝った子はいない。

(平地重賞と限定したのは、2015年の中山大障害・中山グランドジャンプで優勝した後、オジュウチョウサンに5回敗れた アップトゥデイト が子にいるから)

そんなわけで勝ちを狙うならオークスよりもダービーよりもNHKマイルカップではないかと思ったファンが多かったようだ。


確かにそれは一理あるかもなと思ったが、やはり挑戦してみないとわからないですし、

あとオークス前に距離不安説が出るのは毎年恒例のことだと言ってる人がいて、

最近だと2018年の桜花賞優勝馬のオークス挑戦時にそういう話があったらしいのですが……

この桜花賞優勝馬とは後に牝馬三冠・ジャパンカップ2勝含むGI 9勝を挙げた アーモンドアイ のことである。

だいたい理由は似ていて、アーモンドアイの父はスーパースプリンターであるロードカナロアだったから。

そのロードカナロアの子が2400m挑戦なんて長すぎる! って言われたら、あっさり勝ってしまったのだから、

オークス前の距離不安説なんて気にしなくていいのさというわけである。


もちろんライバルは強いと思いますよ。でも、ここで2400mに挑戦するのは後のためになるはず。

あと、確かにクロフネの子で2000m以上の重賞勝ちはないんですけど、

クロフネ自身は東京ダート2100mで行われたジャパンカップダートを勝ってるんですよね。

ちなみに、ジャパンカップダートは現在はチャンピオンズカップと名前を変え、中京ダート1800mで行われている。

確かにダービーは残念だったように見えるけど、それはNHKマイルカップと間隔が詰まったのもあるだろうし、

クロフネの子だから2400mにチャンスがないと決めつけるには早いわけである。

というわけで、オークスと決めたら、オークス→秋華賞→チャンピオンズカップ だ!

と思ったけど、秋華賞まではともかくその次いきなりダートGI挑戦は無謀かな?

でも、母のブチコもダートで活躍してたし、父もジャパンカップダートを勝ってるなら変な挑戦ではないと思いますがね。

夢はドバイワールドカップ制覇? 今後の走り次第ではそれも現実的な話かも知れませんよ。