異例づくめの天皇賞(春)

昨日、阪神競馬場で天皇賞(春)が行われた。

3200mという超長距離のGIだが、今年は例年とは違うところがいろいろ。


まずわかりやすいのは京都競馬場が工事のため、阪神競馬場での開催になったこと。

京都競馬場の工事は去年12月に始まり、2023年3月まで続く予定。

実はこの工期も菊花賞(11月)と天皇賞(春)(5月)という名物レースにできるだけかからないように考えられたもので、

2年半ほどにわかる工事でありながら、両レースそれぞれ2回を代替するだけで済む。

代替先はいずれも阪神競馬場ですね。(来年分は未確定だけど、ほぼ間違えないでしょう)


阪神競馬場の3200mコースは今年が実質初使用である。

(過去にも阪神競馬場で3200mのレースはあったが、その頃とは大きくコースが変わっているため)

予行演習として2月に松籟ステークス(3勝クラス)が行われたが、実はそこには大きな意味があって……

阪神競馬場【公式】 / 阪神の外→内コースで行われる初めての3,200m。仮柵の移動の様子を動画で撮影してきました!―― (Twitter)

実は1周目と2周目でコースの切替が必要なんですよね。

阪神競馬場リニューアルコースを徹底解剖! (JRA)

2006年に阪神競馬場は外回りコースが新設され、これにより距離のバリエーションが増えた。

また、もともと桜花賞が行われる1600mはスタートから最初のカーブが近く、外枠不利という欠点があったが、

外回りコースを使うことで、最初の直線を長く取れるようになった。

で、3200mで切替を要する理由もだいたいそんなところで、最初の直線を長く取って、3200mを作る方法として考えられたものらしい。

改修以前の3200mのスタート地点は1600mよりカーブに近いですから、これも改修効果かな。


もう1つの注目ポイントだと思ってたのが、牝馬が3頭参戦してきたこと。

去年も話題にしたんだが、最近の日本競馬は芝GIでは牝馬(メスの馬)が強すぎる。

牝馬が強いか牡馬が弱いか

ただ、そんな中で3200mの天皇賞(春)はそもそも挑戦する牝馬が少ないことでも知られていた。

去年は1頭挑戦していた(これは後で紹介する)けど、これすらも異例と言われたほどである。

しかし、今年は17頭中3頭が牝馬、しかもうち2頭はけっこうな有力馬ということで、ファンも悩んだわけである。

なにしろ天皇賞(春)の牝馬優勝は1953年(レダ)が唯一、掲示板入りすら1965年が最後だというのだから。


それでも軽視できなかったのは、おととし・去年と2連覇したフィエールマンが引退し、

当時の上位馬で今回も挑戦するのは4着のユーキャンスマイルぐらい。前哨戦の阪神大賞典2着だから軽視はできないが。

昨年の菊花賞優勝馬のコントレイルも出走せず(宝塚記念よりはこっちの方が勝ち目はあるのでは?とも言われてたが)、

それなら2着馬のアリストテレスと期待されたが、前哨戦の阪神大賞典で7着に撃沈した。

それならおととしの菊花賞優勝馬、ワールドプレミアが大本命かと思ったが、

ジャパンカップ6着・有馬記念5着、そして前哨戦の日経賞で3着と、強そうだが少し冴えない結果が続いている。

一方でその日経賞の優勝馬のウインマリリン、昨年のオークス2着の実績もあるが、この馬が牝馬ながら参戦。

さらに同2着のカレンブーケドールも牝馬ながら参戦、重賞勝ちはないが、2着7回(うち3回はGI)という実績で、

最近3走はワールドプレミアと同じレースを使い、4着・5着(同着)・2着ですから、ワールドプレミアよりは強そう。

いずれも問題は3200mという距離である。(日経賞は2500m、両馬ともこれより長い距離のレースは出たことがない)


あともう1頭の牝馬というのは、メロディーレーンで、去年唯一参戦した牝馬ですね。

他の馬が500kg前後である中、340kgほどという超軽量馬で、2600m以上の長距離戦に賭けてるという事情があり、

去年は2勝クラスからの格上挑戦、今年も3勝クラスからの格上挑戦になった。

(ちなみに弟のタイトルホルダーは今年の弥生賞優勝・皐月賞2着という立派な結果を出している。470kgなので別に軽くはない)

今年はすごい有力馬がいるわけでもないし、ワンチャン狙いで挑戦する馬が多くなるかなと思ったんだが、

フタを開けてみれば、フルゲート18頭に17頭登録、うち3頭は3勝クラスということで、格上挑戦でも全頭出ることができた。

メロディーレーンは菊花賞5着の実績はあるけど、去年が11着であることを考えれば厳しいかなというのが大方の見方だっただろう。


かくして異例づくめの天皇賞(春)、馬券的には面白そうと挑戦した人も例年より多かったかも知れない。

結果はワールドプレミアが優勝、やはり菊花賞馬は強かった。

カレンブーケドールもいい走りをして、一時は先頭に抜け出して、これは勝てるかと思ったんだが、

ワールドプレミアと、2着になったディープボンド(前哨戦の阪神大賞典の優勝馬)に抜かれて3着。

やはり勝った馬は強かったのだが、まさか3200mでここまで立派な走りをするとは。(単勝・複勝にぎってた僕も半信半疑だった)

ウインマリリンも5着ということで、牝馬が掲示板に2頭入るというのは、ここまで書いてきたように異例のことである。


勝てなかったのは残念なんですが、カレンブーケドールにとっては最善の選択だったと言えそう。

というのも、彼女の実力が発揮できるであろう芝2200m以上の重賞レースというのは、

日経賞より後だと、天皇賞(春)(GI・3200m)、目黒記念(GII・2500m)、宝塚記念(GI・2200m)ぐらいしかない。

距離的には目黒記念はよさそうなのだが、このレースには大きな難点があって、それはハンデ戦ということ。

カレンブーケドールは重賞勝ちこそないが、これまで強い馬相手に好走を続けてきたので、重いハンデを背負わされる可能性が高かった。

ハンデがわかるのは1週間前ですから、酷量なら天皇賞へというわけにもいかないんですよね。

3200mで撃沈する可能性もあったが、定量戦で相手関係から見てチャンスはあるということでの挑戦だったのだろう。


ただ、最近は長距離で活躍する牝馬も多いよね。

有馬記念(GI・2500m)なんていうのもかつては牝馬には厳しいと言われてたらしいけど、

2019年(リスグラシュー)・2020年(クロノジェネシス)と牝馬が2年連続で勝ってるし、去年は2着のサラキアも牝馬だったし。

カレンブーケドールの3着を見て、今後は3000m以上でもこういう挑戦も増えるのかも知れない。

今年は混戦模様という事情はありましたけどね。


あと、今回の天皇賞(春)が異例だったのは、2月から12週連続のロングラン開催の最終週だったこと。

このスケジュールが発表されたときには「阪神の芝はボロボロ」と言われたが、意外にもそこまでのことはなかった。

手入れに気遣っていたのはあるんだろうけど、いやはや。

ここから阪神競馬場は6週間の休みに入る。この間に芝を元気にして、その休み明けには宝塚記念が待っている。

例年なら梅雨時とあって有力馬が回避しがちと言われる宝塚記念ですが、今年は有力馬が多く参戦を検討しているという。

昨年覇者でドバイシーマクラシック2着のクロノジェネシスはもちろん、

大阪杯の上位からレイパパレ(優勝)、モズベッロ(2着・昨年の宝塚記念3着)、コントレイル(3着)、

香港のクイーンエリザベス2世カップから、デアリングタクト(3着)、キセキ(4着)、状態次第では同レース優勝のラヴズオンリーユーも、

天皇賞(春)で3着のカレンブーケドールも次は宝塚記念を検討しているとのこと。

まさか宝塚記念がこんなレースになるとはなぁ。(上半期のチャンピオン決定戦という意図通りではあるのだが)

千葉県がダメと言わないならやるけど

今日は幕張新都心に出かけていた。

往路はいつものように東西線から西船橋経由で行くのだが、西船橋駅の武蔵野線ホームはけっこうな混雑。

この駅で乗客の大半が入れ替わるというような事情もあり、ホームの混雑の割には電車は混んでない。

残念ながら、この電車は南船橋止まりで、ここから先へ行くには階段を通って乗換が必要なのだが、

この階段がひどい混雑で、これもいつものことかもしれないが、蘇我方面ホームへ上がる階段はそんなに混んでなかった。

確かに階段を降りて、改札へ向かう人の方がはるかに多かったような。

後で調べて気づいたのだが、南船橋駅は ららぽーとTOKYO-BAY と IKEA Tokyo-Bay の最寄り駅だったんですね。

そんな買い物の人が大挙して押し寄せていたのが真相らしい。いつもそうだったのかな?


混んでたのはこの西船橋・南船橋の両駅だけで、海浜幕張駅は普段のことを思えばガラガラといってもよいほど。

そんな中でここにやってきたのは幕張メッセイベントホールで行われるコンサートのためだった。

昨今の状況で、幕張メッセが千葉県の施設であることも考えれば、

実質的な中止要請が出ても不思議はなかったが、結果的にはそういうこともなく、予定通り実施されたのだった。

幕張メッセは閑散としていた。例年ならこの時期は展示会というよりは、消費者向けの大規模イベントが行われていたのだろうか。

ただ、よくよく見てみると、展示ホールを使ったコンサートも1つ同時に行われていたようだ。


で、今回はこのBlogでも度々名前が出ている大橋彩香さんのコンサートに行ったのだ。

これまで、パシフィコ横浜国立大ホールで2度やってるなら、もう次はアリーナだろうというのは想像するところではあり、

そうなったときに手頃なのは幕張メッセイベントホールだろうという話である。

まぁアリーナにしてはやや小さい感じもあるが、スポーツ用途ではほとんど使われないですから好都合な面はある。

おそらく構想はあったんだろうけど、いろいろあって実現したのはこの情勢である。


というわけで主催者はいろいろ工夫をしたのだった。

  • 特典付きチケット(ブロマイドなどお土産がもらえる)の販売
  • クレジット掲載権付きチケット(エンドロールやパンフレットに名前・メッセージを掲載できる)の販売
  • インターネット配信の実施
  • グッズ通販の実施(実はいままで事前の通販はやってなかった)

といったところで収益を確保しようとしたとみられる。

+1000円だったので特典付きチケットにしましたね。

僕と同時間帯に入場した人だと8割方は特典付きチケットだったみたいですね。


しかし1席おきに使って、それでも売り切れにはならなかったのだから、厳しいものである。

スタンド最上段はまるごと空いてましたね。まぁ逆に言えばそれ以外はアリーナ・スタンドと埋まってたならそこそことも言えるが、

しかしそれは半分に間引いているわけだし、情勢の変化で買ってても来ない人はいたわけだし。

(東京都などに緊急事態宣言が出たことをうけて、払戻を行うことになったのもあるが)

今までの実績を考慮すれば満員御礼になってたんじゃないかと思えば残念な話である。

こういう状況でグループでの来場が難しくなったことも1つの要因にはあるのかもしれない。

とはいえ、インターネット配信で見ていた人もいるから、実際の観客はけっこういたのかもしれないけど。


内容自体はよかったですね。

アリーナだからできることがあるということでスタンド席の通路をトロッコ走らせてパフォーマンスしたり。

(この場合、舞台から観客席まで2m離すということが実現できないので、トロッコに透明パネルを設置していた)

あと、インターネット配信を意識したのか、スクリーンに投影する映像なんかもより力が入ってましたね。

もともと手が込んでる方だとは思うけど、なおさらなんじゃないかな。


関係者もいろいろ観に来ていたわけだけど、そんな1人がホリプロの社長、掘さんである。

幕張メッセイベントホールで大橋彩香のワンマンライブ。声優、アニソンライブなのに観客の一矢乱れぬ声援も、ステージ上とのコミュニケーションもなく、声も出さずに150分拍手で参加。お客様の協力に頭が下がる。それでも東京は無観客要請。行政が人を初めから信用していないのだろう。 

ホリプロ 堀義貴 (Twitter)

というのを帰り道で見て、うーんと思ったんだよな。

というのも会場を出て海浜幕張駅まで早足で歩いてたんだが、会場の外ではグループで歓談するわ、喫煙所でタバコを吸うわということで、

じゃあその後に宿で宴会だとかそういうのもないとは断言できないんじゃないかと。そういう積み重ねがこの状況ではないのか? と。

確かに会場の中では行儀はよいが、それをもって何も問題ないというほど簡単な話ではないのである。

誰もが身内(ファンも身内ですよね)のこととなると甘くなりがちだなと、これを見て思った。

各種イベントに厳しい制限がかかる中で、行政に恨みを言いたくなるのはとてもよくわかるんだけどね。

この制限内容はどうなんだと思うところはあるが、昨年12月からの従来の対策では不十分ということで、こういう手に出たのは一理あり、

内容がどうであれ、大企業で真っ向から行政の指示に刃向かうことは難しいでしょうから。


終演後にどうにもやりようはないので、家にまっすぐ帰って、夕食買っては家で食べるということで、

往復ともほぼ寄り道なしだったが、そうならざるを得ない。

会場内自体はリスクも小さいだろうとすれば、これでほぼ問題はないだろう。

月号表記なのか通巻表記なのか

最近、いくつかの雑誌の古い号を中古で集めていて、

あらかた集まってきたので整理していたのだけど、そんな中で少し違和感がある雑誌があった。

それが秋田書店から出ている「声優パラダイスR」である。


前提として声優パラダイスRは電子版が出ていない。

漫画関係以外ではあまり電子書籍を出してないので、そういうことなのかなと思ったが、

なぜか単行本では1冊だけ電子版が出てるのがあって、なんだこれ? と思ったことはある。

(紙の本を含めて)単行本から入って興味を持ったところはあったが、電子版でサクッと買って読むわけにはいきませんからね。

中古で集めれば価格的には安かったし。特定の号を除いては……手が届かないぐらい高い号もある。


まず、1つ戸惑うところとして「声優パラダイス」という雑誌があったことである。

これはかつて、グライドメディア → メディアボーイ と別の会社で出版されていた雑誌のことで、

どういう経緯かこれが秋田書店に移管され、そのときに「声優パラダイスR」という名前に改めている。

てっきり出版社がなくなったのだと思ってたのだけど、出版社自体は残ってるらしい。

秋田書店は週刊少年チャンピオン他漫画雑誌を多く手がけ、この点においては相性がよいものとみられる。

移管前後で続き物の連載もあったようだし、内容的には連続性はあるが、名前が変わってるから一応別の雑誌ですね。


で、この声優パラダイスRを集めていると変なことに気づくのである。

ある号には「2015 2月号」と書いてあるのに、ある号には「2015 vol.5」と書いてあるのだ。

このvol.5というのは2015年の5号目と思ったかも知れないが、そうではなく通巻で、

最新号は「2021 vol.41」と書かれている。なんともよくわからない話である。

これは古い号を集めるときに気づいたのだが、とりあえず表紙の写真などからお目当ての記事があるか特定して、

それで集めたような経緯がある。表紙の写真があって助かったけどね。


この違いは何なのか? というのは裏面を見てみるとバーコードの付き方が違うことに気づく。

「2015 2月号」と書いてあるものは、定期刊行物コード(13+5桁の1本のバーコード)が付いている。

雑誌コードは16128-2、そして題字の近くには「チャンピオンRED 2月20日号増刊」という表記がある。

確かにチャンピオンREDの雑誌コードは16127だから、+1して16128は同増刊・別冊用のコードである。

一方の「2015 vol.5」だが、こちらはISBNが振られていて、一方で61043-25という雑誌コードも付いている。

「AKITA DXシリーズ」という表記と雑誌コード・ISBNの双方が付いていることからムックであることがわかる。


声優パラダイスRは隔月刊誌となっているが、現在はムックとして出ている。

隔月刊だとムック扱いになることが多い印象はあったがそうなんですね。

ただ、秋田書店移管後の最初の4号はチャンピオンREDの増刊号扱いだったようである。

この間は通巻は書かれていないが、書くとすればチャンピオンRED本誌との通し番号だったのだろうか?

それを特定するのはすごく難しいが……(国立国会図書館の蔵書検索をしたが、登録されてなかった)


ただ、これを言われて思ったけど、普通の雑誌は通巻なんてそんなに気にしないよね。

週刊ファミ通の4月22日号(4月8日発売)は1688号だが、そんなの興味ないでしょ。

一方で不定期刊のムックの場合は、通巻が全てということになろうと思う。

ムック化したときに通巻の表記に一本化した一方で「2015 2月号」となっていた月部分を通巻に変えたような形だったので、

号数よりも年数の方が大きく書かれている時代が長かったり、現在は通巻の方が大きく書かれているが発行年の表記が残ってたり、

ちょっとちぐはぐな印象は受ける。


ただ、この雑誌のグラビアは本当にマニアックというかなんというか……

ちょっとどうかと思うんだけどコンセプトは「素顔の声優グラビア×インタビューマガジン」らしい。

素顔? と疑いたくなるところはあるが、仕事場ではないということでしょうかね。

とはいえ、他の雑誌とは違う独自性が多いことも確かであり、そういうところが狙い目かなと集めたところである。

ダービーもあると思ったけどオークスらしい

昨日は阪神競馬場で桜花賞が行われた。

結果は阪神ジュベナイルフィリーズ優勝の白毛馬、ソダシが優勝、

とそれだけ聞けば順当な感じだが、実は単勝2番人気だったんですよね。

僕が昨日の午前中に見たときは単勝1番人気だったんですけど、

その時点でも馬単の1番人気が18(サトノレイナス)→4(ソダシ)ということで、

これは本当の1番人気はサトノレイナスなんだなと思ったら、最終的にはそうなってましたね。

サトノレイナスを本命やそれに準じる高い評価にしている予想が多かったんですよね。それぞれ根拠はあるんだが。

桜花賞は1番人気が勝てない(6年連続で2番人気以下が勝っている)というジンクスは継続したのだった。

その1番人気、サトノレイナスも僅差の2着なのだから、当たらずとも遠からずなのだけど。


このレースを終えて、ファンが気になったのはソダシとサトノレイナスの次走だったと思う。

というのも、実はこの2頭はオークスにも日本ダービーにも登録をしているからである。

以前も書いたことがあるけど、皐月賞・日本ダービー・菊花賞は牝馬も出走できるが、実務的には牝馬が出走することは少ない。

というのも、桜花賞・皐月賞・オークス・日本ダービー・菊花賞については、原則として2歳10月という早い時期に登録が必要になる。

登録にはお金もかかるので、むやみに登録するわけにもいかず、そもそも出走可能性が低ければ登録しないし、

牝馬なら全レース登録できるが、桜花賞と皐月賞、オークスとダービーは近接していて、菊花賞は牝馬には長すぎる。

なんてことを考えると、あえて牝馬を皐月賞・ダービー・菊花賞に登録するか? という話である。

でもお金さえ払えば登録できますから、牝馬ながらダービー優勝した ウオッカ は5つ全部に登録してたみたいね。

(牝馬が強いか牡馬が弱いか)

オークスしか登録していない馬なら、次はオークスかNHKマイルカップといったところだと思うが、

ダービーも登録してればその限りではない。ダービーもオークスも同じ2400mですから、どっちでもよいかもしれない。


話によれば牝馬でダービーに登録していた馬は10頭いたそうだ。

その中で現状で2勝クラス以上の馬としては、桜花賞に出た ソダシ・サトノレイナス の他に、ユーバーレーベン がいる。

サトノレイナスについては1600mよりも2000m以上の方がよいと 皐月賞→ダービー のプランもあったらしく、

昨年10月の第1回登録時点では皐月賞・菊花賞も登録していたが、今年1月の第2回登録では皐月賞・菊花賞を外している。

ユーバーレーベンも1600mよりは2000m以上の方がよいという話があったからそうなのかと思ったが、

こちらは昨年10月時点で、桜花賞・オークス・ダービー の3つ登録だったようだ。

ちなみにソダシは第2回登録時点でも5つとも登録してたようだ。


サトノレイナスについては、騎乗したルメール騎手がレース後にインタビューで「枠順ばかりは仕方がありません。次のオークス、頑張ります」と回答していたそうである。

こういうコメントが出たのはオーナーや調教師とも次はオークスで行こうということを決めていたからだろう。

ソダシについては、表彰式で金子オーナーが「たぶん、オークスでいいと思います」と言ってたそうだから、

これも次はオークスということになりそう。

あと、ユーバーレーベンについては、桜花賞に出ていないが、次はフローラステークスへの出走予定とのことである。

フローラステークスはオークストライアル(3着以内に入ればオークスへの出走が確実になる)なので、

つまりはその次はオークスということでしょう。でもこれはダービーの可能性はまだ残されてるかな。


ところでユーバーレーベンは、収得賞金1000万円(新馬勝ち+重賞2着1回)なので、桜花賞は抽選で出走可否が決まるクラスだった。

このことからオークス出走に万全を期すためにフローラステークスへの出走を選んだとみられる。

一方でこれだけの収得賞金があれば、皐月賞には例年出走可能で、今年はフルゲート割れの見込みなので登録すれば1勝以上で出走できた。

皐月賞は桜花賞より長い2000m、登録さえしておけば桜花賞よりも出走は容易ということからすると、

2000m以上にチャンスを求めて皐月賞に出走する牝馬はもっといてもよさそうだが、

牝馬の皐月賞挑戦はダービー以上に少なく、2017年に挑戦したファンディーナはなんと69年ぶりの挑戦だったという。(結果は7着)


なんでかな? と思ったんだけど、皐月賞で2着以内に入れないと、オークスへの挑戦が難しくなるという事情もあるんじゃないかなと。

桜花賞5着以内の馬はオークスへ、皐月賞5着以内の馬はダービーへの優先出走権が与えられる。

例えば、1勝クラスで皐月賞に挑戦して、3~5着の場合、1勝クラスのままだがダービーに出走できる。

6着以下の場合は、1勝クラスのままではダービー出走は例年では難しく、ダービーまでに他のレースに出てダービーに出られるかどうか。

一方で、桜花賞→ダービー、皐月賞→オークス のような転戦をする場合、収得賞金で上位になる必要がある。

桜花賞・皐月賞で2着以内ならば全く問題ないだろうし、そうでなくてもそこまでに重賞勝ちがあればよいと思うが、

まぁそこまでして皐月賞にチャンスを求める牝馬はあんまりいないということだね。

実は牡馬もダービーへの出走に万全を期すために、皐月賞には出ないというのはけっこうあることらしく、

今年の皐月賞がフルゲート割れというのも、だいたいダービー出走に万全を期すために他のレースを選んだとか、

皐月賞に向けてのコンディションが整わなかったとか、牡馬でさえ皐月賞はそんな扱いらしい。


金子オーナーの言葉がニュースで出るまでは、ソダシがダービーもあるんじゃないかと思ったが、

それは桜花賞4着で同じく金子オーナーの所有馬、アカイトリノムスメがオークスに出るだろうから。

すなわち、ダービーとオークスに2頭を分散させるという欲張りな作戦もあるんじゃないかなと。

でも、そうはしなかったのは、桜花賞を勝ったと言うことで、牝馬三冠の挑戦権を得たというのもあるんじゃないか。

ソダシとアカイトリノムスメ、金子オーナーの2頭もガチンコ対決である。


実際のところ、今年はダービーを勝つよりもオークスを勝つ方が大変な可能性はけっこうある。

牝馬は現時点でソダシ・サトノレイナス・アカイトリノムスメ・ユーバーレーベンなどと有力馬があれこれ挙がるのだが、

牡馬は現時点でやや決め手に欠ける感じがあって、来週日曜に行われる皐月賞もようわからんと言われている。

桜花賞はチャンスのある馬は多くて難しいという感じだったが、皐月賞は誰にチャンスがあるのかわからないという感じ。

皐月賞も終わっていない今の時点でダービーについてはなんとも言えないんですけどね。

それでもオークスを選ぶのはオークスで勝ちたいからということに他ならないと思う。


ソダシについては、オークスでもダービーでもなく、NHKマイルカップでは? と思っていたファンもいるらしい。

なんでかな? と思ったんだけど、ソダシの父親、クロフネ(こんな名前だが芦毛なので白っぽい、アメリカ生まれにちなんだ名前である)は、

NHKマイルカップ優勝→日本ダービー5着という戦績で、なおかつ、ここまでで平地の2000m以上の重賞で勝った子はいない。

(平地重賞と限定したのは、2015年の中山大障害・中山グランドジャンプで優勝した後、オジュウチョウサンに5回敗れた アップトゥデイト が子にいるから)

そんなわけで勝ちを狙うならオークスよりもダービーよりもNHKマイルカップではないかと思ったファンが多かったようだ。


確かにそれは一理あるかもなと思ったが、やはり挑戦してみないとわからないですし、

あとオークス前に距離不安説が出るのは毎年恒例のことだと言ってる人がいて、

最近だと2018年の桜花賞優勝馬のオークス挑戦時にそういう話があったらしいのですが……

この桜花賞優勝馬とは後に牝馬三冠・ジャパンカップ2勝含むGI 9勝を挙げた アーモンドアイ のことである。

だいたい理由は似ていて、アーモンドアイの父はスーパースプリンターであるロードカナロアだったから。

そのロードカナロアの子が2400m挑戦なんて長すぎる! って言われたら、あっさり勝ってしまったのだから、

オークス前の距離不安説なんて気にしなくていいのさというわけである。


もちろんライバルは強いと思いますよ。でも、ここで2400mに挑戦するのは後のためになるはず。

あと、確かにクロフネの子で2000m以上の重賞勝ちはないんですけど、

クロフネ自身は東京ダート2100mで行われたジャパンカップダートを勝ってるんですよね。

ちなみに、ジャパンカップダートは現在はチャンピオンズカップと名前を変え、中京ダート1800mで行われている。

確かにダービーは残念だったように見えるけど、それはNHKマイルカップと間隔が詰まったのもあるだろうし、

クロフネの子だから2400mにチャンスがないと決めつけるには早いわけである。

というわけで、オークスと決めたら、オークス→秋華賞→チャンピオンズカップ だ!

と思ったけど、秋華賞まではともかくその次いきなりダートGI挑戦は無謀かな?

でも、母のブチコもダートで活躍してたし、父もジャパンカップダートを勝ってるなら変な挑戦ではないと思いますがね。

夢はドバイワールドカップ制覇? 今後の走り次第ではそれも現実的な話かも知れませんよ。

無料配信だけど集金策はある

今日、田所あずささんのコンサートがインターネット配信で行われていて、

それで見てたんだが、なんと驚いたのはそれが無料ということ。

AZUSA TADOKORO LIVE 2021〜Waver〜 (YouTube)

しかもアーカイブも残ってるな。


どこで収録してたんだろ? と思ったらZepp Tokyo(江東区青海)なんですね。

Zepp Tokyoというとオールスタンディングなら2000人は入る大型ライブハウスなんですよね。

それを収録目的で借りるというのは意外な気はするが。

こういう大型ライブハウスは観客数を減らしても比較的収容人数が保てる(といっても1桁近く減るだろうが)、

ということで有観客でもニーズがありそうなところだが、そこを無観客で使うんですね。

どういう使用条件かはわかりませんけどね。意外と安いのかも知れない。


ただ、ライブハウス自体の使用料よりも問題ではないかというのがインターネット配信に使うカメラである。

この規模の公演では通常では使わないだろうほどにカメラが必要である。

そうするとカメラを借りて、それを操作する人が必要ですからね。

ステージセットも映像としての見せ方を考慮して作られているようだったから、これもけっこうかかっただろう。


それって商売としてどうなの? と思うところだが、ちゃんと策はあるんですよ。

まず、クラウドファンディングで払いたい人には払うという選択肢を用意してたんですね。

一応はグッズ販売の範疇であろうとは思うが、5000円のライブサポーターセットは269人が購入したらしい。

YouTubeのスーパーチャットは知っている人もいると思うが、有料で目立つコメントができるもの。

他の人のコメントより目立つということで、YouTuberの生配信なんかでレスポンス狙いで使われることがある。

しかしながら、今回の場合はコンサートということで、こういうレスポンスは期待しがたい。

というわけでただ金が払えるだけの機能という感じだが、一方で外国からでもスーパーチャットは送れるので、

アジアの近国の通貨があれこれ流れていた。まぁなんやかんや言うても円が多いのはそうですけど。

オンライン打ち上げは有料配信ということで、本編は無料配信なのに、おまけは有料配信というところも面白いですね。

一体どのぐらいの人が来てたんだろう。(僕は見てないんだけど)


あとはこれを後日映像ソフトにするということで、ここは1つの狙いだったと思う。

まぁ映像ソフトを作ってもそれに見合うほど売れるのかというのはあるけど、それは大丈夫なんだろう。

何らかの形で公演をすることでソフトが作れるということで、そのためにもやる必要はあったんだと思う。

そのための選択肢はいろいろあったが、今回は無料配信という方法が選ばれたわけである。


これが無料配信にかけたコストに見合ってるかはなんとも言えないけど。

ただ、いろいろ作戦を考えた上でこういう策に至っているわけで、

この辺は突如として中止を迫られたり、客席数減を迫られたのとは事情が違いますよね。

用意周到だなとは思いましたけどね。


とりあえず無料で見て、打ち上げも参加せず(これは同時間帯に他の見るものがあったからという事情もある)、

というのはちょっと申し訳ないななんて思って、Makuakeで500円でデジタルコンテンツを購入した。

記念品にもなるかなって。

ダートでも日本馬は世界と戦えるか

先週末はJRAで馬券を発売する重賞レースがなんと8つ!

まぁドバイワールドカップデーのG1レース4つがあるからですけどね。

というわけで、夜更かしして見てました。グリーンチャンネル(無料放送)ですね。

深夜23時から3時間の中継、楽しんで見てた人は多そうだったが。


結果なんですが、日本馬大健闘だが、悔しかったですね。

一番勝機ありと思われていた、ドバイシーマクラシック(芝2410m)、

クロノジェネシスは2着に敗れ、サウジカップ優勝のフランス馬、ミシュリフが優勝だった。

この日のメイダン競馬場はダートも芝もレコード更新とかそれに迫るような高速決着が続いてて、

クロノジェネシスは日本ではタフな競馬で強いと言われている中では、ちょっと良さが出し切れなかったのかも。

ミシュリフもクロノジェネシスも大目標はフランスの凱旋門賞か? と言われているので、再選はあるかもね。

むしろ、びっくりしたのは3着に日本のラヴズオンリーユーが入って、しかも1着までわりと僅差だったこと。

確かに上位に入っても不思議はなかったけど、この2頭に迫るとは恐るべし。

ドバイターフ(芝1800m)も、日本から1頭出走したヴァンドギャルドが2着と。

これは優勝したイギリスのロードノースは評判通り強かったけど、それに次ぐ2着とは日本のファンこそ驚いたかも。


一方のダートの2レース、ドバイゴールデンシャヒーン(ダート1200m)は日本馬4頭が大挙しての挑戦、

サウジカップでコパノキッキングが優勝しているという流れはよいが、今度はアメリカからの遠征馬も手強そう。

結果は、JRAのオッズでは単勝最下位人気のゼンデンがレコード勝ち、だが2着には日本のレッドルゼルが入ると大健闘。

馬券的にはけっこうな波乱で単勝万馬券・3連単は96万円、日本のファンの馬券の買い方が下手なわけではないと思うんだが。

大挙して挑戦して、2着・5着・11着・12着は悪くはないと思うが悔しいなぁ。

でも、一番悔しいのは、優勝したゼンデンがゴール直後に故障を発生し、残念ながら亡くなってしまったことかも。


メインレース、ドバイワールドカップ(ダート2000m)、世界2位(サウジカップに抜かれるまで1位だったはず)の高額賞金を賭けたレースである。

日本からはチャンピオンズカップ優勝のチュウワウィザードがサウジカップから転戦しての挑戦。

アメリカの第一線の馬は集まらなかったので、チャンスはあるという話もあれば、言うてもアメリカ馬の壁は高いのではと言われたり。

JRA発売では単勝4番人気の7.3倍という微妙な感じ。日本のファンにとっても悩ましい感じが伝わってくる。

結果は、JRA発売でも単勝1番人気のミスティックガイドが優勝、G1勝ちこそなかったが、重賞2勝と勝ち方の強さから評判だったらしい。

で、2着がチュウワウィザードだったんですよ。3.75馬身離されてはいたんですけど、立派な2着ですね。

2着でも約240万USドルと、チャンピオンズカップ(1着1億円)の2勝分以上の高額賞金をゲットしたのだった。


番組中に言ってたんだけど、今まで日本調教馬が外国のダートG1を勝ったことはないんですって。

一方でドバイワールドカップは2011年に日本のヴィクトワールピサが優勝している。

変な感じがするけど、2010~2014年に開催された5回は タペタ というオールウェザー(人工馬場とも)が使われていて、

JRAの記録上はダートとなってるけど、便宜上のもので、ダートとはまた違う競技性のようである。

これは当時、アメリカの競馬場でオールウェザーの導入が行われていたという背景があったようだが、

そのアメリカでも評判が悪くダートへ戻す動きがあったぐらいで、アメリカからの遠征馬がドバイに来ないという問題にぶち当たり、

メイダン競馬場のタペタコースはアメリカ式のダートコースに改められ現在に至るとのこと。

日本馬による外国のダート重賞制覇としては、2006年に ユートピア が ゴドルフィンマイル(G2) で初制覇、G2までならいくつか実績がある。

G1も2着までは来ていたし、今回も2着2回は立派だが、例年よりアメリカ馬が手薄と言われる中でこれだから厳しいなとは思う。


しかし立派な成績だし、チュウワウィザード も レッドルゼル も日本生まれ、さらに言えば両親とも日本生まれである。

日本で走っている馬には外国生まれの馬もいる。

特にダートの活躍馬ではけっこういて、コパノキッキングもアメリカ生まれである。

また日本生まれでも、父親がアメリカの活躍馬で日本に渡ってきたなんていうのもザラである。

でも、だんだんそれも変わってきていて、日本国内のレースだけでなく、ドバイに渡ってもこれだけの結果が出せるんだからね。

これは日本のダート競馬も世界レベルになりつつあるということだろう。


立派ではあるんだけど、そうして考えると惜しいのが日本国内のレース体系である。

日本国内でダートの国際GIレースは チャンピオンズカップ(1800m)・フェブラリーステークス(1600m)・東京大賞典(2000m)の3つがある。

ここを見てもわかるのだが、まずダート短距離のGIはないんですね。

とはいえ、ダートだと地方開催のダートグレード競走も重要だが、東京大賞典以外は日本ローカルの格付けしかない。

というわけで、日本国内ではGIと同一視されるJpnI格付けのレースまで広げて調べてみるが、JBCスプリント(JpnI)が唯一である。

持ち回り制なので、距離が競馬場により変わること、地方開催のためJRA所属馬の出走枠が少ない、国際レースにするのは困難だろうということ。

ドバイゴールデンシャヒーンに4頭の日本馬が出走したのも、日本国内にダート短距離のチャンピオン決定戦が乏しいという事情はありそう。


現在あるレースを元にしてダート短距離のチャンピオン決定戦を作るなら カペラステークス(GIII) が一番近いかなという気はする。

1200mという距離と、すでにJRA開催の国際レースであること、リヤドダートスプリントの優先出走権付与レースであることなど。

現在のカペラステークスはGI~GIIIの優勝実績によって負担重量が最大3kg加算される仕組みになっている。

ここを改めて、チャンピオン決定戦としての体裁を整えて、レースのレベルを高めて、目指すはGIという形にならんかね。

ちょっとGIまでは遠いんですけど、まずはスーパーGIIIでもいいんじゃないでしょうか。

ドバイでこれだけの結果を出せる馬が日本にもいるんだから、日本馬だけでGIレースができないわけがない。

(もちろん国際レースなので外国からの挑戦もOKですけど、報奨金や輸送費補助があるチャンピオンズカップすら外国馬が来ないので)


そんなわけで、芝もダートも来年こそは勝ちたいと思ったドバイワールドカップデーなのだった。

ダートはアメリカ勢が手薄な今年取れなかったというのは、どうにも残念だが、

しかし、それを上回るほどに日本勢が強くなる可能性は十分にあると思いましたね。

2400mって十分に長距離ですよ

ウマ娘のゲームを遊んでいて、違和感を感じるのが距離区分である。

長い距離を走り抜いて勝つためには、どの能力をどのぐらい伸ばすかが難しい。

長い距離を走破するにはスタミナが必要。それをレースに適用するには賢さも必要。

ウマ娘の脚質にもよるが、差しなど終盤の瞬発力を生かすならパワーが必要。

もうちょっとで届きそうな時に助けてくれるのが根性、そしてもちろんスピードがなければ勝てない。

それが長距離レースだと思うのだが、ちょっとウマ娘のゲームの区分には違和感があると。


ウマ娘では距離を4区分、短距離・マイル・中距離・長距離 に分けている。

一方で現実の競馬ではSMILEというのが世界的に使われている。

これはS(Sprint)・M(Mile)・I(Intermediate)・L(Long)・E(Extended)の5区分で表す。

4区分と5区分という数が違えば、当然割付き方も違う。

重賞レースでよく見る距離を区分してみるとこうなる。

  • 1200m : SMILE=S, ウマ娘=短距離
  • 1400m : SMILE=M, ウマ娘=短距離
  • 1600m : SMILE=M, ウマ娘=マイル
  • 1800m : SMILE=M, ウマ娘=マイル
  • 2000m : SMILE=I, ウマ娘=中距離
  • 2200m : SMILE=L , ウマ娘=中距離
  • 2400m : SMILE=L , ウマ娘=中距離
  • 2500m : SMILE=L , ウマ娘=長距離
  • 3000m~3600m : SMILE=E, ウマ娘=長距離

さて、これをどう見るかということである。


短い方から見ていくと、まず食い違うのが1400mで、SMILEではMileなのに、ウマ娘では短距離になっている。

これは日本では1400mは短距離の方が妥当な区分かなと。1200m以下だけだとレース数も限られるので。

最近、1400mのレースをいくつか見てたけど、マイルがギリギリみたいな馬が目立つような気がして、

そういう意味では1600mよりは1200mの方に近い区分なのかなという印象はある。

SMILE区分のMとI、ウマ娘のマイルと中距離の境界は大差ない。

次に差異が見えるのが2200mと2400m、SMILE区分ではLong、ウマ娘では中距離となっている。

2200mの代表的なレースは宝塚記念、2400mの代表的なレースは日本ダービー・ジャパンカップなど。

最初に書いた違和感というのは、この2400mが中距離扱いになっているということである。

2200mはIntermediateだと思い込んでたのだが、国際的にはLongということで長距離扱いになっている。


一方で中距離扱いされる2400mと100mしか違わない2500mは、ウマ娘では長距離扱いになる。

2500mの代表的なレースといえば有馬記念、あるいは目黒記念など。

確かに2400mで行われるレースよりタフなレースが多いような気がするが、それは100mの差なのか?

2400mと2500mの間にビシッと線が引かれてるのは、これもまた違和感である。

SMILE区分のExtendedに該当するレースはハイレベルなものは限られ、

世界のトップ100 G1レースに本当の意味で常連なのは日本の天皇賞(春)[3200m]ぐらいしかない。

年によって日本の菊花賞[3000m]、イギリスのセントレジャー[2900m]やゴールドカップ[4000m]が入ってくる。

世界的にはかなり軽視されている区分なのだが、ウマ娘のモチーフは日本競馬ですから、ここを軽視することはできない。


すなわちSMILE区分のExtendedだけを長距離としては、対象レースは非常に限られることになる。

かといって、Longを全て長距離扱いとすると、今度は長距離扱いになるレースが多すぎる。

そこで名物レースを多く含む2400mとそれより長い2500mの間にビシッと線を引くことにしたということではないか。

ただ、実際にプレイしていて思うのは2400mで安定して勝つためには、長距離を意識してスタミナを鍛えないと難しく、

逆にスピードを軽視すると、2000mでは勝てないということで、感覚的にはこの間にこそ境界線があるんじゃないかという気はする。


距離区分はあくまでも制度上のもので、ウマ娘の実力が発揮できるレースを選んでいけばよいとも言えるが、

現在遊べる育成シナリオ「新設! URAファイナルズ」では、多く走った距離区分に応じてファイナルズの距離区分が決まる。

すなわち2000~2400mのレースを多く走ると中距離のURAファイナルズに出場となってしまうのである。

ところがさっき書いたように2000mというのはスタミナ重視で勝つのは大変ということで、

スタミナ自慢ならば中距離よりは長距離に出走したいところであるが、大きな問題があって、

それが、ダービー・オークスまでで出走可能なレースで長距離区分のレースは皆無に近いこと。(未勝利で2600mはあるかも)

そこから1年半の間にいかに長距離の実績を積み、ダービーや皐月賞を含む中距離の実績を上回るかが問題である。


シンボリルドルフの育成ではダービー後はこのようにして長距離出走にした。

  • 菊花賞(GI)[芝3000m] ★
  • ステイヤーズステークス(GII) [芝3600m]
  • 有馬記念(GI) [芝2500m] ★
  • ダイヤモンドステークス(GIII) [芝3400m]
  • 阪神大賞典(GII) [芝3000m]
  • 天皇賞(春)(GI) [芝3200m] ★
  • 目黒記念(GII) [芝2500m]
  • 京都大賞典(GII) [芝2400m]
  • ジャパンカップ(GI) [芝2400m] ★
  • 有馬記念(GI) [芝2500m] ★

★はシナリオ上の目標レースなので必ず出走しなければならない。

とにかく長距離区分のレースを使うということで、指定レースのジャパンカップは仕方ないが、他はできるだけ長距離だけ走った。

ただし、京都大賞典は2400mだが、スキルPtを稼ぐ必要があり、同時期に2500m以上のレースの選択肢が少なく、やむを得ず出走した。

が、後でよく考えてみたら、ジャパンカップの直前にアルゼンチン共和国杯(芝2500m)があるから、これでもよかったのか。


このローテーションはいろいろとあり得ないと思ったが実際どうだろう?

まず、菊花賞~ステイヤーズS~有馬記念というのがタフである。

こんなことやる馬、現実でいるのか? と思って調べたらちらほらいるみたい。

結果を出した馬としては、フォゲッタブル(2009年:2着→1着→4着)や、テイエムオペラオー(1999年:2着→2着→3着)など。

ちなみにこのシンボリルドルフはこの3レース全勝、すごいなぁ。


次のダイヤモンドステークス、これはハンデ戦なんですよね。菊花賞・有馬記念優勝して出したらどんな負担重量になることやら。

ウマ娘の世界のハンデ戦ってどうなってるのかと思ったが、影響はないっぽい。なのでこのシンボリルドルフは楽勝していった。

さっき紹介したフォゲッタブルはダイヤモンドステークスにも出走していて、負担重量57kgで優勝している。すごいな。

阪神大賞典は1年以内のGI優勝馬も58kgで出走できるからいい。天皇賞(春)は大目標と。

ちなみに僕のシンボリルドルフは2着・3着とここはちょっと惜しい結果。

その次に目黒記念ってのも、これもハンデ戦なんですよね。平然と勝ってたけど。

で、調べたら、ダイヤモンドステークス~阪神大賞典~天皇賞(春)~目黒記念を2年繰り返した馬が見つかりましてね。

それが トウカイトリック で、4歳では3着(54kg)→2着→9着→7着(56kg)、5歳では1着(57kg)→3着→3着→10着(58kg)と。

ちなみに5歳のダイヤモンドステークス1着は同馬の重賞初勝利である。

その後8歳で阪神大賞典、10歳でステイヤーズステークスを勝利し、重賞3勝の成績を挙げている。


調べてみたらあり得ないとまでは言えないけど、菊花賞優勝馬がやるローテーションではないわ。

ウマ娘のハンデ戦のハンデが効かないシステムのおかげで救われてますね。

シンボリルドルフの場合、シニア級・秋のステイヤーズステークスは、

必ず出走するジャパンカップ・有馬記念に挟まれているため、これに出ると3連続出走になりパフォーマンス低下の可能性がある。

できるだけ高い格のレースを使いながらやるとだいたいこういう形になるんじゃないかなと。


余談ですが、このシンボリルドルフの育成シナリオで唯一マイルのレースを使わないといけないところがある。

それがサウジアラビアロイヤルカップ(GIII)[芝1600m]である。

サウジアラビアロイヤルカップを使うこと自体はそんなにおかしくない気もするが、わざわざ目標に書くようなレースか? という気もする。

これ、現実のシンボリルドルフの戦績を調べて気づいたんだけど、彼の2勝目に「いちょう特別(400万下)」って書いてあったんですよね。

そういえばサウジアラビアロイヤルカップって、以前は「いちょうステークス」って名前だったはず。

実はシンボリルドルフが勝った翌年1984年に いちょう特別 はオープンクラスに昇格、1988年から いちょうステークス に名称変更、

2014年に重賞に格上げ(当初は無格付)、2015年にサウジアラビアロイヤルカップに改称、2016年にGIIIの格付けが付いた。

重賞になる前から出世レースとして知られていたそうで、そこにはシンボリルドルフの名前が挙がることもあったという。

最近でもグランアレグリア(2018年優勝→桜花賞・阪神カップ・安田記念・スプリンターズステークス・マイルチャンピオンシップ優勝)を輩出している。

そんな功績も踏まえての目標レースだったのかもしれない。

3階席は6階ですけど

今日は横浜へ出かけていた。コンサートですね。

横浜でコンサートっていうと、ちょうど1ヶ月前もそうだったな。

そんなに遅いと夕食に困るじゃないか

先月は横浜アリーナ、今日はパシフィコ横浜国立大ホール、横浜でも山と海で全然違うな。

どちらにしても東急東横線と思いきや、今日は往路で寄り道してた都合、JR京浜東北線で行くことに。

この場合は横浜駅の次、根岸線の桜木町駅で降りると便利だって話を聞いてて、初めて使ってみたのだが、

みなとみらい地区の隣接地に桜木町駅があるんですね。っていってもパシフィコ横浜まではけっこうあるんだが。

今日は風雨に見舞われ、特に海沿いに高層ビルのあるみなとみらい地区は風が強烈で大変だった。


パシフィコ横浜 国立大ホールに来るのはこれで4回目、いずれもコンサート。

パシフィコ横浜自体は展示会でも何度も来てるからおなじみのところですね。

この国立大ホールは定員5000人程度だが、コンサート用途では可動席の一部を取り除くので少し減る。

ホールでは日本最大級ですから、ここまで来ると来るところまで来たなという感じがする。

もっとも昨今の事情から、グループ間を1席空けることにしてるので、実際の席数の6割ぐらいかな?

おおざっぱな計算で 4500人×0.6=2700人ぐらい?

一応、演出上が見にくいなどの制約を付けて売っている席以外は売り切れだったそうだけど。


ところで、この国立大ホールの客席は3層構造になっている。

場内のサインにはこのことをこのように書いてあった。

↑大ホール 1階席B(2F)・2階席C(4F)・3階席D(6F)

1階席は2階で、2階席は4階で、3階席は6階ということである。

ちなみに舞台があるのも2階ですね。1階は東西方向に通り抜けできるようになっている。

公演によって東側(海側)から入れるか、西側(ランドマークタワー側)から入れるか変わるぐらい。


舞台があるところが2階以上でもそこを1階席として数えるのは一般的な気はするが、

そうじゃなかったのが、東京ガーデンシアター(有明ガーデン内)である。

2日とも「4階 第2バルコニー」ということで、この表記も複雑だが。

アリーナが2階、そこからバルコニー席が3・4・5階に3層あって、2層目なので4階ということですね。

(有明ガーデンに行く)

一般的な言い方で言えば、これは3階席ということだと思うんだけどね。

舞台から数えれば3階だが、地面から数えれば4階、バルコニーとしては2段目ということでこうなる。


ところでさっきのパシフィコ横浜の表記を見て、1階席が2階なのはともかく、

2階席が4階ということはその間に3階があり、3階席が6階ということはその間に5階がある。

一体これはなにがあるのだろうか? と気になった人もいるかもしれないが、

これは実際に行ったことがある人ならわかると思うのだが、トイレがあるんですね。

階段の中間ぐらいにトイレが設置されていると。上下のフロアの観客のトイレを受け持っている。

ちょっとした工夫ではあるのだが、客席のあるフロアにはトイレはないので戸惑った人は多いと思う。


パシフィコ横浜 国立大ホールだと来るところまで来たなと書いたけど、

今日は伊藤美来さんのコンサート、年1回ぐらいのペースでやってるけど。

僕が初めて参加したのは2017年10月、このときはZepp DiverCityのライブハウスに、

前半分ぐらいまで座席、残りは立ち席で自由席制という、ちょっと不思議なスタイルだったが。

この次、2018年9月には東京国際フォーラム ホールC(約1500席)ということで、初めてホールでのコンサートになったが……

台風でも覚悟があれば決行する

そう。台風で電車が止まるかもという状態で決行したという伝説のライブである。天気以外はすばらしいものだった。

2019年10月には八王子市民会館(オリンパスホール八王子)、約2000席満員で開催された。


今回は大阪・横浜の2公演で、横浜の会場はパシフィコ横浜 国立大ホールと、どちらもステップアップである。

こういう経緯を知ってると来るところまで来たなという感想になるわけだよな。

開催が告知されたのは昨年7月のこと。この時点で翌3月の話をするか? とは思ったが。

それで8月に抽選でチケットが用意され、そこで代金を決済して3月まで。えらい待たせたもんだな。

本当に開催されるのか? よくわからないまま期間が過ぎたが、どうもやるらしいと。


ただ、購入~開催の期間が長かったからか、猫の目の様に変わる社会情勢のためか、

おそらく座席は割りあてられているが人が来てない空席が目立った気がする。

座席に配布物が置かれていたが、グループ間を1席空けるという仕組みから、座席割当状況を見ながらの配置だったはず。

それで配布物が残っている空席は来なかった席ということで見えているのだと思う。

座席間隔を空けるようにしたことも含めて、せっかくの会場なのに惜しいなという思いはある。


それでも2000人超来てれば、この会場を使った意味はあると思うが、

ここ数年でファンも増えたはずで、満席にするぐらいのポテンシャルはあるはず。

そんなリベンジにも期待したいが、さてどうなることか。

気づいてみればPyxis(豊田萌絵・伊藤美来の2人組ユニット)とはちょうど1桁ぐらいの差が付いてしまったなとは思うけど。

「わんぱくひろば」という道

僕が伊藤美来さんのパフォーマンスを観に行くようになったきっかけってどっちかというとPyxisなんだけどね。

それだけにここまでソロ歌手としてのファンを伸ばすとは。逆にPyxisがここまで伸び悩むとはと思ってしまったが。

全然別路線なのでウケるところが違うだろうなというのはそうなんですけど。

高知競馬の元レコードホルダー

昨日、話題になってたんですが。

ついにハルウララ超え! 高知競馬が売り上げ更新 (サンスポ)

昨日に高知競馬唯一のダートグレード競走、黒船賞(JpnIII)が開催された。

地元馬3頭・地方競馬他場所属馬4頭・JRA所属馬5頭の計12頭で争われ、JRA所属のテイエムサウスダンが優勝と。

で、このレースの売上が6億4181万円と高知競馬の1レースの売上レコードを更新したのだが、

びっくりしたのはこれまでの1位が重賞ではなく「YSダービージョッキー特別」というレースで、

なんやねんって、ハルウララに武豊騎手が騎乗したレースだったんですね。ハルウララって高知で走り続けて113戦0勝だった馬ですわ。

どうも2004年の黒船賞デーの最終レースに組まれたレースだったみたいね。実に17年もこんなレースが売上レコードだったのだという。


高知競馬といえば、最近、スワンボート号が久々の勝利を挙げたことで少し話題となっていた。

スワンボート (JBISサーチ)

スワンボートは2010年生まれ、すなわち今年11歳の牡馬である。

2012年にJRAでデビュー、2013年に未勝利戦で1勝、2014年に笠松競馬場での交流戦・500万下と2勝挙げたが、

以後は1000万下→2勝クラスで走り続けるも、着外続きだった。

(もっとも着外続きでも走り続けられるのはすごくて、1着から離されすぎるとタイムオーバーで一定期間出走停止になるから)

2020年11月、JRA所属として100戦を迎えたところで、高知競馬に移籍して11歳を迎えた。

高知では最下位のC3クラスに割りあてられ、高知で2戦目で2014年以来6年ぶりの勝利を挙げたのだった。

そして、今日、高知での2勝目を挙げたとのことである。11歳でも高知競馬のこのクラスでは勝ち負けになるようだ。


かつてに比べれば高知競馬のレベルは上がったらしいが、

他の競馬場でイマイチ振るわなくなった馬が高知にやってきて盛り立てている面は多いにあろうと思う。

スワンボート号もそんなところに少し貢献しているかも知れない。

高齢馬にもやさしい競馬場ということで、走るのが天職という馬にはよいところなんだろう。

そして、なにより下級レベルの賞金水準はけっこうよいということである。

最下級のC3クラスの1着賞金は40万円、って一見安いけど、20万円台のところもあるからね。

それもこれも馬券の売り上げが好調ということに尽きるのだが、創意工夫ということになろうと思う。


実は1日あたりの売上レコードで言えば、今年1月27日に更新している。

現在、高知競馬では通年ナイター開催を行っているそうだが、

この時期は普段はナイターやってる競馬場も昼間開催にしているところが多いらしい。

なんでって寒いから。通年ナイター開催は温暖な高知の気候を生かしたものである。

冬は雪国の競馬場はお休みになるし、あとついでに笠松競馬場が不祥事調査のために開催自粛となったがそれは関係あるのかな。

そんなこんなで競合相手が少なくなる時期というのはあったと思う。


インターネットで馬券購入・観戦ができるようになり、同時間帯の競合相手が少ないって言っても、

それで簡単に売れるようなものでもないと思うが、1つの特色が記者選抜レースなんだろうな。

最終レースに組まれて「一発逆転ファイナルレース」と呼ばれるが、近走振るわない馬を集めた難解なレースで、

難解ということは的中すれば高額払い戻しということで、頭数の少なさから堅い決着になりがちな常識を打ち破るレースと言うことか。

実際、16日の売上にしても、黒船賞が40%、11R(ファイナルレース)が20%だっていうんだからね。相当な割合なわけだ。


2004年というと、まだインターネット投票は普及してなかったようだから、

むしろ、その時代の売上レコードが今まで抜かれることなく残ってたことに驚きがある。

一応、全国の地方競馬施設で馬券が購入できる時代ではあったらしいが、

まだまだ地方競馬は地元の人の楽しみだった時代のことであろうと思う。

本当に信じられないことだなぁ。


ハルウララのおかげで高知競馬は一時的に潤って、これが現在の同競馬場の発展につながったというのは事実のようだが、

インターネット時代となり安定的に売上が上げられるようになるまでは大変に苦しんだそうで、

一時は高知優駿(黒潮ダービー)の1着賞金が27万円まで下げられてたほど。(現在のC3クラスの賞金より安いぞ)

2008年には黒船賞の賞金が工面できず中止になるなんて事態まで起こしている。

JRA所属馬を呼ぶのだから一定の賞金水準は必要で、それにあたってはJRAからも補助が出るのだが、

それでさえ当時の高知競馬にとっては高額すぎるということだったらしい。(平日開催で売上が見込めないのも理由だったそう)


高知競馬のやり方はあまり王道とは言えないのかもしれないけど、こういう競馬場があることは悪いことではない。

主催者間の序列関係など考慮すると、どうしても日本競馬の中ではレベルの低い方の競馬場にはなる。

こういう競馬場があるおかげで、成績不振や長期療養から立て直せた馬もいるはずだし、

スワンボート号が11歳でも元気に走り6年ぶりの勝利を挙げられたのもそのおかげ。

ファンが見て賭けて楽しい、走るために生まれた馬にとっては走り続けられるチャンスが増え、地域振興にもつながる。

それが間接的に強い日本競馬を支えてるんじゃないか。


ところで黒船賞って地元馬勝ったことあるんかいと調べたら、第1回だけは勝ってるんですね。

地方競馬所属馬という観点では2018年に兵庫所属馬が勝ってるそう。あとはJRA所属馬が順当に勝ってるが。

ここで地元馬がJRA所属馬含めて打ち破る時代が来ればすごいが、地の理はあってもなかなか難しいですかね。高知競馬唯一のダートグレード競走、出走するからにはあわよくば勝つつもりでやってはいるだろうけどさ。

数打てども王道路線で勝つのは難しい

今日、阪神競馬場でフィリーズレビュー(GII)が行われた。

3歳牝馬限定の重賞、1~3着馬には桜花賞への優先出走権が与えられるトライアルレースですね。

桜花賞のトライアルとしては、本番と全く同じ舞台で先週行われたチューリップ賞(GII)、

今日に中山競馬場の1600m(距離は本番と同じ)で行われたアネモネステークス(L)、

そしてフィリーズレビューは少し短い1400mと、この距離の違いは気になりますが。


一時1番人気(最終的には2番人気)になるほど注目を集めていたのは熊本生まれの ヨカヨカですね。

九州産馬限定なので

北海道産馬と混ざって阪神競馬場でデビューしてデビュー勝ち、そしてフェニックス賞に勝ち、

「九州産馬のダービー」の異名のある ひまわり賞 に2歳牝馬では異例の57kgで出走し優勝、

昨年末の阪神ジュブナイルフィリーズ(GI)では5着と好走(九州産馬のGI掲示板入りは初めて)、

1600mよりは少し短い方が良いということで、ここで重賞勝ちの栄誉を得て桜花賞へ行きたいという意図だろう。


実はもう1頭、僕が気になっていた馬がいて、それが シゲルピンクルビー だった。

姉(サラブレッドの世界では母親が同じことをそう言う)に シゲルピンクルビー というのがいて、

2年前の桜花賞で2着と好走、秋華賞も3着、昨年12月の中日新聞杯(GIII)でも2着など、重賞でも上位に入れるぐらい強いのだが、

実はこの馬、1着を取ったのは未勝利戦の1勝だけで、「現役最強の1勝馬」の1頭に名前が挙がることもある。

チューリップ賞2着・桜花賞2着と実績を積んでしまったし、それで重賞でも上位に入るとなると、

これはもう重賞しか出るレースはないけど、そこで勝つのは容易ではないという。運がよいのか悪いのか。

その妹、シゲルピンクルビーは新馬戦で勝ち、年末の阪神ジュブナイルフィリーズでは16頭立ての15着、

フィリーズレビューは登録馬が多く、1勝馬は抽選に通るか半々ぐらいだったが、見事に挑戦権を得た。


で、結果なんですけど、1着がシゲルピンクルビー、2着がヨカヨカだったんですよね。

ヨカヨカも惜しかったけど、シゲルピンクルビーが強かったですね。

というわけで、熊本産馬初の重賞制覇はお預けとなった。

ヨカヨカはもともと、ここまで3勝して桜花賞出走はほぼ確実だったけど、これで確定ですね。


一方のシゲルピンクルビーだが、馬主の森中蕃オーナーにとっては JRAサラ系平地重賞初制覇となった。

森中オーナーは「シゲル」を冠した馬を多く走らせている。

ユニークな命名と数の多さからファンからも「シゲル軍団」と親しまれている。

その多くは数百万円程度で購入した馬とみられ、安い馬でも数打ちゃ当たるという作戦に見えるが、

購入費は安くとも、厩舎への預託料など1頭当たりにかかるコストは相応に乗っかってくるので、お金のかかる作戦だと言われている。

でも、これだけ数が多ければ毎週末、地方競馬で活躍する馬も含めれば平日も、とにかく走るからそこは楽しいのかもね。


そんなシゲル軍団の馬はこれまでのべ1000頭ぐらい? (オーナーチェンジもあるとわからないけど)

それだけいれば重賞を勝つ馬も何頭かいるでしょと。

確かに、シゲル軍団にも重賞勝ち馬、いるにはいるんですけど……

  • シゲルホームラン (1993~1995年 セイユウ記念3連覇)
  • シゲルジュウヤク (2012年 新潟ジャンプステークス・2013年 阪神スプリングジャンプ優勝)
  • シゲルカガ (2015年 北海道スプリントカップ優勝)
  • シゲルヒノクニ (2019年 京都ハイジャンプ優勝)

まず、シゲルホームランですが、この馬はアングロアラブですね。セイユウ記念はアングロアラブ限定重賞です。

シゲルジュウヤク・シゲルヒノクニ は「ジャンプ」とあるように障害重賞の優勝馬ですね。

シゲルカガ は地方開催(門別競馬場)のダートグレード競走である 北海道スプリントカップ(JpnIII) の優勝馬で、

JRA所属馬にとってもダートでは地方開催の交流重賞は重要だし、これも日本国内ではGIII勝ち相当と考えて良いが、

なんとなく地方開催ということで格が落ちる感はある。賞金もJRAのGIIIに比べると少し安いですね。

ちなみにシゲルカガは引退後、種牡馬となり、2020年生まれが初子で、その子にもシゲル軍団入りする馬は出てくるのだろう。


JRA所属馬にとって重賞というと、

  • JRA平地重賞 (年139レース、現在は葵ステークスを除いてGI・GII・GIIIの国際格付けを有する)
  • JRA障害重賞 (年10レース)
  • 地方開催のダートグレード競走 (年40レース、東京大賞典はGI、他は日本ローカルのJpnI・JpnII・JpnIII格付け)
  • 外国のパートIのグレード・グループ競走 (たくさんあるが実際に遠征するレースはそう多くない)

なんて考えると、レース数だけ考えれば一番チャンスがありそうなのはJRA平地重賞なんですけどね。

単にJRA平地重賞とだけ言えば、昔のアングロアラブの重賞も含まれるが、多かった時期でも年10レースもなかったはず。

希少度で言えば、障害重賞優勝(しかも2頭で3回も!)、今はなきアラブ重賞優勝の方がすごいとは思うが。


JRA平地重賞って多くは芝のレースですけど、この王道路線というのは数打ちゃ当たるとはならないということだろう。

2019年のジャパンカップ(GI)、外国馬の遠征がなく「国際色豊かなのは騎手ばかり」と揶揄されたレースだが、

このレースに出走した15頭中11頭がノーザンファーム生産馬というのは、そんな一例かもしれない。

今や日本競馬のチャンピオン決定戦のはずのジャパンカップが「ノーザンファーム大運動会」になってしまったのである。

結果も掲示板入りした5頭のうち4頭はノーザンファーム生産、1頭は社台ファーム生産だが、これも同根ではある。

(ノーザンファームは社台ファーム早来が1994年に独立したもの)

これこそが日本競馬の王道路線で戦うことの難しさを表しているとも言える。


実はシゲルピンクルビー、そしてその姉のシゲルピンクダイヤも、1千万円超とシゲル軍団の中では比較的高額な馬である。

「ピンクダイヤ」という命名も、かつて宝石商をしていた森中オーナーが希少で高価ということで思いついた名前という。

【桜花賞】森中蕃オーナー、シゲルピンクダイヤで初舞台初G1奪取だ!桜も『令和』由来梅の花もピンク「縁起いい」 (スポーツ報知)

そんな勝負掛かった馬でGI挑戦、出走できるだけでも名誉あることだけど、そこで2着というのは大活躍である。

……その結果、未勝利戦に続く2勝目から遠ざかってしまったのはともかくとして。

その妹も同じく勝負掛かった1頭、1勝クラスからの重賞挑戦は運も必要だが、見事に抽選をくぐり抜け、

そうして挑戦して、見事に走ってくれた結果、森中オーナーは王道路線の重賞を初めて制覇できたわけである。


一方で高い馬を買えば勝てるというほど簡単な話でもない。特にGIはそうだ。

有名なのは「サトノ」を冠した馬で知られる里見治オーナー、セレクトセールなど億超えの馬も含めて高額馬を買い続け、

GI初制覇はサトノダイヤモンド(2016年菊花賞)、馬主になってからなんと24年もかかったという。

重賞初勝利もサトノプログレス(2008年ニュージーランドトロフィー)だから15年はかかってるんですね。大変だな。

里見オーナーは相当なお金持ちだから(サミー元社長、現在はセガサミーホールディングス会長)、高い馬を何頭も買えたけど、

数を絞って高い馬を買っても、それが無事にデビューして好走できるかというと、それは相当に難しい。


一方で森中オーナーのように比較的安価な馬を多く揃えても、数打ちゃ当たるとはなりにくいし、

なにより預託料など1頭あたりのコストがのしかかるので、必ずしも安上がりとは限らないわけである。

一方で、障害重賞3勝なんていうのは、これは数打ちゃ当たるというところはある。

平地では成果の出ない馬で、障害レースで走れると見込まれ、実際に障害レースで勝って、重賞まで勝つというのは、

これは狙ってやるのは難しくて、多くの馬をJRAでデビューさせているからこその結果と言える。

森中オーナーは極端だけど、高額馬に偏らずに多くの馬を所有する馬主だと、障害レースでは目立ちますね。


そんなこんなで桜花賞のトライアルレースも終わり、桜花賞のメンバーも固まりつつある。

今のところで出走確実と言われている馬だけでも濃いメンバーがそろっていて、

  • ソダシ (阪神ジュブナイルフィリーズ優勝・白毛馬初のGI優勝馬)
  • メイケイエール (ここまで重賞3勝・曾祖母がシラユキヒメ(=ソダシの祖母)という白毛一族だが鹿毛)
  • サトノレイナス (阪神ジュブナイルフィリーズ2着・里見オーナーが約1億円で購入した高額馬)
  • ヨカヨカ (熊本生まれ・前述の通り)
  • アカイトリノムスメ (クイーンカップ優勝・両親がともに金子オーナー所有の三冠馬)
  • シゲルピンクルビー (現役最強?1勝馬の妹・前述の通り)

みんなチャンスはあるとおもうのでよい走りをしてくれれば。


ところで今日のWIN5は大波乱だった。

シゲルピンクルビーも単勝8番人気・最終オッズ13.9倍からの勝利だったので、けっこうな波乱だったのだが、

それ以上の波乱が金鯱賞(GII)、昨年の牝馬三冠を手にしたデアリングタクトが出走、単勝1.4倍の断然の1番人気、

それだけにWIN5では点数を絞って買った人が多かったはずで、特にここはデアリングタクト1点でとした人は相当に多かったはず。

しかし、このレースを制したのは10番人気、最終単勝オッズ227.3倍のギベオンだったのである。

デアリングタクトもクビ差まで追い込んだけど、追いつきませんでしたね。

雨で馬場が悪く、あと少しが届かなかったようである。それでも2着に入るんだから強いのは確かだけど。

このレースは香港遠征(クイーンエリザベス2世カップ)に向けての前哨戦としての出走だった。

これまでのレースでの課題点は克服できたようですから、本番ではよい結果が出せるといいですね。

地元の Golden Sixty(香港三冠馬、昨年の香港マイルからGI 3連勝中)は手強そうだけど。


デアリングタクト自身はそれでもいいんだが、WIN5は勝ち馬を当てるものだから2着も着外も変わらんのだよ。

大波乱の金鯱賞、そこまでいかずともけっこうな波乱のフィリーズレビュー、他も3番人気以下での決着と。

WIN5は792万票中1票が的中で、払戻金は約5.5億円ということで、WIN5の最高払戻金記録を更新した。

1レース単位で見れば作戦はいろいろあるが(例えば金鯱賞ではデアリングタクトから馬連総流しをした人は900円で13570円取れた)、

WIN5は各レースの1着を当てるというシンプルな仕組みがゆえに、単勝200倍以上の馬が勝つのは当てにくい。

どの馬が勝つかわからないレースは全通り買う作戦もあるが、金鯱賞でそれをやるのはちょっと……

一体どういう買い方で5.5億円を当てたんだろう。税金はたくさん払わないといけないけど、おめでとう。