競馬場の冬休み対策

西日本の平地でも積雪に見舞われ散々な状況が続いている。

それで高知競馬場と姫路競馬場が雪のため中止という珍事もあったらしい。

水沢かよとか言われてたけど。


水沢というのは岩手競馬の競馬場の1つで、もう1つの盛岡競馬場より南ということで3~5月・12~翌1月の比較的寒い時期の開催を分担している。

ただ、それでも雪に見舞われ開催中止になることもしばしば。

といった具合に日本では冬になると雪のため使えない競馬場が出てくる。

地方競馬の主催者単位で冬にレースができなくなるのは、北海道(門別)・岩手(盛岡・水沢)・金沢の3地区である。

(帯広のばんえい競馬は入っていないが、北海道では雪が比較的少ないことと、ロードヒーティングの導入により通年開催できている)

岩手・金沢は1月~3月上旬の概ね2ヶ月半ほどの休み、

北海道(門別)は11月中旬~4月中旬と4ヶ月もの休みとなる。


ということはこの間は当該地区の所属馬がレースを走るのは難しくなる。

所属地区で競馬をやってなくても走れないとは限らないのだけど。

そんなこともあり冬は他地区に移籍する馬も多いという。

特に顕著なのが門別で、2歳戦のレベルが高いと言われているが、

そうして活躍した馬はシーズン終わりには出走機会を求め他地区に移籍してしまう。

その後、春に帰ってきてくれればいいんだけど、そのまま戻ってこないことが多く、

このため3歳以上のレースが充実しないという課題を抱えているそうである。


4ヶ月休みになるならそれ以外の期間に稼げるようにするというのが1つ。

このために賞金・手当を充実させるというのが1つの考えである。

ホッカイドウ競馬 今年の賞金一部増額 (ぐりぐり君の個人馬主ブログ)

ただ、それだけでなく来年度から「冬期在厩3歳馬手当」というのが導入されるよう。

これは2歳の閉幕日から在籍のまま越冬し、翌年の開催に出ると与えられる手当で、その額30万円。

来年度だから、今年2歳の馬が越冬して再来年に3歳を迎えたときに与えられる手当ということだね。


岩手競馬でも在籍のまま越冬すると手当が付与されるそう。

これは2~3歳に限らず対象で、休養も兼ねて活用されているようである。

厩舎関係者の冬季の雇用確保という側面もあるのかもね。

一方の金沢競馬では、冬に馬・騎手・その他厩舎関係者が名古屋・笠松に滞在して出走・騎乗する「滞在型交流」という制度があるそう。

これも翌年の出走馬確保のための取り組みだろう。

地理的に近くに協力してくれる競馬場があるからこそできることだが。


冬季の開催が行われない期間にも他地区のレースに出られる可能性はある。

イダペガサス 高知黒潮SC選出!2年連続出走 (ぐりぐり君の個人馬主ブログ)

なんと門別から高知まで遠征するのだという。

地方開催の交流競走で地方所属馬の輸送費は主催者が負担するのが通常で、

この場合は高知競馬の規定により65万円の輸送費補助が出るという。

なかなかびっくりする金額だが、馬の負担もなかなかではないかと思う。

とはいえ1着賞金1200万円を争うレースで昨年2着とあれば期待度も大きい。


「冬期在厩3歳馬手当」を見て思い浮かんだのが、東京ダービーだった。

2024年から羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートクラシック の3歳ダート三冠がスタートする。

ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠

これらは全国の地方所属馬、そしてJRA所属馬が出走可能である。

従来は南関東所属でなければ羽田盃・東京ダービーには出られなかった。

これがJRA所属馬が出られる点が注目されがちだが、門別など他地区からも出走できるようになったのは実は新しいことである。

このことから門別在籍のまま、ダート三冠やその前哨戦に出走するというルートも出来たわけである。


ただ、このような他地区の交流競走に出走できるのは実績のある馬に限られ、

門別在籍だとどこに遠征するにも遠いということで馬への負担も重い。

出走機会が確実ならば、むしろ移籍した方がよいという考えになりそう。

もちろん、環境を変えずに調教を積めるという点で在籍のメリットもあるが。

むしろ下位クラスの馬が春に向けてしっかり体勢を整えるために使われるのかもねとか。

それでも春の開幕早々から準備万端の馬が揃えられれば意味はありそう。

門別は4月には2歳新馬戦が始まるが、8月には新馬戦が終わって、11月には冬休み。

そんなわけで早期デビュー、早期に結果を出すことが求められてしまう。

そこに手当を受けながら在籍のまま越冬し、3月春から活躍するという選択肢が増えることは馬にとってよいことなのかもしれない。


なお、他地区の交流競走という点ではJRAの特別指定交流競走というのも考えられる。

認定競走勝ちなどの条件を満たしていれば、出走機会は比較的得やすいと考えられる。

JRAだと芝のレースにも挑戦できるので、よい機会になるかもしれない。

しかし、大きな問題があって、それは輸送費である。

JRAと地方競馬の輸送費負担には非対称な面があり、

  • JRA所属馬が地方の交流競走に出走するときの輸送費はJRA負担
  • 地方所属馬が地方の交流競走に出走するときの輸送費は主催者負担

この狭間にあるのが地方所属馬のJRA出走で、主催者のJRAは輸送費を負担してくれない。

(一部の主催者では所属馬のJRA遠征への補助があるそうだが)

冬だと近くても中山・東京となる門別からの遠征は金銭的な負担が大きい。

JRAの賞金は高額なので結果が出ればよいのだが、実力差が大きいのが実情である。


果たしてどのような形でこの制度が生きるのだろうか。

3歳ダート三冠については、JRA勢か南関東勢というのが一般的な見方だが、

門別所属というのはあってもいいような気はするんだよね。

その後押しとして十分かはわからないが、想定にはあると思う。


余談だが、JRAも冬には使えない競馬場があって、

夏しか使われない札幌・函館はともかく、新潟・福島も冬は使えない。

それでも中山か東京で競馬は行われているので一見問題なさそうだが、

そうもいかないのが障害レースである。

障害レースは騎手数が限られ、落馬などのアクシデントも多いので、

1日の障害レースを1つの競馬場にまとめるという対策がとられている。

さらに京都競馬場の改修工事も重なり、1~2月の障害レースは専ら小倉で行われている。

こうすると美浦から遠くて遠くて仕方ないというのが課題である。

このため小倉競馬場に滞在することで対応しているそうである。

愛知県を重用して大阪飛ばし

昨日・今日とアイドルマスターミリオンライブの9thライブが日本武道館で行われていた。

引越の準備でおとといまですっかり忘れてたぐらいだが、インターネット配信で見ていた。

ミリオンライブと武道館と言えば、

ミリオンライブのゲームは、765プロライブシアターという架空の劇場を立ち上げるところから始まる。

この歌詞に出てくる「手作りの『ぶどーかん』」って言うのはゲーム初期のテントの劇場のことを表しているとされている。

現実の日本武道館のことを表しているわけではないが、自分たちの劇場の目指すところは武道館のようなところなんですよと言ってたわけだ。

そんな中で、現実の日本武道館での公演が実現したわけである。

(大きな武道場だが何人入る?)

これがほぼ6年前の話ですか。今回はステージ斜め後ろの座席まで活用することを意識したのか、かなり広角に観覧できるステージにしたように見える。


最後の告知コーナーで10thライブツアーが発表されたのだが、

  • 2023/4/22・23 さいたまスーパーアリーナ
  • 2023/7/29・30 ポートメッセなごや 新第1展示棟
  • 2023/11/4・5 西日本総合展示場(北九州) 新館
  • 2024/2/24・25 Kアリーナ横浜 (みなとみらい地区に建設中)

といった具合で、会場の配置がアンバランスだなと。

東日本と西日本で2公演ずつ分け合ったとも言えるが、

東日本ってどっちも南関東だし、西日本が名古屋と北九州というのも不思議。

特に近畿圏の会場がないのが気になるところ。


というところで思い返してみると、そういえば最近アイドルマスター全体で見ても近畿圏での公演が少ないよなと。

2017年のシンデレラガールズ5thライブツアーで名古屋飛ばしと言われたものだが、

2018年・2019年とナゴヤドームを使ったことは印象深い。

そんなわけで2018年以降、トークメインとみられるイベントは除いて都道府県単位で数えると、

  • 2018年: 千葉2, 埼玉2, 宮城1, 群馬1, 静岡1, 愛知1, 福岡1
  • 2019年: 千葉2, 埼玉2, 宮城1, 愛知1, 兵庫1, 福岡1
  • 2020年: 大阪1
  • 2021年: 千葉3, 愛知2, 福岡2, 東京1, 山梨1, 兵庫1
  • 2022年: 東京4, 千葉3, 埼玉2, 愛知2, 北海道1, 神奈川1, 沖縄1
  • 2023年: 東京3, 埼玉1, 愛知1, 福岡1 (予定含み現在判明している分のみ)

複数公演あっても一連の日程であれば1と数えている。

また、無観客化されたものは元の開催地で書いている。

このため実際には沖縄県で開催できていないものも沖縄1と数えている。(cf. 無観客というだけでなく別会場)


当然南関東が多いのはそうなのですが。

それ以外で多いのが愛知県で6年間で計7回、福岡県が計5回と。

大阪府・兵庫県あわせても3回に留まるのなら近畿圏はやはり少ないと思う。

アイドルマスターの各コンテンツに着目するといろいろあると思うが、

全体的な傾向としてはこういうことが言えるのではないか。


おそらくは会場確保の都合で決まっているのではないか。

愛知県で使っているのはレインボーホール(日本ガイシホール)はもちろんだが、

シンデレラガールズが2度使ったナゴヤドームであったり、

Aichi Sky Expo(2019年開業), ポートメッセなごや(新第1展示場は2022年開業)といった新しい会場であったり。

近年選択肢が増えたことも後押しになってるのかなと。

あとは出演者・スタッフのほとんどは東京が拠点なので、その点でも都合がよいと。


逆に近畿圏は会場の確保が難しいんだろうなと。

こちらは大阪城ホールが鉄板だが、スポーツ・式典を含め忙しい施設である。

利用するためにはだいぶ前から申込みをしないといけないのでは。

神戸・ポートアイランドのワールド記念ホールとか、

インテックス大阪(5号館は無柱のためコンサート用途で使われる)とかありますが。

でも、この2つもそれはそれで忙しい施設である。

近畿圏からも比較的近い愛知県で開催できるならそっちでという考えはあるののかも。


南関東での開催が多いのは出演者・スタッフの都合が大きいと思うが、

新しい会場がいろいろ増えたというのも要因かも知れない。

  • 武蔵野の森総合スポーツプラザ (調布・2017年)※
  • 東京ガーデンシアター (2020年)※
  • ぴあアリーナMM (横浜・2020年)
  • 有明アリーナ (東京・2022年一般利用開始)
  • Kアリーナ横浜 (2023年開業予定)※

アイドルマスターでは、このうち※をつけた3つの使用実績・予定がある。

ぴあアリーナMMも開催予定のイベントがあったが中止になっている。

東京ガーデンシアター・ぴあアリーナMM・Kアリーナ横浜は音楽専用で、

このためスポーツ用途との競合を気にしなくてよいことも長所である。


やはり近畿圏で会場が確保できないことが課題であって、

この点で打開策になりそうなのは大阪・夢洲のIR構想である。

この構想では下記の施設が含まれる見込みである。

  • 国際会議場 : 最も大きな会議室(ホール)は6000人以上収容
  • 展示施設: 10万m2以上の展示面積
  • アリーナ: スポーツ・コンサートなどのエンターテイメントに利用

IRについては本当に実現するのかという疑問もけっこうあるのだが。

これができると大阪城ホール・グランキューブ大阪・インテックス大阪の位置づけもそれぞれ変わるでしょう。

より具体化した話として、吹田市の万博記念公園の隣接地にアリーナができる予定であるそう。

こちらは2027年開業予定とのこと。それでもけっこう先だが。


もっともアイドルマスターシリーズでライブツアーと言っても、

会場ごとに出演者が大きく入れ替わり、内容も大きく変わることが多いので、

全国まんべんなく回るというところにそこまで意味は無いとも言える。

遠征してでも参加する価値があると、全国各地から大挙して移動するのはいつもの光景である。

ただ、近所で開催されることをきっかけに来て欲しいというのはあるかもしれない。

そういうところで各地を回っているというだけなんでしょうね。

こういうのはあまり一般的ではないので一応書いておいた。

貸与ってことにしておこうか

このニュースを見てちょっと気になったことがあった。

大英博物館、パルテノン神殿の大理石彫刻をギリシャに返還へ。世界に広がる略奪美術品返還の動き (ARTnewsJAPAN)

イギリスの大英博物館(British Museum)が盗品だらけというのlはよく言われた話だが、

その1つがエルギン・マーブルと呼ばれるパルテノン神殿由来の彫刻である。

その彫刻について貸与という形で、アテネのアクロポリス博物館に戻るか?

ということなのだが、貸与ってことはギリシャに戻っても「大英博物館蔵」なの?


実は日本にも似たような境遇の文化財がある。

それが東京国立近代美術館で保管・展示されている戦争記録画である。

この美術館特有の所蔵品だが、厳密には借り物である。

実はこの戦争記録画は太平洋戦争後にアメリカ軍が戦利品として入手、

東京都美術館での保管の後、アメリカ国内に運ばれるも、これといって活用されず。

そんな中で日本の美術史にとって重要な作品群であると返還を求めたところ、

1970年に「無期限貸与」ということで東京国立近代美術館にやってきた。


ところで国立の博物館・美術館で保管・展示されるものは大きく3つに分けられる。

1つ目は博物館・美術館自身が所有しているものである。

入手方法は国有財産の移管や購入・寄贈など。

2つ目は文化庁所有の文化財で、これは相続税の物納や、重要文化財の買取により国有化されたものである。

かつてはこれらの文化財は国立博物館などに移管されていたが、

現在は文化庁所有で国立博物館で保管・展示するという体制になっている。

皇族からの納税・寄付に由来する三の丸尚蔵館の所蔵品も今年には文化庁所有になる予定である。(元は御物だけど)

3つ目が寄託ということで、寺社・個人などから預かっているものですね。

奈良国立博物館で展示されている彫刻(多くは仏像)の多くは「○○寺」など記載があるが、

それは寺からの寄託ということで、所有権は寺にある。

寺社に収蔵・展示施設が整備され、所有者の寺社に戻った仏像もあるのだが、

それでも依然として寄託品は多く、建物の工事期間中に避難のためやってくる仏像もある。

寄託品は所有者の意向で写真撮影が禁じられていることもある。


で、アメリカ政府からの無期限貸与というのは、文字通りに捉えれば寄託となる。

ただ、国立美術館の目録に登録されていることから、美術館の所蔵品と同等に扱われているようだ。

「無期限貸与」というのは「○○氏寄贈」と同じような意味で書かれているようだ。

無期限貸与というのは戦利品を寄贈できないというアメリカ側の事情によるらしく、

アメリカ政府が所有権を行使するつもりは特にないよう。

とはいえ、純然たる所蔵品とも少し違うようである。

実はこの戦争記録画はコレクション展以外で展示されたことはないらしい。

他館への貸出や企画展での展示というのは行われたことがないとか。

このあたりは戦争記録画という題材も問題なのかも知れないが。


国境をまたいだ文化財の譲渡というのは制度的に難しいことがあるらしい。

今回話題になっているエルギン・マーブルは、エルギン伯爵トマス・ブルース氏からの博物館に寄贈されたものである。

問題はエルギン伯がオスマン帝国の皇帝から許可を得て彫刻を持ち帰ったところであろうと思うが、

寄贈により収蔵した博物館がこのことに責任を持つ必要があるかは怪しい。

そんな中での妥協策が所有権を残したままの貸与ということなのだろうが。


こういう論争はいくらでもあって、日本関係でもいろいろある。

正当な取引で伝来したとみられるものでもいろいろケチが付く有様である。

国境をまたいだ話ではないけど、東京国立博物館所蔵の法隆寺献納宝物も、斑鳩から遠く離れた東京にあるのはどうなのかなとは常々思うんだけど、

一方でこれらの宝物を皇室に実質的に売却したことが、現在の法隆寺につながっていることもまた事実である。

法隆寺の財テクの跡

これも文化財の伝来にはいろいろな背景があるという一例ということで。

延長戦とかPK戦とか

サッカーワールドカップ、日本は決勝戦に進出するも、

クロアチアと延長戦まで引き分けの末、PK戦で敗れるという結果。

実はクロアチアはPK戦の勝率がすこぶるよいらしく、

引き分けに持ち込まれた時点で負けだったのかもねなんて。

そこまでにゴール決められればよかったし、チャンスはあったと思うけど。


PK戦がサッカーではないというのはよく言われた話で、

折りしもクロアチア出身で日本代表の監督だった時期もあるオシムさんは、PK戦は見ないなんて言っていた人だった。

さすがにそれは極端だと思うのだが、あまり評判はよくない仕組みである。

ただ、どちらか勝ち上がりを決めないといけないトーナメントでは、何らかの方法で決着を付けないといけない。

古くは再試合とかくじ引きという方法もあったが、それは不便が多かった。

簡便でサッカーの技を使うというところで、この方法が定着したとみられる。


他の競技だと野球のタイブレークはなじみ深い人もいるかも。

日程の都合、再試合が難しいアマチュア野球では多く採用されている。

得点の出やすい状態を作って、そこからプレイするという方法である。

こちらは状況としては特殊かもしれないが、野球としての基本的な流れは変わらない。

サッカーでもフィールド内の選手数を減らして、得点しやすい状況を作るという方法が検討されたことはあるらしい。


さて、2026年の北アメリカでのサッカーワールドカップでは出場チームが48に増えることになっている。

この48チーム制のワールドカップの流れは下記のようになっている。

  1. 3チームごとのグループで総当たり戦(延長戦あり)をする
  2. 各グループの上位2チーム(全32チーム)がトーナメントに進出
    1回戦は1位チームと2位チームの試合からスタート

従来はグループリーグは90分で引き分けなら引き分けで終わりだったが、

2026年からは引き分けの場合は延長戦に入ることになる。

120分で決着が付かなければ引き分けで決着となる。

これは3チームの総当たり戦で引き分けが入ると優劣が付きにくくなる可能性があるからだという。

その後、上位2チームはトーナメントに進出する。

3チーム中2チームだからあまり絞り込まれた気はしないが、下位通過だと次の試合が厳しくなると。


現在の方法では決勝戦に進出するチームは、グループ3試合+トーナメント4試合で計7試合を戦うことになる。

2026年にチーム数が増えると単純には試合数が増えそうだが、

上の仕組みだとグループ2試合+トーナメント5試合で計7試合は変わらない。

というところで納得しそうだけど、従来は最初3試合は90分で必ず終わってたが、

今後は7試合全てで120分というのもあり得るので、負担が重そうである。

また、120分ありうる場合は選手交代などの戦略も変わるはず。どうなるか。


ただ、実力のあるチームは最初の3試合は比較的容易に勝てる計算はあるのだと思う。

現在のワールドカップのグループ分けはFIFAランキングによりポットに分け、

それから各グループに割り振るという方法を取っている。

これが踏襲されると、48チームをFIFAランキングで上位・中位・下位に分け、

上位・中位・下位が各1チームずつで同じ地域で被らないように組むと。

すなわち上位のチームは最初2試合は明確に格下と戦う可能性が高い。

その上でグループ1位通過のチームにとって、他グループ2位通過は通常格下である。

ここまでは楽々勝ってくださいねということだと思う。


日本は今回のワールドカップでは上から3番目のポットに入っていた。

おそらく48チームの中では中位になる可能性が高いでしょう。

(上位もうかがえる位置とも言えるが、実際は厳しいんじゃないか)

2026年のワールドカップでは新たに出場機会を手にする国も多いとみられ、

特にアジアは新たに4チームが出場機会を手にすることとなる。

このようなチームは最初はレベルが低いとみられるが、

アジア同士で同じグループにはならないと日本とは当たらない。

そうすると下位もなかなか手強い相手になるんじゃないかなとか。


そうそう、今回のワールドカップはカタールの気候上の都合、

変則日程での開催で、それでも暑さが問題だったという。

このあたりもアジア勢の活躍が目立った背景の1つではないかと言われている。

4年後はそう容易ではないかもしれないが、それ以上に実力を付けて挑みたいですね。

WINNERの売上金もあるしね。

50年以上前からビデオ判定してる

先日、大相撲はビデオ判定の導入早かったよねという話を見て、

あまり意識はしてなかったが「物言い」ってビデオ判定の要素もあるんですね。


今ではシステムの差はあれどビデオ判定を導入している競技は多いが、

大相撲のビデオ判定導入は世界的にも早く、なんと1969年のことだという。

大相撲はNHKでのテレビ中継が定着しており、視聴者からの反響も大きかったためだと思われる。

このため参考にする映像もNHKのテレビ中継用の映像からスタートしたという。


近年、ビデオ判定の導入が進む中で、判定中は試合が止まるということが問題視されることがある。

顕著なものの1つがラグビーでしょうかね。ここではビデオ判定をTMOという。

ラグビーは密集の多いスポーツで、危険なプレイへの対応も求められる。

審判の目が届かないところもあるので、この点でTMOは有用と考えられているようだ。

ただ、ラグビーは体力消耗の激しいスポーツなので、TMOの中断中に体力回復されてしまうことが試合に大きな影響を与えてしまうと。

試合の流れに影響を与えるというのは多くの競技で言われている問題である。


相撲の場合、物言いの結果で取り直しというのはあるが、

物言い自体は取組を止めるのではなく事後的にやるものだから、問題になりにくいんでしょうね。

ただ、こういうスポーツはなかなかないよね。


もう1つ、大相撲の物言いの特色としては、審判がその内容を説明するというものがある。

大相撲と並んで日本で人気のプロスポーツといえば野球(NPB)だが、

アメリカのMLBの制度を参考に導入された「リクエスト」でも審判の説明が行われることがある。

このあたりは日本特有ではあるのかな。あんまり見ませんよね。


サッカーではフィールドの広さからフィールド内にいる審判4人では見切れないことが問題だった。

さっき書いたラグビーのTMOもそうだし、サッカーのVARもそうなんだけど、

映像を見ながら主審に情報提供する人がいるというのが特色である。

常時、映像を見ているのでフィールドにいる審判が気にならなかったことも反映されうるということですね。

今回のサッカーワールドカップではオフサイドなど位置関係で決まるようなものは、

映像に加え、ボールに埋め込まれたセンサーで位置・衝撃を正確に把握して、それを判定に反映するという仕組みを取っているらしい。

これは判定の正確さだけでなく、迅速化にも寄与するものなのだと思う。


ビデオ判定にはメリットもあるが、迅速性に課題があるというのが定説であるところ、

大相撲では様々な事情によりビデオ判定の欠点が目立ちにくいと。

なお、アマチュアの相撲でのビデオ判定導入は2022年とごく最近である。

もちろん設備面の問題もあると思うのだけど――

大相撲でのビデオ判定にテレビ中継が大きな影響を与えたということですよね。

3000m級の3勝クラスがあってよかった

昨日、ステイヤーズステークス(GII)が行われた。

日本競馬の平地レースでは最長の3600mである。

このレースの出馬表を見たときからちょっと気になってけど、

結果と照らし合わせて、1~5着のうち4頭に当てはまることがあることに気づいた。


それは2021年から登場した3000m級の3勝クラスを走っていたということである。

(他にも5頭中4頭が当てはまることはあるけど、それは後で)

3000m以上のレースを中心に抽出するとこんな感じ。

  1. シルヴァーソニック
    2021年 松籟S(3200m) 3着→ジューンS(2400m)優勝→ステイヤーズS 3着→2022年万葉S 3着→阪神大賞典 3着→天皇賞(春)競走中止(落馬)
  2. プリュムドール
    2022年 松籟S(3200m) 3着古都S(3000m) 優勝
  3. ディバインフォース
    2021年 天皇賞(春)15着→古都S(3000m) 4着→ステイヤーズS 優勝→2022年 天皇賞(春)12着
  4. アイアンバローズ
    2021年ステイヤーズS 2着→2022年 阪神大賞典2着→天皇賞(春) 5着
  5. メロディーレーン
    2019年菊花賞5着→2020年阪神大賞典5着→天皇賞(春)11着→2021年松籟S(3200m)7着→天皇賞(春)11着→古都S(3000m)優勝→ダイヤモンドS 13着→天皇賞(春)9着

プリュムドールとメロディーレーンはいずれも古都ステークス優勝でOPクラスに昇級している。

(メロディーレーンはそれ以前も阪神大賞典・天皇賞(春)に出ているがいずれも格上挑戦)

ディバインフォースは去年は格上挑戦で勝ってるんですね。


そもそも平地3000m以上のレースは2004~2020年は下記6レースしかなかった。

  • 万葉ステークス(OP・ハンデ) 3000m 1月
  • ダイヤモンドステークス(GIII・ハンデ) 3400m 2月
  • 阪神大賞典(GII) 3000m 3月
  • 天皇賞(春) (GI) 3200m 4~5月
  • 菊花賞(GI・3歳限定) 3000m 10月
  • ステイヤーズステークス(GII) 3600m 11~12月

いずれもOPクラスで、格上挑戦は可能だけど、OPクラスの馬が優先である。

ほとんどは重賞で唯一異なるのが万葉ステークスの年1レースと。


その状況が変わったのが2021年、京都競馬場の工事で天皇賞(春)が例年と異なる阪神競馬場での開催となったことである。

阪神芝3200mのコースは外回りと内回りを切り替えるという特殊なもので、

現在のコースでは1回もやったことがないため予行演習が必要と、条件戦が設定されることとなった。

それが松籟ステークス(3勝クラス)である。これまでは2400mで行われていた。

このレースの結果を見て阪神大賞典や天皇賞(春)に行くものもいた。

(勝ってOPクラスになったディアスティマ以外は格上挑戦なんだけど)


一定の手応えがあったのが、菊花賞の翌週にも古都ステークス(3勝クラス)が3000mで行われた。

菊花賞は3勝クラス以上なら出られるから、3歳でここに回るのはいない。

そして来年、京都競馬場での競馬開催が再開し、予行演習の必要はなくなる。

このため、来年から松籟ステークスは無難な3000mに改められるが、引き続き3000m級の3勝クラスとして存続するようである。

万葉ステークスと合わせてもたった年3レースだが、それでも3歳戦の菊花賞を除く4つの超長距離重賞のステップとして役立つようだ。


なお、ステイヤーズステークスの上位馬は天皇賞(春)ではアテにならないというのが定説である。

GIで上位になるような馬が秋シーズンに走るレースではないと。

通常は有馬記念(2500m)やジャパンカップ(2400m)が目標となる。

従来、3000m級のレースが重賞に極めて偏っていたのは、重賞で勝負できる馬なら2400m前後でも勝ち上がれるという考えがあったんだと思う。

菊花賞(3000m)のトライアルレースがセントライト記念(2200m)と神戸新聞杯(例年は2400m)なのがその一例である。


ただ、最近はそうも言ってられないところがある。

JRAでは大阪杯(2000m)・天皇賞(春)(3200m)・宝塚記念(2200m)の3つのGIを春古馬三冠として全て制覇した馬にボーナスを与えている。

ただ、春三冠達成どころか、そもそもこの3レース走る有力馬がほぼいない。

天皇賞(春)が3200mと異様に長いため、大阪杯からの転戦がほぼないと。

ドバイと香港の国際招待競走もあるので、中長距離の上位馬の目標となるGIは

ドバイシーマクラシック(2400m)、大阪杯、クイーンエリザベス2世カップ(香港・2000m)、天皇賞(春)の4つに分かれる。

香港の前哨戦には金鯱賞(2000m)が人気があり、天皇賞(春)の前哨戦はもっぱら阪神大賞典(3000m)か日経賞(2500m)である。

そしてこれら4レースから宝塚記念に転戦するか、夏休みに入るか。

最近の春シーズンの有力馬はそんな具合である。

この中であえて天皇賞(春)を選ぶメンバーというのは菊花賞上位馬などに限られ手薄である。

だからこそ3000m以上の才能を見いだすためのレースが必要になったと。

3000m級の3勝クラスをなんとか勝ったような馬がGIで勝負になるか?

確かに疑わしいが、見当違いの馬が走るよりは充実したレースになるだろう。


同じく2021年、新ジャンルの3勝クラスとしてダートの牝馬限定が登場した。

JRAのダートの牝馬限定戦は従来は2勝クラスまでしかなかった。

OPクラスについては地方開催のダート重賞があるが、狭き門である。

牡馬と混ざって3勝クラスを勝てばよいのだが、ダートでは牡馬と牝馬の差は大きいとされている。

それで3勝クラス勝つような馬は強いけど、そんなのは一握りですがな。


というわけで誕生したダート牝馬限定3勝クラス、年2~3レースだが、早速大快挙につながった。

今年3歳にしてJBCレディスクラシックを優勝したヴァレーデラルナである。

2歳12月の未勝利突破後、1勝クラスで2着4回、3歳6月の1勝クラスを勝ち、

8月の八女特別(2勝クラス)を勝ち、10月にトルマリンステークス(3勝クラス)を勝ちOPクラスに、そしてJBCレディスクラシックへ。

このトルマリンステークスがダート1800mの牝馬限定戦だったと。

これだけ強い馬なので、牡馬と混ざっても3勝クラス突破できたと思うが、

関東オークスを逃しながら、3歳秋にJBCレディスクラシック勝つのは、ダート牝馬限定3勝クラスの効果である。


そんなわけでOPクラスの一歩手前、3勝クラスの充実が大きな効果を生むという話だった。

ところで冒頭に「他にも5頭中4頭が当てはまることはある」と書いたが、

それは5頭中4頭の父の父がステイゴールドということである。

シルヴァーソニック、アイアンバローズ、メロディーレーンの父がオルフェーヴル、

プリュムドールの父がゴールドシップである。6着のエドノフェリーチェもそう。

長距離戦となるととかく存在感を放つ一族だが、ここまで揃うのは異質。

ワールドカップにWINNERで賭けられる

サッカーワールドカップで日本はグループリーグ1位突破、

まさかの結果でしたね。(cf. 死の組が発生しにくい仕組み)

対ドイツは相手になめられた結果の勝利だった気がするが、対スペインはそういう感じでもなかったような。

ハマるハマらないはあるんだろうけど、日本のサッカーもだいぶ強くなったということで。


今回のサッカーワールドカップは、先日スタートしたスポーツくじ「WINNER」の対象となっている。

WINNERは本当にわかりやすいのか?

今までもtotoの対象にはなっていたが、totoは複数試合の予想をしなければならない。

国際大会では堅い決着が多いので、予想自体はそんなに難しくないという話もあったが。

(ただ、今回のカタール大会は番狂わせが多すぎるんだよね)

この点で1試合完結のWINNERはとっつきやすいというわけ。


ここまでの日本戦のWINNERの結果と売上については下記の通り。

  • vsスペイン 「2 – 1で日本が勝利」1200円(6.0倍) 売上1.89億円
  • vsコスタリカ 「0 – 1でコスタリカが勝利」2240円(11.2倍) 売上1.90億円
  • vsドイツ「1 – 2で日本が勝利」1240円(6.2倍) 売上:1.47億円

といった具合で、若干日本びいきな買われ方をしているが、驚くような結果ではないという感じ。

やはり日本戦は注目度が高く、他の試合に比べると売上は圧倒的に多い。


近年のtotoシリーズ(予想系のスポーツくじ)の売上は年100億円を切るぐらいなので、

この3試合で5.3億円ほどというと、けっこうな売上である。

もちろん他の試合も全部売ってるし、優勝チームを予想するくじもあり、

開幕時とベスト16決定後の2回売られるが、開幕時で1.69億円の売上が出ている。

そういう諸々を考えると、ワールドカップのWINNERだけで、従来の予想系の売上の何割も売るようになりそうだ。

ワールドカップtotoの注目度が減り売上が減ることはあるかもしれないが、軽微な問題だろう。


WINNERの売上は従来のtoto・BIGと同様に広く日本のスポーツ振興に充てられる。

ただ、WINNERの特徴として「売上は応援するクラブにも還元される!」とある。

具体的な分配方法は不明だし、国際大会の場合は? という疑問はあるが。

ただ、サッカーの場合、Jリーグも日本代表も全てJFAの管轄なので、

そこから何らかの基準でJリーグ各チームに分配されるのではないかなと思った。


今回の日本vsドイツは特に注目度の高い試合だったが、

その1つの要因としては日本チームにとってのキーマンの多くがドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガで活躍する選手ということはあったと思う。

すなわちお互いに手の内を知るところはあったということである。

結果的にはこれが日本の勝利につながったということでもある。

もちろん日本国内のJリーグの充実もあって、外国でのプロ選手の道が開けたのは確かで、

まだ世界のサッカー先進国には届かないところもあるかもしれないけど、着実に力を付けて行っているのかなと思う。


4年後の北アメリカでのサッカーワールドカップは、出場チーム数も増え、

特にアジアからの出場チームが増えることで、新たなチャンスを得るチームも出てくるわけである。

最初は全然だと思うんだよな。ケチョンケチョンに言われるのは目に見えてる。

そんな中でJリーグがアジア圏のサッカーの充実に寄与する道もあると思うので、

サッカーを通じた国際交流が広がることに期待したい。

そこにWINNERの売上が役立つ? これはわからないけどね。

日本コロムビアはCDを売りたい

昨日、アイドルマスターシンデレラガールズのインターネットラジオ番組「CINDERELLA PARTY」で下記の発表があった。

  • シンデレラガールズの楽曲の定額配信はゲームサイズを基本とする
  • ただし ST@TER BESTの収録曲についてはフルサイズで定額配信する
  • ゲームのイベント楽曲についてはゲーム開始とほぼ同時にダウンロード販売を開始する
  • CDについては従来通り、新曲・カバー曲など含めて制作する

そもそもなんでこういう話が出てきたのかというと、アイドルマスターシリーズとして楽曲を定額配信に入れることが発表されたことによる。

「アイドルマスター」楽曲サブスク解禁決定 (音楽ナタリー)

この件についてのシンデレラガールズの対応について、日本コロムビアから発表したものである。


定額配信の対象をゲームサイズを基本とする背景としては、

定額配信の対象とする場合、再生数を稼ぐことを考えれば1曲が短くならざるを得ないことと、予算の問題があるとのことである。

現在の制作体制はCDでの販売を基本にダウンロード販売を加えたものを基本としている。

定額配信を基本とする場合は、制作体制を改める必要があるが、

これはシンデレラガールズにはそぐわないのではないかとのことである。

これについては一応合理性はあるので、ここでは一旦受け入れることにする。


ただ、3.に示したイベント楽曲のダウンロード販売の方針が、

CDでの販売を基本とした体制の妥当性に一石を投じる内容である。

「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)のゲームが始まって以来、

イベント楽曲1曲に新曲あるいはカバー曲1~2曲を加えてCDを出している。

デレステのイベントとCD発売の間には一定のタイムラグがある。

これはやむを得ないのだが、一時期このギャップが1年以上になったこともあった。

このギャップを埋めるため、早期のダウンロード販売が導入されたのだが……

その後CDの発売ペースを上げることでギャップはせいぜい4ヶ月程度になったが、

その頃にはCD発売と同時にダウンロード販売を開始するという体制になっている。


このようにCD販売を強く意識した体制になっているが、

しかしデレステで話題になっている内に売れた方がよいだろうということで、

ダウンロード販売の開始時期を再び早める決断をしたわけである。

ただ、一方でCD販売は引き続き重視しているようで、新曲などあるのでCDも買ってねとアピールしていた。

定額配信やダウンロード販売の充実を発表しに来たつもりだったのだが、

CDの販売を基本とした伝統的なモデルにすがりついていると告白しにきたようにしか聞こえなかった。


常時更新されるゲームに対して、CD販売を基本としたサイクルが長すぎるんですよね。

楽曲がゲームで登場してからCD発売まで1年以上に達したのはその極端な例で、

現在はそこまで伸びる前に手を入れているが、放っておくとどんどん伸びていくのは今も変わっていない。

そういう状況を考えたとき、現状の体制の小修正ぐらいでやるのが正しいのかなという疑問はある。


ところで定額配信サービスというと、僕はAWAに加入していますが。

年9800円、キャンペーンで購入したGoogle Playカードで払ってるから正味はもう少し安いけど。

それを制作者に分配するのだから大変に薄利と言われている。

CD販売を基本とした伝統的なモデルに比べると全然稼げないと。

ただ、下記のような場合はメリットがあると言われている。

持ち歌が多い人たちは(略)有利な状況で、旧譜によって累積でいっぱい曲数を聴かれる

サブスクとかでいっぱい聴いてもらって知名度を上げてライブをして、そこで物販を売ったりとか、チケット代だったりとかで収益を得る。

(読むらじる/ヒャダインが訴える 「サブスク時代、今のままではアーティストが育たない」 (NHK))

すなわち音源を売る以外で儲ける手段がある場合は定額配信は効果的だと。

また、定番曲を配信して多く聞いてもらえば、わずかでも収益になる。

逆にたいへん不利なのが 作曲家・作詞家であって分配率が低い上に、他の手段で収益を得ることが難しい。


アイドルマスターシリーズの楽曲はゲーム用に作ることが多く、そのゲームというのは十分に稼げるものである。

あるいはライブイベントも盛大に行っており、それによる収益もある。

なので極めて薄利な定額配信でも知名度を高められればメリットがありそうだが……

これは全体的に見れば正しいと思われるが、日本コロムビアの立場では異なる。


アイドルマスターシリーズの音楽ソフトの発売元は、無印とシンデレラガールズが日本コロムビアで、ミリオンライブ・SideM・シャイニーカラーズがランティス(バンダイナムコミュージックライブ)である。

そもそもアイドルマスターはナムコ製品で、ナムコのゲーム音楽のCDの発売元はいろいろだったそうである。

アイドルマスターでは日本コロムビアが発売元となり、音楽制作にも関与していた。

この流れよりシンデレラガールズも同様にやっていた。

一方でナムコはバンダイと経営統合し、バンダイと関係の深かったランティスが同一グループになっていた。

(ランティスはその後の再編でバンダイナムコミュージックライブという社名になっている)

おそらく日本コロムビアのリソースも考慮してのことだと思うが、ミリオンライブ以降の新コンテンツではこちらが発売元となっている。


ゲームもイベントもその利益を得るのはバンダイナムコエンターテインメントである。

音楽ソフトの利益を得るのは日本コロムビアまたはバンダイナムコミュージックライブである。

同一グループならグループ全体の利益を最大化するのだと進められることも、全く他社の日本コロムビアが絡むとそういうわけにもいかない。

さらには日本コロムビア社内でも定額配信するなら再生数を稼がないといけないし、従来のような予算は出ないという話があったのだろう。

そのため従来のモデルの小修正に留めたのではないかという推定である。


とはいえ、シンデレラガールズというコンテンツを支えているのは、

日本コロムビアがこだわって制作した楽曲たちであることは確かなんですよね。

CDリリースの遅さは不満としても、楽曲についてはかなり評価できる。

そうすると、従来通りの音楽制作ができなくなるのはよくないという主張には納得感はある。

シンデレラガールズの世界観を表すためにCDの売上が大きく貢献していると、

そこを説明すればわかってもらえると思って、正直に説明したのだろう。

ただ、いかにも言い訳がましい内容だったことは否めない。


でも、そもそも日本コロムビアの体制がデレステにマッチしてないんじゃないのというのはあるんだよね。

すでにシャイニーカラーズでは最新シリーズの楽曲が定額配信に入っている。

シンデレラガールズとは逆に一番新しいところからスタートするんですね。

これはフェス出演や合同ライブを見据えたものでは? という指摘があった。

このあたりはいかにも話題性重視だなと思う。

これをマネするべきだとは言わないけど、根本的なスピードアップが求められているのではないか。


なお、日本コロムビアが発売元なのはアイドルマスターの無印もそうだが、

こちらは圧倒的に古い楽曲が多いため、定額配信を出し渋る理由は薄いと思う。

累積で聞かれることが定額配信のメリットとなると書いたことがあてはまる。

そもそも日本コロムビアのアイドルマスターシリーズに対する体制というのは家庭用ゲームとかアニメシリーズを想定したものだったのだと思う。

コンテンツのライフサイクルも長く、CD発売のタイムラグも受け入れられた。

ライフサイクルが完結するごとに定額配信に投入するなら、それはそれで効果的な使い方と言えるのではないか。

もしこうなったら、なんでシンデレラガールズだけ……と言われることは請け合いですがな。

一応は実績のあるレース

昨日、こんなことが発表されていた。

全日本的なダート競走の体系整備について (地方競馬全国協会)

以前、大井で3歳ダート三冠が整備されるという発表があった。

従来はローカル重賞の羽田盃・東京ダービーがJpnI、現在のジャパンダートダービーは秋に移設して、名前はジャパンダートクラシックになると。

芝のクラシック三冠、牝馬三冠と同じ春2戦・秋1戦に合わせるということである。

ヨーロピアンスタイルの3歳ダート三冠


それに伴って、前哨戦が必要ということになるが、他にもいろいろ手が入る。

年間を通じたチャンピオン決定戦を整備するためにこうなる。

  • 川崎記念(2100m)を1月下旬→4月上旬に変更
    (東京大賞典と帝王賞の間で、フェブラリーステークスと被らない時期に)
  • さきたま杯(1400m)をJpnII→JpnIと格上げして定量戦に
    (上半期のスプリント王決定戦に位置づけるため)
  • エンプレス杯(牝馬限定2100m)を3月上旬→5月上旬に変更して定量戦に
    (上半期の牝馬チャンピオン決定戦に位置づけるため)
  • マリーンカップを3歳牝馬限定戦にして9月下旬に設定
    (秋の3歳牝馬チャンピオン決定戦にするため)

川崎記念といえば、チュウワウィザードがドバイワールドカップの前哨戦に使っていたのが印象的である。

ただ、日本国内では東京大賞典とフェブラリーステークスに挟まれていて、

これらのレースと被らない時期に動かした方がよいとなったらしい。

スプリント路線と牝馬路線のチャンピオン決定戦はJBCデーにしかなかったが、

上半期にも必要ということで選ばれたのが、現状上半期で最も格が高い さきたま杯とエンプレス杯だったというわけ。

3歳牝馬については、三冠とはいかないのだが、春1戦(関東オークス)・秋1戦という形で用意された。

牝馬のダート戦はJRA側の体制が全然整ってないので、ここら辺が落とし所となったのか。


ところで今回の「全日本的なダート競走の体系整備について」で示されたレースは、

地方所属馬限定のレース(ネクストスター)を除き、日本グレード格付管理委員会による格付けが付いている。

この格付けを得るためには最低2年の実績が必要で、全く新しい重賞レースの場合、最低2年は無格付けで行わなければならない。

  • JBCレディスクラシックは2011年・2012年は無格付け、2013年からJpnIに
  • サウジアラビアロイヤルカップは2014年(いちょうステークス)・2015年は無格付け、2016年からGIIIに
  • 葵ステークスは2018年~2021年は無格付け、2022年からGIIIに
    (2021年にGIII格付けになる予定だったが、レーティングの要件を満たせず1年延期になった)

下2つは国際的な格付けで厳格なルールがあるのでそうかなと思うけど、

日本ローカルのJpn格付けでも基本的には何らかの実績が必要である。


とはいえ、元々、地方全国交流あるいは地元馬限定の重賞に対して、

これはG1級の実績があるとか、そういうことを言えるわけはなく、見込みで付けている部分は多いにある。

ただ、元になったレースの位置づけにより格付けが決まっている部分もあり、

羽田盃と東京ダービーは南関東三冠としての実績を評価された上で、見込みを加えてG1級としたんだろうという理解はできる。


それ以外ではブルーバードカップと雲取賞がJpnIII、京浜盃と不来方賞がJpnIIからのスタートとなる。

ブルーバードカップは現在は「準重賞」と位置づけられており、大出世と。

でも「準重賞」もパターンレースではあるので一定の実績はあり、妥当性はある。

京浜盃は羽田盃の前哨戦として重要なレースなのでG2級の見込みはわかるが、

不来方賞って岩手のローカル重賞なのだが、これがいきなりG2級なのは不思議な気がする。


その理由は地方全国交流のダービーグランプリの実績を使っているためらしい。

ダービーグランプリ(盛岡)は不来方賞と名称を変更して10月上旬開催のJDCの前哨戦としてJpnⅡ競走として実施される。

(【ダート3冠】ジャパンダートダービーはジャパンダートクラシック(JDC)に改称し10月に施行 競走体系も大幅に見直しへ (東スポ競馬))

確かにダービーグランプリが地方・中央交流になればG2級という見込みは理解できる。

従来、地方競馬にとっての3歳秋のチャンピオン決定戦がこれだった。

これがそのまま中央・地方交流のチャンピオン決定戦になればよさそうだが、

実際にはジャパンダートダービーの時期をずらし、ジャパンダートクラシックに改名して、こちらが3歳秋のチャンピオン決定戦となった。

そして、ダービーグランプリはこの前哨戦にシフトすると考えたが、名前は変えた方がよいと。

そこで岩手のダービーグランプリの前哨戦である不来方賞の名前をこっちに持ってきたらしい。

一見、大出世に見える不来方賞だが、実はそこまでのことはなかったと。


他もなかなか無理くりな感じがしますけどね。

TCK女王盃は兵庫(園田)に移設して兵庫女王盃になるとあるが、

ダートグレード競走の主催者間での移設というのは初めてなのかな?

東日本に集中しているので、全体的なバランスも考慮して西日本での開催にしたようだけど。

全国1社のJRAと異なり、地方競馬は各主催者が独立しているので、移管というのはけっこう大きな話である。

兵庫女王盃というネーミングはそれでいいのか? と言われてたが。


あと、この発表の最後にこのような記載がある。

日本のダート競馬の国際的な評価を高めるべく、地方競馬では2028年から段階的に「Jpn」表記の使用を取り止め、全てのダートグレード競走を国際競走とすることを目指します。

JRAでは平地オープン競走(九州産馬限定を除く)の全てが国際競走になっている。

しかし、地方競馬では外国馬の受入体制の問題もあり、国際競走は東京大賞典と全日本2歳優駿の2つのみである。

国際競走でなければ、国際的な格付けを得ることはできない。

ただ、日本ローカルの格付けも並立しているので、例えばJpnIの格付けがあれば、日本国内では国内外のGIと同等とみなされる。

日本国内の事情を言えばそれでもよいが、国際的な評価が伴わないことが課題である。

昨年、ブリーダーズカップディスタフを優勝したマルシュロレーヌが、国際的にはリステッド4勝、G3では3着までの馬にしか見えなかったのはその一例。(cf.ダート競馬での大快挙)


2033年に国際格付けへの全面移行を目指しているようだが遠い道のりである。

設備面の問題は地方競馬主催者で協調して整備していくということでよいが、

問題は格付けに必要なレーティングを得ることが難しいということである。

例えば、2019~2021年のJBCスプリントの年間レースレーティングは109.00ポンドだが、

これはGIどころかGIIの格付けに必要なレーティング(110)にも少し足りない。


レースレーティングを高めるには出走馬のレーティングを高めればよく、手っ取り早いのは外国の強豪を呼んでくればよいのだが、多分難しい。

なぜ難しいかというと、ダート競馬の強豪はすなわちアメリカの馬だが、なかなか遠征には消極的である。

サウジカップデーのリヤドダートスプリント、G3とはいえ高額賞金は魅力的だが、昨年はアメリカ勢不在だったし。

というわけで日本馬のレーティングを地道に高めるしかないのである。


最後に書いた話もあるので、地方競馬としてはJRA勢と対等に戦えるようになるどころか、世界と戦えるようになる必要がある。

馬主としては地元馬限定の重賞とかで手堅く賞金を稼げた方がいいという考えもあると思うが、

好調な馬券売り上げが、サラブレッド生産者の競争力強化につながる道を考えると、

地方競馬としても国際競走の充実という方向に向かわざるを得ない。

地元馬限定・地方所属馬限定のチャンピオン決定戦というのは減る方向であろう。


新しい3歳ダート三冠とその前哨戦については、JRA枠が少なく、地方所属馬の枠が多く取られているそう。

東京ダービーはJRA枠4頭で、羽田盃・ユニコーンステークスの上位馬優先を考えると、

UAEダービー優勝しても、賞金順では出走枠が得られない可能性もある?

これは有力馬の地方デビューを促したいという地方競馬の意向も踏まえたものらしい。

ただ、その地方所属の有力馬が、JRA勢相手に勝負するより、地方所属馬限定のレースで手堅く稼ぐのだとなると、スッカラカンになってしまう。

(実際に一部のダートグレード競走で起きていることである)

そうならないようにレース体系の見直し、ボーナスの設定などやるべきことはやるという意思表示だろう。


大変なことだと思うけど、これしか道はないと思いましたね。

芝では日本競馬は世界的に高い評価を得ているが、そこにはJRAの長年の努力と、それに連動した馬主・牧場の努力はあったわけである。

ダートについてはJRAの年間レース数の制約もあり、できることは限られる。

そこで地方競馬の主催者が馬主・牧場を巻き込んでやっていくしかないと。

好調な馬券売上があるからこそやらなければならないことである。

S席とSS席には意味がある

今日もまた西武ドームへ行っていた。2週間ぶりだよ。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle LIVE Constellation Gradation

そもそもシンデレラガールズにとって西武ドームは4月にも使っていて、このときも行っている。

さらにその後9月に名古屋でもあって、そこで今回の公演が発表され、

そういうので消極的な人も多かったのかなと思うし、僕もそうだったのだが、

とはいえうちから西武ドームは近く、それなら1日だけでも行くかと。


以前、話題にしたことがありましたが。

高くても買えればラッキー

シンデレラガールズの国内公演では初めて座席により不均一な料金が設定された。

アリーナ前方のSS席と、スタンド席の野球だとバックネット裏に当たるS席が高いと。

アリーナ席とスタンド席前方がA席、それ以外のスタンドがB席と。

上に書いたようなモチベーションで、西武ドームならスタンド席も観やすいだろうということで、B席にしたのだが、

S席より少し外側、A席より少し後方ということで、B席にしてはかなり上等な席だった。


S席の価格が高いのは座席が上等だからという側面もけっこうある。

それだけでも格差を付ける理由としては十分なぐらい。

ただ、全てのステージがまんべんなく見られるというのは長所であって、

そこを意識したのか途中まではセンターステージを多用していた。

こうなるとスタンド席中央付近は最良である。

B席ながらその条件に限りなく近いと恩恵は大きい。


ただ、そうするとメインステージの目の前のSS席は分が悪い。

しかもステージとの位置関係で目前がステージじゃないところもあったらしい。

最前に近いということは全体を俯瞰するのが困難だからである。

ところが終盤に入り、メインステージが大半を占める部分があって、

そうするとSS席からの近さは魅力である。

そういう形でSS席とS席のバランスを取ってたのではないかという説はある。


一番割を食ったのはA席なのかもね。

A席の中での振れ幅が大きすぎて、必ずしも観劇しやすいとは言えないところもあったように見える。

ただ、その当たり外れの大きさこそがA席の魅力という話はあるけど。

A席はB席よりは高いが、SS席に比べればはるかに安い。

それでステージからごく近い席も可能性はあるわけだし。


今月の西武ドームはなかなかな使われ方をしていたが、

コンサート用途としてはいろいろ制約はある会場だけど、魅力はありますよね。

12月はまだ少し多目的利用があるようだが、そのうちメンテナンス期間に入るようだ。