今回の引越、最大の誤算はインターネット回線だったという話だが、
結局のところ大した話ではなく、今日無事に開通した。
ただ、ここに至るまでには面倒なことがいろいろあった。
現在はフレッツ光(マンション・ギガラインタイプ)とBB.exciteコネクト(IPoEタイプ)を組み合わせて使っている。
2015年に独立したときはちょうど光コラボレーションが始まるかと言われていたときで、
手堅くフレッツ光の回線とプロバイダーを別々に契約する方法で対応していた。
当初の社宅は建物内はVDSLで、プロバイダーとの接続方式もPPPoEだった。
このときは大家との契約でSTBを設置してBSを見るだけならば追加料金がかからなかった。
割引料金もあるのでCATVインターネットの可能性も模索していたのだが、
建物内の配線が腐っていたのでそれは実現しなかった。
老朽化を理由として社宅が閉鎖されることになり、現在の社宅に引っ越すことになったのだが、こちらはフレッツ光は光配線方式で提供されていた。
これを生かしてBSの受信方法としてフレッツテレビを選択した。
パラボラアンテナの代わりは光?
その後、無線LANルーターの買換をきっかけとして、BB.exciteの接続方式をPPPoEからIPoEに乗り換えた。
IPoEにしてみた
転居後もこれと基本的に同じ構成で考えていたが、
「excite MEC光」として光コラボレーションの仕組みで回線・プロバイダー一体で提供されるようになっていて、新規加入者には特典があった。
標準工事費無料、事務手数料・開通手続き料無料、当初12ヶ月は495円割引と。
それで今までの回線+プロバイダーよりわずかに安くなる。
「BB.excite光テレビ」という商品名でフレッツテレビ相当のサービスも提供されている。
この特典をうまく使えば転居時の初期費用を節約できるんじゃないかと。
どうせ新規契約ならば、新居の回線開通は早めにしておいて、
在宅勤務しながら家具・家電の搬入時に中抜けするということもできるんじゃないか。
当初の目論見はこんなのだった。
それに備えて新居で引越までのつなぎに使うIPoE対応のルーターを中古で購入。
IPoE対応のものも探せばあって、なんと1000円で買えた。
というわけで新居の申込みが済んだところで早々Webから申込み。
新居にはNTTの光コンセントが付いているから全く問題ないはずだと。
その翌日ぐらいに電話がかかってきたのだが、
「マンションタイプで申し込んでいるが、その建物ではファミリータイプでの提供となる」と言われてびっくり。
とはいえ、確かに集合住宅というには戸数が少ないしあるかもしれないと。
値段は変わるがexcite MEC光の料金差はわずかに1100円である。
それで進めると言うと、集合住宅へのファミリータイプ導入について、穴開け可能かとかいう問い合わせフォームが。
この記載事項を埋めるためには不動産業者に聞かないといけないので、
それは契約手続きの日に聞いてくれとのことで、ここでタイムロス。
不動産業者は「NURO光だと穴あけ必要なのでそれは止めて欲しいけど、フレッツ光ならそういうのはないはず」とのこと。
必要情報を記載して送って、電話でのやりとりで開通希望日を決めて……
ただ、ファミリータイプうんぬんで時間を要したこともあり、
当初思っていたより開通は遅く、逆に家具・家電の納入が早く、
新居で在宅勤務しながら中抜けするという構想はこの時点でほとんど潰れた。
その後、滋賀からの帰りの新幹線に乗る直前に電話がかかってきて――
こだま号でゆっくり帰るんだと思ったが……
引越関係でいろいろ問い合わせとかあって、それで4時間半のほとんどが溶けた。
(三井寺を見て帰る)
これインターネット回線の話だったんですよ。
エキサイトから連絡があってNTTが調査したところ、
- テレビなしならばマンションタイプで提供可能で無派遣工事になる
- テレビを付けるならファミリータイプで新たに線を引き込む必要があり、金具の取り付けや駐車場の車を除けてもらうなどの対応が必要
とのことでどうしますかとのことだった。
いきなり言われても即答できないのでちょっと待ってくれと言ったものの、
テレビを外してマンションタイプにする以外の選択肢はない。
ところがこうするとBSの視聴方法をどうするかという問題が出てくる。
CATVと契約するか、パラボラアンテナを付けるか……ひかりTVを契約するか。
まずCATVだが、テレビ単独だとクソ高いプランしかないので論外。
インターネットもCATVにすればそこそこのところに収まるが、フレッツが部屋まで光配線なのに、CATVは街中も同軸はないわと。
パラボラアンテナの取り付けは可能かもしれないが、ケーブルの引き込みに課題がある。
というところで、ひかりTVである。
これ、以前の転居時にも検討して没になったのだが、当時とは状況が変わっている。
まず、BS11・Twellvも再送信するようになったこと。
さらに最新のチューナーを付ければ4K放送も対応していて、すなわちNHK BS4Kも受信可能ということである。
フレッツテレビに比べると制約は大きいし、BSだけならば少し高い。
しかし、CATVと契約したり、パラボラアンテナを付けるよりマシな選択肢だし、
BSがない生活なんて考えられないので、これで決断。
そんなわけでE-mailで連絡すると、また電話がかかってきて、
新幹線車内だったのでデッキに飛んで電話を受けてと。
エキサイトID 1つで1回線しか契約できないから、新しくエキサイトIDを作ってと言われ、
今さら言うか? という感じはあったがともあれ無事に手続きは完了。
一方のひかりTVだが、チューナーを用意しなければならない。
中古のチューナーは割と流れているのだが、BS4K対応はST-4500という最新モデルでなければならない。
ただ、それでも中古品は流れてるもので、ラクマでクーポン使って25000円ほど。
けっこうな出費ではあるが、買ってしまえばしまいなので。
4Kにこだわらないならだいぶ安く買えますよ。
すでにチューナーは届いているが、ひかりTVの契約は来月スタートにするので、まだ設置していない。
(そもそも引越まで新居にテレビがないし)
そんなこんなで誤算だらけのインターネット回線開通だった。
結局のところ、新居でexcite MEC光を新規契約するという作戦自体が失敗だったと言える。
新規契約だと工事費がエキサイト負担になってお得だと考えていた。
テレビを付けると必ず派遣工事になるので、そうすると8360円かかる。
テレビの工事費は別途負担だと言われたが、それでもだいぶ負担が減るはずだった。
しかし、結果的に言えば無派遣工事になったので、2200円の工事費が免除になっただけである。
さらに新規契約+解約には移転に比べて不利な点もいろいろある。
新規契約には事務手数料がかかること。これは今回エキサイト負担だからよいが。
解約は解約月の料金が1ヶ月分かかってしまうこと。今回だと半月ぐらい無駄になる。
使わない半月分の料金(フレッツ光+BB.excite)は日割りなら2500円ぐらい。
工事費が浮いた額よりも解約月に無駄に払う料金の方が多いという。
さらに言えば両方でインターネットが使える期間が半月ぐらいある。
当初はこれを有効活用する想定だったが、あまり活用できなくなってしまった。
今回のケースについて言えば、NTTのまま引っ越してから、
翌月以降にエキサイトに転用するのが一番良かったのだと思う。
今回、開通工事に関する諸々はエキサイトとのやりとりになるが、
回線工事に伴う実務を担うのはNTTだから、タイムロスが発生しやすい。
これはエキサイトだけの問題でもないんじゃないかな。
(もっとも今回の件はテレビを付けたいと言わなければ整然と流れた気もする)
テレビがなければマンションタイプで行けるという話は、NTTなら早々にコールセンターで教えてくれそうな話だが、だいぶ時間がかかってしまった。
移転扱いならば移転前後で日割り計算になるから料金も無駄がない。
無派遣工事なら費用も安く、手間もかからない。
一方で、NTTのままだとフレッツ光の料金は今より上がった可能性がある。
フレッツ 光ネクスト ファミリー/マンション・ギガラインタイプ (NTT東日本)
ここに料金表があるのだが、契約数の見込みにより値段が変わる。
現在は一番安い16契約以上見込める場合の料金が適用されているが、
新居は小さなアパートですからこれより高い料金が適用されるのは必至。
しかしexcite MEC光はマンションタイプなら一律3850円である。
料金差が大きくなれば転用の妙味も大きい。キャンペーンと合わせて乗換のチャンスである。
いろいろ書いたが、大損こいたというほどの話でもない。
なにより転居までにインターネットが無事に開通したのはよかった。
開通作業は朝8時以降に行われ、そこからONUを接続してから30分ぐらいかかるから、
事前にONUをつないでおくと8時半ごろには使えるようになりますよとあり、
前日までに取り付けておいて、今日新居に行くと使えるようになっていた。
ルーターのログをみると日付が変わって早々開通していたようだ。
無派遣工事だとこんなんなのねと思ったけど、まぁそれはそれで。