AIが得意なタイプの写実表現

Twitterでとある属性の人を描いた写真風のAI画像生成を見つけた。

いろいろな事情があって実写の写真がかなり限られるがゆえに、

AIでいろいろなバリエーションの画像を生成できるのはすごいなと思った。

でも、どうにも違和感があるような……なんか綺麗すぎるんだよなぁ。


その後、作者は本当はこういう画像を作りたいんだが……

という話を見て、どうも作者自身も僕と同じような違和感を持っていたらしい。

それが実現していないことにはAIのモデル生成の問題がありそうだ。

すなわちその属性を備えた人の写真は限られるので、AIの学習材料に乏しく、

学習できた特徴は一部に留まり、それ以外の部分は一般的な人物写真からの類推になってしまう。

この結果、一般的に言われる美人に近づいてしまうことらしい。


ただ、AI画像生成の強みというのもいろいろ見えてくる。

まず1つが背景のバリエーションの豊富さである。

一般的なグラビアで背景になるようなところはそこそこリアリティがある。

なかなかこの組み合わせの写真は撮れないよな、というものが作れてしまう。

もう1つは布の表現にリアリティがあるということ。

これは多くの写真から衣服の写真映りを学んだ結果であろうと思う。


AI画像生成の苦手なことに「麺をすする」ということがある。

丼から口で直接すする、生麺を手づかみで食べる、麺・箸・手が融合してしまうなど。

このことはAIが機能を考えずに画像生成していることを表している。

知っている画像からそれらしいものを無理やり生成した結果、指示内容に全く見合わない画像が出来てしまうと。

機能を考えないと書けない画像というのはあるということだね。


AI画像生成には txt2imgと呼ばれる文章から画像を生成する技術と、

img2imgと呼ばれる画像から画像を生成する技術があるそう。

入力画像で生成する画像の構図を指示して、それらしい画像を生成すると。

この技術によりtxt2imgで生成した画像に衣服などの差分を与えたり、

生成した3DCGの衣類の表現のリアリティを高めたりという使い方ができるという。


他に似たようなことしてる人いないかなといろいろ探してみたんだけど、

よっぽどニッチなのか、あるいは難しいのか、なかなかなかったですね。

どっちの要素の方が大きいのかね。

このようなネタゆえ、どのような題材かは内緒ということで。

DisplayPortしかないんだが

職場に行くと新しいデスクトップPCが届いていた。

職場でのWindows10導入時にレンタル開始したPCも返却期限ということで。

従来はワークステーションタイプだったのだが、今回はスリムタイプの一般用PCである。

部品調達が難しいのかワークステーションタイプのPCの欠品が続いていて、

最近の使い方からすると一般用PCでも対応できる程度と判断した。

一般用ならノートPCに一本化する方法もあったのではという話もあるが、

製品評価の都合で別々の場所で使いたいニーズはあるし、いいかなと。


その届いたPCを結線する前に検品していたら、想定と異なるところがあった。

PCのデジタル画面出力がDisplayPort×2だったのである。

ところが同時納入されたディスプレイはHDMIとVGAのケーブルしかない。

Windows10導入の頃には社内のディスプレイの接続方式はHDMIが基本になっていたと思うのだが。

事前に隣の人のPCを見たらHDMIとDisplayPortが1つずつだったから、

2つ目のディスプレイをDisplayPortで接続できるように準備しておかないと、

職場で余っていたDisplayPort→DVI変換器を確保しておいたのだが、

まさか同時納入のディスプレイがデジタル接続できないのは予想外だった。


よく見ると、ディスプレイにはHDMI, DisplayPort, VGAの端子が出ていて、

DisplayPortのケーブルがあれば直接接続可能であることが判明し、

ケーブル類の置場を探したら、DisplayPortケーブルが見つかった。

というわけで、これを使うことでデジタル接続が実現できた。

近所で同型機を使っていた人を見たらVGA接続で対応していましたね。

アナログ接続でよければ対応できたのはそうか。

(DisplayPort×2とともにVGA出力も1つ付いているため)


実は、僕が職場に来た頃はデスクトップPCの画面接続はDisplayPort接続が基本だった。

ところがある時期からHDMI接続が基本に改められた。

その理由はノートPCにHDMI端子が付くようになったことではないか。

デスクトップPC本体にHDMI端子を付ければ、HDMI接続のディスプレイでデスクトップPCにもノートPCの拡張用にも使える。

従来使っていたワークステーションタイプのPCではmini DisplayPort→HDMIの変換器が添付されていた。

一般用PCでもHDMI端子を1つ付けることで対応していたのだが……最近、仕様が変わったみたいですね。


HDMIとDisplayPort、実際のところどっちがよいのかと言われると難しい。

4K HDRだとHDMIの限界が見える

機能面ではDisplayPortの方が明らかに優れている。

DisplayPortは早くから4K対応して、すでに8K伝送に対応している。

一方でHDMIは4K 60p伝送への対応は2013年リリースのHDMI 2.0と遅く、

その4K対応もいろいろ制約があり、8K対応は困難ではないかと思う。

また、DisplayPortには形状変換のみでHDMI出力に対応可能な機能がある。

(全ての機器が対応しているわけではないが、大半は対応している)


この点ではDisplayPortの方がよさそうに見えるが、

HDMIはテレビなどPC以外のAV機器で広く使われており普及度が高い。

僕のPCはSHARP製の4Kテレビを画面として使っているが、テレビの映像入力端子はHDMIのみである。

社内でも会議室に大型のテレビが設置されていることが多い。(安いから?)

こうなると入力端子はHDMIかVGAである。DisplayPortなんて備えていない。

テレビの用途であればHDMIの4K対応は全く問題ないし、

このためノートPCの出力端子はHDMIが基本になったのだと思う。


社用のノートPCも実はDisplayPortを備えているんだけどね。

というのも、USB Type-CはDisplayPort Alternate Modeに対応することができて、ノートPCでは普及が進んでいる。

USB Type-CにDisplayPort変換器を付ければDisplayPort出力可能である。

とはいえ、その機能を使ってDisplayPort機器に接続してる人がどれぐらいいるのか。

少なくともこれをHDMIとDisplayPortの両対応と理解する人はいないと思う。


DisplayPortとHDMIの比較として、ライセンス料という話も見るが、実際のところあまり関係ないのではないかと思う。

ライセンス料には定額部分と製品数に応じてかかる部分があるわけだが、

HDMIの普及度からするとHDMI対応の機器を全く作らないというのは難しい。

このためPCメーカーはライセンス料は定額部分は支払わざるを得ない。

そしてそこから製品毎にかかる費用はUS$0.15程度と言われている。

製品価格に対してはほとんど無視できる金額である。


それでもPCではDisplayPortを多く備えた機器があるのは、

大は小を兼ねるということで、DisplayPortの拡張性ゆえではないかと思う。

今回の件もPC側にDisplayPort→HDMI変換器を同梱してくれれば済んだ話。

そのぐらいのカスタマイズはレンタル業者でやってくれると思うのだが。

あるいはディスプレイが両対応ならケーブルを選べるようにしてくれればよかったのだが。

こっちの方が安上がりかな。同梱するケーブル1本をどちらにするかだけなので。

これもレンタル業者で対応できそうなのだが……


そんなわけで納得いかないところはあったのだが、とりあえず打開できたのでいいかと。

納入されたてのPCはアップデートだけでいろいろ走るので、

それで何回も再起動したけど、とりあえずそれも済んだし明日からは使えそう。

BB.exciteと伝言ゲームの末

今回の引越、最大の誤算はインターネット回線だったという話だが、

結局のところ大した話ではなく、今日無事に開通した。

ただ、ここに至るまでには面倒なことがいろいろあった。


現在はフレッツ光(マンション・ギガラインタイプ)とBB.exciteコネクト(IPoEタイプ)を組み合わせて使っている。

2015年に独立したときはちょうど光コラボレーションが始まるかと言われていたときで、

手堅くフレッツ光の回線とプロバイダーを別々に契約する方法で対応していた。

当初の社宅は建物内はVDSLで、プロバイダーとの接続方式もPPPoEだった。

このときは大家との契約でSTBを設置してBSを見るだけならば追加料金がかからなかった。

割引料金もあるのでCATVインターネットの可能性も模索していたのだが、

建物内の配線が腐っていたのでそれは実現しなかった。


老朽化を理由として社宅が閉鎖されることになり、現在の社宅に引っ越すことになったのだが、こちらはフレッツ光は光配線方式で提供されていた。

これを生かしてBSの受信方法としてフレッツテレビを選択した。

パラボラアンテナの代わりは光?

その後、無線LANルーターの買換をきっかけとして、BB.exciteの接続方式をPPPoEからIPoEに乗り換えた。

IPoEにしてみた


転居後もこれと基本的に同じ構成で考えていたが、

「excite MEC光」として光コラボレーションの仕組みで回線・プロバイダー一体で提供されるようになっていて、新規加入者には特典があった。

標準工事費無料、事務手数料・開通手続き料無料、当初12ヶ月は495円割引と。

それで今までの回線+プロバイダーよりわずかに安くなる。

「BB.excite光テレビ」という商品名でフレッツテレビ相当のサービスも提供されている。

この特典をうまく使えば転居時の初期費用を節約できるんじゃないかと。

どうせ新規契約ならば、新居の回線開通は早めにしておいて、

在宅勤務しながら家具・家電の搬入時に中抜けするということもできるんじゃないか。

当初の目論見はこんなのだった。

それに備えて新居で引越までのつなぎに使うIPoE対応のルーターを中古で購入。

IPoE対応のものも探せばあって、なんと1000円で買えた。


というわけで新居の申込みが済んだところで早々Webから申込み。

新居にはNTTの光コンセントが付いているから全く問題ないはずだと。

その翌日ぐらいに電話がかかってきたのだが、

「マンションタイプで申し込んでいるが、その建物ではファミリータイプでの提供となる」と言われてびっくり。

とはいえ、確かに集合住宅というには戸数が少ないしあるかもしれないと。

値段は変わるがexcite MEC光の料金差はわずかに1100円である。

それで進めると言うと、集合住宅へのファミリータイプ導入について、穴開け可能かとかいう問い合わせフォームが。

この記載事項を埋めるためには不動産業者に聞かないといけないので、

それは契約手続きの日に聞いてくれとのことで、ここでタイムロス。


不動産業者は「NURO光だと穴あけ必要なのでそれは止めて欲しいけど、フレッツ光ならそういうのはないはず」とのこと。

必要情報を記載して送って、電話でのやりとりで開通希望日を決めて……

ただ、ファミリータイプうんぬんで時間を要したこともあり、

当初思っていたより開通は遅く、逆に家具・家電の納入が早く、

新居で在宅勤務しながら中抜けするという構想はこの時点でほとんど潰れた。


その後、滋賀からの帰りの新幹線に乗る直前に電話がかかってきて――

こだま号でゆっくり帰るんだと思ったが……

引越関係でいろいろ問い合わせとかあって、それで4時間半のほとんどが溶けた。

(三井寺を見て帰る)

これインターネット回線の話だったんですよ。

エキサイトから連絡があってNTTが調査したところ、

  • テレビなしならばマンションタイプで提供可能で無派遣工事になる
  • テレビを付けるならファミリータイプで新たに線を引き込む必要があり、金具の取り付けや駐車場の車を除けてもらうなどの対応が必要

とのことでどうしますかとのことだった。


いきなり言われても即答できないのでちょっと待ってくれと言ったものの、

テレビを外してマンションタイプにする以外の選択肢はない。

ところがこうするとBSの視聴方法をどうするかという問題が出てくる。

CATVと契約するか、パラボラアンテナを付けるか……ひかりTVを契約するか。

まずCATVだが、テレビ単独だとクソ高いプランしかないので論外。

インターネットもCATVにすればそこそこのところに収まるが、フレッツが部屋まで光配線なのに、CATVは街中も同軸はないわと。

パラボラアンテナの取り付けは可能かもしれないが、ケーブルの引き込みに課題がある。


というところで、ひかりTVである。

これ、以前の転居時にも検討して没になったのだが、当時とは状況が変わっている。

まず、BS11・Twellvも再送信するようになったこと。

さらに最新のチューナーを付ければ4K放送も対応していて、すなわちNHK BS4Kも受信可能ということである。

フレッツテレビに比べると制約は大きいし、BSだけならば少し高い。

しかし、CATVと契約したり、パラボラアンテナを付けるよりマシな選択肢だし、

BSがない生活なんて考えられないので、これで決断。


そんなわけでE-mailで連絡すると、また電話がかかってきて、

新幹線車内だったのでデッキに飛んで電話を受けてと。

エキサイトID 1つで1回線しか契約できないから、新しくエキサイトIDを作ってと言われ、

今さら言うか? という感じはあったがともあれ無事に手続きは完了。


一方のひかりTVだが、チューナーを用意しなければならない。

中古のチューナーは割と流れているのだが、BS4K対応はST-4500という最新モデルでなければならない。

ただ、それでも中古品は流れてるもので、ラクマでクーポン使って25000円ほど。

けっこうな出費ではあるが、買ってしまえばしまいなので。

4Kにこだわらないならだいぶ安く買えますよ。

すでにチューナーは届いているが、ひかりTVの契約は来月スタートにするので、まだ設置していない。

(そもそも引越まで新居にテレビがないし)


そんなこんなで誤算だらけのインターネット回線開通だった。

結局のところ、新居でexcite MEC光を新規契約するという作戦自体が失敗だったと言える。

新規契約だと工事費がエキサイト負担になってお得だと考えていた。

テレビを付けると必ず派遣工事になるので、そうすると8360円かかる。

テレビの工事費は別途負担だと言われたが、それでもだいぶ負担が減るはずだった。

しかし、結果的に言えば無派遣工事になったので、2200円の工事費が免除になっただけである。


さらに新規契約+解約には移転に比べて不利な点もいろいろある。

新規契約には事務手数料がかかること。これは今回エキサイト負担だからよいが。

解約は解約月の料金が1ヶ月分かかってしまうこと。今回だと半月ぐらい無駄になる。

使わない半月分の料金(フレッツ光+BB.excite)は日割りなら2500円ぐらい。

工事費が浮いた額よりも解約月に無駄に払う料金の方が多いという。

さらに言えば両方でインターネットが使える期間が半月ぐらいある。

当初はこれを有効活用する想定だったが、あまり活用できなくなってしまった。


今回のケースについて言えば、NTTのまま引っ越してから、

翌月以降にエキサイトに転用するのが一番良かったのだと思う。

今回、開通工事に関する諸々はエキサイトとのやりとりになるが、

回線工事に伴う実務を担うのはNTTだから、タイムロスが発生しやすい。

これはエキサイトだけの問題でもないんじゃないかな。

(もっとも今回の件はテレビを付けたいと言わなければ整然と流れた気もする)

テレビがなければマンションタイプで行けるという話は、NTTなら早々にコールセンターで教えてくれそうな話だが、だいぶ時間がかかってしまった。

移転扱いならば移転前後で日割り計算になるから料金も無駄がない。

無派遣工事なら費用も安く、手間もかからない。


一方で、NTTのままだとフレッツ光の料金は今より上がった可能性がある。

フレッツ 光ネクスト ファミリー/マンション・ギガラインタイプ (NTT東日本)

ここに料金表があるのだが、契約数の見込みにより値段が変わる。

現在は一番安い16契約以上見込める場合の料金が適用されているが、

新居は小さなアパートですからこれより高い料金が適用されるのは必至。

しかしexcite MEC光はマンションタイプなら一律3850円である。

料金差が大きくなれば転用の妙味も大きい。キャンペーンと合わせて乗換のチャンスである。


いろいろ書いたが、大損こいたというほどの話でもない。

なにより転居までにインターネットが無事に開通したのはよかった。

開通作業は朝8時以降に行われ、そこからONUを接続してから30分ぐらいかかるから、

事前にONUをつないでおくと8時半ごろには使えるようになりますよとあり、

前日までに取り付けておいて、今日新居に行くと使えるようになっていた。

ルーターのログをみると日付が変わって早々開通していたようだ。

無派遣工事だとこんなんなのねと思ったけど、まぁそれはそれで。

USB Type-CをA端子につなぎたい

昨日、こんなのを買ってきた。

USB3.1Gen2変換アダプタ Aオス – Cメス U32AC-MFAD(Ainex)

まぁ元々買おうと思ってたのはこれじゃないんだけど……


実は元々はダイソーにUSB Aオス~Type-Cメスの変換器が売っているという噂を聞いて探しに行ったのだが……

【Type-CをAに】100均ダイソー USBタイプC → USB A 変換アダプタ(USB3.0対応) (ひざまん)

これは並んでいなかった。おそらく終売になったのではないか。

そうか、さすがにこれを売り続けるわけにはいかなかったかと思いつつ、

近所に電器店があったのでダメ元で見てみたら、同じ機能の商品がいくつかあり、

その中では500円弱の比較的安いものを買った。

ダイソーの4倍以上したが、そもそもそんなに高いものじゃないし、すぐ買えるのならと。


さて、どうしてこの変換器を買ったのかという話だが、

スマートフォン・タブレットで使うためにUSB Type-C接続のイヤホンを持っている。

USB Type-Cにイヤホンをつなぎたい

タブレット(HUAWEI MediaPad)は3.5mmミニプラグがないが、USB Type-Cからのアナログ出力に対応している。

スマートフォン(AQUOS sense6)には3.5mmミニプラグがあり、

USB Type-Cのプラグもあるが、ここからのアナログ出力には対応していない

この両方に接続できるものとして、USB Type-Cかつデジタル接続のイヤホンを携帯している。

デジタル接続のものを探すのは難しいんだけど、まぁ探せばある。


元はスマートフォン・タブレットのためだったが、PCに接続しても重宝するので活用している。

特にマイクがデジタル接続なのは雑音が入りにくくてメリットが大きい。

そこで問題だったのがUSB Type-C接続がないデスクトップPCである。

Type-C接続のイヤホンを使えたとすればメリットが大きいということで、

それでUSB Aオス~Type-Cメスの変換アダプタを探しに行ったわけ。


ただ、このアダプタは注意するべき点が多い。

そもそも、USB Type-Cメスに形状変換するというのは本来は禁止されている。

USBの誤接続対策

歴史的な経緯も含めて紹介している。

もともとはUSBのコネクタはホスト側にA端子、デバイス側にB端子を使うという形状で誤接続を防止してきた。

これがスマートフォンなどデバイス・ホスト兼用の機器が出てきて揺らぎだし、

Type-Cでは両側の形状を同じくして、CC端子を使って識別する方法になったと。

少なくともUSB Type-Cメス端子を備える機器は、識別をしてから電源供給など開始しなければならない。

そうでなければ機器の故障や火災など引き起こしかねないからである。

単なる形状変換を行うアダプタでは要件を満たすことは不可能なので禁止されていると。

ダイソーが一時並べたが、現在は撤去した(?)のもここに背景がありそう。


ただ、いくつかの制限事項を守れば機能的な問題はない。

このアダプタのパッケージには下記のような丁寧な説明が書かれていた。

・Type-C側をホスト(パソコン/スマホ)、Type-A側を周辺機器とすると正常動作しません。Type-C側をパソコン/スマホ、Type-A側をUSB電源に接続する場合は問題ありません。

・スマホ/タブレットなどとeMarker内蔵C-Cケーブルと本製品の組み合わせは動作しません。どちらがホスト側になるか認識できないためです。Apple純正C-CケーブルはeMarkerを内蔵しています。(すべてのApple製品を確認していません)

・Type-Cの構造上、接続するType-Cコネクタの表裏で転送速度が10Gbpsか480Mbpsになります。転送速度が遅いと感じた場合は、本製品と接続するType-Cケーブルの表裏を反転させてください。

他にもいくつか注意書きがあるけど、このアダプタ特有の注意事項はこの3つか。

これらの注意事項は何を意味しているのかということである。


A端子オス~Type-Cオスというケーブルは規格でも定められたものだが、

これに相当するものをアダプタとType-C同士のケーブルで実現しよう。

そういう意図を持って作られたアダプタである。

A端子オス~Type-CオスのケーブルはType-C側のCC端子を56kΩでプルアップして、

USB 3.1対応のケーブルではSuperSpeed対応のデータバスはCC端子側に結線する。

USB Type-Cは中央にUSB 2.0相当のデータバス、左右にSuperSpeed対応のデータバスが2組ある。

この2組のデータバスはUSB 3.2の倍速通信で使ったり、片側のAlternate ModeのDisplayPortで使ったりというのがあるが、

片側がA端子となれば、CCで表裏を認識してどちらか選択して使うしかない。


上記の特徴から注意事項が導かれるのである。

注意事項1つ目はType-C側をホストとする使い方はA端子オス~Type-Cオスのケーブルの対象外であるから。

この変換器が存在することで、Type-Cを備えないホスト同士を結線するということが物理的には可能になってしまう。

Type-Cメスを備える機器はCC端子で識別するまで電源供給などしてはいけないが、

それ以外の場合はホスト側が問答無用で電源供給するので危険というわけ。


注意事項2つ目は、CC端子を56kΩでプルアップしながら、eMarkerが接続されるという組み合わせは存在しないはずだからだと思う。

USB Type-Cのホスト側はCC端子を10kΩ(3A供給対応)または22kΩ(1.5A供給対応)でプルアップすることになっている。

56kΩはUSB Type-C非対応機器との互換用モードという位置づけですよね。

eMarkerなしのケーブルを使うか、eMarkerの識別を行わない場合は、

A端子オス~Type-Cメスのケーブルと区別が付かないので問題が無いと。

eMarkerはType-C同士のケーブルのうちUSB PD 5A対応またはUSB 3.1~対応のケーブルでは必須なので高級なケーブルほど問題になりやすいと。


注意事項3つ目は、SuperSpeedデータバスの左右どちらを使うか識別するのに問題が生じる場合があるという話。

CC端子はType-Cメスのコネクタには線対称にCC1・CC2があって、

Type-Cオスのコネクタはこのうち一本をCCとして両側に渡すことになっている。

(もう一方はeMarkerへの電源供給用のVconnとして使われる)

Type-Cメスを備えた機器はCC1,CC2のどちらで接続されたか識別して、

どちらのSuperSpeedのデータバスを使うか選択できなければならない。

ところがこのアダプタはSuperSpeedのデータバスは一方のみ決め打ちで結線している。

このため、逆向きに接続するとUSB 3.1非対応ケーブルになってしまうと。

USB 2.0用のデータバスは中央にあって点対称なので、確実に通信できる。


長々と書いてきたが、今回のUSB Type-C接続イヤホンでは全て問題にならない。

  1. Type-C側(イヤホン)は周辺機器である
  2. 機器にケーブルが直付けされているのでeMarkerは関係ない
  3. イヤホンはUSB 2.0接続なので点対称で表裏不問

このことから問題なく使えると判断したし、実際に想定通りの動きをしている。

このアダプタ自体はUSB 3.1対応と書かれているが、

全般的にUSB 3.1で使うと問題が起きやすいように思える。


充電用にこういうアダプタを使う人もいるんかなと思ったけどどうなんだろ?

僕は携帯用のACアダプタはUSB PD対応ということはType-C出力で、

モバイルバッテリーもType-C対応なので、基本的にはType-C同士のケーブルを使う。

ただ、高速バスの座席などUSB A端子の電源が取り付けられていることがある。

そういうところで使うためにA端子オス~Type-Cオスの充電専用ケーブルを持ち歩いている。

(実はこの充電専用ケーブルはメルカリShopsで誤認してつかまされたものである)

ただ、Type-C同士のケーブルを基本にA端子オス~Type-Cメスの変換アダプタを追加で持ち歩く方がコンパクトではある。

とはいえこのType-C同士のケーブルが5A対応とかでeMarkerを搭載してると問題が起きるかもとか。

そういう懸念はあると思うんですけどね。そこら辺どう考えるか。

CRC32だからといって遅くはない

うちの職場で作っている製品では、ある世代の製品ではCRC16を、ある世代の製品ではCRC32をデータの誤り検出に使っている。

今にして見ればなんでわざわざCRC16という感じもあるけど……


この職場に来てから今まで、CRC演算を使った処理に手を入れることがけっこうあったのだが、

そのとき使っていたマイコンはいずれもCRC演算用のペリフェラルがあった。

設定をしてデータを書き込むと、ペリフェラルで演算してくれると。

まとまったデータがあるならDMA転送との組み合わせが効果的である。

CRC演算は時間がかかるからDMA


ただ、CRC16を使っている世代の製品で使っているマイコンにはそういうものはない。

ゆえにアルゴリズムをプログラミングしてCRC演算をしている。

これをCRC32にするとどうなるかという話が話題になったのだが、

意外とCRC演算そのものの処理時間はあまり変わらないようだ。


なぜCRC演算そのものの処理時間があまり変わらないのか?

プログラムでCRC演算を行う場合、効率化のためテーブルが使われることが多い。

Web上で探すと8bit単位で計算するサンプルプログラムがよく見つかるが、

マイコンのROM容量も考慮してか4bit単位で計算するようにしていた。

テーブルを使う場合の処理内容はCRC16もCRC32もそんなに変わらない。

idx=(crc^data)&0x0F;
crc=(crc>>4)^table[idx];

実際はもうちょっと考えることはあるが、模式図としてはこんな感じ。

このマイコンでは32bitの演算を1命令で処理できるので、

CRC16の演算ではXORやビットシフトの演算回数を減らす工夫をしていた。

CRC32ではそうもいかないので愚直に書く必要があったぐらいである。

演算に使用するテーブルの容量も増えるが、16bit×16個が32bit×16個に増える程度だから、そこまでのインパクトはない。

32byteのテーブルが64byteに増えても軽微な問題ですよね。


マイコンによっては16bit単位でしか演算できないとかいうこともあるから、

そうするとCRC16とCRC32の演算処理は全然違うかも知れない。

あと、元々8bit単位でテーブルにあてはめて演算していたとすると、

512byteのテーブルが1024byteに増えるわけだから、ちょっと気になったかも。

(これもそんなに気にするほどの差ではないかもしれないが)


そういう意味ではCRC64なんて導入するとなればけっこう大きな話だったかも。

というかCRC64なんてあるの? と思って調べたけど、一応あるみたい。

ただ、使っているところはかなり限られるようだけど。

誤り検出としてはCRC32でもかなり高いレベルにあるということなんだろう。

あるいは改ざん防止としても効果的なSHA-256などのハッシュ関数を使うべきということだろう。

(さすがにそこまで来るとマイコンのプログラムで計算するのは大変だが)


冒頭に「今にして見ればなんでわざわざCRC16」と書いたけど、

これはおそらくはデータサイズの制約によるものではないかと思う。

確かにCRC16とCRC32のサイズの差は2byteしかないのだが、

そのわずかな差で従来1回で転送できていたデータが1回に収まりきらず、

2回に分割して通信することになると、各ブロックにCRCを含むヘッダーを付ける必要があり……

という影響の大きさを考えるとCRC16が適するという判断があったのかも。

5Gだからいいこともないが

昨日、スマートフォンが5G対応になった話を書いた。

5Gと表示されても5G特有の機能を使えてるかは別問題と書いたが、

5Gのメリットを何と考えるかというところはある。


その昔、父はVodafoneを使っていたので、2G(PDC)→3G(WCDMA)の切り替えというのは端末交換・SIM発行を伴う大がかりなものだった。

しかし、その後、3GからLTE(後に4Gと呼ばれる)、そして5Gへの移行はずっと連続的に進んでいる。

さすがにその間、SIM交換なしで来た人はいないと思うが(SIMカードが小型化していったから)、理屈上はいけるんじゃないかなぁ。

今後、日本国内では3G停波が計画されており、そこまで来るとVoLTE非対応端末が使えなくなるという点で大きな変化がある。

3G停波とはVoLTE必須化ということであり、これで使えなくなる端末がけっこう出る。

(LTE初期は音声通話は3Gに依存しており、後にLTEのデータ通信を使って音声通話を行うVoLTEという技術が導入されたという経緯がある)

ちなみに5GのVoLTEに相当する物はVoNRというらしい。まだ国内では導入されていないようで、5G接続中でも電話はLTEで行われる。


5Gの導入当初はNSA(Non-stand-alone)方式といい、

LTEネットワークに5Gの電波(5G NR)を使う基地局をつなぐという方式だった。

この場合、5Gのメリットは5G NRで追加された周波数帯が使えるエリアで、高速通信ができることなのだが、5Gの新周波数が使えるエリアは限られる。

その一方で、従来から3G・LTEで使っていた周波数を5Gに転用するというのがあり、ソフトバンクはこれにより5Gのエリアを大きく広げた。

ただ、これにより5G対応したところで通信速度はLTE同等だという。

サービスエリアを見ると下記のように書いてあるエリアがそれ。

SoftBank 5G<700MHz 1.7GHz 3.4GHz>※2
※2 5G表示となりますが通信速度はSoftBank 4GまたはSoftBank 4G LTE同等になります

そのためNTTドコモはこの動きを「なんちゃって5G」と批判していたという。

(もっとも現在なNTTドコモもこの方法でも5Gエリア拡大を進めている)


ところで5G独自の周波数帯というのは日本では3.7GHz帯・4.6GHz帯・28GHz帯がある。

いずれも従来の携帯電話の周波数より高いところであるが、その程度が違う。

5Gでは6GHz以下のSub6と、それ以上の ミリ波 に大きく分けられる。

今回購入したAQUOS sense6はSub6の5G NRのみ対応している。

ミリ波の5G NRは非対応である。多分エリアが狭すぎるからでしょうね。

当面は5G対応といってもSub6だけというのが多くなるのではないか。


LTE同等の速度しか出ない5Gエリアを拡大したところで仕方ない気もするが、

そこには次の段階があって、それがSA(Stand-alone)方式への移行である。

日本で5G SA方式移行への先陣を切ったのがソフトバンクである。

最初に導入されたのがSoftBank Airだったので携帯電話って感じではないが。

SA方式に移行すると、5Gのメリットとして言われていた低遅延という特徴が出てくる。

この特徴を得るためには3G/LTEからの転用でも5Gエリアを広げることには理由があったわけである。


じゃあ、5G SAは使えるのかという話ですが、対応端末と対応SIMが必要だと言う。

SoftBankブランドでは 5G-USIMnano というのがそれにあたるそう

Y!mobileでも5G SA対応のeSIMを提供しているそう。

なので5G SAへの完全移行を図るタイミングでは何らかSIM交換が必要だと。

ただ、当然それはまだまだ先の話なので考える必要はない。


というわけでやっぱり5G対応の意味は無いんだけど。

ただ、3G/LTEからの転用でも5Gエリアを広げているのは、SA方式への移行を考えてのことである。

5Gエリアが面的に広がれば、その中でどの周波数帯を使うかという話になる。

非対応端末にとってはどうしょうもない話なんだけどね。

急いで新しいスマートフォンを買う

おととい、残念な事が――と書いたのだが、

スマートフォンの画面のガラスが割れたんですね。

昔、落下させて端の方が割れていたが、特に影響が無い範囲に留まってたが、

何かの拍子にそれが広がって画面の広くに影響が出てしまった。

さすがにこれでは使えないとなり、通販で即納のスマートフォンを買うことに。


今まで使っていたのはAQUOS sense3のSIMフリー版で、もうそろそろ使い始めて3年になる。

今年に入る頃には買換も検討していたが、決め手が無かった。

そんな中での画面割れで、使った年数からすればそれはそれで満足ではあった。

とにかく急ぐ必要があり、あまり吟味する余裕もないので、

使い勝手も大きくは変わらないであろうSHARP製で、後継機種といえばAQUOS sense6だろうと。

SHARP自身が販売しているSIMフリー版の中古品であまり使われていないものがあって、それで28000円だからこれでいいなと購入。

通信会社に紐付いたものの方が流通量は多いと思うのだが、正統なSIMフリーがよいだろうという判断である。


ただ、注文してから調べてみると、いろいろ変わっているところがある。

1つが画面で、なんと有機ELになっているらしい。

そういえばSHARPが有機ELの製造を始めるというニュースがあったなと。

従来からSHARPはIGZO(半導体材料の一種)を使用した液晶ディスプレイが省電力化に効果的で電池の持ちがよくなっていると宣伝していたが、

有機ELも画面内にトランジスタが多数あるためIGZOは有効らしい。

これによりバックライトがなくなった分、若干薄くなったらしい。

また、画面に関係して、指紋認証が画面内に搭載される形になったそう。

最近の流行みたいですね。画面に保護フィルムを貼る人は注意が必要だが。

僕はもともと手帳型のケースを使い、画面にフィルムは貼らないので問題はない。

これにより画面は大きくなった。インカメラ部分だけ画面が切り欠きがある。

全体的にも従来より若干大きくなるが、極端にサイズは変わらない。


というわけで到着して、SIMカード・microSDを入れ換えて起動。

端末間の設定移行もうまく働き、わりと短時間で移行ができた。

画面内指紋センサの方式だけど、指紋認証時に画面から強い光が出ることからすると、光学式っぽいですね。

光を指に当てて、指紋により反射が変わるのを内部のセンサで検出すると。

画面内指紋センサとしては比較的簡単な方法らしく、認識スピードが課題という話はあったが、そこまで気になる感じはなかった。

ただ、このあたりは人によって合うか合わないかはあると思う。

指紋センサがロック解除用のスイッチに使えなくなり、それに伴う操作感の変化がいろいろあって、そこに慣れるまではちょっとありそう。


今どきはスマートフォンにいろいろな機能が統合されているので、

いろいろな移行作業を行わなければならないが、それも2時間ぐらいで済んだ。

会員証などのアプリはデータ移行で勝手に移行されててびっくりしたが。

今回は移行前後のスマートフォンを並べて作業したが、両端末で作業を行う必要があるものはこんなところだった。

  • Google Authenticator :QRコードで一括移行できる
  • 住信SBIネット銀行(スマート認証NEO): 新端末でログイン試行→旧端末で承認→新端末でスマート認証NEOを設定 という形で移行した
  • nanaco・Edy・モバイルSuica: 移行前の端末で預け入れが必要
  • iD(イオンカード): 移行前の端末で引継用のID発行が必要
  • ゆうちょPay: 新端末での初回ログインには旧端末で発行した機種変更コードが必要

モバイルFelica関係は端末自体にお金の情報を持っているのでちゃんとやらないといけない。でも、どれもわかりやすかったですけどね。

iDは文字で書けばこれだけなのだが、なんか妙に手間がかかった気がする。

もう最近はイオンカードのiDも使わないんだけどな。

(プラスチックカードがMastercard Contactlessに対応したので)

ただ、移行しないと紛失扱いになって面倒かなというのはあったので。

ゆうちょPayもこの方法で移行しないと面倒みたいですね。


他はSMS認証など新端末だけでも対応できることばかりだったかな。

三菱UFJ銀行(ワンタイムパスワード設定)・ゆうちょ銀行(ゆうちょ認証アプリ)はいずれもマイナンバーカードと顔写真による本人確認があった。

認証自体は早くて、電話番号認証だけのときより強固になったのかなと。

あと移行にマイナンバーカードを使ったのが新型コロナウイルスのワクチン接種証明書、まぁこれは再発行ですね。(先週末の4回目接種も反映されていた)

ワンタイムパスワードの移行に旧端末がないと困るのは、みずほ銀行ぐらいなのかな。

僕はみずほ銀行はハードウェアトークン持ってるから関係ないんだけど。

あと移行関係で気になったのはメルカリで新端末でログインすると、決済の利用限度額が0円に設定されたことかな。

しばらく経過してからSMS認証をすれば変更できるんだけど。

旧端末も含めて全体の限度額が下がるので注意が必要かも。


一応、5G対応なので、うちでも「5G」表示は出るが、5G特有の機能を活用できているかは別問題である。

というかこれが画面が割れるまで買換の決め手がないと言っていた理由で、

5G対応というのは明確な差なんだけど、それによるメリットがないと。

電池の劣化も気にならないし、それならばと使ってたんだけどね。

まさかこんな結末になるとは思わなかったが、新端末自体は満足である。

TwitterのLikeの多機能化ゆえ

さすがにこれは厳しいのではと思ったのだけど。

杉田水脈議員に一転、賠償命令 「いいね」で伊藤詩織氏への侮辱 (朝日新聞デジタル)

それなりに考えた結果得られた結論であるとは言えるのだが、

Twitterを長く使っている人の1人としてはそうじゃないよなぁと思うのだ。


TwitterのLike(いいね)というのは、かつてはFavoriteと呼ばれていた。

略してFavとか ふぁぼ とか言ってましたね。

これが変わったのって2015年頃だったらしいですね。

もう7年前ですって。なのに未だにFavと言い続けてる人もいるけど。

実はこの改名の後に今回の決定の背景になったであろう機能追加があった。


現在、TweetにLikeをするとどのようなことが起きるかという話だが、

  1. ユーザーページでLikeしたTweetの一覧が(本人も他人も)見られる
  2. 投稿者にLikeがあったことの通知が行く
  3. TweetにLikeした人数と、そのユーザーの一覧が表示される
  4. Followerのタイムラインに「○○さんがいいねしました」と表示される
    (投稿順のタイムラインを使っている場合、無効化した場合をを除く)

元々、Favoriteというのは1.の機能しかもっておらず、自分用の備忘録という意味合いが強かった。

確かにこの頃からFavは公開だったのだが、わざわざ他人のユーザーページに見に行くような人はほとんどいなかったわけである。

そんな他人のFavを収集して集計する Favotter(ふぁぼったー) というサイトが生まれた。

(日本語で「ふぁぼ」と言う人がいたのはここに由来すると思う)

公開されているユーザーのFavを集めて集計するという性質上、全てのFavが数えられるわけではないが、Fav数の可視化は当時としては画期的だった。


続いて2.の投稿者への通知である。

これは確か2010年に導入されたUserStream APIの機能だったはず。

当時はTwitterクライアントというのを使う人が多く、APIの取得数制限に悩まされることが多かった。

そんな中で導入されたのがUserStream APIでサーバーから新着Tweetが送られてくるプッシュ型のAPIだった。

この機能の1つとして他人のFavが通知される仕組みが出来たと。

UserStream APIは2018年に廃止されたが、この機能自体はWebでも利用できる「通知」という形で残っている。

これによりFavが投稿者とのコミュニケーションという意味を持つようになった。

「見ました」ぐらいの意味でLikeを使う人は割と多い。


続いて3.のFavした人数の表示である。

明確な時期は不明だが2012年頃だと思う。

これは従来、Favotterのような外部サービスで実現していたことが公式の機能として提供されるようになったということである。

そういう意味では目新しさはなかったかもしれないけどね。

これによりFavotterのようなサービスは意義を失うこととなる。


そして問題の4.である。これが2016年頃の話らしい。

もともとTwitterのタイムラインはFollowerの投稿を時系列順に表示するだけだった。

これに対して2016年にトップツイートを優先して表示する機能ができた。

時系列順というのは自分がいない時間帯のTweetを知ることが難しい。

Followしている人が多く、その投稿頻度が高い場合にそうなりやすい。

僕のような古い人はタイムラインから流れ落ちるのがTwitterであると考えるが、

常時Twitterに貼り付いている暇人ばかりではないのだし、見ていなかった時間帯の重要そうなTweetを見られた方がよいのではと。

どうもそういう考えがあったらしく、現在のTwitterではトップツイート優先が標準になっている。

とはいえ従来型の投稿順のタイムラインも選択可能で、僕はそちらを選んでいる。


このトップツイートを判断する尺度にはLikeやReTweetの数であったり、

Follow相手との関係性、親しそうな人のTweetが優先されるなどあると思う。

ただ、このトップツイートにはFollowしている人のTweetだけでなく、

  • Followしている人がLikeしたTweet
  • Followしている人がFollowしている人のTweet
  • その他「おすすめのツイート」

が表示されるということになった。これこそが今回の問題であろうと思う。


Twitterにある人を侮辱したとみられるTweetがあって、

それを杉田議員がLikeしたということは名誉毀損にあたるということだったが、

それをさっきのLikeの各機能に割りあてると、

  1. 杉田議員の「いいね」を閲覧することで侮辱とみられるTweetを知ることが出来る
  2. 侮辱とみられるTweetの投稿者に杉田議員が「いいね」したことが通知される
  3. 侮辱したとみられるTweetの「○件のいいね」の件数が1加算され、そのリストに杉田議員のアカウントが掲載される
  4. 杉田議員のFollowerのタイムラインに「杉田さんがいいねしました」として侮辱したとみられるTweetが表示される

1.については本人の備忘録という面もあるが、他人が杉田議員がLikeしたTweetとして知ることができる。

でも、あえて杉田議員のアカウントを見に行かなければわからない。

人の「いいね」を調べに行くのはTwitterの一般的な使い方とは言えない。

2.については見ました程度の意味とも言えるが、投稿者に賛意を示したとは言えると思う。

ただ、これはあくまでも1対1の問題であり、これだけならば賛意を公にしたとまでは言えないと思う。

3.についてはほとんどの人は数字だけの問題と思っているのではないか。

調べようと思えば誰が賛同したというのはわかるけど、そこまでしますかね。

4.は杉田議員のFollowerに当該Tweetを拡散し、またそこに賛意を表したことがついて回るわけである。


おそらくはこの裁判で問題とされたのは4.ではないかと思う。

訴訟で伊藤氏側は、衆院議員で多数のフォロワーがいる杉田議員の影響力は大きく、多くの中傷投稿に「いいね」を押したことは名誉感情の侵害になると主張した。

「名誉感情」というのは「自分が自分に対して持つ肯定感」という意味なので、

他人からの評価ではなく、伊藤さん自身の感じ方が問題となったものである。

1~4はどれも侮辱行為への加担を認められる内容かもしれないが、

「名誉感情の侵害」という観点に立てば、

1.については信条がかなり違う人の「いいね」を見に行くのは一般的ではなく、

2.の1対1のコミュニケーションはおそらく問題にはならず、

3.の件数に加担したことの責任を1人に問うのは無理がある。


しかし、4.については自分を侮辱するTweetが「杉田さんがいいねしました」と流れること、またそれを多くの人が目にすることが考えられる。

これは杉田議員が多くのFollowerを抱えていることによる。

Likeは必ずしも賛意を表すものではないという主張はあったのだが、

杉田議員の使い方は客観的に見て、侮辱への賛意であると認定している。

このことから、杉田議員はLike機能を通じて名誉感情を侵害したので賠償責任を負うという結論が導かれたわけである。


でもやっぱり無理があるんじゃないかなと思うんですよね。

Likeには1~4の機能があるが、4.の機能を重視してLike機能を使う人というのはそうそういないと思う。

基本的には1.のうち自分の備忘録として使うか、2.の投稿者への通知として使うか、どちらかではないかと思う。

実は現在のTwitterにはブックマーク機能というのがあり、この機能を使うと非公開でTweetを記録することが出来る。

備忘録としてはこちらの方が適していると言えるが、歴史が浅く、ボタンも押しにくいのであまり一般的ではない。

多くにおいてはLikeはTweetへの「賛意」ではあると思うのだが、これを「推薦」と解するのはさすがに厳しすぎると思うのである。


この件について、原告側の弁護士はこのように述べている。

あくまで今回は杉田議員と伊藤さんとの関係やこれまでの経緯に照らして「いいね」が違法と判断されたものであり、「特定の事例における特定の判断だと認識してもらいたい」と話した。

(「いいね」で賠償命じる初判断、原告代理人は「特定の事例における特定の判断」と強調 (弁護士ドットコム))

これは無責任な言い方ではないかなと思う。

影響力のある人が、客観的に見て賛意を持って「いいね」をすると民事上の責任を負うということ前例を示したことは事実ではないか。

影響力、Tweetの内容、賛意の程度など、それなりの条件を満たす必要はあるが、

有名人でなくとも、小さなコミュニティの中で影響力を持つ程度はあるだろう。

必ずしも万単位のFollowerを抱える人だけの問題ではないのではないかと思う。

そうするとLike機能の使い方について慎重に考えざるを得ないのではないか。


ただ、なぜそれが引き起こされたかというと、それはトップツイートに「○○さんがいいねしました」として表示する機能があるからである。

この裁判は以前から話題になっていたのだが、そのとき比較対象として出されたのがReTweet機能である。

中傷投稿への「いいね」やリツイート、賠償求める訴訟相次ぐ…「賛同か」で判断分かれる (読売新聞)

ReTweetについては「自身の発言と同様に扱われる」という判例が定着している。

当たり前じゃないかと思うのだけど、実はここも利用者間でギャップがある。

世の中には「見ました」ぐらいの意味でReTweetを使う人もいるんだよね。

これはTweetに付いたボタンを押すだけという手軽さもあるのだと思う。


公式機能としてのReTweetは「○○さんがリツイートしました」とは付記されるが、あくまでも元の投稿者の名前でタイムライン上に現れる。

この特徴から内容についてReTweetした人が責任を負う必要はないという主張にも理由はあったと思う。

しかし、それは斥けられているので、ReTweetは慎重であるべきというのが一般的な考えである。

今は「引用ツイート」としてコメントを付記して他人のTweetを引用する機能がある。

批判的な意味でTweetを紹介するならばこのような機能を使うべきだろう。


ReTweetもLikeもボタンを押すだけという点では操作は似ている。

ただ、その意味は全く異なり、ReTweetには「推薦」という意味が明確にあり、

Likeについては自分向けの「記録」か、投稿者向けの「賛意」か、そんなところだと思う。

しかし、Twitterのトップツイートの仕様により、実態としては「推薦」の意味を持ってしまっている。

これが今回の判決の原因だとすれば、それは多くのユーザーにとっては不本意なことではないかと思う。


というわけでTwitterの歴史からFavorite→Like機能を追った上で考えると、

この判決は歴史的経緯を踏まえたものではないとは言えると思う。

それなりの検討を踏まえたものであるのは理解するが、

Like機能にここまでのことが問われてしまうと、とても厳しい。

マイニングは儲からなくなったが

ニュースでビットコインのマイニングという話を見て、

そういえば今のマイニング事情ってどうなんだろうと気になって調べると、

一般の人がGPUを使って行うものはほぼ壊滅状態であることがわかった。

理由は単純でEthereumのPoS(Proof of Stake)への移行である。

これまでGPUでのマイニングの多くはEthereum、アルゴリズムでいうとEthashである。

何をマイニングしてるんだろう?

従来はEthashの計算を大量に行い、早くバリデーションできた人が利益を得るという仕組みだった。

PoS移行により、保証金を32ETH拠出するとバリデーションに参加しできて、

拠出率に応じてバリデーションを分担し収益を得られるという仕組みになった。

これによりEthereumでマイニングという概念はなくなった。


では、それ以外のマイニングというのがあるのかという話である。

結論から言えば、あるけど市場規模はかなり縮小したということになる。

NiceHashで取引されるアルゴリズムと参加者数・1日当たりの取引額を並べると、

  1. Scrypt : 5.1BTC/日(6万台) [6.4BTC/日]
    →Dogecoin, Litecoin
  2. SHA256(SHA256AsicBoostと合算) : 4.8BTC/日(8万台) [9.6BTC/日]
    →Bitcoin, Bitcoin Cash, Bitcoin SV
  3. Etchash : 1.8BTC/日 (5万台)
    →Ethereum Classic
  4. Equihash(ZelHash, Zhashを合算) : 1.6BTC/日 (4万台) [1.7BTC/日]
    →Zcash, Flux(Zelhash), Bitcoin Gold(Zhash)
  5. KAWPOW : 0.76BTC/日 (4万台) [2.0BTC/日]
    → Ravencoin
  6. Ethash(DaggerHashimoto) : 0.57BTC/日(2万台) [81BTC/日]
    →Ethereum PoW

[]に記載したのは2021年4月の値で、当時は1BTCが約600万円、今は約300万円である。


あくまでもNiceHashの取引量ではあるが、Ethashがそっくりそのまま失われ、それに代わるものもほとんどないという感じですね。

上位2つがScryptとSHA256というどちらかというとクラシカルなアルゴリズムなんですよね。

クラシカルというのは効率よくマイニングするにはASICを使うべきということ。

次のEtchashだが、かつてはEthashを使っていたEthereum Classicがアルゴリズムを変更したものらしい。

これとEquihashの類が割合としては多いけど……という感じか。

いずれにせよ電気代の高騰もありGPUマイニングが効果を挙げるのは難しい。


さて、冒頭に書いたニュースというのはこれですね。

ビットコインマイニングに復活の兆し──背景にアフリカの存在【コラム】 (Coindesk)

アフリカの小さな村で水力発電の余剰電力をビットコインのマイニングに充て、

それで収益を得ることで村への電力供給を安価にしているということらしい。

余剰電力の行き先としてのマイニングがあるということである。

こういう場合、専用のASICを導入するのが前提なのかなと思う。

この点ではBitcoinのSHA256はもっとも歴史があるのでやりやすいのかなと。


良くも悪くもBitcoinは歴史がありますから、これが大きく変わることは考えづらい。

Bitcoinは暗号資産における中心的な役目を果たし続けるのは今後も変わらないでしょう。

後の暗号資産に比べると、ブロック生成間隔が長いとか、Transaction Feeが高いことが課題ではあるのだが、言うても取引量は圧倒的に多いと。

マイニングする人がいなくなるとBitcoinの取引は成立しませんから、

そういうところで効率的にマイニングする人がいることはよいことでもある。

Bitcoinは安い電力とASICがなければマイニングに参加するのが難しいと言われているが、

その条件が揃うところが分散すればそれはそれで効果があると言える。


本気か冗談かわからない話で「マイニング暖房」というのがあって、

それはマイニングの排熱が部屋の暖房になるということで、

マイニングには多大な電力を使うが、排熱利用により暖房費が抑えられるというもの。

従来はEthashが効果的に稼げたので、稼げる暖房としてマイニングを行う人もいたかもしれない。

マイニングには設備費がかかるし、ヒートポンプより暖房効率が悪いのは明らかだし、これが適用できるケースは限られていたわけですが。

ただ、GPUマイニングで効果的に稼ぐことが難しく、新規の投資は現実的ではない。

既存の設備を使うにしても電気代に対して得られるものが小さくなってしまう。

そんな中でマイニング暖房は成り立たない気がするけど。

口座開設するだけのスマートフォンアプリ

CONNECTというスマートフォンアプリでの利用を想定した証券会社がある。

大和証券のグループ会社らしい。

キャンペーンでそこの口座開設をしようとした。

これは登録によりポイントが付与されるというのもあるのだが、

さらにCONNECT側でもキャンペーンで2000円分の買付資金が付与されると。

これで投資信託の定期買付でもすれば、それなりに恩恵はあるんじゃないって。


マイナンバーカードを持っていれば、その機能をもって本人確認とマイナンバーの申告が完了するということで、これは便利である。

もっとも署名用証明書のパスワードを忘れていないことが前提だが。

というわけで指示に従ってスマートフォンにアプリをダウンロードして、

必要事項の入力をして……でも必要な情報はかなりマイナンバーカードから自動で入力されるので手間はかからない。

それで完了すると、登録情報は数営業日後に送るということと、

そして取引に使うアプリは別であるということが書かれていた。そうなの!?


でもこういうのは心当たりがあって、それはマイナンバーを提出するだけのアプリのインストールを求めてきたところがあったから。

マイナンバーの提出といっても、これは画像データの送信であって、

そんなのわざわざアプリインストールさせるほどかいとは思うんだけど、

センシティブなデータなので取扱に注意した結果、こうなったのかも。

送信が終わればもう用なしなわけで、わざわざそのためだけに……という思いはやはりあるんだけど。


ここについて言えば、マイナンバーカードの読取り機能は平時には使わないわけで、

そういう中で一体化するのは不都合という考えもあったのかもしれない。

確かにそこそこ付加価値のあるアプリではあるので、それはそれでとも思うけど。

写真撮影だけのためにアプリを入れるのとはわけが違う。


CONNECTの新規口座開設時に戸惑ったことの1つに、

自動的に大和ネクスト銀行の口座が開設されるということがあった。

まぁ口座開設されるといっても一般的な用途で使えるわけではなく、

実質的には入金専用口座みたいなもんですがね。

ただ、口座名義が証券会社の名前ではなく、自分自身の名前というだけで。

あと、内部的には出金はこの口座からの振込という形で行われるが、

ただ出金先は本人名義の他口座に限られるので、一般的な振込ができるわけでもない。

それ意味あるの? と思ってしまうけどね。大和証券グループとして使えるものは使うという判断だったんかね。