県議会が二大政党制だと無投票になった

今日は県議会議員選挙の告示日、というわけで出かけたらちょうど立候補者が選挙カーで回ってた。

しかしその選挙戦はうちの選挙区においては今日で終わりとなりそうである。

立候補者が定数2のところに2人しかいないからである。


なぜこうなったかという背景ですが、うちの県議会では議員の大部分は民主党系会派と自民党系会派に所属している。

必ずしも正しいとは言えないかも知れないけど、国政と同じで二大政党制になっていると言えそうだ。

地域により民主党系会派の議員が当選しやすい地域と自民党系会派の議員が当選しやすい地域というのがある。

このあたりも国会議員の選挙も同じで、だいたい決まっていることが多い。

しかし、うちの地域はこの2つの勢力が拮抗しているようで、国会議員の選挙もフタを開けてみるまで結果がわからない。

そんな国会議員の選挙ではなかなかおもしろい地域ですが、県議会議員選挙はうちの選挙区は定数2である。

これは人口によりそれぞれの市と郡に割り振られるものだけど、その結果こうなってしまったと。

それで第3の勢力がでてくることもなく、無投票になると。


ところで一般に政党の数というのは選挙区の定数+1に収束する言われている。

ちょうどこのことがasahi.comに掲載されていたので示しておく。
候補者や政党の数は定数+1で収束する――デュヴェルジェの法則 (asahi.com)

日本では衆議院議員選挙はすべて小選挙区制で行われている。すなわち各選挙区の定数は1である。

すると政党の数は2つに収束していくわけだ。実際、2003年に民主党と自由党が合併したあたりでそうなりましたよね。

そしてその国政の政党の都合か、県議会の主要な会派も2つに収束していったと。


ところで過去には衆議院議員選挙では中選挙区制と呼ばれる大選挙区制で行われていた。

このときの選挙区の定数というのは3~5人だった。

じゃあ政党の数は6つぐらいになりそうなもんである。

ただ、知っての通りこの当時は自民党政権が続いていたときである。果たしてどうしてか。

答えは自民党の中に派閥という政党のようなものがあったからだとされている。

その派閥の間で争うことによって自民党は複数の当選者を出すことができたんだろう。


もっとも現在は小選挙区制だからそういうものは薄れつつあると聞いている。

ついでに言うと、民主党系・自民党系以外の立候補者が衆議院議員選挙の小選挙区で当選することはめったにない。

そのような政党の人には不満も多いようだ。しかし小選挙区制である以上は止む得ないことである。

けど県議会議員選挙は定数2以上の選挙区も相当に多いんだし、第3の勢力とかそんなのがあってもいいと思うんだけどね。

現実には定数7ぐらいの大きな選挙区に立候補していてそれで1人当選するぐらいですわ。