なんでもUSB Type-Cで

職場でノートPCに他の人がログインできないのだけどと聞かれて、

それは有線で社内ネットワークにつないでログインすればよいのだというと、

このPC、Ethernetポートないのだけどと。そういえばそうだった。

うちの職場で新しく導入されている業務用ノートPCにはないんだった。


有線接続が必要なのは、無線LANへの接続には社内アカウントへのログインが必要だから。

初回ログイン時にはユーザープロファイルの取得が必要だが、

そのためにはログインなしで接続できるネットワークが必要で、

それは有線ネットワークでなければならないということである。

USB接続のEthernetアダプタが部署にあるので、これを使えばよい。


1つ前の世代の業務用ノートPC、現在、僕が使っているものだが、

有線で直接接続できるようになっている。

新しいノートPCが有線で直接接続できなくなったのは薄型化の影響だと思う。

RJ45のコネクタはそれなりに高さがあるから。

世間的にも無線接続が一般化していることもあるのだろう。

一方で有線接続のニーズは引き続きあるということか、オプションでUSB Type-C接続の有線LANアダプタも付けられる。


薄型化が進んでいく中でUSB Type-Cというのはとても便利なのだと思う。

充電コネクタとしても従来の丸型のコネクタなどに比べて薄い。

画面接続用にしてもType-CのDisplayPort Alternate Modeが使えて、HDMIやmini DisplayPortより薄い。

(ただし、このノートPCにはHDMIポートも付けられている)

Ethernet接続を考えてもRJ45のコネクタよりType-Cの方ははるかにコンパクト。

PCではそうそうないと思うが、スマートフォン・タブレットではイヤホン接続をType-Cに集約していることもある。

この場合はType-Cでアナログ接続もできるようになっているのが通常。

あと、USBとしてもType-AよりType-Cの方が当然コンパクトである。

さすがにType-Cに一本化は時期尚早だが、将来的にはそういう考えもあるかも。


USB Type-C万能説とも言えるような状況だが、コネクタの強度には疑問もあり、

コンパクトで高機能だが、実際に使って便利かというと疑問もある。

ただ、この流れは止まらないんだろうなという気はする。

特にDisplayPort AlternateもPC側はかなり対応しているわけで、

表示機器側はあまりだがDisplayPortに対応してれば形状変換だけの問題。

勤務先でどうなるかはわからないけど、一気に来るかもね。

セキュリティエリア外で研修してたな

4月ということで社内では新人研修が行われているところだが、

その研修場所に行く用事があって、以前から変わっていることに気づいた。


といってもこの場所は僕がこの会社に入ったときに新人研修してた場所そのものだけど。

ただ、このビルは空調に難があるビルで、取り壊しまたは抜本的な改造が考えられていても不思議ではない。

どうも空調の温度を細かく管理できないようで、空調OFFだとクソ暑いし、空調ONだと涼しいと言うより寒いということでろくでもない。

冷房が入るのは6月~9月ということで、それは妥当かなと思うけど、それ以外の時期がどうしょうもなく暑いのだ。

(秋は暑いが、夏のような寒さはいやだ)

これだけが理由ではないと思うが長く閉鎖されていた。


その間は別の建物に研修スペースを用意していたのだが……

今日、僕の勤め先でも初出勤なんて人は多くて、

そんな人たちを正門でピックアップして、誘導する人たちがいた。

去年までは新人研修を行う建物はセキュリティエリアの外にあったから、こういうことはなかったんだが、(略)

基本的にはいいことだとは思うんだけど、IDカードを持ってない初日だけはめんどくさいね。

(市役所の近くの桜がきれいだから)

そんな光景も何年か見られたものである。


てっきりその状態で定着するものだと思ったが、建物の改修が行われ、

2021年頃には新たな形で使えるようになっていたようである。

(それと入れ替わりで研修スペースは別の建物の改修工事の一時移転先になっていた)

知らなかっただけで去年の新人研修ぐらいから元の場所に戻っていたのかも。


そんなわけで新人研修をやっている建物に行ったのだが、

敷地が柵が囲われているが、扉は普通に開いていた。

建物内にもそのまま入ることができた。えらいガバガバである。

と思ったのだが、2階への階段はIDカードをかざさないと通れないよう。

中はきれいになっていたが、部屋の形は大きく変わっていないようだった。

空調もまともになってましたね。これなら快適に研修できる。


後で確認したところ、1階は社外の人が入ることも想定したスペースらしく、

セキュリティエリア外というメリットを生かしているらしい。

ただ、2階以上は社内の研修や会議で使われるのでロックがかかっていると。

今回の研修場所も2階より上なのでIDカードが必要である。

ただ、1階を緩衝地帯に使えるので、初日はそれで研修スペースに回って、

そこでIDカードを渡して、以後はIDカードで出入りするという形になったのだと。


この建物がセキュリティエリアの外にあったのはとある事情があって、

その事情はすでになくなっているのだが、その特徴が引き続き生きる形に作り直したということである。

いろいろ違和感はあるんだけど、それなりの理由はあるという感じでしょうかね。

見た目と便名が合わないことはある

昨日、こんなことを書いた。

果たして岸田総理大臣がスターフライヤーの黒い飛行機に乗り込むのを見て「全日空3821便」と書けるものだろうか?

(それは全日空便ではないと思うが)

この件についてはこう思うのだけど、他のケースもある。


飛行機の便名と運航会社が違うケースには、コードシェア、ウェットリース、共同引受 の3ケースが考えられると思う。

コードシェアは同じ飛行機に他社の便名も付くというもの。

他社運航便を自社便として販売できる仕組みですね。

冒頭のケースはスターフライヤー運航便にANAが相乗りしている形であり、

スターフライヤーとしての便名も存在して、特に断りがなければスターフライヤーの便名で呼ばれるのではないか。


ウェットリースは最近は日本の航空会社ではなくなったのかなぁ。

ウェットリースとは飛行機を乗務員付きで借りることを表している。

(飛行機だけを借りて、乗務員は借主が用意するものをドライリースと呼ぶ)

かつては JALウェイズ と JAL の間で見られた。

JALウェイズはJALグループでチャーター便とハワイ・グアム・サイパン路線の一部を担当していた。

それ以外にもJAL便名のバンコク線、ハワイ線の運航も担っていて、

これについてはJALがJALウェイズの機材・乗務員をウェットリースで借りている扱いだった。

この逆にJALウェイズ便名のリゾート路線をJALの機材・乗務員で運航するものもあったよう。

JALウェイズはタイ人乗務員を多く採用して、リゾート路線を専門に担当してきたが、

これがなかなか見合わなくなってきたのか2010年にJALに吸収された。


共同引受というのは複数の航空会社で連帯して運送責任を負うもので、

JALグループでは 日本航空、J-AIR、日本エアコミューター、北海道エアシステム、日本トランスオーシャン航空(一部便) の5社、

共同引受対象の便はJAL便名での運航になっている。

ANAグループでは 全日本空輸、ANAウイングスの2社がANA便名になる。

とはいえ、ANAウイングスなんて外見からするとANAと区別は付きにくい。

JALグループの5社についてはそれなりに運航会社の違いは意識するかも。

J-AIRについてはJALの完全子会社でリージョナルジェット専門で全国を飛ぶが、

他3社は奄美・北海道・沖縄の歴史ある航空会社である。


JALが地域航空会社を共同引受に加えた理由はいくつかある。

1つは国際線とこれらの会社の航空券を同時購入できるようにするため。

この目的のためならコードシェアでもいいような気はするが。

JALの販売システムにそのまま乗っかれるという解釈でよいのかも。

もう1つが共同引受の会社同士で機動的に運航会社を変更できるという。

日本トランスオーシャン航空(JTA)の羽田空港発着便がJAL便名になったのはこのためだという。

JTAは737-800のみの保有で繁忙期に大型化するという対応はできない。

そこで繁忙期はJALの運航により大型化するということを考えた。

これで浮いたJTAの機材は沖縄県とは関係ないJAL路線に入ることになる。

なぜ”うちなーの翼”JTAが羽田-小松・岡山を飛ぶのか JALグループで737フル活用 (Aviation Wire)

なお、JTAについては羽田便以外は引き続き自社便名での運航になる。

(このためJTAには共同引受用と自社便名用の2つの運送約款がある)

また、JTAは以前より国際線との同時購入に対応しており、JALの国際線時刻表にも接続便として記載があった。


ウェットリースについてはコードシェアとの合わせ技でない限りは、運航会社の便名は付かない。

共同引受の場合は、代表会社の便名にしか見えない。

JTAのジンベエジェットに乗っても「日本航空971便」と書くしかない。

こういうケースだと運航会社と便名の表記が合わないことは普通だろう。


これとは少し異なるケースで共通事業機として他社機材を借りて運航する場合がある。

常時行われているのがオリエンタルエアブリッジ(ORC)がANAウイングスの機材を借りるもの。

これはORCの自社機材が不足しているのを、ANAウイングスのQ400で穴埋めしているため。

長崎の離島に飛ぶのは何か

借りるのは飛行機だけでORCの乗務員でORC便名での運航である。

ORCは長崎県の航空会社で、長崎県の離島路線の運航が基本だが、

ANAから機材を借りた都合か、長崎県と関係ない路線の運航も担当している。

ORC全便にコードシェアでANA便名が付いていることと相まって、ANA便にしか見えないかも。

なお、ORCは自社のQ200の後継機としてATR42を購入しすでに納入されている。

ATR42導入後は操縦資格の違いもあるため、Q400の借用は終わると思ったが、

ATR42が納入される傍ら、借用するQ400による路線網拡張も続いていてよくわからんなと。


グループ会社内で共通事業機でやりくりするのはそういうものだとして、

それ以外だと天草エアラインの機材整備時に日本エアコミューター(JAC)からの借用が知られている。

天草は1機しか持っていないので、かつては整備時は全便欠航になっていたが、

両社ともATR42を導入したことでこのような対応が可能になった。

元々JACは北海道エアシステムの機材整備時に貸出を行っていた。

(当初はSAAB340の貸出でスタート、現在はATR42の貸出が行われている)

このたびATR42を購入したORCも整備時にはJACから借用するのではないか。


だから、見た目と便名表記が合わないケース自体はけっこうあるんですよね。

共同引受は参加した会社については一蓮托生ということではあるけど、

JTAは自社便名も一部残っているのがどうにも微妙である。

最後の方に書いたANAウイングスの機材を借りて、ORCが運航し、ANAとのコードシェアなんていうのは、

形式上はORCの自主運航便にANAが相乗りする形ではあるけど、

ANAがORCの乗務員を借りているようにしか見えないんだよね。

それは全日空便ではないと思うが

この前の土曜日の首相動静にこんな記載がある。

午前8時25分、羽田空港着。午前9時6分、全日空3821便で同空港発。

同42分、関西空港着。同2時25分、全日空3824便で同空港発。

(首相動静(4月15日) (JIJI.COM))

全日空3821便、3824便とあるが、これは一般的にはANA便と言わないのでは。


関西空港のWebサイトでNH3821と調べてみるとMQ21(NH3824)という記載がある。

同様にNH3824はMQ24(NH3824)と記載されている。

実はこれはスターフライヤー運航便である。

(スターフライヤーの航空会社コードは本来7Gだが、国内ではMQの表記も見られる)

コードシェア便としてANA(NH)便名も付いているのだが、

果たして岸田総理大臣がスターフライヤーの黒い飛行機に乗り込むのを見て「全日空3821便」と書けるものだろうか?


自民党関係者はANAを好んで使う傾向があるという話がある。

もちろん目的地によっては他社も使うのだが、ANAのコードシェア便がある場合はそちらで表記されている。

午前7時7分、公邸発。同31分、羽田空港着。同55分、全日空2471便で同空港発。同9時27分、鹿児島空港着。

(首相動静(10月10日) (JIJI.COM))

NH2471とはソラシドエア運航の6J71便と同じ飛行機である。

九州方面を中心にソラシドエア便の利用はけっこうあるみたいだが、一貫して全日空便として表記されている。

実際にANA経由で手配しているのではないか。


この首相動静というのは総理番の記者が書いているわけだが、

さらに言うと時事通信社・共同通信社の代表者が総理大臣一行に加わっているという。

「首相動静」何のために (NHK)

そうして誰と面会したかとか記録して、報道各社に共有しているわけである。

おそらくはこうして同行する記者の航空券も同時に手配しているのだろうし、

あと「総理の日程は前日に公表される」ということで、搭乗予定の飛行機・列車などの情報は記載されているのだろう。

そこに従った結果がスターフライヤーなのに全日空便という表記だったのかも。


前日ぐらいに昼まで和歌山で演説して、夕方には浦安で演説というので、

その間を埋めるのはスターフライヤーの羽田~関西便しかないねとは言われていた。

なかなかの強行軍だが、定期便で移動できてしまうと。

羽田~関西は早朝深夜は伊丹空港の門限の都合で大手2社の便があるが、

昼間についてはスターフライヤーがほとんどである。

このため和歌山~東京周辺を昼間に移動するならスターフライヤーが最適だったのである。


さて、冒頭で紹介した首相動静だが、飛行機での移動の間に挟まれたところにはこういう記載がある。

午前11時17分、和歌山市の雑賀崎漁港着。地元漁業関係者と意見交換。爆発物が投げ込まれ、街頭演説を中止。

昔は爆発物が絡む事件というのはけっこう多かったのだが、

法規制の強化もあり、最近ではなかなか起こらなくなっていたところである。

結果的には目立った被害はなかったのだが、危険なのは言うまでもない。

選挙期間中は狙いやすいというのは確からしい。

グランドナショナルと中山グランドジャンプ

昨日は中山グランドジャンプ(J・GI)が行われた。

オジュウチョウサンがいないのは8年ぶり、他のチャンピオンも多くが引退、

昨年末の中山大障害を勝ったニシノデイジーも障害戦のキャリアは浅く、

大変フレッシュな面々が揃ったと言われた。


一方、昨日はイギリスではグランドナショナルが行われた。

イギリスで最も馬券を売るレースで、世界で最も有名な障害レースだと思う。

イギリスでの注目度は日本でいうところの有馬記念みたいなものかも。

ただ、ハンデ戦のため、かつてはG3、今年から Premier Handicap という新区分になった。

(ヨーロッパでは平地のハンデ戦はグループ制の対象外とされているため、障害のグレード制もそこに合わせたとみられる)

賞金は高くて1着50万ポンド(8300万円)、世界最高賞金の障害レースである。

日本の中山グランドジャンプ・中山大障害の1着6600万円も十分高いが、もう少し高額である。


ただ、グランドナショナルはとてもチャンピオン決定戦とは言えないトンデモレースである。

Racing Replay: Randox Grand National Handicap Chase (Premier Handicap) (Class 1) (Turf) (Racing TV)

まず頭数の多さにびっくりするが。1頭除外の39頭立てである。

そして第1障害で4頭落馬、第2障害で2頭落馬、いきなりこれはひどい。

結局完走したのは17頭、ここ最近はこれぐらいの数字らしい。


こんなレースなので、動物愛護団体による妨害も恒例となっており、

今年はそれが原因で発走が14分遅れ、100人以上の逮捕者を出したという。

ただ、これだけ落馬が相次ぐレースだが、致命傷を負うものはそこまで多くない。

障害が難しく負担重量も重いのでスピードが出ないということらしい。

とはいえ、今年も1頭が転倒で死んでおり、なかなか全頭無事とはいかないのも実情である。


主催者側も出走資格の厳格化(7歳以上・長距離の障害レースで4着以内など)、

落馬の多い障害の改良など、それなりの対策はしているところである。

障害レースに落馬は付きものであり、ある程度は仕方ないと思うのだが、

ただ、落馬した馬がカラ馬として走り続けて、そのカラ馬に邪魔されて落馬(2:15ごろ)と、

落馬が落馬を生むような状況はさすがにどうなの? と思う。

これでもカラ馬が待避路が逃げやすくなる対策をしてるらしいんだけど。

なお、転倒した馬が除けられない場合は待避路を走らせることになっていて、

5:05ごろに旗を出して待避路を走るように指示している姿が見える。


実は……というほどでもないが中山大障害はグランドナショナルをモデルに作られたレースである。

中山大障害は年2回開催だったが、春は 中山グランドジャンプ として独立、

開催時期を考えれば 中山グランドジャンプ は 日本のグランドナショナルというべきレースである。

ただ、距離が4250mと本家の約6900mと比べればずいぶん短く、

障害の難易度はほどほど、なによりハードル並みのスピード勝負である。

日本の障害レースはsteeplechaseかhurdleか

中山グランドジャンプは国際招待競走だった時期もあり、

現在も国際競走ではあるのだが、さすがにこのスピード勝負では参戦しにくい。


どうしても障害レースは落馬・転倒が多く、亡くなる馬もそれなりにいる。

JRAでは年125レースほどの障害レースがあるが、2021年・2022年はともに6頭が障害レースで死んだという。

これをどう見るかという話はありますが。事故率は平地より1桁ぐらい高そうだが……

ただ、未勝利やクラスで頭打ちになった馬にとってのチャンスではあり、

オジュウチョウサンが平地未勝利から障害入りして長くチャンピオンにあったのは有名な話である。


グランドナショナルがイギリスで最も馬券を売るのとは対照的に日本では障害レースの人気はそこまで高くはない。

馬券売上も平地に比べればだいぶ見劣り、中山グランドジャンプの売上は18.2億円、

同日のアーリントンカップ(GIII)が38.0億円だから、これの半分も売れてない。

ただ、馬券売上の割には賞金は高く、障害未勝利で1着790万円など。

そこにはJRAの障害レースへの期待が込められているのではないか。


雨が降る中で行われた今年の中山グランドジャンプ、10頭全頭が完走し、

優勝したのはイロゴトシ、熊本県生まれの馬である。大差勝ちだった。

九州産馬がG1級のレースを勝つのは初めてで、障害とはいえ快挙である。

九州産馬のダービーこと ひまわり賞 を含む平地3勝を挙げるも、

平地3勝クラスは厳しいとみたか障害へ転向、今年2月に障害初勝利、

前哨戦のペガサスジャンプステークスで3着で手応えを感じたのか参戦と。

いろいろあるもんだなぁと思いますね。

オーディションで声優ユニット組んでも

「22/7」というコンテンツあるいはアイドルグループがある。

「デジタル声優アイドル」という触れ込みで、TVアニメが放送されたことも。

プロデューサーとして秋元康さんが関わっているとか。

一般公募のオーディションで選ばれた人にキャラクターを付けるという形でやっている。


2016年にスタートしてから、このプロジェクトから去る人も出ているのだが、

その中で当時リーダーだった帆風千春さんの卒業理由が「声優として新たなステップに進みたいと」とあったのは衝撃を与えたと言われている。

22/7のリーダー帆風千春、2月にグループ卒業 (音楽ナタリー)

おそらくは22/7に在籍したままでは声優としてのキャリアは広がらないということだろうが、

「デジタル声優アイドル」と銘打ったプロジェクトがそれではいかんだろうと。


その後、ブシロードの芸能部門である響に「千春」が所属したという。

明確には書かれなかったが、22/7の帆風千春あらため千春だったという。

そして、同事務所所属の愛美さんの妹であることが明かされる。

(もともとそういう噂はあったが、特に語られていなかった)

実は事務所の面々にも愛美さんの妹というので知られた存在だったらしい。

姉妹ともども芸名で名字が取られたとネタにしていたが。

22/7を去ってかつての芸名にこだわる必要が無くなり、本名の「千春」部分だけ残ったという理由であろうが。

(ちなみに姉の方は声優としては寺川愛美、歌手として愛美だった時代があり、これを歌手の方に統一したという経緯があるそう)

事務所を移り、確実に活躍の場は増やしつつあるようである。


突然こんなことを書いたのは、林鼓子さんを見て思い出したからだが。

これも「Run Girls, Run!」というユニットにさかのぼる。

「Wake Up, Girls!」(WUG)の妹分として登場。WUGの作中にもキャラクターが付いて出たらしい。

WUGという作品は完結し、ユニットも2019年に活動を終えて解散している。

その後、Run Girls, Run!はユニットとしての音楽活動は続いていたが、

これも今年3月を持って終わってこのユニットは解散している。


これとほぼ同時期に林鼓子さんがラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜 役を引き継ぐことになった。

(前任の楠木ともりさんが持病のため降板することになったため)

たいへん人気の高いコンテンツなので一気に話題になった。

これだけでも大きな話だったのだが、もう1つあった。

それがバンドリの新バンド「MyGO!!!!!」のドラム 椎名立希役であることが明かされたこと。

MyGO!!!!!については以前「覆面ガールズバンド」として話題にしたが。

覆面ガールズバンドってわけではないが

TVアニメ化など動くにあたってこの覆面が取られた形である。

なお、林鼓子さんは3月末をもって所属していた81プロデュースを退所している。

現在はフリーランス、こういうのは声優では珍しくないが。


これを見て本当にこれと似たようなことがあった人を思い出した。

それが中島由貴さんである。

アース・スター エンターテイメントが行った一般公募のオーディションで選ばれ、

「アース・スター ドリーム」という声優アイドルユニットを結成する。

声優としてはアース・スター関係の作品への出演が主だったが、

それ以外のところにもしばしば抜擢され、大きな転機となったのがアイドルマスターシンデレラガールズの乙倉悠貴役への抜擢(2017年2月発表)だった。

その後、2017年12月でアース・スター ドリームから卒業してソロ活動へ……

ということになったのだが、ほぼ同時にこのユニットは完全崩壊する。

そこに2018年3月にアース・スターのマネージメント事業が廃業が重なった。

他の事務所に移籍するもの、声優として廃業するものとある中で、

中島さんは1人だけで「ビーフェクト」という事務所で独立したのだった。

その後、同年5月、バンドリのRoseliaのベース、今井リサ役を引き継ぐことに。

(前任の 遠藤ゆりか さんの廃業に伴うもの)

確かにベースをやってたという話はあったのだが、それがこういう形につながるとは。


中島由貴さんが上で書いた2つの役を得たのもアース・スター時代のこと。

自社コンテンツ以外でも活躍の場を模索したのだろうが、結果に結びついたものは少ない。

アース・スターのマネージメント事業の廃業後に、廃業したものが多かったのはそういうことでしょう。

養成所から再スタートを切った 高尾奏音さん は今ではなかなかの売れっ子だし、

そういう逸材がいたことも確かではあるんですが。

(アース・スター時代にも自社関係以外の仕事をやっていたみたいだけど)


そんな所属タレント1名でスタートしたビーフェクトも今は4名いるそう。

その1人、吉宮瑠織さんは明言されてはいないが、22/7からの転身らしい。

当時の芸名は 海乃るり ということだから、本名にしたのか。

これもまた新たな活躍の場を求めたのか。

かつてのファンへの配慮か、まだアニメやゲームで目立った活躍がないのにトークイベントが多く行われているのが印象的。


というわけで一般公募で集めてユニット組んで声優として殴り込みという作戦は、

けっこう試みられてきて、活躍するものも出てきているのは確かだが、

全体的にはなかなかうまくいっているとは言えない気がする。

WUGとかRun Girls, Run!は81プロデュースという大手事務所が付いており、

さすがにそれぐらいバックアップ体制があればよいと思うが。

それでも一律にうまくいくものではないけど。


そんな事情を考えたとき22/7ってよく続いてるなとか考えてしまうが。

コンテンツとしては全然ダメという状況が続いていて、

メンバーの作品外での活躍を広げることもできてなかった。

それでも新規メンバーを公募・補充して続いてるみたいなんですよね。

アイドルとしては一定の成果があるので満足ということなんかね。

そんなことしてるから冒頭に書いたような離脱が起きるんだろうに。

課長からの権限移譲のため

設計レビューの準備をしていて、開催案内の送り先をリストアップしていて、

このネタのためにこんな人数に案内送らないといかんのかと。

年度初めということで担当課長が多忙を極めており、このスケジュールが最大のネックだが、

そもそもこの課長が判定者として妥当なのかという疑問はあり、

チームリーダーに権限移譲してくれればいいのにとか思ってしまう。

でも、この人はそういうことはやらないだろうしなぁとか。


権限移譲という話で思い出したのだが、社内でGr(グループ)という組織階層を設けていることがある。

こういう階層がある会社も多いと思うが、その意義は会社により異なる。

うちの勤務先では通常、課の下に設けられる階層になっている。

課長はほとんど管理職(非管理職が課長になることは可能)だが、Gr長は多くは非管理職である。

課内に複数の管理職がいてGr長が管理職というパターンもあるけど。


このGrという階層は自分が所属する課にはないが、隣の課にはある。

Grという階層を設けた背景として権限移譲ということを言っていた。

具体的にはある種の業務の承認権限をGr長に委ねているらしい。

件数が多くて専門性が高い業務についてベテラン技術者をGr長に任命して、

Gr長にその業務についての承認権限とメンバーの指導を任せていると。

これにより課長の負荷軽減とメンバーへの技術伝承を狙ったということらしい。


Gr長にどこまでの権限を移譲するかはわりと自由度が高いらしい。

図面の承認権限を持たせたりというのはどこかで見た気がする。

ただ、人事評価については必ず課長が行うことになっているし、

経費関係の承認については必ず管理職がやらないといけない。

課長が人とお金のマネージメントに専念できる体制を作るための手段として、

Gr長への権限移譲という選択肢もあるということなんだろうかね。

非管理職の課長を増やして人のマネージメントを分担する方法を取っていた時期もあったけど。


ところでチームリーダーという役職がある。

チームは組織図には書かれない役職で、課内の役割分担ということかね。

このチームリーダーというのは役所で言えば課長代理に相当するらしい。

課長代理というと大仰な気もするが、課長を代理することができるという意味なら確かにそうかもしれない。

東京都だと、主事が33%、主任が29%、課長代理が29%、課長(ここから管理職)が8%、部長が2%という分布らしく、

非管理職の3人に1人が課長代理ということになれば、確かにそんなもんだなと思う。


というわけでうちの職場のチームリーダーは課長代理級だと考えてみると、

Gr長というのはより実践的な課長代理という言い方ができると思う。

調べてみると東京都には統括課長代理を認定する制度があるという。

まさにうちのGr長と同じような役目を担うものに見える。

わりとこういう考え方はどこでもあるんだなと思った。


今年度の業務内容がいろいろ見えてきつつあるけど、

今年度からしばらく部内の他の課のプロジェクトに参加することになるらしい。

少し前に課長とそこの仕事も自分のスキルを生かせるかもねという話をしてたのだが、まさかこういう形で仕事が回ってくるとは。

これは部内異動というわけではなく、人事面のマネージメントは従来通り。

従来からの担当製品の業務も引き続き行うのだろうし。

仕事によりいろいろな上司(チームリーダー・Gr長・課長)が出てくるわけだが、

日常的なことはチームリーダーとよく話し合っておけばなんとかなるかなと。

奈良県政に日本維新の会

全国的にも話題となっていましたが。

奈良県知事選挙 山下真氏 初当選 維新公認知事は大阪以外で初 (NHK)

日本維新の会公認の山下氏が奈良県知事選挙に当選したという話。


日本維新の会は大阪府の地域政党である大阪維新の会が全国化したもの。

大阪府では府レベル・市町村レベル・国政レベルの選挙でも猛威を振るい、

特に衆議院の選挙区選出の議員は 日本維新の会 と 公明党 しかいないという。

大阪府に隣接する兵庫県阪神地域でもそれに近い傾向があり、選挙区選出の国会議員も出している。

県全体となるとまた傾向は違うが、現在の兵庫県知事の斎藤氏は日本維新の会推薦で当選している。

それならば、同じく大阪府と結びつきの強い奈良県でも……

と思うのだが、今までなかなかそうもいかなかった。


今回、山下氏が当選したのは自民党分裂の漁夫の利を得たと言われているが、

分裂してなくても勝ってたような気もするし、勝てないから分裂したとも言える。

自民党分裂というのは、自民党組織としては平木氏を推す一方で、

一部の県議会議員が現職の荒井氏を推し、どちらも立候補したことによる。

全県での得票を見ると、山下氏 26.6万票(44%)に対して、平木氏19.7万票(33%)・荒井氏9.7万票(16%)なので、

平木・荒井両氏の得票を合計すれば山下氏に勝てた計算ではある。

そうはいっても5ポイント差、足した得票が得られたとは思えないし、山下氏の当選は順当な結果ではないか。


全県での結果はともかくとして、気になったのは地域性である。

市町村別の得票を見て、下記の5グループに分類してみた。

  1. 山下票>平木票+荒井票
    生駒市・平群町・河合町・上牧町・王寺町・奈良市・斑鳩町・三郷町
  2. 山下票>平木票>荒井票 かつ (平木票+荒井票)-山下票<10point
    大和高田市・大和郡山市・桜井市・香芝市・橿原市・広陵町・田原本町
  3. 山下票>平木票>荒井票 かつ (平木票+荒井票)-山下票>10point
    御所市・三宅町・大淀町・安堵町・宇陀市・葛城市・川西町
  4. 平木票>山下票
    野迫川村・上北山村・山添村・十津川村・下北山村・川上村・天川村・御杖村・五條市・曽爾村・下市町・黒滝村・明日香村・高取町・天理市・吉野町
  5. 荒井票>山下票
    東吉野村

奈良県の地理に詳しい人なら明確な地域性が読み取れると思いますが。


1.のグループ、山下氏圧勝の地域は奈良市・生駒市と西和地域(安堵町除く)である。

山下氏は元生駒市長という経歴から生駒市での得票は圧倒的。

奈良県でも最も大阪府との行き来が活発な地域である。

ということでこのあたりは日本維新の会推薦というのも効いてそう。


2のグループは平木・荒井を束ねられれば山下氏と接戦に持ち込めた? という地域、

奈良県中部の多くと大和郡山市で構成されている。

このあたりも大阪府との行き来は活発で、特に香芝市・広陵町は1.の地域と同じぐらい活発である。

だけどちょっと傾向が違うんですね。平木氏が香芝市出身なのもあるのかな?

それ以外の地域は1.よりも大阪より距離があるという感じなのかな。


3のグループは平木・荒井を束ねれば山下氏に勝てた可能性が高い地域で、

葛城市・御所市は奈良盆地では南寄りの地域、宇陀市・大淀町は奈良盆地以外では宅地開発が進んだ地域。

2.と4.の中間的な地域ということなんだろうかね。

この辺も一般的な感覚で言えば大阪の郊外としての色が濃い。


4.のグループはすでに平木氏が最多得票の地域、天理市と南部の大半。

南部のうち大淀町はさっき書いた通り3.にあたり、東吉野村はなんと荒井氏が最多得票という特異的な地域である。

市町村の数で言えば多いのだが、天理市と五條市を除けば人口は少ない。

それにしても天理市がこの中にあるのは驚くべきことだと思う。

一般的には奈良市などと同じ北部に分類される地域なのだが、

平木氏の得票率は47%とかなり高く、周辺からすると特異的である。


これらのグループごとの人口を見てみると、

1.が60万人、2.が46万人、3.が12万人、4.が12万人といった具合。

人口で見れば山下氏圧勝の地域が県全体の半分近くになるんですね。

ただ、地域性としては県の北西部の一角に限られる形である。

1.と2.の地域合わせれば県人口の8割を占め、感覚的にはほとんどという感じだと思う。

面積的にも奈良盆地の多くを占める形にはなる。


奈良県在住の旧友が分裂っていうけど、荒井氏は実質的に無視されているのでは? という感想を言っていたが、

そうはいっても一定の得票は入っているのが実情である。

そもそも、今回の自民党の分裂の背景には「荒井では勝てない」という判断があったという。

高市早苗大臣 帰りたくても帰れない 奈良県知事選挙のお家事情 (NHK)

この判断はおそらく間違えていなかったのだが、

一方で平木氏を擁立するというところにも納得感がなかったようである。

「候補者一本化調整に時間がかかってしまい」と準備不足もあるのかもしれないが。

だから荒井氏を支持する県議会議員も残って、それを見て荒井氏は立候補したというわけである。


こういう状況でも自民党が公式に推薦する候補が勝つことはあるけど、

やはり元生駒市長という経歴もあって山下氏への期待は大きかったんだと思う。

ちなみに冒頭に貼ったNHKの記事には「日本維新の会の支持層のほか無党派層や立憲民主党などからも幅広く支持を集め」とあるが、

立憲民主党が公式に支持を表明していたのは平木氏だったりする。

ついでに国民民主党は荒井氏を推薦していて、2つの民主党も分裂している。

でもやっぱり納得感は無かったらしい。


荒井知事時代の奈良県政といえば印象的なのが関西広域連合への加入問題である。

2010年、関西広域機構を発展させる形で関西広域連合が設立された。

複数の都道府県の広域連合としては全国初、現在も唯一の存在である。

このとき関西広域機構のメンバーでありながら、奈良県は設立メンバーに入らなかった。

このときの荒井知事が不参加の根拠として、現在の奈良県が大阪府の一部だった時代(1876~1887年)のことを出していて、時代錯誤にすぎるのでは? と。

奈良県民の間でも近隣府県との連携強化から参加すべきではという意見も根強く、

結局は2015年に関西広域連合に参加しているのだが、現在も奈良県は資格試験や職員研修の広域化には参加していない。

このほかにも近隣府県との協調より奈良県としての独自色を打ち出すことは多かった。

でも、それらの施策を県民が支持していたかとなると疑問は多い。


同時に行われた県議会議員選挙でも日本維新の会は14議席(改選前3議席)に伸ばした。

政党別では自民党が17議席(改選前23議席)、無所属1名も自民党系かな。

自民党が引き続き最大会派……と思ったけど、今の奈良県議会は自民党系の会派が3つあるらしい。

このあたりもどうなるんかね。


大阪府に加え、兵庫県・奈良県と多数派になりつつある日本維新の会、

他地域でも都市政党としての存在感は示しつつあるが……

でもやはり本質的には大阪府の地域政党ですかね。

兵庫県・奈良県も大阪府の隣接地域だからというだけのことだし。

今回も自民党の自滅じゃないかという見方はあるんだけど、

正直、奈良県はもっと早く陥落してても不思議はなかったかな。

透明だから紫外線に強い

洗濯物を干すのに使っていた角ハンガーが壊れた。

元々部分的に壊れたのをごまかして使ってたが、さすがにどうしょうもない。

これに気づいたのが昨晩で、今朝は干せないと困るので、

とりあえず壊れた部分をガムテープで補強してごまかして使った。

それで壊れずに夕方まで持ったからとりあえずはよかったが。


昼休みにイトーヨーカドーアプリを開いたら、ちょうど良いところに物干し関係10%引きクーポンがあった。

そんなわけで帰ってきて洗濯物を取り込んでからイトーヨーカドーに。

その中で「高耐久・紫外線にも強いポリカーボネート採用」「耐久性長持ち 約2倍」とある商品が。

いろいろ考えた結果、これを購入することにした。

ピンチ部分はポリカーボネート(PC)というのは多少あったのだが、

それ以外のプラスチック部分はポリプロピレン(PP)製がほとんどだった。


ただ見た目は本当に強いの? と思ってしまう。

半透明だし、その見た目も相まってか他の商品より軽い印象である。

とはいえ、この半透明ってのが実はポイントなのでは? と思った。


ポリカーボネートの用途として真っ先に思い浮かぶのがCDですね。

透明度と強度を兼ね備えた素材であることを生かしている。

強度という点では、うちの職場で作っている製品の筐体もPCが多いとか。

着色されているので透明ではないけど。

強度を生かした用途としてよく知られるのが防弾盾である。

透明で前方が見える上に、軽いのに銃弾にも耐える強度がある。


実はポリカーボネートは紫外線にも比較的強い素材だとされている。

そもそも洗濯物を干すというのは、物干し含めて太陽の下に晒すこと。

一般的にプラスチックは紫外線によって劣化することが知られている。

これが洗濯物関係のプラスチックが劣化して壊れていく原因として大きいといいう。

今回壊れたのも紫外線で段々劣化していたところに、力が加わって破断してしまったのだろう。

ポリカーボネートの紫外線への強さを生かした用途の1つがカーポートで、

これこそ常時太陽に晒されるわけで紫外線への耐性は重要である。


ところで物体が色を付いて見えるのは、その色の光を吸収するからである。

プラスチックは紫外線を吸収して壊れてしまうわけである。

ということは紫外線に対して透明なプラスチックは紫外線で壊れにくいということ?

実際、ポリカーボネートより紫外線にさらに強いというアクリル樹脂はそうだという。

ポリカーボネートは320nmぐらいまで透過し、それより短い波長は吸収される。

290nm付近にポリカーボネートを劣化させる波長がある。

アクリルだとより短い波長まで透過して、紫外線を吸収するところがほとんどないと。

ただ、強度の面でポリカーボネートはより優れているので総合的にはよいのだと。

紫外線吸収剤を加えて紫外線がプラスチックの成分を壊す前に吸収して熱に変えてしまうなどの工夫も効果的で、

実際には吸収剤を加えて紫外線の多くが吸収されるポリカーボネートが多く使われているそう。

この角ハンガーはどうか知らないけど、さすがに吸収剤は入ってるのでは?

見た目とは裏腹にという感じはあるけど、見た目にも強さの理由があったという話。

NPBファームリーグ拡大とJ3リーグ創設は似てる

静岡に2軍だけのプロ野球チームができる? という話があったが、

他にもいくつか興味を持っているところはあるらしい。

NPBが2軍戦のみに参加新規球団を公募 球宴は投手負担軽減で両リーグ31人に 実行委員会 (Yahoo!ニュース)

1軍がないのに2軍というのは言葉の使い方としておかしいので、

正式には「NPBファーム・リーグ拡大」という言い方をしている。


ファームリーグというのは、イースタンとウエスタンの2リーグがある。

イースタンリーグは神奈川県より東の7チーム、ウエスタンリーグは愛知県より西の5チームで構成される。

なお、日本ハムファイターズの1軍本拠地は北海道北広島市だが、2軍は千葉県鎌ケ谷市にある。

このあたりも2軍戦の移動の便宜を考えてのことだと思う。

他は1軍本拠地とはそう遠くは離れていない。

この地域別の構成の欠点はイースタンが7チーム、ウエスタンが5チームと双方奇数であること。

これは近鉄がオリックスと合併し、楽天イーグルスが新設された影響である。

これらは1軍ではパ・リーグ内々の問題だったが、2軍では東西をまたぐ問題だった。


というわけで、イースタンとウエスタンそれぞれに奇数チーム増やすとよいと。

現在、興味を持っていると報じられているのが、

  • 火の国サラマンダーズ (九州アジアリーグ所属) (熊本市)
  • 新潟アルビレックスBC (BCリーグ所属) (新潟市)
  • ハヤテグループ (静岡市)

上2つはすでに独立リーグのチームで、最後はチームは未結成。

独立リーグからのNPBファームリーグ入りは他にもあるかもね。


ところで1軍・2軍というのはプロ野球では聞くけど、プロサッカーでは聞かない。

(アマチュアサッカーではBチームという言い方はある)

かつてはそういうチームも存在したが、現在の日本には存在しない。

これはJFAの規則(FIFAの規則に整合)により、野球のような2軍の運用が難しいためだという。

ただ、後で書く通り、それに代わる制度もある。


プロ野球の2軍の目的は選手の育成と調整ということである。

1軍の試合でベンチ入りできる選手は29人まで。

一方で1軍の試合に出られる支配下登録の選手は最大70人まで契約できる。

このため1軍にすぐ活躍の場がない選手の育成・調整に2軍が必要であると。

その調子を見て、あるいは1軍の選手がケガのときに2軍から1軍に行けるようにしておくと。

この目的では1軍と2軍の人の行き来は機動的にできる必要がある。


あと、支配下登録の枠外で育成選手として契約を結んでいる選手もいる。

ドラフト会議に引き続き育成ドラフトが行われて、そこで指名後に契約すると育成選手になると。

育成選手は1軍の試合には出られないが、2軍には最大5人まで出場できる。

その後1軍で活躍できるとみれば、支配下登録に移行することもできる。


プロサッカーで野球の2軍のようなシステムを導入しにくいのは、

年に2回のウインドー期間にしかチーム間の移籍ができない規定による。

同一クラブのAチーム・Bチームで異なるリーグに参加しようと考えると、

両チーム間の移動は移籍扱いになり、ウインドー期間の制約を受ける。

これではAチームの選手にケガがあったとき、Bチームから補充ができない。


しかし、この規定には例外がある。

それが23歳以下の選手に適用される「育成型期限付き移籍」である。

23歳以下の選手が所属チームより下位のリーグ(J1のチームならJ2やJ3)にレンタル移籍する場合、

その選手はウインドー期間の規定によらずに元のチームに戻れる。

これが所属チームで活躍の場がない選手の育成の場として活用されている。

なるほど。J3リーグの創設にはそういう背景があったのか。


NPBファームリーグ拡大というのも既存の2軍、新チームあわせて育成機能の拡大という目的が大きいのだと思う。

既存の2軍にとってはチーム数が偶数になると安定的な試合機会が確保できる。

新チームの選手育成の先にはNPB他球団への移籍という道がある。

現在、独立リーグがこの役目を担っている部分もあるが、

他球団の2軍と同列に並ぶことでドラフト会議を経ずに移籍することができるのではないか。

その代わり選手獲得にはドラフト会議(育成ドラフト?)を経るのだと思うが。


ところで育成選手について「1軍の試合には出られないが、2軍には最大5人まで出場できる」と書いたが、

育成選手をあまりに多く抱えても2軍の出場機会がないのでは? と気になる。

一部のチームでは「3軍」というものを設けている。

これはまさに2軍の出場機会のない育成選手のためのシステムである。

3軍は独立リーグや社会人チームとの試合を通じて実戦を積むことになる。

あまりに多くの育成選手を抱えるソフトバンクホークスに至っては「4軍」まであるという。

このあたりの在り方もファームリーグ拡大により変わるかもしれない。


ただ、大きな課題はファームリーグのみの参加での採算性である。

既存のチームは1軍戦での収益ありきで2軍戦をやっている。

既存のNPB球団がない地域とはいえ、ファームの試合だけで採算が取れるのか。

独立リーグよりは見応えのある試合を提供していく覚悟だろうが。

あるいは選手育成というところに付加価値を見いだすか。