パシフィコ横浜は日本初のIR(統合リゾート)だと思っているが、
カジノを設置する話も立ち消え、あまり省みられない存在になるのかもしれない。
そのパシフィコ横浜の増築棟、パシフィコ横浜ノースに昨日入っていろいろ見て気づいたのは
この多目的ホールは展示場ではなく会議室として作られたものだったということである。
パシフィコ横浜が日本初のIRだと思っているのは、展示場・会議場の充実度が共に高いことである。
日本ではより大規模な展示場としてインテックス大阪、幕張メッセ、東京ビッグサイトとあるが、
いずれも展示場に付帯する会議室は必ずしも多くない。面積重視である。
展示会に付帯するセミナーをしようにも、大概は会場内に仮設して対応している。
一方、パシフィコ横浜は当初から展示場に付帯する会議室が充実していた。
さらに2001年にアネックスホールが増築され、セミナー会場として多用されている。
展示場の面積では2万m2で比較的小さいが、展示場の外も活用できるので面積の割には広々活用できるはず。
そこにパシフィコ横浜ノースが増築されたわけですね。
目玉はやはり6300m2の多目的ホールで、8分割して使うこともできる。
僕はずっと展示場だと思っていたし、実際に展示場の面積とカウントされていることもある。
ところが一般的な展示場と違って床がカーペット敷きなんですね。
で、思い出したのである。そういえば大阪・夢洲のIR計画で、
最大6000人収容の最大会議室は平土間、すなわち平面だということである。
6000人収容の会議室の正体
で調べたら最大会議室の面積が6548m2と書かれていて、ほぼ同じなんですね。
実際、講演・パーティーなどで活用することも想定して作られたものである。
パシフィコ横浜ノースはこの多目的ホールの他に2~4階に会議室があり、
3階・4階には連結させて600人程度入る会議室が計4つ、その他会議室をあわせた面積は6185m2、
ノースだけでIRの要件にある12000人規模の国際会議場の要件を概ね満たすことになる。
実際には隣接してアネックスホールがあり、ここが1350m2、最大4700人ほど入る。
調べてみるとノースとアネックスで学会などの国際会議に使われている例も多いようである。
大阪・夢洲のIRはまさにこれを追う施設である。
展示場2万m2、最大会議室6000人(合計12000人)というのは、
パシフィコ横浜の展示ホールとノースを合わせたものとほぼ同じ。
展示場は将来的に6万m2までの拡張計画もあったり、
なによりホテルが3000室と格段に大きいので、追い抜く気は満々なのだけど。
そうですね。今のパシフィコ横浜だとホテルの要件を満たしてませんね。
大阪は2019年にG20サミットをインテックス大阪で開催している。
このときは大阪中の高級ホテルを総動員して各国首脳ら一行を受け入れた。
この点は近年に大阪が強化してきたところだが、IRでさらに引き離しにかかっている。
ただ、パシフィコ横浜ノースにしても、夢洲の国際会議場にしても、
それをフル活用する国際会議がどれぐらいあるのかという話はある。
今回のように展示場的な利用もそれはそれで重要なんじゃないか。
あまりそこに垣根は持たずに考えた方がいいのかもしれない。
あと、Kアリーナ横浜と連動した使い方というのも面白いですよね。
Kアリーナ自体はグッズ売場を作る想定はちゃんとあるけど、
バンドリはその規模がやたらと大きいので、そこには入らないという想定で、
それでこうしてでっちあげて大盛況なのだからすごいことである。