BOOK☆WALKERで予約購入していた「あの子は可愛い男の子。」の2巻を読んでいた。
1巻のとき、この本のことをつぶやいている人がいて、それで読んだのだが……
この話はクラスでは冴えない男、木和田博人が実は女装コスプレイヤー「ルールー・デ・ルゥ」で、
コスプレで一緒になることが多かった男装コスプレイヤー「ウロ」が、
実は同じクラスにいるギャル、綾瀬彩で……という話である。
1巻のときの印象としては共にコスプレする戦友という感が強かったが、
2巻になって必ずしもそうではなくなってきたという印象である。
ところでこの話、1巻のあとがきにこんな話が書かれていた。
女装男子を好きになったのは、ずっと昔、渡良瀬準というキャラクターと出会ったあの時から。
相当影響を受けたらしいが、どんなキャラクターだっけ?
知っているような知らないような……というわけで改めて掘ってみた。
2005年発売のアダルトゲーム「はぴねす!」の登場人物の1人で、
作者自身も言っているのだが、なんと20年前で、もはや古典である。
キャラクタ紹介には「学園最強のオカマちゃん」とある。
当時はまだ「男の娘」という言葉はなかったから、というかそういう言い方を作った1人である。
そもそもは主人公の友人キャラなのだが、メインヒロインさながら、
もしかしたらそれ以上に相当な人気を博したという。
元がアダルトゲームだが、TVアニメにもなっているので、それで知っている人もいるのかも。
確かに性自認とか恋愛指向とかそういうのに関係もないのに、女装している男ではあるのだが、
木和田博人というのはそれ以外ではだいぶ違いそうなのだが……
このことは作者がこういうことを書いていて合点がいった。
あのかわちゃんは20年前にあった、マリみてをエロゲでやりたい→おとボク→女装男子ブームの流れを汲んでおり、キャラ造形は黎明期の渡良瀬準(はぴねす)に近しいものではあるんですが、物語の構造としてはエロゲではなく女主人公の乙女ゲームのものです。
ああなるほど。確かにそうだ。
どうにも男っぽいのが似合ってしまう女性がいるように、
女っぽいのが似合ってしまう男もおり……というのはいかにもファンタジーなのだが、
それは見た目の話であって、中身はそうではないわけですよね。
当初はコスプレというスコープに限られていたわけだが、
2巻になるとそこから離れる場面もかなり増えてきた。
普通はこうはいかないと思うのだが、周辺の人にも恵まれてるんですよね。
最大の後ろ盾が綾瀬彩であるのは言うまでもないことである。
不思議な作品なのだが、描かれていることは意外とシンプルである。
略称は「あのかわちゃん」ですか。わかりやすいのかわかりにくいのか。