アウトバウンドの旅

一般的には海外出張というと休日移動が多いのだろうが、

今回は諸事情あり往路は稼働日の移動である。

定時内の移動は普通に給料が出ているし……飛行機に乗ってしまえば何も出来ないけど。

定時外の移動についても手当はあるんですけどね。

昔は機中泊だと別の手当体系になって複雑だったが、今は単純に1時間当たり何円という計算。


そんなわけで道中で何か書くわけにもいかないのであらかじめBlogに書き置きしておく。

よくインバウンドという言葉を聞く。

大概においては外国人旅行者を指すわけだが、ちょっと違う気がする。

日本発着の国際線の飛行機に乗っている人は、

大きく分ければ日本→外国→日本の旅行者と、外国→日本→外国の旅行者に分けられる。

前者は日本から出て行く向きなのでアウトバウンド、

後者は日本に来る向きなのでインバウンドとなる。これが元々の意味である。


この用語をよく使っているのは旅行会社なのかなという気がする。

日本の旅行会社は日本発の旅行客の手配を扱う一方、

外国から日本にやってくる旅行客向けの各種手配も担っている。

当然、どちらが得意かというのは会社にもよるんだろうけど。


より微視的に見れば、東京都発で山梨県に旅行に行けば、山梨県にとってはインバウンドである。

国内旅行客には使わない言葉だけど、外から来る人か、

外に出て行く人かというので、動き方は当然変わってくる。

でも、外国から山梨県に来る人も、東京都から山梨県に来る人も、

そこまでの差はなさそうなもんである。


ところでインバウンドでもアウトバウンドでもない飛行機の利用があって、

それが日本を通過して他の国へ向かうトランジットですね。

成田空港は太平洋線と東南アジア線の乗り継ぎ利用が比較的ある。

その昔はシンガポール発着便というのはトランジットの利用が多かったが、

シンガポールが国際都市として発展していく中でシンガポール発着の割合も増えていったなんて話もある。

成田はトランジットは比較的あるけど、なんやかんや言っても日本発着の利用が多そうですけどね。


近年はアウトバウンドの利用は振るわないという話は聞きますね。

国内外とも業務出張は減るし、海外旅行が高く付くと忌避されるし。

相対的に外国発の観光客の割合が多くなっていると。

もちろん航空会社はどんな需要だって乗せたいわけですけどね。

このあたりは国内外様々な航空会社が他社とも組んで考えているところである。