午後からの万博の厳しいところ

昨日は夢洲の万博会場は大盛況、18万人の来場があったという。

万博来場者が最多16万2000人、5月31日…初の15万人超 (読売新聞)

これまでの最高記録が先週金曜の16.4万人(関係者を除くと14.5万人)だった。

それより2万人ぐらい多いのだが、イベント目当ての来場が多かったのが要因として大きかった。


このため、朝9時・10時の入場枠にこだわらない来場者も多かったとみられる。

「音道楽EXPO」が始まるのは15時なので、12時の入場枠でもよい。

夜の「JAPAN FIREWORKS EXPO」は夜間券でも問題ない。

その12時からの入場枠、なぜか西ゲートが満員になっていた。

西ゲートは17時から(実際には16時から)の枠も最終的には満員になってしまったらしい。

そして東ゲートにしても12時の入場枠は混雑なのだが、

こちらはOsakaMetroが12時より遅らせて13時・14時ごろに来場して欲しいと呼びかける状況。

大阪メトロ、万博混雑時は御堂筋線の一部駅でも入場規制。5月31日の分散来場を呼びかけ (トラベルWatch)


まず、西ゲートなのだが、とても満員とは思えない空き具合だったよう。

予約をもってさえいればスイスイ入れてしまうのだという。

なぜ西ゲートが満員なのかというと、帰りのバスの懸念があるからだそう。

西ゲートから入ったからといって西ゲートに帰るとも限らない。

とはいえ、その可能性が高いと考えているようである。

西ゲートの来場手段のうち、駐車場は台数はわかっているし、

ほぼ全てのバス路線と船は予約制、帰りの予約も決めてるはず。

問題は唯一予約制ではない桜島駅へのバスである。これがパンクしてしまうと。

朝は10:30発のバスまでは予約制と明言されるようになった。

ただ、帰りは予約もないので運びきれなくなる懸念はある。

ゆえに西ゲートの1日の入場者数には限度があるというわけである。


一方の東ゲートも中央線で運びきれる範囲にしなければならない。

このために朝は1時間当たりの来場者を均しているわけですね。

ところが12時以降は(17時枠で入場できる)16時までは1つの枠になっている。

そのため、この中で早い時間に集中すると乗り切れない懸念があると。

それに加えて、12~14時台は中央線の本数が減るのである。

朝の通勤・来場ラッシュ、夕方の帰宅・退場ラッシュの狭間、

乗務員も休みが必要ですからね。

絶対的な来場者数は少なくても電車の方が対応できないわけですね。


そう考えると昨日の18万人というのは限界に近いのかなと思う。

直近の平日の平均的な来場者が13万人程度(一般来場者は11万人程度)だが、

朝からパビリオンを楽しむ人を受け入れる限界はそこら辺なんだろう。

それ以上となれば午後のイベントとか、夜のイベントとか、

12時から、17時(16時)からの予約枠がポイントになるのだろう。

これらの時間帯は中央線の混雑とかゲートの混雑で制約される東ゲートより、

帰りのバスの輸送力を考えないといけない西ゲートの方が厳しいのね。


夏休みになると夜の万博もだんだん盛況になっていくだろう。

東ゲートの方が来場時間の自由度は高いので、そっちの方が向いてるのは確かだが、

桜島駅からの西ゲートもそれはそれで便利な来場手段である。

このあたりは帰りの人の流れを精度よく見積もることで、

西ゲートの受け入れ限度を探っていくということになるのだろう。

昨日はここまで来場者がいるのは初めてだったのと、

花火目当ての来場者が多いであろうことを考えれば、保守的にせざるを得なかったのだろう。


期間中2820万人の来場者を見込んでるのを1日あたりに均すと15万人、

平日も来場者数が多いのはよいことだけど、そこに対してそんなに上積みがあるのかは疑問ではある。

ただ、イベント目当てで午後からの万博、夜の万博を楽しむ人が加われば、

18万人というのは出る数字なのだというのは1つポジティブな話ではないか。

でも、西ゲートの方が厳しいというのは予想外だったな。