ファンクラブ「Style Party」の謎

連休の頭とお尻に東京に行かないといけない用事があると書いてたが、

それが今日のPyxis 10周年イベントである。

会場は豊洲PIT、オールスタンディングなら2000人は入る大型ライブハウスだが、

座席指定で、その座席も半分ぐらいのスペースで収まるほど。

昼・夜の2部制だとこんなもんなのか。ちょっと寂しい気はしたけど。


Pyxisは 伊藤美来・豊田萌絵の2人ユニットである。

事務所スタイルキューブの同期によるユニットで2015年に結成された。

そこから10年なんですね。といっても10年続いているかという見方は難しい。

というのも音楽活動という観点では2019年以降は新曲が出てなかったからである。

2019年にZERO-Aレーベルが廃業したことも影響しているのだろう。

(もっともZERO-A廃業後も移管の上で歌手活動が続いているものは少なくないが)

このためPyxisとしてのイベントも下火にはなっていた。


だからといってPyxisはなくなったわけではない。

「Pyxisのキラキラ大作戦」というWeb番組はずっと続いているわけだし。

実際のところは2人の活動が充実するにつれて、Pyxisの活動に重点が置かれなくなったということだろう。

伊藤美来さんはソロでの音楽活動が盛況で、東京国際フォーラムホールAだとか4000人規模のホールを使うこともある。(満席ではなかったかもしれないが)

そうなんですよ。今日のイベントはそれより1桁少ないってね。

豊田萌絵さんは「響け!ユーフォニアム」のイベントで飛び回ってる印象がある。


イベントで配布されたチラシでちょっと違和感のある表記があった。

Style Cubeオフィシャルファンクラブ「Style Party」ご入会受付中!

豊田萌絵やPyxis(豊田萌絵&伊藤美来)をはじめとしたスタイルキューブ所属声優の会員限定コンテンツを更新中!

事務所のファンクラブなんですよね。ずっとそれでやっていた。

なぜ「豊田萌絵」はPyxisと別枠で書いているのに「伊藤美来」とは書かないのか。

これは2023年に個人のファンクラブができたことによるものである。

さっきも書いたように個人の音楽活動も盛況という中でStyle Partyとは別立てで始まったと。


もっともスタイルキューブという事務所は一時は移籍・廃業続きで、

Style PartyがPyxisの2人のファンクラブに近い時代もあったのだ。

その状況が変わり始めたのが2017年の石原夏織さんの所属だった。

元をただせばスタイルキューブ所属だったが、別事務所に移籍していた。出戻りとなる。

この後、主に他事務所からの転入が続き、印象深いところでは2022年にMachicoさんの所属がある。

もともとあったファンクラブもそのまま移管されている。

今日のトークパートの補助役としてきていた和泉芳怜さんはアイドルからの転身だという。

そんなのもあるんですね。伊藤美来さんに憧れてなんて言ってたが。

あ、石原夏織さんの追っかけのごとく移籍してきた佐々木琴子さんってのがいましたね。


個人単位のファンクラブも充実していく中で、

Style Partyは事務所のファンクラブとしての充実を図ることになり2023年にリニューアルしたという。

個人単位のファンクラブがない人では豊田萌絵さんがもっとも活動が活発ということか、

ファンクラブのコンテンツも牽引するところが多いようだ。


ちなみにスタイルキューブはある観点においては業界ガリバーである。

それはモーションキャプチャーである。

今は分社化されてソリッドキューブという会社になっている。

Pyxisの2人もモーションアクターの仕事をしていたことがあるという。

モーションキャプチャー関連の事業がうまくいっていたので、

声優事務所としての再興に向けて投資もできたのかな? と想像するところである。

実態はともかく、Pyxisの2人がつないだ事務所という印象は強いですけどね。