Cities:Skylines2で渋滞と闘っているわけだが、
やはり織り込み区間、高速道路のインターチェンジが連続するところがきつい。
集散路を付けて2つのインターチェンジを一体化するとだいぶ改善するので、
やはりこういうのは最初から考えて作らないとダメだったなと。
で、そうやって一体化していくと、結局これって4方向接続のインターチェンジなんだなと気づく。
3方向接続ならばトランペット型は交差1箇所で簡単に作れるので多用していて、
その中にはかなり近接して2つ並ぶものも存在した。
最初から4方向接続のインターチェンジにしておけばよかったのだが、
当初はそこまでやるのは難易度が高いと考えていたのである。
日本で4方向接続のインターチェンジ(ジャンクション)と言えば、
やはりタービン型が典型例で、コンパクトで見た目もきれいだが、
ランプ同士の交差を考えなければならないので作るのはけっこう大変。
作りやすいのはクローバー型だが、面積を食う上に織り込み交通の問題がある。
当初はとにかく右折をさせないためにクローバー型のような構造を使って、
ある程度は効果があったが、結局は織り込みに苦しむはめに。
そんなので作りやすくて織り込み区間が生じない構造があるか、
と調べていたら対向ループ型というのが見つかった。
ランプ同士の交差は考えなくてよいので、上と下の2階層あれば作れる。
典型例としては東北自動車道・東京外環道の川口JCTがあるそう。
北西と南東に270度向きを変えるループが存在する。これが対角にあるから対向ループ型という。
対向ループ型の構造をよくよく解きほぐすと、トランペット型を2つくっつけたものであることがわかる。
川口JCTの場合、東北道の向きには6本の道がとおっている。
西から順番に南→東, 東→北, 北行本線, 南行本線, 東→南, 北→西 と並んでいる。
東→北と北→西 あるいは 南→東と東→南 だけに着目してみると、
まさにトランペット型と同じ形をしてるんですよね。
北側に接続するトランペット型と、南側に接続するトランペット型を、
東北道本線を挟んで突き合わせると、確かにこういう形になる。
だからといって作りやすいわけでもないけど。
3層になってもよいならタービン型の方が案外つくりやすいのかもしれない。
トランペット型に比べると、当然、本線とランプの交差箇所が多くなる。
トランペット型は1箇所だが、対向ループ型は3箇所ある。
これが制約として重くのしかかるところである。
用地的にもなかなか思ったように取れないことはあるかもしれない。
近畿自動車道と阪神高速東大阪線の東大阪JCTはほぼ対向ループ型なのだが、
大阪都心→松原の向きについては本線を乗り越えて直結するランプがある。
これにより北東角のスペースを節約しているとみられる。
ちょうど東大阪市役所がある側ですね。市街地にあるので省スペースであることは重要である。
スペースの都合で、半分対向ループ型、半分タービン型みたいなのができたところもある。
2層では済まずに3層(高架・地平・地下)になってしまうが、なんとか頭で考えられる範囲に収まった。
結局はスペースの問題ですか。十字路に比べるとそりゃスペース食うもんな。