SBCで飛ばすかAACで飛ばすか

今日は買い物に出かけていたのだが、ふと思い立ってワイヤレスイヤホンを購入した。

言うまでもなく東京都のキャンペーン目当てなのだが、

他にも割引クーポンがあったので、それなりに安く買えたんじゃないか。


で、購入したのがこれ。

ATH-CKS330XBT (audio-techinica)

首にコードをかけて使うやつですね。

密閉性が高いと書いてあったが、確かにそれなりにうるさい店内でも効果的だった。

電池が最大20時間持つとなっていて、それもいいとは思ったが、

そこを重視したというわけでもない。主に自宅内での利用を想定していたから。

家で使うという点ならマルチポイント接続の方が役立ちそうだが。

2台同時に接続できるという機能で、例えばタブレットとPCで切替操作をせずに双方から音声を聴くことができる。


元々ワイヤレスヘッドホンがあったのだが、長く着用していると痛いとか、

それはそれで使いにくい点があって、結局はこういうのがいいんじゃないのと。

外出用という点では骨伝導ヘッドホンを持っている。

ただ、これは屋外以外では使いにくい。音質とか音漏れとかありますから。

あと、これも長く着けてると痛いのは同じですから。


そんなわけでタブレットPCに接続してみたのだが「AAC」とマークが付いている。

AACってオーディオコーデックのAACか? と調べると正解だった。

BluetoothではSBCというコーデックが標準で使われている。

あまり聞き慣れないが、Bluetoothではこれが一般的である。

一方でAACは音楽・動画の音声で一般的に使われているコーデックである。

一般的な音声伝送という点では実績に裏付けられたものと言えそうだ。


SBCに比べてAACが明確に優れているのは低遅延という点らしい。

単に音声だけならば遅延が大きくてもそんなに気にならないが、

動画視聴の目的で使う場合はこの遅延が気になってしまうと。

一方で音質という点では同程度と言ってもいいのかもしれない。

コラム:Bluetooth SBCについて (ジーテック)

SBCの特色は「音質よりも環境の変化に対応できる事を重視する」ということ。

通信環境が悪化してもデータ量を減らして乗りきろうとするわけである。

逆に通信環境がよければ音質もそれなりによく、正味そこまで差はないのかも。

通信環境が悪化する可能性がある場合は、SBCの方がよいのかもしれない。


ただ、SBCにしても、AACにしてもできないことがあって、それがハイレゾ対応である。

なかなかBluetoothのハイレゾ対応というのは難しいんですよね。

でも、実現したいという考えはあって、LDACというコーデックが現在は標準的になっているよう。

とはいえハイレゾ音源を持ってなければ関係ない話である。


AACの低遅延という特徴もOSなども組み合わせて効果が得られているかはなんとも言えないところで、

SBCとAACで環境がよければ音質は同程度? となれば、そんなに気にしなくていいのかもしれない。