「次走はタイランドカップを予定」というような話を見て、
それなんだ? と確認したら、札幌競馬場で行われる芝2600mのオープンで……
それは例年だと丹頂ステークスですね。
芝2600m以上のOPクラスのレース(重賞を除く)は近年は年4レースと貴重である。
丹頂ステークスは札幌競馬最終週の名物レースとして知られていた。
そんなレースの名前がどうしてタイランドカップになってしまったのか。
理由は今週に札幌で行われていたアジア競馬会議である。
これに合わせてアジアウィークの交換競走を札幌開催にしたわけである。
とはいえレースの条件は例年の札幌最終週と同じような構成なので、
- 3歳以上2勝クラス(ダート1700m) → インディアトロフィー
- 知床特別(3歳以上2勝クラス・芝1200m) → マレーシアカップ
- 日高ステークス(3歳以上3勝クラス・芝1500m) →アジア競馬連盟トロフィー
- すずらん賞(2歳OP・芝1200m) → シンガポールターフクラブ賞
- 釧路湿原特別(3歳以上2勝クラス・芝2000m) → フィリピントロフィー
- 丹頂ステークス(3歳以上OP・芝2600m) → タイランドカップ
という置き換えになっている。
条件戦はともかく、OPクラスのレースまで名前が変わるのかと。
丹頂ステークスもそうだが、2歳OPの すずらん賞 もそうなんですよね。
確かにこれらのレースは同条件で長期間にわたって継続して行われているが、
重賞やリステッド競走ではないので、名前を変えてもかまわないと考えているようだ。
開催場の変更でOPクラスのレース名や開催時期・条件が変わることはそこそこあって、
今年は阪神競馬場の工事の都合で夏の小倉開催の時期が変わったため、
8月末に例年行っている小倉日経オープンができないので、
2月の例年の関門橋ステークスに相当するレースを小倉日経オープンとしている。
(関門橋ステークスは3勝クラスとして実施されている)
逆に重賞・リステッドだと頑なに名前や時期を変えたがらないという話があって、
それで話題になっていたのが 中京記念(GIII) である。
最近は工事の都合で夏の中京開催の時期が変わることが多く、
2020年は阪神開催、2021・2022・2024年は小倉開催になっている。
小倉ではコースの都合、距離が1600m→1800mに変更されているのだが、
それでもサマーマイルシリーズの対象レースなので、何もかも正しくないと言われる始末。
ただ、今年は例外的に開催時期の入れ替えが行われた重賞があって、
北九州記念(例年は8月下旬の小倉開催)とCBC賞(例年は7月上旬か6月末の中京開催)である。
今年はこの開催時期が入れ替わりになっている。
工事の都合で8月下旬は中京開催、6月末は小倉開催になったのだが、
どちらも1200mのハンデ戦なので入れ換えても差し支えないという理由で、
6月末の小倉で北九州記念、8月下旬の中京でCBC賞が行われている。
ちなみにアジア競馬会議はアジア競馬連盟のメンバーによる会議だが、
アジアに限らず、オセアニア・アフリカ諸国の競馬関係団体もアジア競馬連盟に参加している。
ヨーロッパと南北アメリカ以外のことをアジアと扱っているようだ。
なお、今年に地方競馬全国協会もアジア競馬連盟のアフィリエイトメンバーとなり会議にも参加しているよう。
日本・オーストラリア・香港と潤沢な馬券売上を誇る地域がある一方、
UAE・サウジアラビア・バーレーン・カタールなど賭け事は御法度な中で、王族が牽引して競馬をやる地域もあるし、
マカオ・シンガポールと地域の事情により競馬をやめる地域もある。
(シンガポールターフクラブ賞もおそらく今年が最終回ではないか)
アジアの中で競馬先進国と言える国は実に限られた存在である。
日本はそこに含まれるが、ダート競馬については道半ばという面もある。