北広島のエスコンフィールドHOKKAIDO、来シーズンから内野が人工芝になるらしい。
【日本ハム】来季エスコン内野を人工芝化でイベント多様化 外野は…前沢本部長「やりたくない」 (日刊スポーツ)
プロ野球・プロサッカー共用の札幌ドームは様々難しい問題があり、
NPBの本拠地球場では唯一となっていた巻き取り式の人工芝は打開できない問題の1つである。
そんなこともあり、ファイターズは北広島に自社球場を建設することとなり、
札幌ドームへの不満の反動か屋根開閉式の球場に天然芝という構成になった。
北海道の冬でも屋根を閉めて芝を育てられるというわけ。(cf. 人工芝は巻き取るものではない)
ただ、やはり難しかったようである。
とはいえ、人工芝になるのは内野だけで外野は従来通りの天然芝である。
内野が人工芝、外野が天然芝というのはNPB本拠地球場には今はないが、
それに似た構成の球場があるよという指摘があった。
それが阪神甲子園球場、現在、高校野球の真っ最中ですけど。
甲子園球場は内野が土、外野が天然芝、これも珍しい構造だが、意図は同じではないかとのこと。
甲子園球場は古い球場だが、最初は全部土だったのだという。
ただ、そのうち外野に草が生えてきて、その後に外野に芝が張られたそう。
内野が土なのは元々土だったからという歴史的経緯とは言えるのだが、
この構造だからこそ高校野球の連戦に耐えられるのだという話がある。
確かに天然芝の球場なのにアマチュアがこんなに使うのは甲子園球場ぐらいである。
内野が天然芝でないというだけでかなり維持しやすくなるようだ。
人工芝とはいうけど、野球用の固定式人工芝なのでかなり上等なものである。
アメリカで採用実績の多いB1Kという人工芝を採用するそうである。
内野が人工芝になることの効果はいろいろと挙げられている。
まず、本業のプロ野球では練習の充実が期待できる。
本拠地の守備に苦戦している話もありますから、ここは期待できる。
アマチュア野球への貸出拡大という期待もある。
現在もアマチュアへの貸出は行っていて、例えば高校野球の南北海道大会の準決勝以降で使われている。
現在は非常に限定的だが、内野人工芝化によりもう少し拡大できる可能性はあるのだろう。
決定打となったのは多目的利用ということで、従来はどこにステージなど置いても芝への影響があったが、
内野が人工芝になれば、内野部分はある程度は自由に使うことができる。
今の構造でも音楽イベントで使われたこともあるそうで、そこで手応えがあったのかもしれない。
ファイターズの強化、野球の普及拡大に寄与できるメリットもあり、
総合的に見て内野の天然芝はやめようという決断に至ったとみられる。
当初から人工芝のオプションもあった中で、あえて天然芝にした側面もあるようだ。
ちなみに内野人工芝・外野人工芝はNPB本拠地球場としては初めてだが、
ヤクルトスワローズの2軍本拠地、戸田球場はこの構造らしい。
現在、守谷市への移転が進められているが、この構造は継承されるとのこと。
ここは1軍本拠地の神宮球場が人工芝なので、それに合わせれば総人工芝でもよさそうだが、外野は天然芝になっている。
それにしてもエスコンフィールドHOKKAIDOでアマチュア野球とか音楽イベントねぇ。
ファイターズが去った札幌ドームの利用拡大というところで言われていたのもアマチュアスポーツ、音楽イベント、展示会など。
この中でもアマチュア野球は北海道の気候を考えればメリットがあると考えられ、
実際に高校野球の秋季大会で札幌ドームで行われ一定の効果を得ている。
エスコンフィールドは天然芝だからアマチュア利用は難しいだろうと思われていたが、
内野人工芝化で案外使えてしまう? となると果たしてどうなるか。
(といっても日程の自由度を考えれば札幌ドームに分がありそうだが)
音楽イベントはなんとも言えないが、北海道でこのクラスの会場が必要なイベントは限られると言われる中、
エスコンフィールドの条件次第では手強いライバルになるのだろう。
日本ハムとしても相当な投資をした球場なので、
より価値を生むために考えた結果ではないかと思う。
もちろん天然芝も価値の1つではあるが、外野だけでも十分に価値はあると。
だって甲子園球場だってそうじゃないと。それはそうだ。