団体種目で失格者が出た後

もうだいぶ前の話になるが2022年冬の北京オリンピックの話。

ドーピング頼みのフィギュアスケートか?

フィギュアスケート団体で日本は銅メダルを獲得と報じられるも表彰式が行われなかった。

原因はロシアチームのワリエワ選手のドーピング疑惑が片付いていなかったから。

本来はオリンピック前に解決しておくべき問題だったのだが、遅れてしまったという。

この問題は先月、2021年12月から4年間の資格停止処分という形で決着し、

資格停止期間にかかる北京オリンピックでの結果は失格ということになった。


長引いたものの、ワリエワ選手の失格という結果には驚きはない。

女子シングルは4位入賞だったので失格になれば5位以下が繰り上げになる。

(1~3位に影響はないため、メダルの授与はオリンピック期間内に行われている)

問題は団体種目なのだが、ワリエワ選手が獲得した得点を取り消して、

1位アメリカ、2位日本、3位ロシアオリンピック委員会となり、

この形で近日表彰式が行われるとのことである。

って1人失格になってもロシアチームは銅メダルもらえるんかいと。


この結果に反発しているのが特にカナダである。

順位変更は再検討せず ワリエワ失格の北京五輪団体―フィギュア (JIJI.COM)

フィギュアスケート団体は種目ごとの順位を得点に換算して総合順位を決めている。

1位が10点、2位が9点……10位が1点という形である。

で、女子シングルのショートプログラムとフリースケーティングについて、

ロシアチームはワリエワ選手の演技で10点・10点と獲得していた。

この20点分を取り消すと3位になるというのが上に書いた結果である。

でも、そもそもワリエワ選手が失格になったら種目別の順位も変わるよねと。

日本は9点・9点だったのが10点・10点になるし、カナダは8点・8点だったのが9点・9点になる。

こうするとカナダはロシアチームを上回り3位、銅メダルとなるはずだ。こういう主張である。


そもそも1人欠く時点で団体種目の出場資格がないのではという話もある。

ただ、事前に失格になっていれば、補欠選手を出すこともできたが、

後から失格にされてはどうにもならないわけでチーム全体を失格にはできないのかもしれない。

1人2種目分の得点を0にされても3位か4位に入れるロシアチームは強いということか。

こういう話はスキージャンプでもあった。

混合団体は1回失格で2回目進出絶望かと思われたが、他のチームの失格も相次ぎ、

1回分0点になったにも関わらず4位まで追い上げた。これは立派な結果である。

いずれにせよ、日本チームが女子スキージャンプでは世界トップクラスであることは確かである。

(スキージャンプは女子競技の歴史が浅い)

ワリエワ選手の件はそもそもロシアのスケート界の問題という話もありつつ、

全員失格というのはさすがに厳しいだろうとは思う。


この話を言われるまで、各種目の得点を単純に足し合わせてると思ってた。

体操は異なる種目の得点を足し合わせることが想定されており、

個人総合・団体ともども種目ごとの得点で順位を付ける。

フィギュアスケートの採点システムもよくできたシステムだし、

個人種目だとショートプログラムとフリースケーティングの得点を足して総合成績である。

ただ、種目間で得点の相場が異なることも確かである。

北京オリンピックの団体各種目の1位の得点を並べると、

  • 男子シングル SP:111.71, FS:208.94
  • 女子シングル SP:90.18, FS:178.92
  • ペア SP:82.83, FS:145.20
  • アイスダンス RD:86.56, FD:129.07

確かに単純な合計だと種目間の寄与度の差が大きすぎるのかも


あらためて振り返るとフィギュアスケート団体での日本の銀メダル獲得は、

ペアとアイスダンスというカップル種目の強化によるところが大きい。

元々個人種目は男女とも強いのが日本チームである。

最近の国際大会ではロシア人が締め出されているので特に活躍が目立つ。

それに比してカップル種目は国内での興味も薄く、レベルも低かった。

団体種目でのメダル獲得というのはカップル種目の底上げによるところが大きい。

種目単体で見てトップクラスにはまだ遠いのかもしれないけど、

団体種目の中で結果が見えるというのも大きなことだと思うので、頑張ってほしいですね。