今日、ダイエーのうち関東圏・関西圏のGMS店舗がイオンに転換した。
もともと関東圏・関西圏以外の店舗は去年9月にイオン・マックスバリュに転換している。
今後、ダイエーは関東圏・関西圏の食品スーパー事業を担う会社となる予定で、
その際には同地域のマックスバリュの店舗の運営もダイエーに統合する計画もあるとか。
ともかく今日をもってダイエーのGMS事業はイオンへの集約という形で幕を閉じた。
その昔、こんな替え歌があったらしい。
♪ジャスコで万引き ダイエーで食い逃げ ニチイで捕まり ブタ箱ヘ
ここで登場している、ジャスコ・ダイエー・ニチイはいずれも当時のGMS大手だが、
これらがすべてイオン傘下に集約されると決まったことに驚く人も多かったようだ。
ニチイはその後、マイカル、サティとブランド名を変えたのが、2011年まではサティのブランド名は存在していた。
サティを運営していたマイカルは2003年にイオン傘下に入り、2011年にジャスコと店舗ブランドを統合しイオンとなった。
ダイエーは2007年にイオン傘下に入り、去年、完全子会社化してから関東圏・関西圏の食品スーパー以外のイオン・マックスバリュへの集約を進め、
今日をもってGMS全てのイオンへの集約を終えたという状況である。
すなわち、昔の替え歌に登場した、ジャスコ・ダイエー・ニチイはいずれもイオンになったということだ。
10年以上前の僕の印象として、GMSとして存在感を示していたのは、ジャスコ・オークワ・アピタ・サティだった。
オークワはローカルなチェーンだから、全国展開する大手ではジャスコ・サティ、アピタは名古屋周辺に集中してるけど一応大手か。
そもそも西日本の店舗が少ないイトーヨーカドーや西友はともかく、
全国展開するGMS大手でなおかつ関西圏の店舗比率も高かったはずのダイエーが存在感を示せていなかったというのは意外な気がした。
確かにプロ野球のチームに福岡ダイエーホークスってのはいたのを覚えているのだが……
しかもダイエーという会社は1990年代ぐらいまではGMS最大手だったのだという。今からすれば信じられない話である。
なぜGMS最大手だったダイエーがこうなってしまったのか。どうも1990年代には多くの店舗の採算が悪化していたそうで、
さらに1995年の阪神・淡路大震災では創業の地、神戸の周辺にあった多くの店舗が被災した。
このダブルパンチで2000年前後に多くの店舗を閉鎖してしまったらしい。
その結果、ダイエーは急失速、2004年にはプロ野球チームを手放し、産業再生機構の支援を受けて再建に取り組むことにした。
最近まではダイエーはダイエーとして再建しようとしてスポンサーとなった丸紅はがんばっていたようだが、
もはやさじを投げてしまったのか、2013年にイオンとの統合による再建という方針に転換し、現在に至る。
言うまでもなく今のGMS最大手はイオン、
そのイオンがかつてのGMS最大手であるダイエーを食ってしまうというのは、まさに時代の変化を象徴するものなのかもしれない。
ただし、イオンにとってもGMS事業というのはもはや儲かる存在ではない。
ダイエーもマイカルも儲からないGMSにつぶされてしまったわけだが、果たしてイオンはそうならないのかという問題がある。
同業のイトーヨーカドーもユニーも西友もGMSは縮小していくのだと言っている中で、イオンはGMSは縮小しないと言っている。
このたびダイエーの店舗を引き継いで、これらもイオンは立て直してやっていくのだろう。
本当にうまくいくのかな? って疑問はあるよね。ダイエーの再建というよりもイオンのGMS事業そのものがどうなのってね。
一応、イオンがGMS改革だと言ってやってることは一定の成果が出ているようだが。