特大荷物スペース付き座席を予約する

昨日、特定原付を買った話を書いたが、直近のターゲットがあって、

それが夏休みの旅行で、目的地は山陰である。

基本的には列車での移動だが、その先で活用していきたいと。

天気がどうかなという心配はあるが、比較的ゆったりした計画である。


列車で折りたたみ自転車を運ぶというと気になるのがこのこと。

東海道・山陽・九州・西九州新幹線への特大荷物のお持ち込みについて (JR東海)

3辺合計160~250cmに該当する荷物を持ち込む場合は特大荷物スペース付き座席/特大荷物コーナー付き座席の予約が必要である。

ただ、このサイズでもスポーツ用品・楽器などは必須ではないとされている。

折りたたみ自転車はスポーツ用品に該当する。なので何もせず持ち込んでよい。

ただ、それでは面倒なのは目に見えているので予約しておこうと。

特大荷物対応の座席を予約すること自体は間違いではない。

事前に予約さえしておけば値段は変わりませんからね。

他の特急についても進行方向一番後ろの座席を確保しておくことにした。


それで東海道新幹線の予約をどこでするか?

普通に考えればスマートEXなのだが、今回の旅程を考えると乗車券込みというのが不都合である。

割引商品が使えればその限りではないのだが、今回は該当しない。

それなら特急券だけスマートEXで買えばいいと思いがちだが、

EX会員はEX予約でe特急券を買えるが、スマートEXは乗車券込みの商品しかない。

となれば e5489 か えきねっと ということになる。

ただ、えきねっとは特大荷物対応の座席は予約できないようである。

というわけでe5489で予約することに。


e5489といえば、きっぷを受け取るまで何回でも変更可能なのがウリだが、

JR東海管内(東海道新幹線を含む)にかかるきっぷは特典対象外である。

すなわち紙のきっぷ同様に変更は1回限りである。

この点ではスマートEXに分があるのだが、それ以上のメリットはあるだろうと。

事前に受取が必要だが、JR東海の窓口・券売機というのはEX予約と大差はない。

おそらく東京駅の乗換口か八重洲側で受け取ることになるのでは。


スマートEXを使ってきっぷを買うと、接続駅からの在来線特急券が割引価格で買えて、

これが有用なのではと思ったのだが、それでも上記の判断になった。

J-WEST会員であれば西日本管内の指定席特急料金が割り引かれるからである。

本来は半額程度まで割り引かれるかなりお得な商品なのだが、

J-WEST会員にとってはそこまで差は大きくなく、乗車券・特急券分けるメリットが全体的に勝るという判断である。


特急以外で移動する区間もあるのだが、旅先では大丈夫かなと。

一番心配なのは出発時の東京駅までの区間ですね。

昼間でもかなり混む区間なので、あんなに大きな荷物持って乗れるかどうか。

追い抜かれる電車を使うなどの対策は考えられるが、それでもどうだろう。

時間に余裕を持って行かないといけないなと。

他はなんとかなるんじゃないかと見ていますが。


というわけでまさかe5489で東海道新幹線を予約するとはなという話だった。

でも明らかにJ-WESTカード(エクスプレス)の年会費は割に合いませんからね。致し方なし。

特定原付デビュー

実は先週、通販で折りたたみ自転車形の特定原付を買っていた。

特定小型原動機付自転車 MySmart-16 (SunSun)

まだ特定原付自体があまり選択肢がないが、その中でもキックボード形はともかく、

自転車形というのはかなり限られた存在で、その中の1つである。

キャンペーン価格で118800円となっている。

はいえ組立費用・大容量バッテリー化・送料など加算して、実際は15万円ほどである。


どうしてこの車を買ったのか。近所の移動に使うことも考えてはいるが、

どちらかというと旅行先で使うことを意図して買ったところが大きい。

というのも特定原付は車などで運んでその先で使うような用途もかなり想定されている。

これまで列車やバスで移動できるところに縛られがちだったが、

折りたたみ自転車のように運んで使えれば目的地の幅も広がるのではないか。


というわけで通販で注文したら翌々日に届いた。

一般的な宅配便のサイズではないので、西濃運輸で運ばれてきた。

で、これは驚いたんだけど、説明書がないんだよな。説明用の動画はあるんだけど。

これはちょっと……あまりオススメできないメーカーだと思った。

ちなみにこのメーカー、元々電動アシスト自転車や公道走行できない電動自転車を作っている会社である。

今まで普通自転車は作っていたが、原動機付自転車を作るのは初めてのようだ。

輸送上の都合で自分で取り付ける部品がいくつかあるので取り付けて完成と。


保管場所だが、アパートの玄関である。床や壁など養生して、スノコなど置いて保管する。

折りたたんでおけばそれでもなんとかなるサイズである。

このバイクを使えるようにするにはやるべきことがいくつかある。

まず最初にやらなければならないのはナンバープレートの取得である。

これは公道を走るために必要なのではなく、原付を所有すれば必ず必要になる。

というわけで翌日、市役所に行って届出をすることにした。


バイクに同梱されていた書類の中には「軽自動車税申告(報告)書兼標識交付証明書」があって、

すでに販売者記入欄は記載されているので、自分の住所氏名など書けばよい。

これで市役所の税務窓口に持っていく。これで届出ができる。

待っている間「これ小さいナンバープレートだった」という声が聞こえたが、

特定原付のナンバープレートは他より小さな四角いナンバープレートである。

ともあれ作業が終わって、標識交付証明書とナンバープレートとネジが渡された。

ナンバープレートを固定するネジが同梱されてなくてあれ? と思ったが、ナンバープレートと一緒に支給されるんですね。

その足で軽自動車税の口座振替の手続きもしておいた。

年2000円の軽自動車税、いちいち払うのは面倒なのでこれで楽チンと。

最近はキャッシュカードと暗証番号で口座振替の手続きができるんですね。


次にやらなければならないのは保険である。

最低限必要なのが自賠責保険、それとは別に対人・対物の賠償責任保険が欲しい。

個人賠償責任保険では原動機の付いた車両の所有・使用に関する賠償責任はカバーされないからである。

で、この2つについてはいずれも こくみん共済coop に依頼することにした。

自賠責共済とマイカー共済でカバーできて、だいたいの掛金は事前に把握できて、

なおかつ労働組合の組合員なので、割引もあり手続きの都合もよいだろうと。

そんなわけでメールで問い合わせると、標識交付証明書のスキャンを送ってくれたら、

見積もりを作るので、申込書を会社に持っていくとのこと。

自賠責共済については現金引換でその場でステッカーを渡すとのこと。


そんなんでいろいろやりとりがあって、組合の事務所に来てもらって、

手続きを行い、自賠責共済の掛金を払ってステッカーを受け取った。

自賠責って5年契約だと年当たりの単価が1年契約の36%なんですよね。

えらい安いので5年契約にしておいた。そんなに長いと手続きも忘れそうだが、

マイカー共済とあわせて同じ生協でやっておけば手続きは抜けにくいだろうと。

5年後に自賠責更新するときは口座振替なんですか? と聞くと必ず現金引換とのこと。

なのでそのときは組合の事務所で手続きがいるようだ。そこはちょっと面倒そう。

帰ってきてナンバープレートにステッカーを貼って、これで公道を走っても大丈夫になった。


そうして迎えた週末、まずは隣町まで試走である。

自転車同様にヘルメットの着用が努力義務なので、いつも自転車乗るときにしているヘルメットを被って、

車を道路に出して走ってみるが、グリップをひねると急加速するので慣れるまで大変だった。

特定原付の操縦方法もいろいろだが、一般的にはグリップをひねると加速して、レバーを引くとブレーキがかかるという形である。

特定原付は20km/h以上の速度が出ないように制限する機能が付いている。

なので、フルスロットルでグンと加速しても20km/hになれば定速を保つ。

この20km/hまでの加速はけっこう強い。つんのめるようになることも。

キックボード形だとなおさらバランス感が難しそうだなと思う。

あと、20km/hまでの中途半端な速度に保つのはけっこう難しい。


折りたたみ自転車ということも相まって構成要素も自転車っぽいが、

バイクらしい構成要素もいくつかある。

ライト常時点灯や、尾灯・制動灯というのはバイクそのものである。

そしてウインカー、ハンドルの両端がピカピカ光るのだが、これがなかなか慣れない。

バイクのウインカーは手でボタンをポチポチ操作するからである。

あと、これは原付講習を受けた人なら覚えていると思うが、いや忘れてるかもしれないが。

二段階右折のときは右ウインカーを出して直進して、止まってウインカーを消すルールになっている。

一般原付の二段階右折は片側3車線以上のときだけなので限られているが、

特定原付は自転車同様、全てが二段階右折である。

右折する度に右ウインカーを出して直進するということになる。

これ警察の資料でもあまり言及されていなかったので要注意ポイントだ。


ひたすら車道の左端を走って行く。

自転車道っぽいものはあるが歩道の自転車走行指定部分なので。(cf. 実は歩道の自転車通行指定部分だった)

20km/hってこんな速度かと思いながら走って行く。

平均的な自転車よりは少し速いと思う。漕がないのでスピード感はないが。

ただ、車道を走る車としては一番遅いと言ってもよい。

一般的な自転車は歩道の自転車走行指定部分を走っているのもある。

けっこう速い自転車にも抜かれた。こんなにロードバイク走ってんのかと。

上り坂でも20km/hで走れるのだから電動ってのはいいなと思うが、

その上り坂で20km/hで走るのを自転車に追い抜かれることもあった。


隣町まで自転車で走るとけっこう大変なので特定原付の出番はあるかも、とバイク用の駐輪場を確認しておいた。

自転車と同じサイズなのだが、有料の駐輪場だと原付1種(50cc以下)の駐輪場を使うルールになっていることが多い。

普段使っている駐輪場からは少し離れているが、そこまで悪くない立地である。

料金も自転車よりは高いが許容範囲、ただ1時間無料ルールは適用されないらしい。

こういうところが特定原付とはいえバイクの欠点である。まだ原付1種はマシな方だが。

走っているときは「自転車」(普通自転車)のルールに従うんですけどね。


そんなこんなで試走を終えて帰宅。昼食を食べて、再度出発である。

というのも衣替えだ! と引き出しを見たら、夏物が足りなかったからである。

そんなわけでイオンモールまで買い物。これも自転車でよく行ってたがちょっと遠い。

キックボード形の特定原付は荷物を載せるにも困るという話があるが、

この点では自転車形はいろいろやりようがある。

1つは付属していた前カゴ代わりの袋である。ハンドルにひっかけて使う。

少量の買い物ならばこの袋を外して持っていけば足りる。

もう1つが後ろの荷台、ここに荷物を紐でくくりつければよい。


イオンモールまでの道もひたすら車道の左端を走って行くが、

途中、自転車専用通行帯が設けられた区間が多く、そこを走ることになる。

イオンモールでは自転車用の駐輪場に停めたが、サイズ的に入ればいいだろうという考えである。

あれこれと買い物をしたが、そこで布製の箱を購入した。これを後ろの荷台に付ける箱にしようと。

紐で付けると変形してしまい、これはイマイチだったかなと思ったが、

買い物したものを荷台で安定させて持ち帰れたのでこれはこれでいいか。


帰宅して荷物を降ろして、あと一体どれだけ走れるんだろうと、

走ってみたらちょっと走ってすぐ電池切れになってしまった。

今日の走行距離は30kmほど、大容量バッテリーだと最大40kmとあるが、

実勢としてはそんなもんらしい。

使い方によっては物足らないかもなと思ったが、持ち運びできる電動バイクとしてはこれぐらいが限界なのだろう。

これ以上を求めるなら予備バッテリーを持ち歩くしかないが、それはそれで重い。

というか折りたたんで運べるといってもそもそもが重いのである。


いろいろ思うところはあるが、それなりに使い道はありそうな車だと思う。

折りたたみに限らず自転車形というのはけっこう有用なんじゃないかなと思う。

20km/h制限というのも時に自転車に抜かれるほどで遅いとは思ったが、

一般原付も30km/h制限だしなぁと。(実際はそれを越える速度で走っていることも多いのだが)

それを越えるなら実技試験を経て普通自動二輪免許(小型限定でもよいが)が必要になる。

なら、この速度でもいいかと。漕がなくても平均的な自転車ぐらいは出るし。

購入費・共済掛金・税金といろいろお金がかかってしまうが、

キックボード形の特定原付はレンタルもあるが、こういうタイプはないし、使える地域も限られている。

それなら自分で買って所有するしかないと。メンテナンスも自力でやる覚悟である。


駐輪場の問題もあるので市内の日常的な移動は従来通り自転車だが、

それ以外の場面では多々活用できるのではないかと期待している。

不思議な乗り物なので、これ何? と声をかけられることもあった。

自転車に比べると柔軟性を欠く部分は多いのだが、

現在の自転車の用途をある程度置き換えるものになるのではないか。

そういう期待もある車である。先導して活用していきたいと思う。

_Generic文の罠

互換性の問題で、変数の値に応じて異なる形の構造体を使いたいという話がある。

イメージとしてはこんな感じ。

ftype==1 ? ((X1*)ptr)->id : ((X2*)ptr)->id

X1型とX2型で同じidというメンバでもオフセットが異なるんですね。


こういうのを簡略化するマクロを作れないかということで考えていた。

見ての通り、キャストが入っているので、上の書き方はptrの型によらず合法になってしまう。

それはちょっと怖いなと思って、なにかいい手はないかと調べていた。

そしたらC11から_Genericという型に応じて式を選択する構文が導入されていて、

それが使用予定のコンパイラでも使えることが判明した。

C11って2011年版のC言語って意味で、なんとC言語は近年もエンハンスメントされているのである。


_Genericの例題として、型に応じて関数を使い分けるというのがある。

#define XFUNC(VAL) _Generic((VAL), int: xfunc_int, short: xfunc_short )(VAL)

とすると、マクロ引数の型によって xfunc_int, xfunc_short を選択して、その関数に対して引数を渡すという内容になる。

なお_Genericの入力は型名の判定を静的に行うので、VALの中身に関数など書いたとしても、

VALの中身が評価されるのは_Genericで選択された関数の引数に渡されるときの1回のみである。

こういうのはいいんですけどね。


そんなわけで冒頭に書いたような処理を2つの型について書いてみた。

#define ATTR(OBJ, ATTR) *_Generic((OBJ), \
     X : (ftype==1 ? &(((X1*)&(OBJ))->ATTR) : &(((X2*)&(OBJ))->ATTR)), \
     Y : (ftype==1 ? &(((Y1*)&(OBJ))->ATTR) : &(((Y2*)&(OBJ))->ATTR))  \
   )

そしたらうまくいかないんですよね。

ATTR(xval, id) と書く。xvalはX型の変数である。

そうすると X:… として書いた部分だけが使われると思いきや、

実際には選ばれない他の型の式も合法でなければならない。

Y1型にidというメンバがいない場合、((Y1*)&xval)->id という表記は認められない。

この結果、コンパイルエラーになってしまうのである。


なんでそうなるのかという感じはあるが、そういうもんらしい。

関数名を選択するケースでもそういう問題はあって、

_Genericに書かれる関数名は全て存在する関数名でなければならない。

#define FUNC1(FUNC, OBJ) _Generic((OBJ), \
     X : __X1_##FUNC, Y : __Y1_##FUNC)(OBJ)

として、FUNC1(add, xval) とすると __X1_add関数が選択されることを期待しているが、

Y型のときに選択される __Y1_add関数も存在しないとコンパイルエラーになる。

上の問題から逃れるのにインライン関数が使えないかと模索したが、この問題でダメだった。


今のところ解決したのは入力の型によらず合法になってしまう部分の打開ぐらいで、

#define ATTR_X(OBJ, ATTR) *_Generic((OBJ), \
    X : (ftype==1 ? &(((X1*)&(OBJ))->ATTR) : &(((X2*)&(OBJ))->ATTR)))

と定義しておけば、ATTR_XマクロのOBJ引数の型がXでなければコンパイルエラーになる。

不適正なキャストを回避できるのでこれだけでも一応価値はある。

ただ、型により自動的に関数などが選択されるのが本来の_Genericの役目なので、

こういう書き方に留まるのは中途半端だなという気がする。

あと、こういう用途なら_Generic以外の方法もないんかな? とも思う。


というわけで、どうにも納得がいかない話だった。

実はC++のテンプレートだとこういう問題は回避できそうな気はするが、

C++を導入するとなるとそれはそれで面倒な話だと思う。

_Generic文というのもどうにも中途半端だという指摘はあって、

でもそれでもCという枠組みの中でこういう機能が導入されたこと自体は大きいと、

そういう考えられているようである。確かにそれなりには役立つ。

主要な候補者には掲示板も回りますが

市議会議員選挙よりも巨大なポスター掲示板が登場し、

なんだこれはと思ったら、東京都知事選挙のポスター掲示板だった。

参議院の東京都選挙区も立候補者がやたら多い傾向はあるが、

改選数6と考えれば多くなる理由も理解できないわけではない。

でも知事として選ばれるのは1人だけ。なのにこの巨大ポスター掲示板かと。

しかも、なんと掲示板の枠の数が足らないという事態が発生しているのだ。


今回のポスター掲示板には工夫がある。

番号「1」なぜこの位置に?都知事選で異例のポスター掲示順、選管「今回特有の工夫」 (産経新聞)

ポスター掲示板の中央に1~16番、その上に17~24番、下に25~30番の枠があるという形になっている。

その上でポスター掲示板の説明を書いてある部分も予備枠として使えるようにして、

それが31~48番に割りあてられている。

47番枠には「東京都知事選挙」、48番枠には「ポスター掲示板」と掲示板の管理番号、選挙管理委員会の名前があり、

立候補者数46人までならば東京都知事選挙のポスター掲示板であることはわかるし、

立候補者数47人でも選挙のポスター掲示板であることぐらいはわかる。


予備枠は昔からこういう仕組みが使われていたのだが、

中央に1~16番というのは新しい取り組みで、これについては

都選管は今回の並び順とした理由について、「掲示板が巨大になり、これまでのように最上段右側を1とすると、有権者の視線からかなり遠くなってしまって見にくいと判断した」と説明。告示日当日の抽選で決まり、主要な候補者が続くことが多い「1」からの並びが、より視認性が高い位置になるよう考慮したという。

とある。「主要な候補者」ってなんやねんという感じもあるが、

常識的に考えれば選挙の立候補というのはみな朝一番に行うもので、

その場合、受付開始前に来た人同士で抽選を行い届出順を決める。

だから届出順はくじ引きで決まっているというのが一般的な理解である。

しかし、組織力の弱い候補は出遅れて届けるものが存在する実情もある。


で、今回の選挙では朝一番にくじ引きで届出順を決めたのは23人だったそう。

それでも多いなという感じはあるが「主要な候補者」はそこに収まっている。

掲示板中央の1~16番、その上の17~24番の範囲で収まっているので、

それなりに視認性は高いところに「主要な候補者」が集まったとは言える。

この範囲では全員ポスター掲示板を利用することは出来るし、一応問題はない。


この届出順とは文字通り届出順らしく、

くじ引きで後ろの番号を引いた候補者は、想定より立候補の手続きに待たされてしまったよう。

手続きが終わって「7つ道具」を受け取らないと選挙活動はできないわけで、

この結果、予定していた「第一声」が遅れるという事態が発生している。

さすがにこの立候補者数、手続きに時間がかかるのは仕方ない面はあるが、

そこにくじ引きが影響するというのはこれまで気づかなかった。


最終的な立候補者数は56人、さすがにわけがわからない状況である。

ポスター掲示板からはみ出した候補者は枠外にクリアファイルに入れたポスターを画鋲で留めて対応するらしい。

○番の候補者は△番枠の右側とか指定されているらしい。

組織力の弱い候補であろうから、なかなかこうして掲示しているのを見る機会はないかもしれないが。

好ましいこととは言えないが、さすがにこれ以上の増設は難しいのは理解できる。


立候補自体は自由だし、供託金や選挙費用の負担などのリスクは負っているのだから、

そこに対してとやかく言うのは避けたいところなのだが、

「NHKから国民を守る党」だけは明確におかしいと言えると思う。

というのも1人しか選出されない選挙に19名の候補者を立てているためである。

所属党派証明書を提出したのが19名ということである。

確かに同じ政党で分裂選挙というのも起きることはあるのだが、

定数以上に所属党派証明書が出るというのはあまり聞いたことがない。

どちらかが無所属、あるいは両方無所属にさせることが一般的な政党の対応ではないか。

これだけ立候補者数が多いことには別の意図があるのだが、

この19人の候補者がポスター掲示板を大きく圧迫させたことは明らかである。


さて、東京都知事には一般的な都道府県知事としての立場とともに、東京市長のような役目もある。

多摩地域・島しょ部にとっては東京市長としての役割はあまり興味はない。

東京都と市町村の協調というのが大きなポイントではないかと思う。

ただし、東京都がお金持ちであることは多摩地域・島しょ部にも影響があり、

一般的な都道府県レベルの行政を越える側面も存在することも事実だが。


もう1つの着眼点としては議会との協調関係であって、

やはり議会と知事で協調できないと行政が空転してしまうわけですよ。

議会の主要会派の後ろ盾があるかという観点でもあるけれど、

それ以上に議会との信頼関係というのは議会との向き合い方で決まる印象もある。

これらの観点を充足する候補者はかなり限られるとみている。

その中で誰を選ぶべきか。けっこう悩ましいところはありますけどね。

本人確認書類のICチップを読み出すべし

少し前にマイナンバーカードの画像が流出して、それで偽造マイナンバーカードが作られ、

携帯電話回線の契約に使われたみたいなことが話題になった。

ただし、ICチップは搭載していないので、ICチップを読み取ればおかしいことはわかるのだが。

しかし、問題はそこまでしているところが少ないということである。


そんなこんなで電話契約や金融機関での本人確認は、

原則として写真付き本人確認書類のICチップを読み取るべしという方向に向かっている。

まずは非対面での携帯電話契約時の本人確認の見直しが考えられている。

不適正利用対策に関するWGにおける検討状況について (pdf) (総務省)

現在は本人確認書類の画像と顔写真の送信を非対面の本人確認手段として認めているが、これは廃止の方向で考えられている。

  • ICチップの搭載された本人確認書類のICチップ読み出し+顔写真
  • 署名用電子証明書での電子署名
  • 住民票の写しなどの書類原本の送付+携帯電話などを転送禁止で送付
  • 特定事項伝達型本人限定郵便での書類送付

この4つは存続する方向で考えられている。


対面の本人確認もICチップ読み出しを必須化することが考えられているが、

こちらについては実施まで期間を要するかもしれない。

ただ、実際に携帯電話事業者では先取りして実施していく可能性はある。

実際、法令上は認められている健康保険証での本人確認は各社廃止している。

健康保険証などの書類の本人確認書類としてのお取り扱い終了について (Y!mobile)

この結果、受付可能な本人確認書類はこんなところである。

  • 運転免許証
  • 日本国旅券 (住所の記載がない場合は住所が確認出来る書類が必要)
  • マイナンバーカード
  • 住民基本台帳カード+住所が確認出来る書類
  • 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者手帳
  • 在留カード・特別永住者証明書 (在留資格により追加でパスポート)

このうち各種の障害者手帳を除いてはICチップが搭載されている。

ICチップ付きの本人確認書類の割合がほとんどを占めるとは言えそう。


しかし、この中で問題なのが運転免許証である。

運転免許証とマイナンバーカードをタッチだけで使うこと

運転免許証には2つの暗証番号を設定する。

暗証番号1を使うと、顔写真以外の券面情報、裏面の追記事項を含めて偽造がないことが確認出来る。

暗証番号2を使うと、顔写真と券面に書かれていない本籍地の情報が読み出せる。

暗証番号1があればとりあえずの本人確認としてはよいと思うが、

これを忘れている人も多いわけで、ここが大きな問題になる。

マイナンバーカード、在留カード、パスポートのICチップからの読み出しは、

いずれも券面を見れば認証用のコードを確認出来るようになっている。

しかし、運転免許証だけはそれができないのである。


このため運転免許証のICチップ読み出しを必須化するのは難しい面がある。

なにしろ運転免許証を本人確認書類として呈示する人の割合が高い。

その運転免許証でICチップ読み出すのに暗証番号という障壁が存在するがゆえ、

本人確認書類のICチップを読み出すことが習慣づかないのではないか。

僕はこう見ているところである。


ただ、全く手がないわけでもなく、運転免許証のICチップは暗証番号なしでも有効期限と発行日は確認出来る。

これが生年月日と矛盾がないことを確認すれば一定の効果はあるとみられる。

でも、やはりそれだけでは個人情報はほぼ何もわからないに等しいわけで、

例えば裏書きの偽造とかやられると、これは全く気づけないわけである。

というわけでやはりこれは大きな問題である。


運転免許証の暗証番号を忘れてしまうことはいろいろ問題になっており、

都道府県によっては暗証番号1を運転免許証番号の5~8桁目(赤色斜線の部分)に合わせることを推奨している。

ただ、2年前に東京都で更新したときにはそういう話は聞かなかったし。

まだそれが当たり前になっているとは言えないのが実情である。


あともう1つ気になったのが 特定事項伝達型本人限定郵便 のこと。

これは本人確認を日本郵便に委託して行う仕組みとも言い換えられる。

受取に必要な書類としては顔写真付きの本人確認書類となっている。

なお住所の記載が必須なので、所持人記載欄のないパスポートは使えない。

こちらも同様にICチップの読み出しを行わないと穴になってしまう。

このあたりの対応もどうするのかなというのはある。

郵便局という点では ゆうちょ銀行 の業務で本人確認書類のICチップ読み出しは必要だけど、

特定事項伝達型本人限定郵便 は郵便局で受け渡すよりは配達の方が多いだろう。


外堀は埋まってたんですけどね。

所持者が限られる各種の障害者手帳を除けばICチップ搭載の書類ばかり。

各種の本人確認で健康保険証は使いにくくなる中、取得の容易性からすればマイナンバーカードを利用する割合は増えている。

ただ、それでも依然として運転免許証の割合は高く、そこには暗証番号の問題がある。

それも非対面での本人確認ではすでに一定程度活用されているのだが。


顔写真付き+ICチップ付きの本人確認書類がない場合、

運転免許証の暗証番号が確認出来ない場合のワークアラウンドは必要だろう。

いろいろ見る限りは住民票の写しなどを持参させて、

なおかつ転送不要で郵送して住所確認を行うというのが代替策になるのかな。

マイナンバーの申告でもそうなんだけど、いちいち住民票の写しなど必要なのは面倒な話で、

そういう手間を省くにはマイナンバーカードがあると大変便利である。

すでにそういう方向にかなり進んでいるけど、なお一層加速するのではないか。

火曜まで金沢滞在した意味

日曜のイベントの後、火曜まで金沢に滞在したのは、

昨日に五箇山で1日つぶしたというのもあるけど、それだけなら高岡から直帰という手もあったはず。

もちろん荷物の扱いなど、金沢にあと1泊した方が便利なのもあるけど、

火曜まで金沢滞在を引っ張りたかった理由もあった。


というわけで朝に宿をチェックアウトして、荷物をフロントに預けて出かける。

トコトコ歩いてやってきたのは国立工芸館である。

展示替え明けで「おとなとこどもの自由研究 工芸の光と影展」という、

いかにも夏休みっぽい「所蔵作品展」がスタートしたのである。

ん、所蔵作品展ってことは金曜に京都で買ったOKパスポートが使えるのでは?

呈示すると資料を確認した上で「これで観覧できます」とのことだった。

あまり使う人はいないんだろうなと思ったけど。

ちなみに観覧料の定価は大人300円、大学生150円となっている。

東京時代の工芸館単独もそんなんだったっけ?


今回の展示物で目立ったのがガラスだった。「光と影」というテーマに合っているからか。

東京にあった工芸館のコレクションをそのまま持っていったから当たり前だが、

特に金工の作品を見て、そういえば昔の工芸館でこんなのよく見てたなと。

階段室の雰囲気も相まって、東京時代の工芸館が懐かしくなった。

ガラス工芸ってのはってのは当然、東京時代も展示していたはずだが、そんなに記憶にはない。

今回の展覧会のハイライトがポスターにも掲載されている高橋禎彦作「花のような」で、

工房で撮影した映像を流していて、見ていたけどこんなことやってるのかと。

ガラスというのは熱してガラス同士をくっつけることができて、そういう作業の様子が伝わる内容だった。

くっつけて一体にできるというのは陶芸にも通じるところがある。

表現力の高さという点では似ている面もあると思った。

ただ、ガラスは熱いうちに加工しないといけないのでそれが大きな制約である。


そんなわけで荷物を回収して、駅に行って弁当を買って、

e5489で列車を繰り上げて、新幹線に乗って帰路に付いた。

駅近くで買い物して、食料品しこたま詰めて歩いて帰ってきたが、

ここでけっこう強い雨だったからかなり濡れてしまった。

最後の最後にちょっと大変だった。

県境を2つ越えてから五箇山へ

今回の旅行、金沢に3泊するのに、主な目的地が加賀地域なのは昨日と明日の2日間、

初日は能登が目的地だし、今日の主な目的地は県境を越えて五箇山である。

どの方面に出かけるにも金沢を拠点にするのが便利だったということですね。


そんなわけで金沢駅にやってきた。ここからバスに乗るんですよ。

で、バス乗り場の案内を見ると、北鉄の高速バス乗り場がない!?

というのでバスのきっぷ(チケットレス)を見ると「金沢駅西口」と書いてある。

ああ、これ線路の向こうだわと改札の前を通り抜けて西口のバスターミナルに。

ここに来ると7年前のシンデレラガールズの5thツアーを思い出すな。

石川だからこそできること

比較的最近に西口に移転したらしい。でも高速道路との位置関係を考えれば西口の方がいいわな。


ここから乗るのは高山行きのバスで、これで白川郷まで乗る。

五箇山に行くと行ったのに、富山県突き抜けて岐阜県まで行ってしまうという。

元々は富山県側の五箇山を目的地とする計画を立てていたのだが、

検討を深める中で、この地域で最大の合掌造り集落は白川郷だぞという話で、

金沢から高速バスで直行できる白川郷をスタート地点にするかと。

高山まで行くバスというのもあってか、大荷物を持った外国人観光客の多いこと。

バスは北陸自動車道に入り、床版取り替え工事で渋滞にひっかかり、

東海北陸自動車道を進み、白川郷バスターミナルには10分遅れで到着。これなら全く問題ないか。


東海北陸道ができて他の岐阜県との往来は容易になったが、

東海北陸道は富山県側からの往来も容易にしているのだからどっちもどっちである。

バスターミナルを降りて、JAと小さなAコープと閉鎖されたJA-SSが並んでいると、岐阜県の果てという感じがする。

それにしても観光客の多いこと。

生活車両以外を排除する迂回路の存在もあり、観光客にとっても散策しやすくなっている。

その迂回ルート上に駐車場があり、そこに観光バスや自家用車を止めて、橋で渡って観光している人が多いよう。


合掌造り集落というが合掌造りの建物ばかりというわけではない。

というかだいぶ改築されてしまったところで保護の気運が高まり、

1976年、重要伝統的建造物群保存地区の制度導入当初から町並みの保護が行われるようになった。

(後で書くが集落への文化財保護法の適用という点では五箇山に比べると少し遅い)

現役の住宅として使われている合掌造りの建物もけっこうあるのだが、

現代的な設備を入れるためか増築されたものも多く、けっこう気になる。

伝建地区は建物の外観を保護するもので、中はいろいろ手を加えられる。

ただ、合掌造りの構造を維持しながら、中だけ手を入れてできることは限られているとみられる。

住む目的でなければいろいろやりようはあるけど。土産物店とか……


キーとなる建物は重要文化財として保護されているが、その代表格が和田家住宅である。

これ、実は元村長の家なんですよ。江戸時代から役人やらいろいろやっていたらしく、明治に村制を敷いたときの村長が和田家から出ている。

なおかつ1975年~1991年に村長を務めた和田正美氏が、白川村の観光振興のため、自らの自宅を公開したという経緯がある。

今も一部は住居として使っているようだが、大半を公開しているので実態はどうなんだろうね。


そんなわけで時間に合わせてバスターミナルに行くと加越能バスの「世界遺産バス」が来た。

このバスは白川郷~城端・高岡を結ぶバスで、五箇山の合掌造り集落の観光路線である。

白川郷→高岡の片道フリーきっぷが2000円で買えて、これが白川郷まで足を伸ばした理由にもなっている。

というわけでここからバスを乗って降りての散策である。

世界遺産バスの乗客はそんなに多くないが、外国人客の割合は高く、乗務員も苦慮しているよう。

白川郷から川沿いを進んで、南砺市に入ってしばらく行ったところにある ささら館バス停でまず下車。

道の駅上平、元々あった ささら館という施設を道の駅にしたもので、レストランがあるので昼食と。

道の駅の端に「電源館」という廃墟になった建物があって、これは水力発電用ダムの地域対策だったのかなと気づく。


ここで下車したのは昼食のためというのもあるが、西赤尾に岩瀬家という大きな合掌造りの建物がある。重要文化財である。

それにしても隣の寺はともかく、それ以外に周りは合掌造りなんてないんだが。

このあたりの謎は岩瀬家を見学したときに詳しく説明してくれた。

囲炉裏に火をくべているが、屋根に熱と煙が通るのは建物の保全にも役立っているそう。

この岩瀬家は塩硝(火薬の原料)の上煮を行っていて、加賀藩にとっての重要拠点という一面もあった。

さっきの白川郷の和田家もそうだが、江戸時代のこの地域で塩硝のサプライチェーンの最上流にいるのはとても大きなことである。

5階建ての建物は3階以上は養蚕などの仕事に使うところだが、

2階は住み込みの使用人の居住スペースになっていたというから大規模である。

一方で1階には加賀藩の役人を迎え入れる書院造の空間があり上質である。

で、なんでこのあたりには他に合掌造りの建物がないのかというと、

ダム建設のため早期に幹線道路が通り、改築が必要だったり容易だったり、

そんな中で残ったのが岩瀬家だけだったらしい。

合掌造りがまとまって残っている集落は谷になったりして取り残されたところというのが五箇山の実情のようだ。


バスが減便された影響もあり、次のバスまで1時間ぐらいある。

これはどうしたもんかと思ったが、岩瀬家にあった地図を見ると隣の菅沼まで3kmぐらい。

うーん、これなら歩くかと30分ぐらい国道を歩いて行く。歩道はあるが、片側だけの区間は反対に渡る必要があったり微妙。

でも、こうして歩けるのは西赤尾~菅沼の区間ぐらいかも。

五箇山ICの前を通って菅沼集落の観光用駐車場に着いて、エレベータと書いてあるので、

なんだこれ? と思ったら集落よりだいぶ高いところに駐車場があったからだった。

菅沼は小規模な合掌造り集落である。電線地中化と土っぽい舗装もあって、わざとらしい古風さである。

住民の車も集落入口の駐車場に停める形らしい。いろいろ事情はあるんだろうが。

ただ、後で思ったけど菅沼が合掌造り集落をもっともよく表してる気がする。

白川郷(荻町)は規模は大きいが合掌造りでなくなったところが多い。

後で出てくる相倉は原型の合掌造りのまま活用できている建物が少ない。

菅沼も建物に多少手は入っているだろうが、それでも相倉ほどは気にならなかった。


菅沼まで歩いて来たので予定していたよりも1箇所多く寄り道ができる。

というので上梨で下車。ここも合掌造りの建物がいくつか残っている。

川を渡って「流刑小屋」というのがあるが、このあたりって加賀藩の流刑地だったんですって。

物置として転用されていた流刑小屋を再建したものが置かれていた。

この近くには重要文化財になっている羽馬家住宅があるが、生活感がない。

おそらく後ろにある近代的な住宅に住んでるのでは。

重要文化財になっているのは古い合掌造りの標本という意味合いがあるよう。


そして1時間後ぐらいに次のバスに乗って相倉口で下車、ここから相倉の集落まではちょっと距離がある。

岩瀬家で教えてもらった少し取り残されたところというのはこういう意味か。

相倉も合掌造りの建物の割合は高い。20棟と規模もそこそこ。見栄えするな。

ただ、よく見てみると特に使われてなさそうな建物だったり、

住居・民宿などで利用されているも、かなり手が加えられたものが多く、

現代に生きる合掌造り集落という感じが薄れてしまっているのが残念である。

説明を読んでいて、気になったのが1970年に国の史跡に指定されというところ。

実は五箇山の相倉集落・菅沼集落は普通に人が住む集落でありながら史跡に指定された珍しい地域である。

この史跡指定は現在も残っており、集落の様々なものが史跡として保護されている。

世界遺産登録を前に白川村荻町と同様に伝建地区にも指定されているのだが、

荻町の伝建地区指定より早くから合掌造り集落の保護制度が運用されていたのが相倉・菅沼である。

ただ、史跡ってのはやや硬直的な制度でもあるのだが。


世界遺産バスの最終便で相倉を去り、終点の高岡まで乗る。

ところでこのバス、白川郷~城端駅ではこまめに停車しているが、

実はこの世界遺産バスには南砺市のコミュニティバスという側面もある。

というのも、南砺市営バス「なんバス」の回数券は加越能バスの指定区間でも利用できるのだが、

そこに世界遺産バスの城端駅~成出も含まれている。これだと1乗車およそ160円で利用できる。

事前に回数券は市民センターやなんバス車内などで入手しておく必要があるが。

とはいえ、そういう利用も全体としてはわずかである。でも城端市街で降りた人はそれっぽかった。


城端駅を出ると高速道路を走り新高岡駅・高岡駅に直行する。

城端線の汽車との乗り継ぎも大変だし、これは便利ですよね。

高岡駅からは電車で金沢駅まで戻ってきてゴールと。

合掌造りは冬の雪に耐えるのが目的なんだから冬に行くべきだろ。

という意見もあるかも知れないが、それはいろいろ大変なので夏でよいと思う。

昼公演の裏で鶴来に行く

今回、金沢ではカプセルホテルで泊まっている。といっても大型の個室だが。

立地と価格を考えてというのはあるのだが、特によいところもあり、

それが風呂がすぐに入れることである。これは助かる。

カプセルホテルでも当たり前とは言えないけどね。


朝食を食べて金沢市街を歩くと、シンデレラガールズのアドトラックが走っていた。

今回のツアー、会場周辺でアドトラックをたむろさせている。

会場付近が狭いところもあるので、こういう形で盛り上げようとしているようだ。

武蔵交差点まで来てたし、香林坊の繁華街も通ってたのだろう。

そのアドトラックの走る向きと逆にしばらく歩いて、まだ少し行って、

到着したのが金沢市立安江金箔工芸館である。

金属工芸の中でも金箔を専門とする珍しい博物館である。


東京国立近代美術館工芸館(現:国立工芸館)が石川に移転するとなって、

石川との関係でまず思いついたのが漆工(輪島塗など)だが、相当割合の工芸品にとって金沢は無縁ではない土地である。

というのも日本の金箔・銀箔はほぼ全てが金沢で作られているからである。

ほぼ全てが金沢産なのは他の生産地がなくなった結果なので、昔の作品はその限りではないが。

金箔作りの工程の中では3/1000mmの上澄という中間製品を挟んで分業している。

なぜここが境目なのか? というと使う和紙の違いがあるようだ。

最初は金・銀・銅を溶かして合金を作るところから始まり、ローラーで圧延して、

それを切って紙に挟んで叩いて、移し替えてまた叩いてと。そうして上澄になる。


ここから1/10000mmまでするには紙が肝心で、伝統的な縁付金箔では、この紙の仕込みにとにかく時間を要すると。

繊維をつぶしてツルツルにして、しなやかで丈夫な紙にしないといけない。

これに挟んで叩いて、移し替えて叩いて、完成したら縁を整えて、他の和紙に移し替える。

で、もう1つ製法があって絶切金箔という、これはグラシン紙、トレーシングペーパーの紙だが、

これにカーボンを塗って打ち紙にする。実はこれはこれで難しいらしい。

ただ、伝統製法では箔打紙を作るための労力がすさまじく、グラシン紙+カーボンはだいぶ楽になる。

さらに大量に当時に叩けるので大量生産にも適しているが、それでも職人の技によるところは多い。

というわけでこれも金沢箔の重要な側面の1つである。

【語り継ぐこと】縁付と断切金箔について (箔一)


さて、ここから本多の森公園に行くと、会場のホール前でたむろする人がたくさん。

ちょうど昼公演の開場直前だったらしい。それにしても狭いところにこう集まるのもどうかと思うが。

夜公演までは時間があるので出かけるかと思ったが、その前に昼食を食べないと。


それでどこへ向かうのかというと北鉄石川線の終点、鶴来である。

で、金沢側の始発駅が野町とかいう微妙なところなので、歩いて行く。

普通はバスに乗るのだが、昼食のために寄り道することを考えると、全部歩いてもいいかと。

それにしても遠いし、中心市街地からけっこう離れているので、なんでこんなところと思う。

昔はここで路面電車と接続してたらしいんですけどね。もう大昔の話である。

その野町駅に着いて、駅のチラシを見ると「金沢まちなかマル得きっぷ」というのがあって、

石川線各駅(駅により値段が変わる)~野町の電車と野町~香林坊~金沢駅のバスが8時間乗り放題のフリーきっぷがアプリで買えて、

これで鶴来まで750円。電車の単純往復より安いな。というかこれ買うなら野町までもバス乗ればよかったじゃないか。

8時間制限というのがポイントで通勤・通学には使えないが、それ以外の用務ならそれなりに使い物になると。


石川線は概ね40分間隔という微妙な本数である。

30分間隔ならもうちょっと使いやすいのだが、そういう微妙な減便をされる路線である。

野町が中途半端なのは確かで、IRと接続する新西金沢駅での乗換も多い。

こちらも実はアプリでフリーきっぷが買えて、石川線各駅~新西金沢/西金沢~金沢となっている。

終点の鶴来駅は白山比咩神社の最寄り駅、といってもけっこう離れている。

自転車で行くと早いよとあるけど、歩いて行くのだが、途中歩道が消えたりなかなか厳しいものである。

で、神社の近くには「元加賀一の宮駅」とある。実は2009年まで石川線の終点はここだった。

利用者が比較的少なく老朽化もあって廃線となったようだ。生活路線としての意義は薄い区間だったんだろう。

こうして歩かされるとなんで廃線にしたんやと思いますけどね。


白山比咩神社の「比咩」は ひめ と読む。パッと見て全然わからんが。

高台の上にある参道はちょっとした山登りである。

白山をご神体としており、白山山頂にも奥宮があるらしい。

2005年、松任市他が合併して出来た新しい市は白山市となったが、

その背景にはここ、かつての鶴来町にあった白山比咩神社の存在も大きかったのだろう。

松任からすると白山は遠すぎるが、鶴来なら元々隣町である。


電車の時間を見て小走りで行けば間に合うかと思ったが、思ったよりきつく、汗だくで電車に乗る。

これはこのまま会場に行くのはどうかと思うレベルで、いったん宿で汗を流そうか。

なんてことを思いながら電車に揺られて野町駅で下車、接続のバスはすぐに出る。

香林坊には必ず行くんだろうとわかりつつも、行き先が「県庁前 中央病院」とあるとぎょっとする。

これで宿の近くで降りて、タオルと替えのシャツを取って風呂場でサッと流して、戻って出発した。


そんなわけで昼に大勢たむろしてた本多の森北電ホールの入口に戻ってきた。

開場後なのでちゃっちゃと入ってしまおう。

元々1月にユニットツアーの先陣を切るはずだった公演だが、

延期の結果、最終公演になり、その中でも夜公演は本当に最後。不思議なこともあったもんだ。

10年ぶりのスケール感

発表されたときからこれは外せないと思った石川公演、ここ一本狙いもよかったのかチケットは用意でき、

延期もあったがなんとか都合を付けてやってきた。思うところはなんぼでもあるわな。

本当なら2017年の5thライブツアーの頃にやっておきたかったが、

当時は急膨張したシンデレラガールズのキャストになんとか出番をやるのが精一杯だった。

そこからユニットも楽曲も揃い、インターネット配信の体制も整い、やっと実現したと言える。


ふと帰り道に歩いていて思ったけど「可惜夜月」の3人って、

2015年に放送されたTVアニメで重要な役割もないのに声が付いて、

ゆえに持ち歌が出来るまで時間がかかったというのが正直なところ。

ただ、このユニットがこうやって着目されるに至ったのも、

わりとイベントに呼ばれる面々だったからというのはあるのかもしれない。

すなわちイベントに呼ぶのに持ち歌がないのもどうだって順次作られていったと。

そうして思うと粘り強く役に向き合ってきた出演者のおかげだよなと思う。

対照的に「羽衣小町」は最初からエリートコースという感じだが。

これもこれで意義深いですけどね。やはり完成度は高いと思う。


終演後、宿に戻る途中で食うところあるかとおもったが、遅くてどうしょうもない。

コンビニで買って宿で食べた。どうも今回の旅行、食はイマイチである。

明日夜はゆったりなんか食べられるかね。どうだろう。

能登半島にゆく

朝食付きの宿なので、朝食会場が開いて早々朝ご飯を食べて、

駅から電車に少し乗って米原駅に。到着するとしらさぎ号が待っていた。

今や米原~敦賀のシャトル特急になってしまった。(名古屋発着便はあるけど)

敦賀駅では要塞のような新幹線駅舎に突っ込んで到着。

広々した駅だが、朝一番のしらさぎ号からの乗り継ぎはまばらである。

乗換先のつるぎ号は各停便で、さすがに福井~芦原温泉は近いなとか乗ってて思う。


それで金沢駅に到着して、荷物を置いておこうとコインロッカーにいくとかなり埋まっていてびっくり。

小サイズ(?)でよいので、空き自体は見つかったのだが、すごい埋まり方だな。

ここからのきっぷを受け取るのに新幹線改札横のみどりの受取機に……

と行くと受取機2台に列を成しててびっくりする。みどりの券売機もけっこうな台数に列を成している。

インターネット予約してチケットレスでない人だけでこんなにいるのかと。

受取だけだから比較的回ってくるのも早いんですけど。

新幹線改札で受け取るが、実際に使うのは在来線である。


というわけで、ここから乗るのは能登かがり火号、七尾線の特急である。

かつてのサンダーバード他の和倉温泉発着便に由来する列車で、

これも北陸特急の切れ端である。車両もサンダーバードの切れ端である。

津幡まではかつてのサンダーバードの走りそのもの。そこからはローカル特急って感じだけど。

車窓からは屋根にブルーシートのかかった家がちらほら見える。

その数は七尾に近づくごとに増えてきて……と七尾駅で下車する。


七尾は1月の能登半島地震で震度6弱を記録したところである。

半年が経ち、駅前は一見して平静に見えるのだが、歩道のタイルが割れていたりする。

ここから のと鉄道 の汽車まで1時間弱あるので、七尾市街を散策することに。

水道の修理のためかマンホール周辺だけ真新しい舗装がされてるのが目立つ。

いろいろ壊れているが、幹線道路沿いを歩く分にはそこまでひどいようには見えない。

小丸山城址公園にたどりついた。園路が壊れているのか上には行けないようだが。

相撲場があって、そういえば能登って相撲が盛んなんだったっけと。

公園内には花嫁のれん館というのがある。これは能登の婚礼用品である 花嫁のれん を展示していて、

説明には「箪笥の肥やしになっていた」と書かれている。婚礼用品ってそういうもんか。

ただ、汽車の時間もあるのでここを見る時間はないなと去ることに。


ここから七尾駅に行くのに商店街を通ったのだが、商店街の建物はほとんどボロボロに壊れていた。

応急危険度判定で「危険」と貼られた建物がほとんどという状況。

以前、書いたことがあるが日本において1981年の新耐震基準というのが1つの節目になっている。

商店街はそれより古い建物が多くを占めていると言われるとなるほどと。

古い商店が多いわけで、そうすると再建もままならず、撤去するのが精一杯か。

修理している建物も少しありましたけど、なかなかそれどころじゃないんだろうな。


七尾駅に戻ってきたらのと鉄道の汽車が停まっていた。

七尾駅の改札はJR と のと鉄道 に分かれていて、それぞれきっぷ売り場はあるが、

のと鉄道側は券売所が閉まっていて企画乗車券は乗務員から買うよう書いてある。

というわけで発車前に乗務員に声をかけてフリーきっぷを買った。

休日限定とはいえ1000円なら穴水までの単純往復でもだいぶ安上がり。

七尾でのと鉄道に乗り換えて思ったけど、能登かがり火号が存続している意味って、

金沢(新幹線接続)~和倉温泉の直通運転ができるからってのもあるんだろうな。

この1区間だけのと鉄道に乗換は相当に面倒である。距離は相当あるけど。

地震後は相当ボロボロだったようだが、早期復旧できたのは橋やトンネルに致命的な被害がなかったからだろう。

車窓からは海が見える区間もちらほらある。ボラ待ちやぐら という不思議なやぐらが海に浮かんでいるのが見える。

かつて能登で行われていた漁法で、やぐらの上で漁師が待ち、魚群がきたら網を引き上げるという、それで使われたやぐららしい。

今となっては実用性はあまりないのだが、こうして残されている。


穴水駅は中身が取り払われて駅と出入りできるぐらいの機能しかない。

本当ならばレンタサイクルを貸してくれるらしいがそれも休止中。

ついでにバスも本数が減っていて往来は不便である。

フリーきっぷの裏に書いてあった 能登中居鋳物館、面白そうだとおもったが、

バスがこの本数で自転車もなければどうにもならない距離である。後で調べたらそもそも休館中だった。

穴水駅前の歩道はボロボロだった。

駅前の施設はボランティアセンターになっているようで、駅の駐車場(道の駅でもある)には東京から救援活動に来た車がいた。

七尾は古い建物が壊れているという印象だったが、穴水はよっぽど新しい建物以外は壊れているぐらい。

大地震が繰り返し起こった影響はあるとはいえ、やはり震度6強というのは別格に怖いなとみていた。


穴水まで汽車で来られるようになって、足を運ぶだけならなんとでもなるようになった。

ただ、ここまで壊れていると来たところでできることがほとんどない。

昼食を食べるところも選択肢がなかなかなくて、これはしくじったなと思った。

幹線道路には災害廃棄物を運ぶダブル連結トラックが目立った。

今は壊れて危険な建物の解体に注力しているのが実情ではないか。

穴水町役場の近くにある歴史民俗資料館も、屋根にブルーシートがかけられていた。

足場が組まれ修理中だったが、こんな建物でもなんらか壊れてしまうのだから驚く。

高台に上がると陸上競技場のフィールドが仮設住宅になっていた。

地形の険しい奥能登では仮設住宅の用地確保も容易ではない。

土砂崩れもあったようで、通行止めに「解除中」と貼られている道路があり、

何なんだろうと通ったら、建物を解体して土砂を撤去して養生してという作業をしているようだった。


ボロボロになった郵便局(敷地内に仮設建物など作って対応しているとのこと)や、

シャッターに「役場で営業中」と書かれた銀行など、こんなのも壊れるのかと。

住むには危険な家も多く、これではとても穴水に住むのは大変だろうと思う。

ただ、交通の便の悪い奥能登で暮らす人というのは、当地の医療・福祉やその他、この地域の生活に欠かせない人と家族がほとんどである。

加賀地域に避難しても家族の一部は能登に留まらざるを得ないということは多く、

なんとか当地で生活再建を進めたいが、その道のりは遠いものである。

もともと加賀地域に移住して済むならこんなところ住んでない、とは言い過ぎだが、

奥能登に住むというのはそういうことなんだというのは最近気づいたことである。


そんなわけで散策しただけで大したことは出来なかった穴水滞在だった。

汽車の本数は限られているからもう去るしかない。

また改めて来たいと思う。

それで汽車に1時間弱揺られて七尾に戻ってきた。

また1時間ぐらい待って、今度は高岡行きの高速バス「わくライナー」に乗る。

高速バスというのは能越自動車道を走るため。これを使えば七尾と氷見は近いのだ。

わくライナーというのは和倉温泉にかけた命名で、富山県側から和倉温泉へ向かうことを想定したバスと思われる。

下道に降りて海沿いの道を走って ひみ番屋街で下車。道の駅である。

ここから氷見市街まではちょっと離れてるけど、散歩しながらいきましょう。


しかし夕方では ひみ番屋街 もほとんどの店が閉まっていてどうしょうもない。

七尾でも思ったが休日昼間はそれなりに店が出ているが、夜は早々閉まってしまうようだ。仕方ないのかな。

氷見漁港をみながら歩いて行くと不自然に舗装が剥がされているところがちらほら。

歩道が公園の砂場のごとくなっているところもある。これは液状化だろうな。

氷見もまた地震の被害が大きかった地域である。

交通の便は比較的保たれていたので、早期から水道関係者が水道の修理や給水活動に入っていた。

震度5強だと建物の被害は限定的だが、断水は広域に影響するので大変だ。

ただ、それより気になったのは氷見市街の商店街がゴーストタウンのようだったことである。

休日夕方というのもあるんだろうが全然人が見えない。アーケードもあるのに。


氷見からは氷見線の汽車に乗って高岡へ。

ICOCA改札機がなくてびっくりしたが、JRは城端線の新高岡~高岡以外はICOCAを導入していない。

ただ、接続する あいの風とやま鉄道がすでに導入しており、今後同社への移管も決まっていることから、そう遠くないうちに導入されるとのこと。

朱色に塗られた古風なデザインも相まって古い汽車だなと思いながら揺られる。

高岡駅では金沢方面は20分待ちということで改札口付近の待合室で待ちぼうけ。

改札口にはICカード専用の自動改札機と昔ながらの有人改札のブースがあって、

氷見線や城端線の客は全員有人改札に行き、場合によっては現金払い。

あいの風とやま鉄道からの客はICカード利用者もいるが、まだ割合は少ないか。


金沢行きの電車に乗って県境を越えて再び金沢駅に戻ってきた。

もう土産物屋は閉まる時間らしい。新幹線の最終ってこんなもんか。

ロッカーから荷物を取ったのだが、この時間でもかなり埋まっている。

って夜通し使う人がこんなに多いのか? なんで?

荷物を回収して宿へ向かう。バスに乗ろうかと思ったが結局は香林坊のあたりの宿まで歩いたのだった。


能登地域もまだら模様という感じはあるが、七尾でもそれはそれで厳しいと思う。

安全に暮らせるようになるには、壊れた建物を除けて、代わりになる家を確保して、

なんとか使えるようにした道路などのインフラも正式に復旧させて。

と、こういうことをやりたいところだが、能登全体としてはまともな道路がない地域もあり、

なんとか道路などのインフラを使えるようにするというのも必要である。

リソースにも限りがある中、どこから手を付けるべきかは難題である。

そんなことを思った1日だった。金沢は本当に何にも痕跡見えないんだけどね。

京都・滋賀経由の金沢行き

今日からしばらくお出かけ。

というのも1月に金沢で予定されていたアイドルマスターシンデレラガールズのイベントの延期公演が日曜にある。

布を見るために京都へ行く

結果的に言えば金沢での公演実施はあまり問題なかったように思うが、

開催が迫る中で延期とせざるを得なかったというのが実情だろう。

で、延期するといろいろ手配も大変だったと思うが、6ヶ月遅れで開催できることになった。


で、いろいろ検討した結果、4泊5日の長い旅行になった。

というわけでまずは京都へ向かうためにバスタ新宿から青春昼特急に乗る。

もう最近は定番になってますね。

今回当たったバスはUSBの充電口がケーブルで出ているタイプで、

座席に差し込み口があるんじゃないんだと思いながら刺すと「低速充電中」と表示が。

低速充電ってUSB BC(1.5A給電)ではなく0.5A給電のことでは?

これでは使用する分を補充するのもままならないレベルである。さすがにこれはひどい。

しかもこれが比較的新しい車両というから困った話だよな。

そんなので深草まで乗車、神奈川県内の遅れをひきずって50分遅れぐらいで到着。


そんなわけで夜間開館日の京都国立近代美術館へ。

OKパスポート期限切れだと気づき、新しいOKパスポートを買って見る。

「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」ということで主に家具のデザインの展覧会である。

この美術館の引き出しの多さには驚くばかりである。

工芸というのは実用品の芸術というのが本来の意味のはずだが、ただの置物になっているものも多い。

ただ、倉俣史朗の作品は実用性は疑わしいと思われた作品も多いようだが、

使いこなせるかはともかく、十分に実用性は兼ね備えているように思えた。


現代の感覚では目に痛い色使いの作品もあるが、これは時代ということで、

しかし、透明というのはわりと普遍的な色使いなんだなと知る。

ポスターに描かれた「硝子の椅子」、どうもガラスを特殊な接着剤で付けて作った椅子らしいが、

こういう透明を生かした作品で知られたデザイナーでもある。

透明ばかりでは悪趣味だが、時代を超えて通じる色使いの1つだなとは思った。


逆に今となってはというのが4階で特集されていた「東京国際版画ビエンナーレ展」のような版画である。

コンピュータグラフィクスが当たり前になるまではポスターは各種の版画技法が使われてきた。

1957年~1979年という時代もあり、今にしては古くさいように思う。

今ならもっと自然な表現にするよなとかね。そういうのも発見ですよね。


山科駅に行き、ここから金沢経由で東京へ至るきっぷを使い始める。

今日はまず少し前進ということで彦根まで向かって一泊する。

その途中、夕食のため草津で途中下車した。

草津駅はすごく乗降客が多い。草津線の乗換客がいることもあるけど。

駅前も立派で近鉄百貨店が見える。今は滋賀県唯一の百貨店である。

ここのレストラン階で夕食でも食べるかと。一応KIPS会員だしな。


駅とデッキで結ばれた2階から入ると、すぐにプラグスマーケットがある。

これは近鉄百貨店がハンズのフランチャイジーとして経営する店舗である。

近鉄百貨店がやっていること

百貨店の家庭用品売場に見えなくもないが値札にはHANDSと書いてある。

フロアガイドを見ると学習塾が入居してるのが目立つ。

あまり百貨店っぽくはないかもしれない。

百貨店の良さが生きる売場を充実させつつも、現実にはそれだけでは埋まらないということか。

レストランは駐車場と同じフロアにあるという、これも百貨店らしからぬ構造である。

でもまぁ総合的にはうまいことやってるのかなとは思った。


そして彦根市内で一泊というわけである。

ここまで前進しておくと明日朝は少しゆっくりスタートできる。