来年の大阪・夢洲での国際博覧会、
一般客で夢洲に直接乗り入れられるのは自転車と電動キックボードだけだそう。
自転車でご来場の方へ (EXPO 2025 交通インフォメーション)
「夢洲自転車駐車場 600台 利用料金 500円」ってやつがそう。
500円もかかるのかと思うけど、唯一会場まで乗り入れるというのは特徴的である。
このページには特に電動キックボードと書かれていないが、
この先にある駐車場予約ページに詳しいことが書かれている。
四輪は夢洲・尼崎(尼崎東海岸出入口近く)・堺(三宝出入口近く)の3箇所、
自動二輪・原付は夢洲に駐車して、そこからバスとなっている。
四輪の駐車料金は5000~5500円、二輪の駐車料金は2000円が基本で、
これに対して日・時間帯・阪神高速の利用状況により加減がある。
バスは駐車料金に含まれているが、会場に直接乗り付けられない割には高いなと思う。
これに対して「自転車・電動キックボード」は夢洲に直接乗り入れられて、料金500円である。
「夢洲自転車駐車場を利用できる電動キックボードは、特例特定小型原動機付自転車に限ります。」とあり、
一般原付・原付二種に該当する電動キックボードは利用できないことはわかる。
キックボード形でない特定原付が利用可能なのかはよくわからない。
あと「特例特定小型原動機付自転車」って書いてあるけど、これって歩道モードって意味だよね。
なんでわざわざこんな書き方をしているのかはさっぱりわからない。
とはいえ、自転車・特定原付での来場は大変である。
夢洲は夢舞大橋で舞洲と、夢咲トンネルで咲洲と結ばれているが、
夢咲トンネルは自動車専用道路だから、夢舞大橋も現状は自転車・歩行者での通行は想定していない。
ただ、夢舞大橋には歩道があり、開会までには開放されるとみられる。
本線は軽車両通行止めの規制がかけられ、自転車・特定原付は歩道の押し歩きになる。
これは想定の範囲ではあるのだけど、さらに問題なのは舞洲への渡り方で、
普通に考えれば桜島方面につながる此花大橋を使うのだが、拡幅工事のため歩道がつぶされている。
このため自転車が利用できるのは常吉大橋に限られる。こちらも車道は軽車両通行止めだが。
こちらは歩道部は自転車通行可のようで「歩道斜路部押し歩き」となっている。
此花大橋を使えれば天保山渡しで港区方面に渡れたり、選択肢も増えるのだが、
常吉大橋を使うとなれば、伝法あたりまで此花通をひた走るしかない。
他の交通手段に対して優位性があることは確かだが、そうはいってもねという感じはある。
万博へのアクセス手段として自転車という話が言われているのは、
主要なアクセス手段である地下鉄中央線と桜島駅からのバス、
どちらも輸送力的に苦しいという事情がある。
中央線は会場まで直接鉄道で乗り付けられるので最も輸送力が多いが、
こればかりに集中するとひどい混雑になるのは目に見えている。
このため、桜島駅ルートへの分散も必要で、新大阪~桜島の直通列車の設定で、
新幹線での来場者を中心に利用してもらう想定はあると思う。
ただ、こちらはバス乗務員の確保に苦心しており、想定ほどの本数は出せないようである。
他のバスに比べると距離が短いので、増発するならここなのだが、それすら厳しいと。
少しでも鉄道・バスの輸送力を補えるなら、自転車・電動キックボードでの来場も……
ということらしいのだが、果たしてどれぐらいの効果があるのか。
かなりタフではあるのだが、上記のような交通機関の混乱も予想されるところである。
来場日時・時間帯を決めて事前予約することで、ある程度分散できることは期待しているが、
そうはいってもルートによって偏りはあるでしょうからね。
そういうところであまり考えなくてもよい自転車というのも一考に値するのかもしれない。
もちろん駐車場の予約は必要なので、自転車もそれはそれで考えることはあるが。