先日、ちらりと書いたが今年度に入ってしばらくして職場の食堂が再開した。
2020年3月から長く続いた食堂閉鎖だった。
出勤者数が少ないこと以上に、時期により出勤者数の変動が大きかったことは食堂再開の大きな妨げになっていたのだと思う。
しかし、ここ最近はその状況も安定してきて、再開の目処が立ったと見ている。
食堂閉鎖が続く間、出勤時の昼食の多くを占めていたのが弁当だった。
かなり出勤者数が少ない時期でも販売されていたので助かっていた。
ただ、緊急事態宣言発令時など弁当販売すらも止まっていた時期があった。
そんな時期に出勤して対応しないといけない仕事が重なることもあり、
そのようなときに頼りにしていたのがカレーメシだった。
当初は食堂に比べて弁当は見劣る印象が強かったのだが、
これに比べれば弁当を買えるのはよっぽどいいのは確かですよね。
当初、弁当が見劣る印象があったのは、メニューの選択肢が少ないのに食堂より割高だったことによる。
ちなみに食堂閉鎖以前の弁当は2種類選べたらしい。値段は一緒だったはず。
2019年10~2021年1月の家計簿から1食あたりの平均を計算して、
これを当時の弁当価格と比べると、弁当だと平均7%ぐらい割高だった。
食堂から遠い職場の人ならともかく、うちの職場はそこまでのことはない。
それでもめんどくさがって職場で弁当買って食べている人も一定いたが。
食材価格高騰を受けて、弁当価格は昨年に約4%値上げされた。
学校給食でも栄養価が保てないと食材費引き上げの動きが出ていた頃で、
もうメニューの工夫でどうにかできる状況ではなかったと理解した。
それでも値上げ前後を通じて、似たような具材が繰り返し使われる場面が増えた印象で、食材のやりくりの難しさがあらわになっていた。
元々食堂のような選択肢はない点が見劣りすると思っていたが、
その弁当がさらに単調なものになっていき、なおさら魅力が低下していた。
そんな状況で迎えた食堂再開は本当に朗報だった。
ただ、長期閉鎖前の食堂とはいろいろ事情が変わっている。
以前の食堂は おかず2種類、セットメニュー2種類、カレー、丼、ラーメン2種類、うどん・そば2種類 といった構成だった。
これだけ充実した食堂だったのも供食数の多さゆえだろう。
さすがに再開時にはここまでのメニュー数はなく、おかず2種類、カレー、丼、麺類2種類となった。
麺類はラーメンの日 と うどん・そば の日が日替わりであるらしい。
(再開した当初は毎日ラーメンだと思っていたが、実は違ったらしい)
これは元が充実しすぎていたのだと。
そして価格も大きく変わっている。
全体的に従来より値上がりしているが、2種類ある おかず の一方、丼、麺類の一方はかなり高い印象。
従来のスペシャルセットがこれぐらいの価格帯だったかなぁ。
従来はおかず2種類の価格差はそこまで気にしていなかったが、
今は高い方を選ぶのはちょっと覚悟がいる、とは大げさだが。
この結果、閉鎖前は食堂より弁当が割高だったのが、逆転している。
食堂でのメニュー選び次第ではあるものの、再開からの平均額は弁当より6%高くなっている。
2019年10月~2021年1月の食堂と比べると平均19%も高くなっている。
供食方法も閉鎖前は おかず と ライスS はすでによそわれたのを取る形だったが、
供食数減少を踏まえてか おかず・ご飯 も都度注文する形になった。
が、効率が悪かったのか、ある程度はよそって置いておく形になった。
明確に変わったのが みそ汁 の提供方法で、具だけ入ったお椀が置かれ、
これを取ってセルフサービスでみそ汁を注ぐ形になった。
こんなやつが何台か置かれるようになった。
おかずの列にあるマシンの使用頻度が高いが、カレー・丼の列にもあるので、混んでいるときはそちらにも分散して使ってねと言っている。
まぁこれも供食数減少に対して効率的に対応するための方法でしょう
新型コロナウイルスの感染対策はまだ完全には緩められないところがある。
食堂利用者も当面は従来より大幅に少なくなる想定ということもあり、
食事のとき座る向きは一方に揃えて、食事中は対面しないようにして、
座席間隔も従来より広げて、従来の3割程度の座席数になっている。
利用者数が増えていけばだんだん詰めていくのかもしれない。
一方でメニューについては以前の食堂が帰ってきたという感じはあって、
食堂の中でも人気の高いメニューはできるだけ維持したということだと思う。
僕はあまり食べないけど、ラーメンの人気も高かった。
特にスペシャルラーメンと呼ばれていた日替わりメニューの人気が高かった。
おそらくこのために ラーメンの日と、うどん・そばの日を分けることにしたのだと思う。
再開後もラーメンの列が長く伸びているのを見ることがあり、根強い人気の高さを感じる。
いろいろ思うところはあるんだけど、昼食はおいしいのが一番よい。
出勤者数が少ない時期でも多くは弁当販売が行われていたのはありがたかったけど、
食材高騰の煽りもあり、おいしさという点での欠点は増していた。
確かに再開後の食堂は弁当より高くなってしまうケースが多い。
それでも、ものすごく高くなったわけではなく、許容できる範囲内にある。
それ以上に選択肢があることと、結果として得られる満足感は全く違う。
供食数が増えればメニューの選択肢も増えていくと思うので、
食堂の利用者が増えることに期待したいがどうでしょうね?
まず、そもそも出勤者数が伸びるかどうかというところである。
うちの職場は違うけど、フリーアドレス化で固定の席がなくなって出勤するのに躊躇すると言う人もいた。
(そう思われるようならフリーアドレス化は失敗してると思うのだが)
社内外でテレビ会議の活用が増える中で出勤するとやりにくいというはある。
これはまさに僕が直面している課題である。
物に触れて仕事ができることがメリットになればよいのだが。
もう1つが出勤した人の中で食堂を選ぶ人の割合ですよね。
食堂閉鎖が続く中で、弁当販売・売店の利用、弁当持参、外食が定着したかもしれない。
うちの職場にインスタントの焼きそばを持ってきて、湯を注いで食べてる人がいるのだが、
昨今の食費の状況も見て、これが最善だとなっていったらしい。
このような形で「弁当持参」が定着した人には食堂の再開なんて無関係だろう。
閉鎖前の食堂でさえ高いという人は一定いた状況だから、再開後はなおさらだと思う。
従来より食堂のカバレッジが減ったことは確かかもしれない。