近鉄の週末フリーパスを使って3日間、近鉄沿線を動き回っていた。
そんな中で1つ気になったことがあり、それが自動販売機の電子マネー対応である。
近鉄の主要駅にはファミリーマートがあるので、そこで買い物ができればよいが、
自動販売機は比較的小さな駅でもあり、ホーム上で手早く買えたりメリットはある。
それで自動販売機で飲み物を買おうと思ったら、現金しか入らないのがけっこう多い。
ただ、電子マネーに対応したものも一部ある。でも対応している電子マネーはまちまち。
普段よく乗る JR東日本 といえば駅構内の自動販売機は全てSuica対応である。
しかしSuica以外の電子マネーは締め出している。
というのも、JR東日本はacureという自社の飲料・自動販売機ブランドを持っている。
(この事業は上越新幹線 大清水トンネルの湧水を商品化したことに由来する)
ここに一本化した結果、Suica対応は徹底され、逆にそれ以外は締め出されていると。
このあたりはNewDaysとして独自ブランドのコンビニを展開する会社らしいことである。
でも、関東圏のそれ以外の鉄道会社でも自動販売機へのPASMO導入は徹底されている。
既存のマルチ電子マネー対応を殺してPASMO対応にされているのも見る。
この下の方にコカコーラのキャンペーン対象外のICカードタッチ部が掲載されているが、
まさにこういう形状の読み取り機が付いているんですよね。
近鉄は自動販売機の電子マネー対応という点ではだいぶ鈍いが、
しかし使える電子マネーの多様性という点では保たれている可能性がある。
そもそも現金のみの自販機がこんなに多くては……というのが正直な感想だけどね。
鉄道ではPiTaPaを導入しているが、PiTaPaだけではカバレッジは低い。
JR西日本と提携してICOCAを販売しているが、ICOCAに肩入れする理由もないのだろうと。
最近は現金で自動販売機を使うことも少なくなったけど。
ただ、コカコーラのスマホ自販機でも現金のみ対応のものもあるぐらいで、
オーナーの都合で決済手段の制約を受けることはあるのかもしれない。
近鉄はこだわりはなさそうな感じはあるのだが、もうちょっとキャッシュレス化を推し進めてくれてもいいんじゃないかなぁと思うんですがね。
もう鉄道もPiTaPa・ICOCA利用者が多いんだし。
(おかげで大きな駅だと磁気券の週末フリーパスを通せるところを探すのに手間取る)
駅の売店もかつてに比べればだいぶ整理されたなと思う。
小規模な売店の役目は自動販売機に代替されたってことなんでしょうが。
パンやアイスの自動販売機を設置したりというのもみられる。
そういうところがキャッシュレス化されていると小銭考えなくていいから楽だけどね。
特に近鉄の場合、残る売店というのはファミリーマートのことである。
使える電子マネーの充実度という点ではかなり高いわけだから。
そことの落差はどうしても感じてしまうね。
ゆくゆく改善されていくとみて良いのか、そうではないと見るべきか。
まぁ関東圏の鉄道会社とはだいぶ違うなとは思いましたね。
オープンであることはよいことだと思うので、自販機ベンダーのキャッシュレス化と協調してやってもらえばいいと思うんですけどね。