郵便・荷物以外でポストに投げ込まれるものもいろいろあるが、
投函が面倒なためかチラシ類は案外少なく、行政からの配布物が多い。
その中で地域の小学校の建て替えの話が話題になっていて、その計画が固まりつつあるという話だった。
この小学校、古い校舎では築60年以上に達するという。
こうなると長寿命化という話ではなく、改築というのは当然の判断であろう。
改築にあたって仮設校舎への移転が必要になるのだが、
敷地内に仮設校舎を作るスペースがないので、中学校の敷地に仮移転するよう。
これだけでもかなり驚いたのだが、実はこの中学校も改築をするという。
小学校の仮設校舎というのは、中学校の仮設校舎を流用するのだという。
そのため中学校の仮設校舎だけど、階段などは小学校仕様になっているそう。
改築後の小学校の計画図を見ると、建物にあれこれ積み重ねてあるなと。
市街地の限られた敷地を利用するためこういう構造になっているらしい。
そのようにして校庭を確保しているとも言えるのだが、
工事スペースも考えれば校庭をつぶしても入り切らないのだろう。
一方、中学校は仮設校舎を建てても一定の校庭の余地を確保できる。
中学校と共用になるとしても、校庭がなくなるよりはマシである。
ただ、小学校が移転するとなると通学経路が気になる。
しかもこの中学校というのは小学校の校区外である。
でも意外に通学に関する問題は少ない。
というのも現状の小学校区が細長く、その中で小学校も偏った場所にある。
このため校区の半分程度は校区外のはずの中学校の方が近いのである。
仮設校舎が置かれる中学校はこの小学校の進学先で、中学校も徒歩通学のはずだから通学路の問題もない。
校区の一部が中学校から1.5kmを超えるので、改築に伴う移転という事情も考慮してスクールバスを設定するとなっている。
ただ、低学年の希望者が利用という話だから、基本は徒歩なんでしょうね。
老朽化やその他の事情により改築される小中学校というのはあると思う。
どのような方法があるのか調べてみたが、ほとんどは仮校舎に移転をしている。
敷地内の別の場所に建物を作り替えて仮移転不要というケースも一部あるが、
いろいろな制約により建物の位置は大きく変えられないことが多く難しい。
実際、先の小学校・中学校の改築でも建物の配置は大きく変えていない。
特に敷地の制約が大きい小学校は建物の外形はまるっきりそのまま。
これは周辺住民への配慮もあるようだ。
仮校舎は校庭に作られることが多いが、校庭スペースの減少が課題である。
その減少分を補うために他の学校や公園を借りることもしばしばある。
小中学校の集約と同時に改築すると、使わなくなる校舎を仮校舎に使える。
例えば、A小学校とB小学校の集約とあわせて一方の校舎を改築する場合、
- B小学校の校舎を仮校舎として新小学校開校
- A小学校を解体して新小学校の校舎を建てる
- 新小学校を旧A小学校の敷地に建った校舎に移転する
さらにこのような場合、元B小学校の校舎は他の学校の改築時に使える。
校区外のため通学距離が長くなることが多いが、学校として必要なものが揃っているのはメリットである。
最近流行なのが中学校と小学校を一体化するということである。
中学校の隣接地を確保するなどして、小中学校合わせた校舎を建てると。
- 中学校隣接地に小学校分の校舎を建てる
- 小学校が1.の校舎に移転する
- 中学校が元小学校の校舎に仮移転する
- 中学校の校舎を解体して、中学校分の校舎を建てる
- 小中学校が一体化された学校が完成
これを義務教育学校とするか、小学校・中学校を別々に運営するかは場合によりけり。
このあたりは学校の個別的な事情もあるのでなんとも言えないけど。
基本的に小学校の仮移転というのは通学への影響が大きいので避けたい。
ただ、仮設校舎を建てる余地が少ないケースもしばしばあるので、
土地・建物の確保や通学路の面で都合が付けば移転という選択肢もあると。
今回の場合、通学路という観点での欠点がかなり少なく、
仮設校舎が中学校改築から連続して使えるなどのメリットも大きい。
改築は3年ぐらいかかるので、中学校のところに6年ぐらい通う人も出てくる。
ただ、中学校→小学校の順で改築するので、同じ仮設校舎に3年以上通うことはない。
小学校改築前→中学校仮設、小学校仮設→中学校新校舎のどちらかだから。
それ以外の理由もあるとは思いますけどね。
例えば、中学校の体育館は別の場所に新築するので、改築直後だと2つの体育館が同時に使えるとか。
こういうのも全体的に中学校の敷地に余裕があるからこそだけど。