愛知県を重用して大阪飛ばし

昨日・今日とアイドルマスターミリオンライブの9thライブが日本武道館で行われていた。

引越の準備でおとといまですっかり忘れてたぐらいだが、インターネット配信で見ていた。

ミリオンライブと武道館と言えば、

ミリオンライブのゲームは、765プロライブシアターという架空の劇場を立ち上げるところから始まる。

この歌詞に出てくる「手作りの『ぶどーかん』」って言うのはゲーム初期のテントの劇場のことを表しているとされている。

現実の日本武道館のことを表しているわけではないが、自分たちの劇場の目指すところは武道館のようなところなんですよと言ってたわけだ。

そんな中で、現実の日本武道館での公演が実現したわけである。

(大きな武道場だが何人入る?)

これがほぼ6年前の話ですか。今回はステージ斜め後ろの座席まで活用することを意識したのか、かなり広角に観覧できるステージにしたように見える。


最後の告知コーナーで10thライブツアーが発表されたのだが、

  • 2023/4/22・23 さいたまスーパーアリーナ
  • 2023/7/29・30 ポートメッセなごや 新第1展示棟
  • 2023/11/4・5 西日本総合展示場(北九州) 新館
  • 2024/2/24・25 Kアリーナ横浜 (みなとみらい地区に建設中)

といった具合で、会場の配置がアンバランスだなと。

東日本と西日本で2公演ずつ分け合ったとも言えるが、

東日本ってどっちも南関東だし、西日本が名古屋と北九州というのも不思議。

特に近畿圏の会場がないのが気になるところ。


というところで思い返してみると、そういえば最近アイドルマスター全体で見ても近畿圏での公演が少ないよなと。

2017年のシンデレラガールズ5thライブツアーで名古屋飛ばしと言われたものだが、

2018年・2019年とナゴヤドームを使ったことは印象深い。

そんなわけで2018年以降、トークメインとみられるイベントは除いて都道府県単位で数えると、

  • 2018年: 千葉2, 埼玉2, 宮城1, 群馬1, 静岡1, 愛知1, 福岡1
  • 2019年: 千葉2, 埼玉2, 宮城1, 愛知1, 兵庫1, 福岡1
  • 2020年: 大阪1
  • 2021年: 千葉3, 愛知2, 福岡2, 東京1, 山梨1, 兵庫1
  • 2022年: 東京4, 千葉3, 埼玉2, 愛知2, 北海道1, 神奈川1, 沖縄1
  • 2023年: 東京3, 埼玉1, 愛知1, 福岡1 (予定含み現在判明している分のみ)

複数公演あっても一連の日程であれば1と数えている。

また、無観客化されたものは元の開催地で書いている。

このため実際には沖縄県で開催できていないものも沖縄1と数えている。(cf. 無観客というだけでなく別会場)


当然南関東が多いのはそうなのですが。

それ以外で多いのが愛知県で6年間で計7回、福岡県が計5回と。

大阪府・兵庫県あわせても3回に留まるのなら近畿圏はやはり少ないと思う。

アイドルマスターの各コンテンツに着目するといろいろあると思うが、

全体的な傾向としてはこういうことが言えるのではないか。


おそらくは会場確保の都合で決まっているのではないか。

愛知県で使っているのはレインボーホール(日本ガイシホール)はもちろんだが、

シンデレラガールズが2度使ったナゴヤドームであったり、

Aichi Sky Expo(2019年開業), ポートメッセなごや(新第1展示場は2022年開業)といった新しい会場であったり。

近年選択肢が増えたことも後押しになってるのかなと。

あとは出演者・スタッフのほとんどは東京が拠点なので、その点でも都合がよいと。


逆に近畿圏は会場の確保が難しいんだろうなと。

こちらは大阪城ホールが鉄板だが、スポーツ・式典を含め忙しい施設である。

利用するためにはだいぶ前から申込みをしないといけないのでは。

神戸・ポートアイランドのワールド記念ホールとか、

インテックス大阪(5号館は無柱のためコンサート用途で使われる)とかありますが。

でも、この2つもそれはそれで忙しい施設である。

近畿圏からも比較的近い愛知県で開催できるならそっちでという考えはあるののかも。


南関東での開催が多いのは出演者・スタッフの都合が大きいと思うが、

新しい会場がいろいろ増えたというのも要因かも知れない。

  • 武蔵野の森総合スポーツプラザ (調布・2017年)※
  • 東京ガーデンシアター (2020年)※
  • ぴあアリーナMM (横浜・2020年)
  • 有明アリーナ (東京・2022年一般利用開始)
  • Kアリーナ横浜 (2023年開業予定)※

アイドルマスターでは、このうち※をつけた3つの使用実績・予定がある。

ぴあアリーナMMも開催予定のイベントがあったが中止になっている。

東京ガーデンシアター・ぴあアリーナMM・Kアリーナ横浜は音楽専用で、

このためスポーツ用途との競合を気にしなくてよいことも長所である。


やはり近畿圏で会場が確保できないことが課題であって、

この点で打開策になりそうなのは大阪・夢洲のIR構想である。

この構想では下記の施設が含まれる見込みである。

  • 国際会議場 : 最も大きな会議室(ホール)は6000人以上収容
  • 展示施設: 10万m2以上の展示面積
  • アリーナ: スポーツ・コンサートなどのエンターテイメントに利用

IRについては本当に実現するのかという疑問もけっこうあるのだが。

これができると大阪城ホール・グランキューブ大阪・インテックス大阪の位置づけもそれぞれ変わるでしょう。

より具体化した話として、吹田市の万博記念公園の隣接地にアリーナができる予定であるそう。

こちらは2027年開業予定とのこと。それでもけっこう先だが。


もっともアイドルマスターシリーズでライブツアーと言っても、

会場ごとに出演者が大きく入れ替わり、内容も大きく変わることが多いので、

全国まんべんなく回るというところにそこまで意味は無いとも言える。

遠征してでも参加する価値があると、全国各地から大挙して移動するのはいつもの光景である。

ただ、近所で開催されることをきっかけに来て欲しいというのはあるかもしれない。

そういうところで各地を回っているというだけなんでしょうね。

こういうのはあまり一般的ではないので一応書いておいた。