どこでインターネット投票するの?

先日書こうと思った話なんだけど。

年末にどれぐらい賭けたんですか?

年末は公営競技の売上が上がるという話だが、今どきはインターネット投票の割合がかなり高くなっている。

では、どのプラットフォームでインターネット投票するのかという話である。


このうち中央競馬(JRA)と競艇については明確である。

JRAについては即PATなどJRAが自ら運営するインターネット投票システムがある。

現在のほとんどの利用者は登録手続きが容易な即PATだと思うが、

専用の銀行口座開設が必要なA-PATも一応現役である。

あとクレジットカードで購入できるJRAダイレクトもあるが……

A-PATの利用者は現在もプッシュホンでの購入が可能らしい。


競艇については テレボート(BOATRACE振興会が運営)である。

1995年には全主催者でテレボートを導入(当初は全国5地域に分かれていたそう)、

2002年には全国1システムに統一、かなり早い段階で統一されていたよう。

けっこう評判の良いシステムで、これが最近の売上増に大きく貢献してるという説も。


地方競馬については、現在はSPAT4が鉄板だと言われているが、わりと最近のことである。

地方競馬のインターネット投票は オッズパーク, SPAT4, 楽天競馬 と JRAネット投票の4つがある。

このうち全国レベルのシステムとして歴史が長いのがオッズパークとのこと。

地方競馬全国協会(NAR)の関連会社がやっていたD-netというシステムに由来し、

2006年にソフトバンク子会社のオッズパーク(後にSBプレイヤーズに社名変更)に譲渡している。

この流れを見るとかなりの名門だなという印象はある。

ただ、ここに加わっていなかった主催者がいたのである。

それが大井・川崎・船橋・浦和の南関東地区と北海道(門別)である。

南関東の4主催者はSPAT4というシステムを独自に運用しており、

ここに2006年に門別が加わり5主催者体制となっている。


かくして日本の地方競馬はオッズパーク派とSPAT4派に分かれたわけである。

そんな中、全ての地方競馬に投票できるシステムとして楽天競馬が2007年からスタートした。

ただ、楽天競馬を利用するには楽天銀行の口座が必須だから。

当初は東京都民銀行(現:きらぼし銀行)楽天支店の口座が必須だったが、後にイーバンク銀行(現:楽天銀行)に移行したとのこと。

全ての主催者が1つで買えるといっても、銀行口座の面での課題があった。

それより画期的だったのは2012年のJRAネット投票の地方競馬対応で、

精算の都合、JRA開催前日(通常金曜)と翌日(通常月曜)のレースは売らないとか、

重賞レースの開催場など一部の競馬場を選んでの発売とか、

サラブレッドのレースしか取り扱わないとかいろいろ制約はありますが、

2013年度以降、JRAネット投票が呼び水になり、地方競馬の売上は伸びていった。


そして、2017年にSPAT4に全ての地方競馬主催者が参加し、

楽天競馬に次いで2つ目の地方競馬全レースの購入できるシステムとなった。

対応している銀行の数はこちらの方が多いですから人気となった。

SPAT4は大井競馬場の施設を保有する 東京都競馬(株) が運営している。

東京都競馬は上場企業ということで、投資家向けの情報公開があるが、

SPAT4は地方競馬の売上全体の45%を占め、インターネット投票(全体の92%)のおよそ半分を占めるという。

元々売上規模の大きな南関東を抑えていたのはあるにせよ圧倒的である。


最後に競輪とオートレースだが、それぞれ KEIRIN.JP(サイクルテレホンセンター)とAutoRace.JP(オートレース振興協会)がある。

実はKEIRIN.JPの前身となる電話投票システムは1994年に全国の競輪場に導入されていたとか。

テレボートの全国導入よりも早かったんですね。意外だな。

ただ、こちらは逆に最近になって分散化が進んでいる。

2008年にチャリロトが競輪の重勝式車券発売のためサービス開始、2009年には一般的な車券の発売も開始している。

同社は2019年にミクシィ傘下に入っていて、TIPSTARの基盤となっている。

また、千葉競輪場で行われるPIST6はTIPSTARのみの取扱になっている。

(このため現在はKEIRIN.JPは全主催者が参加するシステムとは言えない)


さらに2010年に地方競馬を取り扱っていたオッズパークが競輪・オートレースの重勝式車券に参入、

こちらも後に一般的な車券の発売を開始している。

Kドリームズ(競輪のみ)とか、GambooBETとか、この時期にはいろいろなシステムができたよう。

さらにABEMAに関連してWINTICKETが2019年から車券発売開始。

大赤字のABEMAにとって、競輪・オートレース番組から車券の販売手数料という収益源が出来たことは大きいとされている。

さらにはオートレースの重勝式車券の「当たるんです」というのが出来たり。

おいしいところ狙いの車券?

これらのシステムの再販も含めればものすごい数の販売チャネルがある。


競輪・オートレースの販売チャネルの分散は、重勝式車券をきっかけとしたもので、

確かに地方競馬でも重勝式となると買えるところは限られている。

南関東・門別のトリプル馬単はSPAT4、帯広・岩手・笠松・兵庫・佐賀の重勝式はオッズパークの取扱である。

このあたりは重勝式特有のシステム投資を外部の企業に委ねたという事情もあるのかも。

競輪の Dokanto!はKEIRIN.JPを含めた多数のチャネルで取り扱われる一方、

それ以外でも競輪ではチャリロト、K3/K5(Kドリームズ)、

オートレースではモトロト(オッズパーク)、当たるんです と販売チャネルが限られるものがある。

非予想系・予想系が入り乱れて複雑である。

(競馬の重勝式は佐賀の7重勝を除いて予想系に統一されている)


予想スポーツとして魅力があるならシステムは分散させない方がよかろうと、

1システムしかないJRA・競艇、JRAネット投票とSPAT4が定着した地方競馬を見て思いますが。

ただ、地方競馬は最近まで主催者間のまとまりの弱さが目立ちましたねと。

競輪・オートレースやる人はどこで買ってるんだろうね?

投票締め切りがKEIRIN.JPとAutoRace.JPが遅いので、やはり予想して楽しむ人にはそっちなんかなと思う一方、そう単純ではない気もする。