D4DJができるまで

土曜に西武ドームに行った話を書きましたが、日曜は「ブシロード15周年記念ライブ」だった。

声出しOKの真意

日曜だと早く家に帰りたい人も多いだろうから早めに終演になるとよさそうだが、

開演は土曜より遅い15:30、出演者の多さから公演時間も長く、当然終演も遅い。

なぜ開演が遅いのかというと、おそらくこれも出演者の多さゆえで、リハーサルに時間がかかると。


それはそうとして、その構成を見てみると、最初がRAISE A SUILEN、最後をPoppin’Partyとバンドリで固めてるのが印象的である。

10周年のときは最初がPoppin’Party、最後がミルキィホームズだったと。

このあたりはブシロードのコンテンツの移り変わりを表していると言えるが。

最初と最後を任せられるというのはそれだけの実力があるということで、

この点でPoppin’Partyが最近5年ぐらいは一貫して存在感があることがわかる。


参加していた人の感想を見て、D4DJのパフォーマンスが良かったと言っている人がいた。

これがD4DJとは初めてという人だったらしいけどね。

今回、D4DJのユニットが6つ参加していたから、けっこうな割合ではある。

出演者としては他との掛け持ちも多いんですけどね。


D4DJがそこまで言われるようになったのはすごいなぁと思ったんですよね。

D4DJというコンテンツが発表されたのが2018年12月の「ブシロードDJ LIVE」である。

ブシロードがDJというものに興味を持って動き出したのが2018年頃からで、

RAISE A SUILENのメンバーにDJ担当の紡木吏佐さんが加わって全員揃ったのも2018年のことである。

紡木さんはD4DJにおいてもキーマンで、ブシロードDJ LIVEにも出演していた。


ただ、当初は「声優カラオケ大会」とか散々な評判だった覚えがある。

当然、当時はキャラクターコンテンツとしてのD4DJは始まっておらず、

それはD4DJとしての楽曲もないということである。

もちろんDJなので、ブシロード製品の楽曲だとか流せる楽曲はたくさんあるが。

しかし、DJパフォーマンスの見せ方も固まらない時期だと、これは「声優カラオケ大会」に過ぎないねという感想も仕方ないのかも知れない。


ブシロードDJ LIVEの名前で開催されたのは2019年4月の2回目までで、

そこからはD4DJが立ち上がり、2019年7月にD4DJ 1st LIVEを迎えている。

会場は幕張メッセ展示ホールだったようだが、いきなりデカイなと。

実は2日開催の1日目がARGONAVIS、2日目がRAISE A SUILENと抱き合わせになってたんですね。

この頃にはD4DJとしてのユニット・オリジナル曲もできはじめていた。


キャラクターコンテンツとしては、2020年10月にゲームがリリース、TVアニメが放送された。

キャラクターを背景としたDJパフォーマンスが確立されてきたのはこのあたりからか。

ブシロードDJ LIVEが行われた2018年から数えると2年ぐらいですか。

いろいろ仕込みながらやっていくとこんなもんなんかね。


バンドリも最初はなかなかだったって聞きますけどね。

最初の1年はメンバーを揃えて、キャラクターを演じる声優が演奏するというスタイルの確立に追われたような感じとみられる。

このあたりでキャラクター設定などかなり見直しが行われたという。

そこから1年半でPoppin’Partyは日本武道館のステージに立つのだが、これもなかなかの話である。

バンドリの歩んできた道に比べれば、D4DJはきれいに立ち上がってるように見えるが、それでさえこれですから。

まぁやってみないとわからないってのはあるんですけどね。


楽器の出し入れなど舞台転換の時間を確保するという点で、

D4DJのパフォーマンスはスムーズな進行に寄与したのではないかと思う。

最後がRoselia→Poppin’Partyとバンドリ2連打で、

そうすると楽器の入れ換えでどうしても隙間が空くが、そこをDJパフォーマンスで埋めることも行われたという。

このあたりはすごいと思うし、ポテンシャルは高そうですよね。