昨日、東京に出かけていて、これを観に行っていた。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICALCOLLECTION!!! (東京アニメセンター)
昨年から今年にかけてアイドルマスターシンデレラガールズは10周年ライブツアーということで、5会場を回ってきた。
その衣装やらステージのことを展示をもって振り返るということである。
シンデレラガールズとしては昨年11月~今年1月にそれ以前の衣装を振り返る展示を行っていて、
さらに言えば2020年1~2月には同じくアイドルマスターシリーズで、ミリオンライブの衣装展が行われている。
この当時の東京アニメセンターは市谷のDNPプラザ内にあったのだが。
今の東京アニメセンターは渋谷MODI内にある。
マルイなんですけど、マルイの中では専門店主体の店舗という位置づけらしい。
マルイってアニメ・ゲーム関係の特設店舗をやったり、エポスカードで特別デザインのカードを出したり、どうもこの分野に興味があると。
そういう背景があっての東京アニメセンターの招致だったのかもしれないが、
問題は狭いこと。展示スペースの狭さは異常である。
市谷のときも広いとは思わんかったが、まだここよりはマシ。
ただ、この施設は展示だけではなく、グッズ販売を行うアンテナショップの一面もあり、それを考えると渋谷の方がいいんかなとも思う。
今回のライブ用の衣装、基本的にはシンデレラガールズのゲーム開発を委託されているCygamesがデザインしたものらしい。
なぜかというとゲーム内で使う予定があったからである。
そのためゲーム内の3Dモデルを意識して衣装のデザインは決めているようだ。
もっともゲーム内で使うと言っても絵だけの場合もあるけど。
一方で実際に人が着る衣装としたときにどうなるかということも考えてあって、そこの違いも図示されていた。
実際にこれを布で作るにあたっては多少アレンジは入るらしいが、
しかしそれ以前の段階でここまで出来ていれば最小限で済みそうな感じはする。
それにしてもそこまでCygamesに委ねられてるんですね。
確かにシンデレラガールズが始まった2011年当時、バンダイナムコにはソーシャルゲームのノウハウがなく、それで頼ったのがCygamesだったのだけど。
ただ、その当時のCygamesのヒット作といえば神撃のバハムートである。
アイドルゲームとはだいぶ違うわけで、そこにはバンダイナムコのノウハウがあると思っていたが。
しかも当時は絵だけの世界で、人が着るステージ衣装との関係はなかったはず。
だから、この当時はゲーム内の衣装と人が着る衣装を同時に作るという発想はなかったと思うのだけど、果たしてどうなのか。
明確に結びついたのは2018年にアイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)の1周年衣装「アクロス・ザ・スターズ」を同年ステージで着たことのような気がする。
ただ、ゲーム内の衣装と人が着る衣装を同時にデザインしたかは不明である。
アイドルマスターのステージ衣装では当たり前になっているが、
ゲーム内の衣装を布で作る上で重要な技術がプリント生地である。
絵が先にあるので、世の中にある布の柄から選んで作ると同じものにならないので、
絵にある柄の布を少量だけ印刷で作ると。こういうことがよく行われている。
今回の新衣装「シンデレラ・コレクション」は完全にこれをあてにしている。
1人1人全く違う柄の布を使っていて、これはゲームに登場する全員分についてデザインしていて、これだけなら絵だけの問題だが、
この一部は実際に人が着るのが決まっているので、プリント生地は前提条件である。
なかなか手が込んでいるが、そのアイドルらしさを表す柄になっていて面白い。
Cygamesにとってはシンデレラガールズのコンテンツ作りから学ぶことは多かったとみられ、
それが「グランブルーファンタジー」「プリンセスコネクト!Re:Dive」のヒットにつながったんだろうし、
なにより最近では「ウマ娘 プリティーダービー」である。
これもステージ衣装とゲーム内衣装を連動させて作っている部分はあると思う。
そうか、自社製品でこんなことやってる会社なんだから、シンデレラガールズでできないわけはないんですよね。
2016年のシンデレラガールズ4thライブで度肝を抜いた個別衣装は、
だいたいモチーフとなるゲームの衣装があったが、そのまま作れたものはほとんどなかったと思う。
いろいろな手が加わっていて、中にはほぼオリジナルというものもあった。
この衣装のこの要素とか、そういうのを拾い集めた結果なんですけどね。
こういうのはやはり衣装作りのプロの腕の見せ所だったんじゃないかなと思う。
あれは本当に大変だったと思うけどね。