新しい中之島の美術館と阪神百貨店

今日は大阪へ出かけてた。主な目的地は中之島である。

中之島に直行するならこれもアリなのではと、鶴橋から環状線で福島へ。ここから歩いて中之島へ向かった。

ちょっと遠いかな? でも肥後橋駅から歩いてもけっこうあるしなぁ。


というわけで最初の目的地はいつもの国立国際美術館ですね。

従来入っていた友の会に代わるものとして、「OKミュージアムパスポート」というものができた。

従来通り、関西2館の共同の会員制度で(OKはOsakaとKyotoの意味)、他の国立美術館でもコレクション展は見られるのでほぼ同じ。

ただ、2点違うところがあって、1つがプレゼント用途でも使えると言うことで、ミュージアムショップでカードを購入するという形になったということ。

もう1つは年2回は同伴者を連れてきても観覧できること。

同伴者か……アテは全然ないなぁ。

ああ、そういえばもともと友の会の会費って年3000円だったんですよね。

それがOKパスポートは年5000円(友の会からの移行は4000円)で値上がりしてるんですよね。

それでも関西2館の企画展を見られることを考えれば十分だと思うんだがな。

とはいえ同伴者も年2回一緒に見られますよというのは値上げ対応なのかもね。


その国立国際美術館では、「感覚の領域 今、『経験する』ということ」という企画展があって、これはまさにここ2年ぐらいの新作揃いである。

「昨今のコロナ禍によって、世の中の混迷の度合いはより深まっていきました」なんて説明があったが、作品が受けた程度はいろいろか。

しかし、新作だと見せ方とか作家とよく調整してやっているのは魅力なのかな。

コレクション展と合わせて、いい刺激になった。


さて、いつもは中之島といえばここまでだったが、隣に黒い箱状の建物ができた。

これは「大阪中之島美術館」という大阪市の美術館である。

大阪市立美術館(天王寺公園)・大阪市立東洋陶磁美術館(中之島一丁目)に次ぐ3つ目の市立美術館だが、そのコンセプトは大きく違う。

1990年から構想が動き始め、コレクションを集めるも建物ができず、貸したり市内の他施設で展示したりということもあったが、大半死蔵され、30年を経てやっとできたのが「大阪中之島美術館」だった。

注力分野は19世紀後半からの美術・デザイン……って国立国際美術館の注力分野と被ってるやんけ。

このことは国立国際美術館の美術館ニュースでも触れられていたが、

国立国際美術館は阪神地域ゆかりの作品は多いが、国立美術館の中で現代美術に注力するという役割がある。ゆえに尖った作品が多いところはある。

一方、大阪中之島美術館は大阪ゆかりの作品が多く集まったことと、

そして、デザインを注力分野としたことも特徴で、これも商業都市として発展した大阪らしいところである。


ということで開館記念展の1つ「みんなのまち 大阪の肖像」を観覧することに。

これはまさに大阪ゆかりの作品、そして大阪で生まれたポスターなどのデザインを多く生かした作品で、大阪の歴史を芸術から見ようということである。

ポスターが展示されているところを見ると、美術館というよりは歴史博物館の趣もあるが、しかしこれも大阪で生まれた芸術ではあるんですよね。

今回は戦前までだが、今後行われる第2部では戦後から現在までの大阪を見せるということである。


それにしても広い美術館だが、建物の構造は美術館というよりオフィスビルの趣。

2階のチケットカウンターから4階まで長いエスカレーターで上がり、

4階・5階にそれぞれ展示室があり、平行して展覧会ができるようになっている。

この高く積まれた感じがオフィスビルの感じを醸し出しているのだろうか。

まぁこれはこれで都市的で面白いですけどね。


中之島から堂島川を渡り、梅田方面にトコトコと歩いてやってきたのは、

阪神百貨店梅田本店、この前全館開業となった。

阪神と阪急の経営統合から長いですが、この阪神百貨店の改築というのは経営統合を象徴するものと言える。

まず、このビル自体、大阪神ビルと新阪急ビルの敷地を合わせて建てたもので、

新しいビル名は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」である。

サウスがあればノースは? これは阪急百貨店のビル(旧:梅田阪急ビル)である。

どちらも低層階は百貨店、高層階はオフィスビルである。

で、建替にあたってはまず新阪急ビル側を壊し、こっちに半分建てて、百貨店が移転し、残りの部分を壊して建替、そして今年に完成を迎えたと。


こういう事情があるのでとにかく細長い百貨店である。

阪急百貨店と同一会社になったことで役割分担がより明確化し、

阪神百貨店は食と住関係に注力している印象である。もちろん衣料品はあるが。

阪急百貨店と阪神百貨店の役割分担はそれこそ同一会社になる前からあったことだと思うが、同一会社になればなおさら張り合う必要はありませんから。

フロア構成を見ると地下1階の食品売り場はあまりに有名ですが、1階も食品売場なんですよね。

これは歩道橋から入る2階が玄関と位置づけられているという事情もある。(このあたりは近鉄百貨店阿倍野本店にも共通することである)

さらに地下2階にはレストランが。この構成は阿倍野で見たな。

百貨店最上階にもレストランはあるが控えめな印象。これは阪急百貨店との役割分担なんだろうな。

そこからエスカレータでオフィスのロビー階に行けるので、ここからシャトルエレベータで降りてきた。

このあたりの構造は本当にあべのハルカスとよく似ているが、阿倍野は他の百貨店がないのでフルラインナップでやっているのに比べてシンプルな印象はある。


さて、またしても中之島に戻ってきて、市役所・中央公会堂から中之島公園を散歩、お祭りをやっているようで賑やかだった。

このあたりは犬を散歩している人が多かったが、この辺の住んでいる人には身近な公園なんだろうか。

堂島川を渡った西天満のあたりだと住む街という感じもありそうだしなぁ。

一般的にはオフィス街に囲まれた公園という感じなんだけど。


その後、北浜から日本橋まで地下鉄に乗り、でんでんタウン界隈を散策し、

なんか買いたい物があるかと思ったが特になく、帰ったのだった。

連休で大阪も賑わってはいたけど、外国人観光客が多かった時はこんなもんでもなかっただろうと思う。

場所によるか。少なくとも中之島の賑わいは美術館開館の影響はあるでしょう。