霜取り運転が必要な時もある

1月5日の晩、突然エアコンの室外機からボコッと音がした。

かなり大きな音で、エアコンからの送風が止まったので一体なにごとかと思ったが、

説明書を見て、運転ランプが点滅というのは霜取り運転が考えられるとあり、

知識としては知っていたが、実際に霜取り運転を意識したのは初めてかもしれない。


エアコンを冷房で動かせば、室内の空気を冷やす中で除湿された水分は排水される。

空気を冷やすと飽和水蒸気量が減ることでこのようなことが起きる。

エアコンは冷房も暖房もできて、暖房のエネルギー効率の高さは特色である。

エアコンの暖房のエネルギー効率がよいのは、室外機で外気の熱を吸い上げるから。

投入したエネルギーの何倍もの暖房ができるのは魅力だが……

しかし、室外機で外気をさらに冷やすということは、そこで水蒸気が水に戻って、

それでも外気がそこまで寒くなければ、冷房時の室内機と同様に、液体で排出できるが、

外気が冷たい場合、それを室外機ではさらに冷やすので、凍ってしまうのである。

このように室外機に霜が付いてしまうと、エアコンの効率を下げてしまう。


暖地向けのエアコンではこのような事象は稀なものとして扱われており、

発生した場合は、一時的に暖房運転を止めて、冷房と同じ向きに冷媒を流す。

そうして室外機の中を温めて霜を取るわけである。

寒冷地向けのエアコンでは霜が付かないように室外機にヒーターを付けるなどの対応をしているそう。

外気を冷やして出た水も液体で外に排出できれば害をなさないわけですからね。


霜取り運転が必要になるのは、外気が冷たく、湿度が高い場合だという。

この翌日、東京都は雪に見舞われた。

外気が冷たく、湿度が高いというのはそういうことである。

エアコンの室外機の周りを観察してみると、ドレンホースの下に氷が張っていた。

これはエアコンの室外機から排水されていることをよく表してますね。

今はもう溶けて蒸発して乾いてる。こういう光景はあまり見ないから特異ですね。

屋根の下ということで室外機に着雪するようなことはなかったようだ。

ここで雪が付いてしまうとエアコンの効率が落ちたり、運転ができなくなる可能性がある。

雪対策が不十分な暖地でエアコン暖房を使っている場合は、雪が降ったときは注意が必要である。


ところでエアコンというのは電気で動くものだけではない。

ガスで動くガスヒートポンプというものもある。

電気のモーターの代わりにガスエンジンを使っているんだそうで。

ガスヒートポンプは業務用のエアコンでしばしば使われているが、

ガスヒートポンプの一般的なメリットとしては電源容量を節約できることがあるが、

他の特徴の1つにはエンジンの排熱を使うことで霜取りがほぼ不要になったり、外気温が低い場合にも性能が保ちやすいということがあるんだそうで。

この場合でもガスを直接燃焼させるよりもエネルギー効率はよいということか。

ただし、ガスエンジンのメンテナンスなど取扱面の課題はそれなりにある。


通電すればすぐに発熱する電熱ヒーターや、点火さえすればあとは安定した熱源となるファンヒーターなどの燃焼式暖房は簡単でいいんですがね。

コンパクトで導入が容易だが、エアコンに比べるとエネルギー効率は悪い。

一方のエアコンは導入は大変だが、やはり冷房となればほぼ唯一の選択肢である。

その上、暖房時のエネルギー効率もよいのだから、導入さえできれば夢のような機器だが、

そこを阻むものがあるとすれば霜取り運転ということですね。