QRコード付き証明書のここが良い

関東地方では雪に見舞われ、市内でもそこそこ積もった。

そこまで大きな影響はなさそうなのだが、ちょっとびっくりしますね。

頻度はそう高くないけど、積もるときは驚くほど積もるのがこの地域である。

これ以上にはならないんじゃないかという話はあるが、明日はどうかね。

在宅勤務なんですがね。明日は買い物にも行かないんじゃないか。


新型コロナウイルスワクチンの接種証明書がアプリで取れるようになった話を書いた。

条件を満たせば即時に接種証明書が出てくる

ここで巨大なQRコードがあるという話を書きましたね。

SMART Healthcare Cards(国内用・海外用)とICAO VDS-NC(海外用)の2形式がある。

実はこのQRコードは先月12月20日以降に発行される接種証明書にも記載されている。

一方で公的な証明書には珍しく公印が押されていない。

公印が押されていなくても問題ないということを国際的に合意しているからということだそうだが。

しかし、これまで黄熱の予防接種証明書(イエローカード)には実施機関(厚生労働省検疫所など)の印を押してきたのだから、不思議な感じはする。


なぜこういう形になったのかは定かではないが、公印を押すことで事務手続きが増えることに懸念があったのかもしれない。

しかし、QRコードが付加された証明書であれば、電子署名で発行者を検証できる。

おそらくそこを当て込んでいるのではないかと思った。

とはいえ、最近までQRコードも公印も押されていない証明書が発行されてたんですよね。

そこがなんとも中途半端な感じはするのだけど。


外国の政府に日本で発行された公的証明書を提出することがある。

婚姻・出生・死亡に関する手続き、在留資格の取得手続きなどが多いのではないか。

例えば、外国での婚姻手続きのために日本人の戸籍証明書を外国政府に提出する場合、

領事認証を求められることがあり、その前に外務省での公印確認が必要になる。

市町村で発行された戸籍証明書を外務省に持っていき、公印が市町村長の印であることを確認してもらう。

そして、これを大使館・領事館に持参して、領事の証明を受けることが必要な場合があると。

実際には訳文が必要なことがあり、訳文は誰が付けてもよい場合と、有資格者が付ける必要がある場合と、公証人の認証が必要な場合がある。

公証人の認証を受ける場合は、認証を受けた後、法務局で押印証明を受け、これに外務省で公印確認をうけて、領事認証となる。

なお、一部の国では外務省でアポスティーユをもらうことで、領事認証を省略できるという。


これを要するかは国によって考え方が異なり、日本政府はこれらの認証を必要としていない。

外国で発行された証明書は、外国語で記載されていれば翻訳文は必要だが、

誰が訳文を付けてもよいし、それに対して何かの証明を受ける必要はない。

しかし、世界的には公印が押された証明書にはこのような認証を要求することは珍しくなく、

すなわち新型コロナウイルスのワクチン接種証明書に公印を押してしまうと、

それに伴って新しい手続きが発生すると言うのを嫌ったのでは? という類推がある。

真相はわかりませんが、公印無しで問題ないというのが国際的な合意のようである。


外国から日本に到着する人は新型コロナウイルスの検査証明書を持参する必要がある。

出発地によってはこれがけっこうくせ者だという。

この証明書は日本で無症状者に適用可能とされている検査方法で検査をして、医師が発行する必要がある。

検体は唾液または鼻咽頭ぬぐい液、検査方法はPCR検査か抗原定量検査である。

ところが地域によっては鼻腔ぬぐい液を使うのが一般的なところもあるそうだが、

日本では無症状者の検査には適当ではないとされているので拒否される。

また、医師がこれらの診断を行うことが一般的ではない地域もあるという。

そもそも無症状であることが検査の前提ですし、日本では診断行為は医師しかできませんから。

このあたりトラブルが多いのか、厚生労働省検疫所では専用フォーマットを公開し、

できるだけこれに記載した証明書を受け取って渡航するように呼びかけている。


しかし、この証明書が医師の有資格者が作ったものであるかどうか、厚生労働省検疫所で判定できるのかという問題がある。

実際のところ、証明書の信憑性というのは地域によってはけっこう疑問があるという。

検査証明書の提出を求めた上で、さらに日本で抗原定量検査を行うのはそのような背景もある。

やっと入国できるようになる

もちろん検査証明書の質が悪いのは、検査環境の問題もあるので、偽造だけが問題では無いのだが、偽造もけっこうあるのではという話はある。


結局のところ、印が押された証明書でも、その印が正しいか、ましてや改ざんがないかを確認することは難しい。

しかし、接種証明書のQRコードは読み取れば、権威ある機関が発行し、改ざんがないことがすぐに確認出来る。

VDS(Visible Digital Seal)自体は新型コロナウイルスとは無関係に開発されていたようで、

ビザなどの渡航書類に印字して使うことを考えていたらしい。

そんな中で新型コロナウイルスのワクチン接種・検査証明でも活用できるのではということで生まれたようだ。

わりと多目的に使えそうな印象はあるが、どうなんだろう。

QRコードに格納することを考えると、格納できるデータ量は限られると思うが。

予防接種2回分のデータであの巨大QRコードですからね。


というわけで異例な点が多い新型コロナウイルスのワクチン接種証明書だが、

今まで課題であったところを打開する仕掛けはいろいろあるんですね。

ただし、いかにICAO(国際民間航空機関)が定めた方式とは言え、

世界にあまねく普及したものとは言えず、結局は証明書の目視確認でやっているのが実情なんですよね。

だいたい日本でも過去に発行された証明書はQRコードがないわけですからね。

そもそも厚生労働省検疫所に提出するワクチンの接種証明はコピーでいい。

(だから改ざん防止措置のされた紙に印字していることに意味は無い)

国内外の公的な機関で発行されたものは、医療機関で発行された証明書も含む。

さらに英語以外の外国語で書かれた証明書は自分で日本語または英語への訳文を付ければよく、

果たして偽造・改ざんがないか確認出来るのかという話である。

もっとも日本への入国にはワクチン接種の証明は必須ではなく、検査はいずれにしても必須であり、入国後の条件緩和が受けられる場合があるという程度である。

しかも感染状況が悪い地域からの入国は緩和対象にならないのが普通であり、

現在は全世界からの入国に対してワクチン接種者への緩和を停止しているようである。

え? じゃあ接種証明書を持参する意味は無いのか。そう、意味は無いんです。

日本の厚生労働省検疫所はワクチンはあまり信用してないですね。妥当な判断と思いますが。