新千歳空港はあまり雪が降らない?

元日、寝坊して起きて、詰めておいたおせちを掘りだして、餅焼いては雑煮を用意してたら、

12時ということでBS11でアニサマの放送を見る。

2019年まではNHK BSプレミアム(BSフジの年もあった)で年末に同年夏のアニサマを分割して放送してたが、

昨年分は越年してBS11で3日まとめて7時間での放送となった。

実はBS11は従来の主催者のドワンゴ・文化放送と連名で主催者になってたんですね。

NHKのときはCMなし計6時間だったが、CM分を考慮してか7時間になっている。


そんな引きこもりの元日だったが、そうはいっても移動する人は多いのが年末年始、

そんな中で困ったのが新千歳空港の滑走路閉鎖、除雪が間に合わず3時間ほど閉鎖になった。

新千歳空港 大雪で一時滑走路閉鎖 233便欠航(午後8時現在) (NHK)

この影響で今日予定されていた便の6割が欠航になったが、なにしろ満席の便だらけなので、

振替先の便が7日までないなど、これだけの時間の滑走路閉鎖でも影響は大きい。

列車での移動を選んだ人もいるようだが、新幹線区間はまだよいが、

新函館北斗駅までの汽車は飛行機を代替するには輸送力が低いわけである。

シルバーフェリー(苫小牧~八戸)に回った分もあるとは思いますが。


冬の北海道は雪の影響が避けられないが、新千歳空港は比較的雪の影響が少ないところを選んでいる。

新千歳空港があるのは千歳市と苫小牧市の境目あたりで、

苫小牧といえば太平洋に面する港町ですから、かなり海に近いと言える。

正直なところ札幌から新千歳空港はけっこう離れている。

それでも主なアクセス手段の快速エアポートは速いので40分ぐらいで着くけど。

この名前で通勤電車としての色が濃いのが難点ではありますが。指定席車はあるけどね。

空港アクセスの犠牲になる沿線住民

この立地こそがポイントである。年間の積雪量の最近10年平均はこんな感じ。

  • 千歳(新千歳空港): 224cm
  • 札幌: 431cm
  • 東神楽(旭川空港): 450cm
  • 函館市高松(函館空港): 244cm
  • 青森: 565cm

これ見ても明らかに少ないですよね。函館よりも少ないのかと。

道外だが参考に書いた青森は県庁所在地レベルの都市ではもっとも積雪が多いことで知られている。

世界的にももっとも雪が積もる都市と言ってよいが、人口と積雪の対比では札幌の方がすさまじいので世界的にはそちらの方が知られていると思う。


といっても北海道では影響が少ないといっても、厳しいところではある。

特にこれほどの基幹空港でこれほどまでの雪対策が求められるのは日本で唯一。

仙台空港は基幹空港と言えるか怪しいが、その仙台でも積雪は1桁は少ないわけですから。

そのため新千歳空港では独特な氷雪対策が導入されていることが知られている。

雪と戦う新千歳空港、圧巻の「全幅一方向除雪」とは (乗りものニュース)

そういえば新千歳空港は滑走路が2本あるんですよね。それを交互に使って除雪時間を稼いでいると。

また機体に付いた雪を出発前に落として、再付着することを防ぐ液を付けるのだが、

広い空港なので途中で効果が切れてしまうことがあるのだという。

そこで滑走路近くにデアイシング専用エプロンを設置し、ここで処置できるようにしたという。


あまり雪が降らないとは言った新千歳空港なのだが、

今日は道央に日本海からの寒気が流れ込み、これにより石狩~札幌~千歳~苫小牧のラインが大雪に見舞われ、道央自動車道も通行止めになり、陸も大変だった。

それでも列車は動いてたんですね。道路も一般道は動いてたらしいし。

滑走路には少しなら雪が積もっても良いが、許容範囲がある。

この許容範囲に収まる内に除雪しないといけないが、積もるペースが早いと間に合わなくなる。

2本の滑走路を交互に使ってよいとしても、間に合わなくなるんですね。

こうすると空港閉鎖になるわけである。


ところで広大な北海道の各地には空港があるが、旭川空港にはこんな広告が。

今年も旭川空港は、雪でも着きます!飛びます! (旭川空港ターミナル)

就航率99.1%とデカデカと書かれているが、これは新千歳空港も凌駕する数字である。

でも、さっき旭川空港のある東神楽町の積雪の数字を見てもわかるが、

むしろ積雪という点では新千歳空港より厳しい立地なんですよね。

空港の規模に対して強力な除雪態勢を整えていることが全てであって、

新千歳空港のような巨大空港にはそのまま適用できないのではないかとのこと。


結局のところ、北海道の人口が集中する札幌周辺へのアクセスなど総合的に考えると、新千歳空港というのは最善の選択肢ではある。

北海道新幹線は2030年度に札幌まで達する予定だが、それでも新千歳空港は絶対的な北海道への玄関口であることは変わらないだろう。国際線もあるしね。

新千歳空港発着で本数が多いのが東京便だが、これも列車がメインになることは考えにくい。

新幹線は道内移動や東北地方との移動で使われることが多いのではないだろうか?

とはいえ、関東~北海道はもともと需要が太いので、関東側で羽田空港へのアクセスに比して大宮駅へのアクセスがよい地域の需要をつかむだけでも大きいし、

なにより悪天候で空路が使いにくい場合の代替手段としては大きな意味がある。

あまりやりたくはないだろうけど、新幹線は立席ってのがありますからね。

(現在の はやぶさ号は全席指定だが、満席の場合は立席特急券が発売される)


しかし、最繁忙期にこれがキツイですよ。

飛行機の欠航で出発できなかった人は取りやめでいいけど、帰れない人は大変だ。

とりあえず雪の影響はある程度取り除かれたようなので、

明日以降は空路・陸路・海路といろいろ選択肢はあると思うが、しかしどうなるか。