チャレンジカップが高額賞金チャレンジに?

先週末にアメリカのブリーダーズカップで大快挙なんて話を書きましたが。

ダート競馬での大快挙

このときにこんなことを書いた。

これは日本調教馬で初めての海外ダートG1制覇である。

その海外がドバイやサウジアラビア(来年からサウジカップがG1になる)ではなく、ダート競馬の本場、アメリカになると思ってた人はなかなかいないのでは?

そのG1になったサウジカップと同日開催の国際競走の詳細が発表されていた。


サウジカップデーのレースのうち日本からの参戦が可能なレースは下記。

  • Neom Turf Cup (G3・芝2100m・1着90万US$)
  • 1351 Turf Sprint (G3・芝1351m・1着90万US$)
  • Red Sea Turf Handicap (G3・芝3000m・ハンデ・1着150万US$))
  • Saudi Derby (G3・ダート1600m・3歳限定・1着90万US$)
  • Riyadh Dirt Sprint (G3・ダート1200m・1着90万US$)
  • Saudi Cup (G1・ダート1800m・1着1000万US$)

賞金は超高いし、選定されれば輸送費は主催者持ちだし、登録料もいらないという。

今年からは全てのレースで格付けもついたので、日本でも重賞扱いになる。


問題は選定されるかどうかだが、下記レースの優勝馬は必ず選定されるという。

  • Pegasus World Cup(アメリカ・G1)◆ → Saudi Cup
  • Chanpions Cup (日本・G1)◆ → Saudi Cup
  • The Custodian of the Two Holy Mosques (サウジアラビア・ローカルG1) → Saudi Cup
  • Capella Stakes (日本・G3)◆ → Riyadh Dirt Sprint
  • Hanshin Cup (日本・G2) → 1351 Turf Sprint
  • Pegasus World Cup Turf (アメリカ・G1) → Neom Turf Cup
  • Challenge Cup (日本・G3) → Neom Turf Cup
  • Bahrain International Trophy (バーレーン・G3) → Neom Turf Cup

◆については昨年までもあって、昨年は各優勝馬は参戦している。

これ見るとびっくりするけど、なんと指定レースの半分は日本のレースなんですよね。

ちゃんと”2022 Saudi Cup Horseman’s Guide”の資料を見て全部書いたよ。

(余談だけど、サウジアラビアでは賞金配分は 馬主:調教師:厩務員:騎手=70:10:10:10なんですね。日本だと80:10:5:5なんですけど。


それにしてもチャレンジカップがネオムターフカップの指定競走になるとは。

去年は後の大阪杯優勝馬、レイパパレが勝ったレースだけど、他のメンバーが散々で、

なんと1勝クラスからの格上挑戦馬までいるという。ゆえに「格上チャレンジカップ」なんて揶揄する人も。

グレード別定戦なので番狂わせもなにもなく。優勝したレイパパレは単勝1.6倍だったという。

多分、11月~翌1月に日本で行われる芝中距離のレースでは一番格が高いと思ったのだろう。

まぁネオムターフカップの指定レースになったことでレベルアップする可能性はあるかもしれない。

阪神カップはスーパーG2とも言われるレースなので、わりといいチョイスだなと思った。


ちなみにペガサスワールドカップですが、かつては世界最高賞金レースと言われていた時期もあった。

当初のペガサスワールドカップは馬主同士の賭けの色合いがかなり濃いレースで、

1着賞金700万USドルだが、登録料は100万USドルという、それが第1回(2017年)のこと。

しかし、このシステムは第4回(2020年)には完全崩壊し、登録料無料になった代わり1着賞金は166万USドルに引き下げられた。

それでも高額賞金ではありますけどね。チャンピオンズカップ2勝分ぐらいはあるわけだし。

そして、その先には本当の超高額賞金レース、サウジカップが待ってるってね。

2019年からはペガサスワールドカップターフもできて、登録料無料になった2020年で1着賞金53万USドル。

こちらも今年からはG3としては高額賞金のネオムターフカップにつながるレースとなった。


今年も日本からサウジカップデーには何頭も行くと思うが、

現時点で参戦を明言している馬が1頭いて、それがメロディーレーンである。

芝3000mのレッドシーターフハンデキャップに出走したいということらしい。

メロディーレーンは体重350kgほどの超軽量馬で、JRAの最軽量優勝馬の記録を持っている。

彼女に適した長距離のレースは限られ、そのため2年連続で天皇賞(春)に格上挑戦したり、

条件クラスの馬としてはかなり有名だったが、先日、3勝クラスで優勝し、オープンクラスに昇級した。

それを受けてなのか、国内に限らず、海外にも向けてレースを考えたそうである。

メロディーレーン 来年海外挑戦も、森田師自信「十分やれると思う」 YYahoo!ニュース)

軽い馬なので軽い負担重量で出走できる可能性があるハンデ戦が好ましいということで、

まずはレッドシーターフハンデキャップ、そしてオーストラリアのメルボルンカップ(ハンデG1)と。

しかし目論見通りに行くもんかね?


それにしてもどうして指定レースの半分が日本のレースなのかはよくわからないけど、

ただ、世界のダート競馬の強豪に高額賞金を争わせようと考えたとき、

ダート競馬の本場のアメリカから招待するのは当然として、

それに次いで日本のチャンピオンズカップ優勝馬を招待しようとしたのは1つのきっかけでしょうね。

今後、ヨーロッパのレースもいろいろ入るかも知れませんけど、

やはりきっかけがダート競馬の強豪を集めるということからすれば、なかなかヨーロッパには目は向かないでしょう。

とかいって、去年のサウジカップ優勝馬はイギリスから来たミシュリフだったりするんだけどな。

そう考えると、なんで日本・アメリカ・中東しか指定レースがないのかは不思議である。