復帰したように見えるが部品故障

最近、客からエラーの原因と処置方法の問い合わせが来ていて、

再通電したらエラーが消えましたというような話だったのだが……


わりとありがちな話ではある。

評価作業中など操作ミスでエラーを起こして、再通電してエラーから復帰させるということはある。

立ち上げ作業中などの操作ミスでエラーを発生させるのは珍しいことではないだろう。

こういうタイプのエラーで問い合わせがあれば、再通電して復帰すればOKで、正しい使い方をしてねということになる。


今回の問い合わせはエラーフラグからすれば操作ミスのようなもので引き起こされたものではないが、

再通電でなかったことにできるエラーということを考えると、本当にそんなエラーが存在するのか? となった。

それで詳しい人に相談したら、とある部品が故障したのでは? という指摘があった。

確かに稼働中に故障すれば、このエラーフラグが立つこと自体は変なことではない。

しかし、問題は再通電したらエラーが消え、その後、数日にわたって動き続けているということである。


そんなことある? と指摘した人に聞いたらあり得るとの返答。

と言うのも、過去にこの部品が故障したとき、恒温槽にぶち込んで1週間以上動かしてやっと再現したとか言っていて、

ほとんど普通に動いているが、時々おかしな動きをするという現象が実際にあるということである。

温度ストレスをかけると発生頻度が上がっていき、そのうち常温でも頻発するようになっていくらしいが、

壊れかけのときは、大半の時間で普通に動いているという、そういう実情もあるらしい。


部品故障だが再通電すればエラーが消えるというシチュエーションとしては、

特定モードのときのみエラーが顕在化するというものがある。

過去にもそういうタイプのエラーの問い合わせを受けたことがあるが、

もしも部品故障だとすると動作モードが変われば顕在化するから、早急に取り替えてくださいなどと言うわけだ。


ただ、今回のエラーは動作モードによって、エラーを踏むか踏まないか変わるものとは解されない。

原理的には常に故障部位を踏んでいるはず。だけど時々しか故障が顕在化されないがためにこういうことが起きてしまうらしい。

これは過去にそういう時々しか顕在化しない故障の経験がなければわからんなぁと思った。

聞いてみると部品の種類によってはわりとあるみたいですね。


その後、しばらくしてエラーが再発したと連絡を受けて、これは部品故障という見立ては正しかったんだなと。

今まであまり経験したことはなかったが、このシステムでこのエラーフラグなら、

これは再通電でなおったように見えても部品故障と考えるべきなんだなと。

あまり教科書的な現象ではないのだが、現実に起こっていることなので。