J-Coin Payはどこへ行く?

J-Coin Payが利用額の5%のボーナスを付与するキャンペーンをやるそうな。

以前、10%付与するキャンペーンをやっていたときはあれこれ使っていたが、

そういうキャンペーンがなければ積極的に利用しない電子マネーだった。

ゆえに、10%付与されたボーナス分もそのうち使うなり口座に戻すなりすればいいやと放ったらかしにしてた。

やっとこれを消費する機会が来たという見方もある。


以前までのキャンペーンに比べてマイルドなのは、付与率が5%に下がったことと、

「J-Coinボーナス」というJ-Coin Pay決済時の値引きだけに使えるもので付与されることになったこと。

J-Coin Payは銀行口座を登録している人は、残高を銀行口座と自由に動かすことができる。

(ゆえにJ-Coin Payで複数の口座間のお金の移し替えを無手数料でやることができる)

実はそれまでJ-Coin Payは各種キャンペーンで付与されたものも残高としていっしょくたに取り扱われていた。

J-Coin Payをマイナポイントに登録すると、後日ポイント分を銀行口座に戻せるなんて話もあった。

この点はWAONなどとは違う話である。(チャージ額に応じてWAON残高が付与されれば、イオンなどWAON加盟店で消化する必要がある)

ただ、それは継続的な利用を促せないということか、J-Coinでの買い物で消化しなければならなくなったと。

でもその程度ですね。しかも、キャンペーン期間が長いので、決済日によってはボーナスでの買い物にボーナスが付与されることもありそう。


J-Coin Payの加盟店はじわじわと増えている。オリジン弁当とかセブンイレブンでも導入されたんですね。

とはいえ、J-Coin特有の加盟店というのはこれといってない。

普段は特にボーナスが付与されるわけでもないし、PayPayとか他の決済手段の方が優先になるよね。

逆に加盟店にとってもJ-Coin Payだけ導入しても、それは利用者が限られてしまう。

なぜならば、みずほ銀行など、指定銀行の口座がなければ実質的に使えないからである。

(J-Coin Liteは口座必須ではないが、他の人から送金してもらう必要があるので、家族が指定銀行からチャージ出来る場合などに限られるだろう)


銀行系の決済サービスが手数料面で魅力的なら、それで活用される可能性もあると思ったが、どうでしょうね。

JPQRの資料を見る限りは、J-Coin Payなど銀行系の決済サービスは2%程度で、3%前後の他サービスよりは有利に見える。

あくまでもJPQRから申し込んだときの条件なので、実際の条件はわからないけど。

銀行系の決済サービスは大きく、銀行Pay と J-Coin Pay の2つだと思うのだが。(Bank Payもあるけど、実用できそうにない……)

加盟店でみれば銀行Payの方が多いと思う。「ゆうちょPay」など加盟銀行ごとの名前があるが、

「ゆうちょPay」の加盟店で「はまPay」(横浜銀行)を使うこともできる。

あと、Smart Codeの加盟店ネットワークが使えるので、それで使える店は多い。(cf. FamiPayってないけどFamiPayが使えるスーパー)

ただし銀行Payの加盟銀行はそんなに多くはないですね。ゆうちょ銀行は利用者多いんですがね。

それに比べればJ-Coin Payは、知名度は低いかも知れないが、導入銀行自体は全国に分布している。

それでも網羅度がそこまで高いわけではないですからね。


独自の加盟店網というと、それはもはやPayPay以外にはないんですよね。

旅行に行くと唯一のキャッシュレス決済手段がユーザースキャン方式のPayPayという店は多いですから。

他の決済手段が唯一という店は、昔にLINE Payだけという店を見た程度。

メルペイ・d払いだけなんて店すら見たこと無いですからね。

PayPayを利用するための障壁も低いですからね。なにしろチャージに使える銀行も多いし、クレジットカード決済もできるし。

加盟店も導入可能な人(指定銀行の口座を持っている人)も限られている状況ではどうしょうもない。

原理的には手数料を低く抑えられると思うので、それで独自の加盟店網を広げて欲しい思いはあるが、

利用者が少ないから加盟店が増えない、加盟店が少ないから利用者が増えないという状況を脱するのはもう難しいですね。


とりあえずキャンペーンには乗っかるが、どうにも持続可能性を感じないキャンペーンである。

小銭の取扱コストが増していく中で、低コストでキャッシュレス化できるならと思っている店は多いはずで、

そこにJ-Coin Payが役立たないか、なんて思いはあるのだが、いろいろ考えたときになかなかそうはならないなと。

そういえば、小銭の取扱コスト削減といえば、前にとあるスーパーで気づいたことがあったけど、

それはこの話とはだいぶ違う話なのでまた改めて。