六甲山上から六甲山を突き抜ける

今日は有馬温泉から六甲山へ向かう。

実は有馬温泉から六甲山へはロープウェイがある。これがポイントだったんですね。

そんなわけでロープウェイ乗り場へ行くのだが、そこまでの道がひたすら上り坂。

温泉街を出て、歩道もない道をひたすら上がっていく。(幸いにして車の通行は少ない)

この立地で「有馬温泉駅」というのもなぁと思った。近いと言えば近いんですが。


きっぷを買ってロープウェイに乗り込む。客は自分1人、車掌と2人で行く。

途中までは有馬温泉から市街地が広がる姿を見ながら上っていく。

こうして見てみると、六甲山地の向こう側というのはものすごい市街地が広がっていると気づく。

ただ、ある程度上ってしまうと、そこからはひたすら森の中を進む。西には姫路あたりが見えてるらしい。

山越え谷越えのロープウェイだった。

「今日はもやがなくてよかったですね。ひどい日だと脇にある木すら見えないほどの濃霧ですから」

天気の心配をしていたが、思っていたよりも眺めが楽しめてよかった。


さて、六甲山頂駅に到着、どうも話によると六甲山地の最高峰はここではないらしい。

ただ、公共交通で来られる最高峰はここということで、それでこういう駅名らしい。

このときは海側は霧がかかっていてよく見えなかったが、後に晴れたようでこちらの景色も楽しめた。

周辺の地図を見ると人工スキー場「六甲山スノーパーク」がある。そんな立地である。

六甲山上はバスが運行しており、特にロープウェイ六甲山頂駅~ケーブルカー六甲山上駅のバスは20分間隔という。

フリーきっぷを持っていたので便利に使っていた。こういうところは徒歩だと怖いことも多いからね。


というわけで六甲山での主な目的地である、六甲高山植物園にやってきた。

双眼鏡片手にいろいろ観察してたけど、マニアックな注力分野として食虫植物があるらしい。

説明にこうやって虫を捕らえますと書いてあるから、観察していると、花に虫が落ちる穴があったり。

うーん、怖いなぁ。食虫植物というのが栄養に乏しいところにあるもので、高山もその1つだってことですね。

今の時期はアジサイの仲間がいろいろ見頃、これは普通に美しい。そんなこんなで楽しんでいた。


さて、いろいろ寄り道をしつつ、六甲山の最終目的地はケーブルカーの六甲山上駅、

ここの展望台からは海側が一望できる。もうすっかり晴れて、ある程度遠くまで見通せるようになっていた。

目の前にはポートアイランドと六甲アイランドがよく見える。

双眼鏡で西に目を向けると、ほっそりした高いビルが。すぐにはわからなかったが、他の建物との位置関係からあべのハルカスであるとわかった。

東に目を向けると、神戸市街、ハーバーランドなどみえるが、須磨浦で途切れて、陸地が見える。

これは明石あたり? と思ったが、よく見てみると高い塔が。明石海峡大橋ですね。ということはその左は淡路島。

「100万ドルの夜景」とも言われる六甲山からの夜景、夜はピカピカしてるんだろうが、昼は昼でよい。

ところでここまでロープウェイのロープや鉄塔がいくつか見えていたのだが、

実はかつてはケーブルカーの六甲山上駅と有馬温泉方面のロープウェイの六甲山頂駅を結ぶロープウェイがあったらしい。

現在はバスで移動できる区間だし、実際それで問題なかったんだろう。景色はよかっただろうが。

ケーブルカーの駅に隣接して古ぼけたロープウェイの駅が見えるが、これがその名残である。


さて、ここから六甲ケーブルで降りる。ロープウェイは昨年購入の新車と言っていたが、こっちはレトロである。

実際、このケーブルカーの設備は相当古いんだそうで、ちょっと怖い音をさせながら走って行く。

ケーブルカーからの眺めも期待したが、木々が多すぎますね。

ケーブルカーを降りれば市バスで阪急六甲駅へ。このバスは山肌に貼り付いた神戸大学へのアクセス路線としても知られる。

六甲駅の近くで高校生が大挙して乗ってきたが、この人たちは六甲駅で降りないで先に行く。

一方で山の上の方から乗ってきた人は大半が六甲駅で降りるので交錯することになる。

こうして六甲山とは比べものにならないぐらい賑わしい街へ降りてきた。


って有馬温泉側に降りなかったんかいって。

そうなんです。実は六甲・有馬片道乗車券という、通り抜け用(六甲山上バスは乗り放題)のきっぷだったんです。

でも宿は有馬温泉だから戻らないといけないのだが、ここで少し変わったルートを使う。

それが「さくらやまなみバス」という西宮市のコミュニティバスである。


昨日、バスで有馬温泉に到着してバス停を見ていたら「さくらやまなみバス」とあってびっくりした。

そもそも、このバスは盤滝トンネルを使って西宮市南部と北部(山口町)を結ぶバスである。

西宮市といえば、甲子園球場や西宮神社など、比較的海に近い地域から、山に貼り付いた地域のイメージが強いと思うが、

実は六甲山地を越えた向こうがわもあって、ここを結ぶ道路もある。

かつてはつづら折りの道しかなかったそうだが、トンネルを掘ってできたのが「西宮北有料道路」だった。

西宮の北へ至る道路ということか。ゆえにこの道路はトンネルの両側とも西宮市である。

この西宮北有料道路は多くの人に利用され、市内移動だけでなく、中国道の渋滞を逃れるのに使った人もいるかもしれない。

想定以上の利用から少し前倒しして無料化されたので、今は有料道路ではなくなっている。

で、この道路を使って西宮市を南北に結ぶバスこそが「さくらやまなみバス」だったんですね。


でも、なんでそのバスが有馬温泉(神戸市北区)にいたんだろう?

実は西宮市にとってみれば神戸市北区有馬町は西宮市に少し食い込むような形になっていて、

有馬温泉に寄ってもそんなに遠回りにはならないし、あとなんやかんや市内も通るのである。

なので1時間1~2本のバスのおよそ半分が有馬温泉経由、半分は真っ直ぐ金仙寺経由で走る。

路線図見てもよくわからない感じがするのだが、時刻表を見てみるとわかる。

西宮市内の移動用であるとともに、有馬温泉へのレジャー利用も少し想定していると。


ただ、基本的には西宮市の生活路線なので、有馬温泉へのアクセスに便利な時間に走ってるとは必ずしも言えない。

実際、昨日の大阪発・有馬着の時間だとちょうどいいバスがなかった。

時間さえ合えば、難波~阪神西宮(西宮戎バス停)~有馬温泉が安くて早くてよかったと思うんだけどね。

地図で見ると、なるほど確かに近いというルートなので、使えればそれは便利でしょうよ。


というわけで六甲山を越えて、六甲山地を突き抜けて帰ってきたわけですね。

明日は有馬温泉を離れて全く別の方向へ向かう。思っていたより厳しい移動になりそうだ。

天気は……曇りから小雨ぐらいですかね。これならよさそうですね。