酸素吸入ができれば少しは

最近、なんやかんやと新型コロナウイルス関係の話題が続いているがご勘弁。

急増する重症患者に追っつかないということで、大阪府ではこんな施設ができたらしい。

大阪の入院待機所 2カ所目を新設 36時間超の事例も (産経新聞)

どうも「入院患者待機ステーション」という施設があるらしい。


これってどういう施設なのかなと思ったんだけど、静止した救急車ということになろうと思う。

施設の病床は計8床。酸素吸入装置のほか、血中酸素飽和度や脈拍を測るモニターを各病床に設置し、救急車と同等の対応環境を整えた。救急救命士や府職員に加えて、医師1人も常駐する予定。

一応、医師もいるのだが、実務に当たるのは救急救命士ということで、施設も救急車同等ということで、

これでもあるとないでは大違いということなんだと思う。

病院では看護師の負担が重くて大変で、結果として救急患者の受入が滞り、救急隊の拘束時間も長くなりという状況で、

せめて救急車に縛り付けるんじゃなくて、固定施設に救急救命士の一部を配置することで、

多くの患者を救えるようにしたいという、そういう意図があったのかなと思った。

救急車同等ということでできることは限られるけど、患者の実情に照らせばそこそこ意味はあるんだろう。


特に酸素吸入装置ですよね。これは適切に取り扱えば、そこそこ効果が見込める装置である。

新型コロナウイルスの患者では酸素吸入を要するというのは中等症以上とされている。

今年2月に神奈川県で「かながわ緊急酸素投与センター」が設置されたことが報じられた。

神奈川県、「酸素投与センター」を公開 (日本経済新聞)

やってることとしては大阪府の待機センターとほぼ同じですね。入院までのつなぎという位置づけらしい。

大阪府では待機センターもそうですが、宿泊療養施設への酸素吸入装置の持込や、デキサメタゾンの在宅処方なんていう話も。

病床逼迫の大阪府、宿泊療養ホテルに酸素機器の配備開始…容体急変時に備え (読売新聞)

大阪のコロナ療養者へ、ステロイドのオンライン処方が可能に (Yahoo!ニュース)

デキサメタゾンの処方を要するような患者は入院して酸素吸入を受けるのが適するところだが、

それが間に合わない以上は、病院外での療養のための体勢を整えた方がよいという判断ではないかという話である。

Twitterを見てるとデキサメタゾンの在宅処方は危険じゃないかという指摘も多く見ている。

本来入院すべき患者が入院できないという状況をどうにかするためのやむを得ない選択ということかなと思う。


こういうニュースもありましたが。

政府、インドに人工呼吸器300台など供与へ コロナ感染急増 (毎日新聞)

正直、人工呼吸器なんて機械があってもそれを使う人がいないとどうにもならんわけで、

人工呼吸器の供与には疑問もあるものの、酸素濃縮器300台というのは助かるのかなと思った。

ここまで書いてきた通り、病院外での療養体勢というところで、酸素吸入装置の重要性は高い。

病院につなぐまでの時間稼ぎにもなるし、病状が安定していれば在宅(宿泊施設)療養というのも選択肢に入る。

ただ、インドは感染者数の激増、重症化しやすい変異株(B.1.617系統やB.1.618系統)の影響で、

酸素吸入を要する患者に酸素供給自体が追いついておらず、酸素を広域輸送するという事態に追い込まれている。

焦点:インドの医療用酸素不足、ここまで深刻化した理由 (ロイター)

一方で吸入用の酸素というのは空気から酸素を濃縮することでも作ることができる。電源は必要だけど。

日本では病院外での酸素吸入の方法としてはこちらが一般的らしく、そのための装置が酸素濃縮装置ってことですね。

ということでこれは直接的に助けにはなるんじゃないか。長期的にも役立つものだと思う。