うちの職場にインターンシップの実習生が来ていて指導にあたっているのだが、
そんな中に仕事終わりにお疲れさま回だと火曜日に酒盛りをして、
それでBlogも書かないまま寝てしまい。仕方ないわね。
通勤中にカーシェアの車のボンネット部分に充電器が刺された状態で駐車されているのを見た。
あまり見慣れない景色だったので、いろいろ観察していた。
時間貸駐車場とセットということで、精算機と並んで普通充電器が置かれていて、
車の鍵で開けて使うようになっているようだった。
充電器を繋いで返却するというルールみたいですね。
実際、このステーションに停まっている車を見ると常に充電器が刺さっている。
電気自動車のいいところはガソリンスタンドに行かなくてよいことで、
行動範囲が限られているなら有用に思えるが、充電器の設置が課題ではある。
一戸建てなら家の壁にコンセントをつないで駐車場まで伸ばして……
というのでも一応は対応可能なのだが、アパート住まいではそうもいかない。
一般的には駐車場には電源がないからである。
そう、駐車場は電気を引き込まなくてもよいのである。
ただ、時間貸し駐車場は課金のために何らか電気をつかう機器が設置される。
そのための電気を分配することで普通充電器を設置しているとみられる。
確かにそれはうまい方法だなと思ったのだが、
現時点では精算機に近い1台だけ対応で、他にも数台カーシェア用のスペースがあるが、これらは非対応。
精算機などが置かれたエリアからは通路を隔てているので、
アスファルトの下に電線を通すための管を作るのか、電柱を立てるのか、容易ではなさそうに見える。
知り合いにアパート住まいで電気自動車を愛用している人がいるのだが、
家の近くの駐車場では充電できないので、時々急速充電器に行って充電していると言っていた。
遠方への旅行時に急速充電器の設置場所をつないで移動する計画を立てるなど、
急速充電器を使いこなしている人だからこそできる技かもしれないが、
正直なところ、この使い方では燃料補給という点ではガソリン車に大きく劣る。
ただ、都市部ではこういう使い方にならざるを得ない実情もあるようだ。
逆に使わない時間に普通充電していればうまく回るならとても便利なはずで、
その良さにハマったか、郵便局の集配車・バイクはかなりEVになっている。
(都市部から導入が始まったが、現在は全国まんべんなく導入が進んでいる)
駐車スペースに電源を引いて普通充電器を接続できるようにする工事は必要だが、
まとめて付けてしまえば、あとは仕事終わりに充電器に繋ぐだけ。
ガソリンスタンドに行く必要もなく、集配が終われば郵便局に直帰でよい。
郵便局レベルだと早期に元は取れるんじゃないかね。
カーシェアも時間貸駐車場との併営ならば電源確保できるんだなと思う一方、
今までそういう発想で駐車場を作っていないので、すぐには難しいのかもしれない。
新しく作る駐車場ではこのあたり意識しながら作り込んでいくことになりそう。
そういう駐車場の割合が増えてくると、都市部でEVは身近な存在になるのかもしれない。
カーシェアの場合、比較的短時間でも利用しやすいので、行動範囲も狭いことが多いだろうと。
日本ではハイブリッド車が普及し、それはそれで省エネに寄与している。
車の電動化にとって充電というのは大きな課題であり、
まとまってフォークリフトが使われる空港では水素を充填して燃料電池を使うものもある。
フォークリフトは屋内で使われることが多いことから電動化が進んでいた。
確かに水素充填は早いが、こういうインフラが整う場所は限られる。
正直、水素ステーションがガソリンスタンド並みに普及する気はしない。
給油か普通充電が燃料補給の主力という状況は今後も変わらないのではないか。
補給場所の多さでは普通充電、補給の早さでは給油にはそれぞれかなわない。
急速充電については補完的な補給手段でしかないのではないか。
PHEVという充電と給油を組み合わせる選択肢はあるが、中途半端かもしれない。
カーシェアにしてもどうやっても電源が確保できないステーションはあるだろうし、
行動範囲の広さからガソリン車を選びたいニーズもあるだろうし、
もしかすると充電時間が確保できないほど稼働率が高い場合もあるかもしれない。
その辺は様子を見ながらEVの導入を進めていくのではないかと思う。