海外救助隊をあまり受け入れたくない理由

ネパールでの土石流、たいへんな惨事なので仕方ないのだが救助が難航しているよう。

土石流がかなり長い距離を押し流していったため範囲が広域で、

それに対して資材や人員が不足しているということが理由のようである。


こういう大規模な災害の場合、外国から救助に入ることも多いのだが、

今回は専門的な技量が求められるごく一部に限られているよう。

ネパールが捜索隊を受け入れるのは多数の不明者を出しているインドと中国、オーストラリア、韓国。ただしトンネル内救助やDNA検査などの専門家に限定され、小規模にとどまる見通しだ。

(ネパール政府、海外救助隊を一転受け入れへ インド・中・豪・韓 ネパール・中国土石流 (産経新聞))

というわけで資材や人員の不足を打開できるほどの状況にはないようだ。


どうしてなんだろうかと気になったのだが、過去の経験があるよう。

2015年のネパール大地震の際に外国の救助関係者の調整で混乱が生じた経験などから、外国からの人的支援の受け入れには消極的だと報じていた。カナル外相は会見で、狭い渓谷を飛ぶヘリコプターの操縦にも技術が必要だと話し、現地の状況を踏まえ、外国には必要な分野を特定して協力を求めていると強調した。

(ネパールの土石流、遺体の身元確認進まず 政府が外国に技術支援要請 (朝日新聞デジタル))

救助隊を受け入れる体制を整えるのが大変なので、あまり多くは受け入れたくないとのよう。

わからなくもないのだけど、そこは苦労してもやる価値があるのではないかとも思う。


国内で必要な体制が充足していればあえて外国の救助隊を入れる必要が無いのはその通りで、

先の熊本地震でも外国から人的な支援の申出はあったが、

国内、特に九州内の消防・警察・自衛隊などで救助は間に合っていた。

これは被害を受けた範囲が狭かったのもあるとは思うのですが。


というわけで、これでは見つからないままの行方不明者が相当多くなるのだろうと。

カトマンズの病院に家族が貼り紙をして情報提供を呼びかけたりしている話が報じられていたが、

行政には期待できないということの表れなんだろうなと思う。


しかし土石流というのは怖い。

土石流の原因はいろいろあり、今回は氷河の崩落かと言われているが、

大雨による土砂災害、火山活動、地震など様々な要因がありうる。

日本でも2014年に広島市で大雨による土砂災害で土石流を起こし大変な被害を出している。

土石流の予兆を知ることができる場合とできない場合があるが、怖いということはわかると思う。